みなさん 〜福島市・根本 仁より〜 2019年3月8日
東京電力福島第一原発のレベル7という過酷事故から間もなく8年になります。この間、放射能汚染地帯「福島」を公共放送NHKはどのように報道してきたのか?ETV特集やNHKスペシャルでは優れた調査報道を随所に見せてきたNHKも、毎日何度も放送されるNHK『全国ニュース』では原発事故の厳しい現実を極力取り上げない姿勢が明確です。放送するにしても、現地の福島県内向けのローカル放送だけに限定してきました。
本日の福島原発にからむ重要なニュースがNHKでどのように処理されてきたのかをみれば、事故からの8年間のNHKニュースの本質が見えてくるはずです。
そこで本日の「NHKニュースに物申す」の第二弾として、全国放送にならないNHK福島のニュースを、新たに二つ添付いたしました。
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From: 根本 仁
〜福島市・根本 仁 より〜
ついにこの日がやってきました。
東京電力でさえもが認めた「原発事故の廃炉作業が放射能の新たな大量放出」という事実。NHK福島が本日の昼のローカルニュースで伝えました。しかし、このニュースはおそらく福島を除く東北地方でも、まして全国向けでも放送はされなかったであろう、と推察しています。実際、夜7時からのNHKニュース7をチェックしましたが、案の定放送されませんでした。
放送エリアの情報操作で「原発事故の負の部分は、福島だけに閉じ込めておく」というNHK政治報道の基本姿勢にのっとっての措置でありましょうから。
国民の知る権利に背を向け、公共放送NHKの本来あるべき役割・責任・義務を放棄するNHK内部の、中でも政治部を中心とするアベ政権擁護の政治報道・国策ニュースは目を覆いたくなる毎日です。
そこでこうした筋違いのニュース報道に対抗するには、現地・福島から市民レベルの原発ニュースを発信するしかありません。今日は、JNEP=公害・地球環境問題懇談会(略称―公害・地球懇)の月間ニュースの2018年7月号に連載25回目の<ネモやんの福島便り『原発の廃炉とは、新たな被ばくの始まり』>を再録してお届けいたします。
2019.3.8NHK「廃炉作業で放射性物質の放出量が前年の2倍に!」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/k10011839681000.html
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