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関電電力不足は計58時間、今夏全体の2・8% |
20120414
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【電力不足は計58時間】今夏全体の2・8% 関電、原発ゼロ時
(共同通信)2012/04/12
10:28
関西電力の全原発停止が続いた場合、電力需要が昨夏並みだと、今夏に電力が足りなくなるのは計58時間で全体の2・8%となり、ほとんどの時間は電力不足を回避できる可能性があることが関電7
件の公表データから11日、分かった。
関電7
件は供給力不足のため、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が欠かせないと強調している。今回は、供給力と昨夏実績の単純比較だが、需要が大きくなる時間帯の対策ができれば、再稼働を急がなくて済む可能性があり、短時間のピーク時対応が最重要課題と言えそうだ。
関電は今夏の需給見通しで、原発ゼロの場合の供給力は2574万キロワットとしている。昨夏の電力使用量が最大だった8月9日午後2時の2784万キロワットに対し、210万キロワット不足すると主張しているが、夏の間、ずっと不足するわけではない。
そこで関電7
件が公表している昨夏(6月30日~9月22日の85日間)の1時間ごとの電力使用実績データ(速報値)から電力不足となる時間を調べた。
2574万キロワットを超えたのは12日間で計58時間。85日間(2040時間)の2・8%に当たる。8月9日は1日のうち2574万キロワットを超えたのが10時間、翌10日は8時間、他の10日間は1日3~5時間。それ以外の全体の97%以上の時間は、下回っていた。
2574万キロワットを上回っていたのは昼ごろから夕方が中心だが、午後0~1時は使用量が減り余裕がある日があった。操業時間の工夫などで需要を抑える余地があることがうかがえる。
大飯原発再稼働をめぐり、野田佳彦首相や枝野幸男経済産業相らは安全性を事実上確認し、近く需給の面で再稼働が必要かを協議する。枝野経産相は、電力に余裕があれば再稼働させないと発言している。
▽ピーク時対策が鍵
【解説】大飯原発を再稼働しないと深刻な電力不足になると関西電力は説明してきたが、長期間続くわけではなく、特定の日の特定の時間帯に限られることが関電7
件のデータで判明。再稼働が必要かどうかは、需要が集中するピーク時の対策が鍵を握るといえる。
電気を使う時間をピーク時から他の時間に振り分け、供給力の掘り起こしができれば、原発ゼロで夏を乗り切ることが現実味を帯びる。それには、政府や関電7
件がどこまで対策を進める
意志があるかが大きく影響する。
ピーク時対策として、その時間帯の電気料金を特に高くしたり、電気の使用を控えた企業に料金を還元したりする方法で、企業が大量の電気を使う時間帯をずらせるとみる専門家が多い。通常は料金を安くする代わりに必要な場合は電力使用を抑えてもらう契約に基づき、企業に最大限の協力を求める責任も関電7
件にはある。
供給面も、揚水発電や外部からの電力調達などでさらに増やせないか、十分な検討が必要だ。
東京電力福島第1原発事故は原因究明が終わっていない。夏のうち数十時間の電力不足対策として原発を再稼働すべきか。データを全て示し、国民的な議論を深めることが不可欠だ。
焦点:信頼不在の大飯原発再稼働、政権の官僚依存が露呈
2012年
04月 14日 03:29
野田政権が大飯原発再稼働へ政治判断、需給厳しく「必要性存在」
[東京 14日 ロイター] 野田政権が、関西電力(9503.T: 株価, ニュース,
レポート)大飯原子力発電3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が「必要ある」とした13日の政治判断は、国民の信頼が大きく欠けた中で行われた。
枝野幸男経済産業相は13日の記者会見で、電力需給について「楽観論に軽々に与し、供給が足りなることは許されない」と語ったが、「原発ゼロでも夏は乗り切れる可能性がある」とした1月末の自身の発言と矛盾する。有識者からは官僚に取り込まれた民主党政権の限界を指摘する声が聞かれる。
<本当に電気は足りないのか>
再稼働の必要性ありと判断した最大の根拠として政府が示したのは、原発ゼロの場合、関電管内の電力供給が需要に対してどれだけ不足するかというデータだ。9日と13日に首相官邸内の会見場で配布されたが、資源エネルギー庁が関電からの報告を基に提示した不足の割合は、一昨年夏並の猛暑だった場合は18.4%(9日時点提示では19.6%)、1割の節電要請を呼びかけた昨年夏並の暑さだったら5.5%(同7.6%)のそれぞれ供給不足になるという。
ただ、これはエアコン需要が急増する日中の時間帯での数値で、この時間の需要を減らして他の時間帯に誘導するなどの工夫をすればこうした危機を回避できるとの見方は少なくない。関電によると、昨年夏(7月―9月)の需要が、今年の原発ゼロ想定の供給力(9日時点提示の2574万キロワット)を上回ったのは11日間の合計56時間。昨年夏並の暑さなら、3カ月間のうち10日間余りの日中の需要をうまく他の時間帯に誘導すれば、危機は回避できる。
同様に、一昨年夏の需要の場合、今年の原発ゼロ想定の供給力(同2489万キロワット)を上回ったのは51日間の計473時間で、この前提ではたしかに厳しそうに見える。ただ、国のエネルギー政策議論に参加する飯田哲也・環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長は、「最大需要は、一昨年の異常値は去年と比較すると350万キロワット多いが、内訳は気温要因が160万キロワット、関電が需給調整した分とその他節電効果で190万キロワット。一昨年並の猛暑となった場合でも、160万キロワット分は、去年から今年に出来る節電側のピークマネージメント(最大需要抑制)で楽に減らせる」と指摘する。
大飯原発に隣接する滋賀県の嘉田由紀子知事は今月6日、ロイターのインタビューで、需給ギャップを乗り越える手法として、「(企業などの節電分を電力会社が買い取る)ネガワットなど市場メカニズムの中に節電を取り入れること」を挙げるなど、節電を「供給力」として活用すべきとする声が高まっている。
<節電に商機あるが>
電力危機を契機に、ピークカットに対応するニュービジネスが生まれる機運も高まっている。東京電力(9501.T:
株価, ニュース,
レポート)がこのほどピーク需要抑制に向けたビジネスプランを募集したところ、6件が採用された。その中に、エナリス(東京都足立区)という見慣れない企業が顔を出す。同社は多数の需要家のピーク抑制を行う、2004年設立のベンチャー企業だが、日立製作所(6501.T:
株価, ニュース, レポート)、ダイキン工業(6367.T: 株価, ニュース,
レポート)の大手2社と組んだ提案が東電に採用された。
こうした事業環境の整備に動いてきたエネルギーコンサル会社、クリーングリーンパートナーズ代表の福井エドワード氏は、節電分を集める事業者(デマンド・レスポンス・アグリゲーター)という業種の役割について、「50キロワット―500キロワット(小口高圧)の需要家が東京電力管内で20万件くらいあるが、そこの節電が手付かずだ。オフィスなどのこれら需要家が全てエアコンの出力を2割程度下げるだけで、東電管内のピーク需要(昨年夏で5000万キロワット弱)のうち1000万キロワット程度を抑制できると試算している」と解説する。
<官僚の考えに染まった>
福井氏は「危機や制約のあるところに創意工夫やイノベーションが生まれて新しい産業が育つ」と指摘するが、野田政権にはこうした声が届かなかったようだ。枝野経産相は「節電すれば需給ギャップは解消されるという声にも耳を傾けたが、細部まで確信できる議論には出会ってない」と語った。エネルギー分野で構造変革に踏み出すには長いリードタイムが必要となるが、新しい試みに否定的な態度こそ、再生可能エネルギーの本格拡大や、国際パイプラインの敷設を通じた安価な天然ガス調達など現在の危機に対応する上で必要な環境を整える芽を摘み取ってきた。
ISEPの飯田所長は、再稼働が必要との野田政権の判断について、「(政府や国会の)事故調査委員会の結果も出ていない、(原子力)規制庁が立ち上がっていないし、どんな規制庁になるか分かっていないし、地元の安全対策も出来ていない。安全性以前に政治的な手続きがあまりに破廉恥だ」と批判。こうした状況に陥ったことについて飯田氏は「民主党は政治主導といいながら政治主導のやり方を全くしなかった。原子力村や経産省の古い考えを持った人に取り囲まれ、官僚の全体の枠組み、考え方に染まってしまう」と分析する。
菅直人前首相のもとで内閣官房参与として原発事故の対応に当たった田坂広志氏は原発の再稼働の条件について「政府が国民に信頼されていること」(2月の講演)を挙げた。今の政府が国民から信頼を得ているかどうかについて枝野経産相は、「昨年3月11日にそれまで起こらないと言われていた事故が起こったのだから、国民の皆さんが簡単に政府を信頼してくれるとは思っていない。理解をいただけるかどうか最大限努力したい」と語った。
(ロイターニュース、浜田健太郎) |
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大飯再稼働政府方針決定 |
20120413
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関電で「18%供給不足」試算は、節電がなく猛暑の2010年をさらに超える需要を想定した場合のようです。
以下のエネ環会議資料6ページ
関電電力不足があるとしてもその時間は年間計58時間で全体の2・8%という記事もありました。末尾の2件がそのことを報じています。
野田政権が大飯原発再稼働へ政治判断、需給厳しく「必要性存在」
2012年4月13日22時37分朝日新聞←ロイター
[東京 13日 ロイター] 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚は13日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)に関する6回目の会合を開き、再稼働の必要性について政治判断を下した。
枝野経産相は会合後、記者会見し、需給面の厳しさに加え原発が稼働しない場合は電力料金が値上げされる状況を説明したうえで、「大飯3、4号の再起動には必要性が存在すると判断した」と表明した。
定期検査で停止中の原発の再稼働の必要性を政治判断するのは、昨年3月11日に発生した東日本大震災によって東京電力福島第1原発が史上最悪レベルの事故を起こして以来、初めて。経産相は「政府はこの判断を国民に説明し、理解を求める。万が一の場合に最も影響を受ける立地自治体の理解が得られるよう全力を挙げる」と説明。さらに「こうした理解を得られたら、改めて4大臣会合を開き最終的な再起動の是非を判断する。決して今日、再稼働を決めたものではない」と強調した。枝野氏は福井県の西川一誠知事に今回の判断を伝えるため、14日に福井に出張するという。
経産相は関西電力の電力需給について、「全ての原発が起動されないまま夏を迎えれば、一昨年夏並みの猛暑を想定したら、関西地域では2割程度の電力不足に陥る可能性があり、非常に厳しい電力不足に直面していると言わざるを得ない」と指摘。また、原発停止のコスト増についても検討し、「今の状況が続けば電力料金の値上げをお願いせざるを得ない」などと、今回の判断の根拠を説明した。
政府は昨年7月、菅直人前首相のもとで、電力会社が各原発で想定される最大の地震・津波に耐えられるかどうかをコンピューターでシミュレーションするストレステスト(耐性評価)を実施し、その内容を経産省原子力安全・保安院と国の原子力安全委員会が審査し、首相ら4大臣が政治判断する再稼働のプロセスを決定。手続きの先頭を進んできた大飯3、4号機のストレステストは今年2月に保安院が「妥当」と判断し、原子力安全委も3月にストレステスト1次評価に関して「問題ない」との見解をまとめた。
専門家による審査を経て、野田政権の4大臣が大飯3、4号機の再稼働に関する協議を13日までに6回行った。6日には再稼働の条件となる暫定の新安全基準を策定。9日には同基準が大飯原発に適合するかどうかについて関電に安全強化策を提出させ、野田政権はその日のうちに「大飯3、4号機についてはわれわれが設定した判断基準に照らしておおむね適合していると判断した」(枝野経産相)と、事実上の安全宣言を行った。ただ、9日には再稼働の最終判断を示さず、電力需給の観点から再稼働の必要性を判断するとして、12日の5回目の協議でも結論を出さなかった。
野田首相は昨年9月の所信表明演説で、「原発への依存度は可能な限り引き下げていくという方向を目指すべき」と述べる一方、定期検査で停止中の原発の再稼働について「安全性を徹底的に検証・確認された原発については地元自治体との信頼関係を構築することを前提に再稼働を進める」として、当分の間、原子力を利用する考えを示した。
大飯再稼働:政治決断「妥当」 経産相14日福井へ
毎日新聞 2012年04月13日 21時25分(最終更新 04月14日 01時09分)
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚は13日夕、定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題について、首相官邸で6回目の協議を行い、再稼働を妥当と判断した。2基が政府の決めた「安全性の判断基準」を満たしていると最終確認し、関電管内の電力不足を緩和するために再稼働が必要と結論づけた。政府は14日に枝野氏を福井県に派遣し、西川一誠知事らに再稼働への理解を求める考えだ。
会合終了後に会見した枝野氏は「(大飯原発の)3、4号機が三つの判断基準を満たしていることを確認した。非常に厳しいレベルの電力不足に直面していると言わざるを得ず、再稼働の必要性が存在すると判断した」と述べ、大飯原発の安全性と必要性を強調した。
会合には藤村修官房長官、細野豪志原発事故担当相らが出席した。関電が9日に提出した中長期の安全対策の実施計画(工程表)などについて、政府の「安全性の判断基準」に沿っていると確認した。原発事故が発生した時の国と電力会社、地元自治体との連絡体制の強化などの取り組みも着実に進んでいるとした。
さらに、経産省資源エネルギー庁が、関電の全原発が停止した場合の夏場の電力供給不足の割合を最終的に18.4%と提示。枝野氏は「突然の電力不足は特に社会的弱者に深刻な事態をもたらす」と危機感を表明。「楽観論に終始し、結局、電力供給が足りなかったでは許されない」と述べた。また、電気料金についても「今の状況では遠からず(関電管内でも)値上げをお願いせざるを得なくなる」と強調した。
政府が再稼働の妥当性を判断したことで、枝野氏は14日、福井入りする。政府は、今夏の電力需要期に、工場の稼働など国内経済と国民生活に大きな影響を与えかねないことなどを懸念しており、最終的には県やおおい町などの一定の理解を得た上で、再び関係閣僚会合を開き、再稼働を最終決定したい考え。枝野氏は商用原発で唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が停止する5月5日までの再稼働にこだわらない姿勢も示した。
これに対し、福井県の西川知事は「再稼働は、国が福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を示すことが大前提だ」と主張してきた。これを踏まえ、首相と3閣僚は「安全性の判断基準」をまとめたが、西川知事はこの基準や首相らの議論について評価を明らかにしていない。また、福井県に隣接する京都、滋賀両府県は再稼働に慎重で、電力供給を受ける大阪府・市は反対姿勢を強めている。
当初4月に予定した原子力規制庁の発足が遅れる中、3日の初会合から10日余りで再稼働妥当と判断したことへの「拙速」批判もあり、再稼働決定に向け、政府は引き続き難しい政治判断を迫られることになる。【小倉祥徳】
大飯再稼働は必要、正式要請へ…原発事故後初
(2012年4月14日01時33分
読売新聞)
政府は13日夜、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)について6回目の関係閣僚会合を開き、地元自治体に再稼働を要請することを決めた。
枝野経済産業相は会合後の記者会見で「大飯原発の安全性を最終的に確認した」と述べた。そのうえで関電管内の今夏の電力の需給予測からみて「再稼働の必要性がある」と結論付けた。枝野経産相は14日に福井県を訪れて西川一誠知事らと会談し、再稼働に理解を求める。
会合には野田首相、藤村官房長官、枝野経産相、細野原発相らが出席した。9日の4回目の会合で政府は、大飯原発の安全性について「おおむね確認された」としていた。13日の会合では、さらに原発事故時の住民の避難体制や政府の対応方針などを詰め、安全性を最終確認した。福島第一原発事故後に政府が再稼働が必要と判断したのは初めて。
大飯再稼働、14日に地元説明 経産相「電力に責務」
2012/4/13
20:58日本経済新聞
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は13日、首相官邸で協議し、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させることが妥当だとの認識で一致した。新たな基準に照らした安全性が確保でき、今夏の電力需給が逼迫していることから再稼働が必要だと判断。経産相は再稼働がない場合、関電管内での値上げの可能性にも言及した。今後は地元自治体の動向に焦点が移り、経産相は14日に福井県を訪れ西川一誠知事らに説明する。
会合後、記者会見した経産相は「当面、電力の安定供給を確保する責務を負っている。再稼働の必要性が存在すると判断した」と明言した。
協議では資源エネルギー庁が今夏の関電管内の電力需給見通しについて新たな試算を提示した。原発以外の電力供給力を一層積み上げた場合でも、再稼働しなければ2010年並みの猛暑だった場合、最大需要に比べて供給力が2割程度不足。過去5年間の平均需要に比べても15%以上足りなくなるとしている。
首相らが妥当判断を急いだのは、国内で唯一運転中の北海道電力泊原発3号機が定期検査に入る5月5日より前に再稼働の道筋をつけたいとの思いがある。原発がゼロになる事態を避けて電力供給への不安を少しでも抑えたいためだ。
経産相の説明を受け、福井県は早ければ週明けにも原子力の専門家らで構成する県原子力安全専門委員会(委員長・中川英之福井大名誉教授)を開き、再稼働を妥当とした国の判断について協議する。中川委員長は「安全基準に付け加えることがないか議論する」と話しており、委員会は再来週にかけて複数回開く公算が大きい。
並行して福井県議会も全員協議会で再稼働の是非を議論する見通し。西川一誠知事は専門委員会と県議会の結論を踏まえて再稼働の是非を最終判断する。時岡忍おおい町長は経産相に地元住民向けの説明会の開催を求める見込みだ。
政府は近隣の京都府や滋賀県、大阪市などにも説明し、理解を得る取り組みを加速する。そのうえで、首相と3閣僚は地元の意見も参考にしながら再び協議し、再稼働を最終判断する。経産相は記者会見で「(再稼働の判断には)国民や住民の一定の理解が必要だ」と語った。
協議には首相、経産相に加え、細野豪志原発事故担当相、藤村修官房長官、斎藤勁官房副長官、民主党の仙谷由人政調会長代行が出席。首相らは6日に決定した再稼働の安全基準に沿って大飯原発を精査し、安全性を再確認した。
大飯再稼働政府方針決定
2012年4月14日
07時13分東京新聞
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係三閣僚は十三日夜の会合で、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の安全性と必要性が確認できたとして再稼働を認める方針を決めた。枝野氏が会合後の記者会見で明らかにした。周辺自治体からは安全面で懸念の声が強まっているにもかかわらず、政府は北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルを発射した日に、再稼働方針の決定に踏み切った。
枝野氏は十四日、福井県を訪れ、西川一誠知事、おおい町の時岡忍町長らに説明する。理解が得られたと判断すれば、あらためて関係閣僚会合を開き、再稼働を最終決定する。
ただ、滋賀県や京都府に加え、関電の筆頭株主である大阪市の橋下徹市長らは政府に慎重な対応を求めている。十分な安全対策を置き去りにするかのような政府の姿勢に反発を強めており、協議が難航するのは確実だ。
枝野氏は再稼働を最終決定する時期について「七月以降に猛暑が来る可能性があるので、それまでに理解いただければありがたい」と述べた。
この日の協議では、二基が新たな安全基準を満たしていることを最終確認。さらに再稼働しなければ、二〇一〇年並みの猛暑だった場合、今夏に最大二割以上の電力供給が不足するとする関電の見通しについても、専門家の検証を受けないまま再稼働は必要と結論づけた。
枝野氏は記者会見で「地元はじめ国民から一定の理解を得ないと再稼働はしない。理解を得られるよう最大限努力する」と強調。理解が得られない場合は、関電管内の企業や家庭に一〇年夏の最大電力に比べ「20%プラスアルファの節電をお願いする」と述べた。
首相と枝野氏らは北朝鮮がミサイル発射を予告した初日の十二日も協議。枝野氏は同日の会合終了後、「さらに議論する必要がある」と結論を持ち越し、会合を重ねる姿勢を強調していたが、十三日の会合は一時間足らずで終わった。
(東京新聞)
橋下大阪市長を警戒=原発再稼働の影響不安視-野田政権
時事通信
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題をめぐり、野田佳彦首相と関係3閣僚は13日の会合で、「再稼働が必要」と決定した。しかし、関西電力の筆頭株主、大阪市の橋下徹市長は再稼働に反対するなど、地元の理解を得るのは容易ではない。世論が二分する中で、調整に手間取れば野田内閣の政権運営に影響を与えそうだ。
「(現状では)日本産業の屋台骨を揺るがす可能性が大きい。遠からず電気料金の値上げとなる」。枝野幸男経済産業相は13日夜、会合終了後の記者会見で、再稼働の結論に至った理由として今後の電力不足を挙げ、理解を求めた。
大飯原発をめぐっては、政府は3日の初会合以来、閣僚協議を6回開催した。反対派からの「再稼働の結論ありき」との批判を意識したからとされる。ただ、13日は北朝鮮が「人工衛星」と称するミサイルを発射し、その対応でどたばたする中での政治判断となり、結論を急いだ印象は拭い切れない。
こうした中、首相サイドが警戒するのは橋下氏の動向だ。同氏は13日夜、大阪市役所で記者団に対し、「民主党政権に統治は任せられない。選挙で民主党政権に代わってもらわざるを得ない」と強調、次期衆院選で原発再稼働の是非を争点に掲げる姿勢を鮮明にした。
同氏が率いる地域政党「大阪維新の会」は次期衆院選に300人規模で候補者を擁立する方向で、野田政権としても無視できない勢力だ。政権内には「電気が止まって困るのは大阪だ」と強気な声もあるが、首相周辺は橋下氏の言動を「政治的な動きだ」と危機感を強める。
消費増税をめぐる民主党内の混乱などを理由に、各種世論調査でいったん上向きかけた内閣支持率は再び下落。民主党内からは「再稼働に対し、国民の批判が広がれば消費増税どころではない」(中堅)と不安が漏れる。(2012/04/13-22:53)
再稼働なければ節電20%超=関電管内、使用制限も-枝野経産相
時事通信
枝野幸男経済産業相は13日、関西電力大飯原発3、4号機が運転を再開しない場合、今夏は同社管内で20%超の節電を要請する考えを明らかにした。「(停電の)リスクが相当程度残るならば、電力使用制限令を出す」とも述べ、関西地方の経済活動や一般家庭の生活に大きな影響が出かねないことを示唆した。原発再稼働を協議する閣僚会合後の記者会見で語った。
また、原発停止が続けば、関電の2012年度の火力発電用の燃料費は原発稼働時に比べて7000億円増加するとして、「遠からず電力料金の値上げをお願いせざるを得ない」と指摘。再稼働の必要性を強調した。(2012/04/13-22:37)
経産相「原発依存ゼロにしたい」
2012.4.14
05:00サンケイビズ
枝野幸男経済産業相は13日の衆院経済産業委員会で、東京電力福島第1原発事故を踏まえた国内原発の今後の在り方について「できるだけ早く原発依存から脱却して、原発への依存をゼロにしたい」と述べた。個人的な意見と断って言及したが、エネルギー政策を担う経産相の発言としては異例。自民党の菅原一秀氏の質問に答えた。
枝野氏の発言は中長期的な原発政策を念頭に置いたものだが、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働で野田佳彦首相らとの協議が大詰めを迎えた時期の「ゼロ」発言だけに、地元自治体などに波紋を広げそうだ。
枝野氏は「原発依存からの脱却を最大限進めていくのは、政府としての明確な方針だ」と強調した上で発言した。
一方で、大飯3、4号機が再稼働した場合でも「関電(管内)は2010年並みの猛暑では電力が足りない」との見通しをあらためて示し、企業と家庭による節電や、原発以外の発電による供給力の積み増しで「努力を最大限進めなければならない」と語った。
大飯原発再稼働:原発地元、期待と反発
毎日新聞 2012年04月13日 21時58分(最終更新 04月13日 23時53分)
国内最多の14基の原発が立地する福井県。政府が関西電力大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働を必要と判断した13日、原発停止による地域経済停滞などが指摘されていた同県では、再稼働に前向きな声も多かった。一方、周辺自治体や市民団体からは、福島第1原発事故の原因究明が途上のまま“見切り発車”することへの不安の声も相次ぎ、関電の筆頭株主である大阪市の橋下徹市長は「民主党政権を倒すしかない」と語気を強めた。
●おおい町
福井県の西川一誠知事は13日も、報道陣の取材に応じなかった。石塚博英・安全環境部長は同日、「明日、知事が枝野大臣から直接話を伺って、内容をしっかり聞く。(その上で)知事が会見する」と述べ、政府判断への評価を保留した。
おおい町の時岡忍町長は町役場で記者会見し、「まだかまだかと待っていたものが確認され、結論が出たことは歓迎したい」と述べ、今後、国から住民に対して説明が行われることに期待感を示した。
大飯原発の再稼働を容認する立場の山本文雄・福井県議(自民党県政会)は「福井県は40年間も原発と共生してきた。生活に密着したものとなっており、急にやめては地域がもたない」と話した。一方、再稼働に反対する佐藤正雄県議(共産党)は「福島の原発事故を受けて必要と判断した対策がまだ取られていないのに、安全と認めるのは『政府は再稼働に前のめり』と言われても仕方がない」と批判した。
福井県に技術的な助言をする県原子力安全専門委員会の中川英之委員長(69)は「安全だと判断した根拠を県の委員会で国の担当者から直接聞きたい。その上で国の示した基準や関西電力の工程表の妥当性について技術的な観点から議論したい」と話した。【松野和生、安藤大介、近藤諭】
●福 島
福島第1原発の地元でも反発の声が上がった。比較的放射線量が高い福島市渡利地区に住む会社員、菅野吉広さん(44)は「なぜそんなに再稼働を急ぐのか。福島は復興の道筋も見えず、数日地震が続くだけでも不安になる被災者としては、再稼働してほしくない」と疑問を投げかけた。また、市民団体「福島老朽原発を考える会」の阪上武代表(47)は政府の判断基準が福島第1原発事故を踏まえていないとして「信頼できず、再稼働はおかしい」と批判した。
●東海村
日本原子力発電東海第2原発が立地する茨城県東海村の村上達也村長は13日夜、村内で記者団に「福島第1原発事故の検証も済んでおらず、原子力規制庁も発足していない。暫定的な判断基準を泥縄式に作り上げており、現状追認のごまかしだ」と怒りをあらわにした。再稼働には立地自治体の一定の理解が必要になるが、村上村長は「これで東海第2の再稼働を政府は放棄したことになる」と言い切った。
●柏 崎
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の地元で反対運動を続ける「原発反対刈羽村を守る会」の武本和幸さんは「政府がわずかな期間で原発の安全性について整理できたとは思えない。安全宣言で政府と自治体や住民とのギャップはますます開くだろう」と批判した。
●青 森
一方、東北電力東通原発(青森県東通村)を抱える青森県。同県反核実行委員会の奈良岡克也事務局長は「福島第1原発事故が収束したとはいえず、まったくナンセンスな判断だ」と話す。
全国初の使用済み核燃料中間貯蔵施設を建設中の青森県むつ市。山本留義市議会議長は「原発が再稼働すれば使用済み核燃料も入ってくるだろうが、何基動かすのかというエネルギー政策を示してほしい」と注文をつけた。
◇「民主政権を打倒」橋下市長
大阪市の橋下徹市長は13日、「政治家が安全なんて確認できるわけがない。国民をバカにしている。国民が民主党政権を倒すしかない」と激怒。「もうこれで吹っ切れた。一人でも(民主政権への)反対運動をやる」と語気を強めた。
福井県の原発から30キロ圏に一部が含まれる滋賀県や京都府の自治体首長らは安全面への不安を訴えたり、政府からの直接の説明を求めるなど、憤りや戸惑いを隠せなかった。
福井県で原発事故が起きた場合、被害を受ける可能性が高い近畿の水がめ「琵琶湖」を抱く滋賀県。12日に大飯原発を視察し、改めて再稼働に慎重な判断を求めていた嘉田由紀子知事は13日、「恒久的な安全対策ができておらず、絶対的な安全性をどう担保するのか。被害を受けるかもしれない地元の“切り捨て見切り発車”だ」と批判した。さらに、「あの福島の受難をどう理解しているのか。政権にブレーキの仕組みがない」と指摘し、枝野幸男経済産業相の来県を改めて求めた。
京都府の山田啓二知事は同日、「懸念が多く残っており、政府の判断は早い。拙速な行動は避けてほしい」と批判した。さらに、政府の判断基準が福島第1原発を襲った地震・津波を超える被害を想定していないことなどについて説明を求める文書を枝野氏宛てに提出したことを明らかにした。
また、関西電力の需給見通しについて「中立な第三者が検討すべきだ。夏のピークまで時間はあり、更に議論が必要」と述べた。
大飯原発の半径30キロ圏に人口の約7割が含まれる京都府舞鶴市の多々見良三市長は「再稼働ありきの判断で極めて納得しがたい。(事故があれば)立地自治体も近隣自治体も被害の程度の差はあれ、すべて巻き込まれる。国民のコンセンサスを得るにはあらゆる点で説明が足りない」と指摘した。
【林由紀子、姜弘修、岡崎英遠、古屋敷尚子】
「拙速」と野党が批判=地元の理解疑問視-原発再稼働
時事通信
政府が13日、関西電力大飯原発3、4号機の運転再開を妥当と判断したことについて、自民党の茂木敏充政調会長は取材に対し「新たな判断基準をつくり、(妥当性が)はっきりしない中で再稼働を決定して、本当に地元の理解が得られるのか」と述べ、新たな安全基準策定からわずか7日間での政府判断に疑念を呈した。
ただ、同党は原発の再稼働を基本的に容認する立場で、田野瀬良太郎幹事長代行は「早く再稼働への道筋を付けるべきだ」と強調した。
公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は「再稼働に向け急ぎ過ぎという感じもある。地元の理解を得られるよう政府は努力すべきだ」と指摘した。
みんなの党の渡辺喜美代表は「安全性を軽視した再稼働ありきの大暴走だ」と非難。共産党の穀田恵二国対委員長は「何の根拠もなく、東京電力福島第1原発事故の教訓にも学んでいない。これほどいいかげんな話はない」と激しく反発した。社民党の福島瑞穂党首は「出来レースとしか思えない。あまりに拙速な原発安全宣言であり、絶対に許せない」と厳しく批判した。(2012/04/13-23:49)
再稼働の必要性、国はどう説明 県、町、総合判断へ
福井新聞(2012年4月14日午前7時25分)
野田佳彦首相と関係3閣僚は13日、関西電力大飯原発3、4号機の安全性を最終確認。再稼働に向けた判断のボールは政府から福井県とおおい町に移ることになった。県は原子力安全専門委員会による新安全基準の検証や、県会の議論などを参考に、総合的に判断する方針。福井県、おおい町とも原発の意義や再稼働の必要性について政府が国民の納得できる説明ができるかも見極める構えだ。
(伊豆倉知、山川竜平)
政府の方針決定を受け時岡忍おおい町長は記者団に「やっと結論が出された。まだかまだかと待っていた安全性が確認されたことは歓迎する」と評価した。
町は住民説明会の開催を国に求めており、町長は「なるべく早い段階で行ってほしい」とあらためて注文。「町民の意見は議会が集約するのではないか」とも述べ、町長として再稼働に同意するかどうかは住民説明会に加えて、議会が判断を示した後になるとの考えを明らかにした。
西川一誠知事は14日の枝野幸男経済産業相との会談で、政府として原発や再稼働をどう位置付けているのかなど、これまでの県の要請に対する国の対応などを確認するとみられる。ただ、この日も取材には応じず「正式な説明を待って記者会見したいという意向」(石塚博英安全環境部長)という。
14日には田中敏幸県会議長も経産相と会談する予定で、県会は今後どういう形で意見集約するかを含めて議論することになる。
原発の停止が長期化して地元経済には悪影響が出ており、早期稼働を求める声は強いが、一方で周辺自治体には安全面の不安から慎重対応を求める意見もあり、県全体としてどう判断するかも焦点となりそうだ。
一方、12日大飯原発を視察した山田啓二京都府知事と嘉田由紀子滋賀県知事が再稼働への反対をあらためて表明するなど、電力消費地である関西圏には再稼働に批判的な声も多い。電力需給の逼迫(ひっぱく)についても懐疑的な見方があり、政府の判断を揺さぶりかねないことに県会などには反発や警戒感がある。
隣府県の動きに嶺南の県議は一定の理解を示す半面、「安全性だけでなく地域経済を考える必要がある。住民の生活が成り立つようにするのが政治の役割。そのはざまで悩んでいる」と語った。
原発の意義、必要性を国が明示するよう地元が求めているのもこのためで、時岡町長は地元説明の際に「数字を持って示してほしい」とも強調。「原子力は国が一元的な責任を持つという約束を守ってほしい」とあらためて国に求めた。
大飯再稼働、橋下市長「民主政権倒すしかない」
(2012年4月13日22時50分
読売新聞)
大阪市の橋下徹市長は13日、政府が関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働が必要と判断したことを受け、「民主党政権を倒すしかない。次の(衆院)選挙の時に(政権を)代わってもらう」と市役所で記者団に語り、民主党政権への対決姿勢を鮮明にした。
橋下市長はその理由について「(内閣府の)原子力安全委員会に大飯原発が安全なのかどうか、コメントをしっかり出させないといけない。(安全委は)ストレステストの一次評価の結果を了承したが、安全だとは一言も言っていない。民主党の統治のあり方は危険だ」と説明。そのうえで、「次の選挙では絶対(再稼働)反対でいきたい」と次期衆院選で争点に据える考えを示した。
安全委の班目春樹委員長は3月13日、同原発のストレステスト(耐性検査)1次評価について、「(経済産業省原子力安全・保安院による)審査手法に問題はない」と了承したが、安全性評価は不十分との見解を示していた。
日本科学者会議、大飯原発再稼働に反対の声明
(2012年4月13日19時11分
読売新聞) 日本科学者会議は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)の再稼働に反対する声明をまとめ、13日に経済産業省と内閣府に提出した。
声明は10日付。声明では〈1〉政府の事故調査・検証委員会による東京電力福島第一原発事故の調査が終わっていない〈2〉地震や津波に対する原発の余裕度を調べる「ストレステスト(耐性検査)」が2次評価まで終了していない――ことなどから再稼働に反対し、現存する全原発の廃止も求めた。
大飯原発の再稼働―読者投票を行ってみて
ウォールストリートジャーナル日本版
関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について読者の意見を聞く投票を1週間行なったが、この問題に対する関心の高さに驚いた。
13日午後1時半現在で、投票数1万2000票を超えている。これまでJRTが行った投票で最もたくさんの方が参加してくださったのではないか。賛成は7%、反対92%である。寄せられたコメント400通以上は、ほとんどが反対意見であった。
この1年、われわれは福島原発事故、そしてその処理の行方を一喜一憂しながら見守ってきた。その結果、この投票に表れたように多くの国民が原発に強い反対意見を持つようになったようだ。
だが、再稼働せず、電力が足りなくなれば、ダイレクトに景気への悪影響が及ぶ。また原子力が使えず早期に稼働が可能な施設を使って発電するとしたらその多くは火力発電であろうから、原油価格高騰の折、発電コストが大きく膨らむ。そうしたことを考えて、記者は、この投票を呼び掛けるとき、再稼働やむなしという人もかなりいるのではないかと思っていたが、予想以上に反対意見が多かった。また電力は不足していないという見方が多かったのも意外だった。
大飯原発再稼働に反対する人の中には、再稼働は検討せざるをえないが、政府の再稼働へ向けた動きが拙速であるとか、安全基準をさらに高めた上でなら認めてもいいといった意見の人もあるはずだ。そう思い、選択肢として「どちらでもない」を置いたのだが、この選択肢を選んだのはたった1%だった。経産省は猛暑になった場合19.6%の電力不足になるとしている。
もちろん、この投票結果が、世論をそのまま表しているというつもりはない。そうは言っても、かなり多くの国民が再稼働に反対だというぐらいは言っていいだろう。
先週来、大飯原発再稼働に突っ走ってきた政府は判断を下すとみられていた昨夕の関係閣僚会合では結論を見送った。ただ、国内メディアによると、これは反対の人々に配慮し慎重に検討していることを示すためで、今夕の会議で再稼働への結論を出すとみている。14日にも枝野経済産業相が福井県を訪れ、西川一誠知事などに再稼働への同意を求めるという。
3月下旬、枝野経産相は再稼働には地元だけでなく国民全般の理解が必要だとしていたが、現状を国民の理解が得られたと考えているのだろうか。大飯原発から30キロメートル圏内に含まれている京都府と滋賀県の両知事は、昨日そろって大飯原発の視察をし、さらに安全性を高める必要があるとしてあらためて再稼働に否定的な見解を表明しており、地元の理解を得られているとは言いにくい。
それでも政府は、これまでに表明したように、大飯原発は安全性の基準におおむね適合し、再稼働しなければ大幅な電力不足になるという説明を繰り返して最終結論を出すのだろうか。
記者:
竹内カンナ
■電力不足について
【電力不足は計58時間】今夏全体の2・8% 関電、原発ゼロ時
(共同通信)2012/04/12 10:28
関西電力の全原発停止が続いた場合、電力需要が昨夏並みだと、今夏に電力が足りなくなるのは計58時間で全体の2・8%となり、ほとんどの時間は電力不足を回避できる可能性があることが関電7
件の公表データから11日、分かった。
関電7
件は供給力不足のため、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が欠かせないと強調している。今回は、供給力と昨夏実績の単純比較だが、需要が大きくなる時間帯の対策ができれば、再稼働を急がなくて済む可能性があり、短時間のピーク時対応が最重要課題と言えそうだ。
関電は今夏の需給見通しで、原発ゼロの場合の供給力は2574万キロワットとしている。昨夏の電力使用量が最大だった8月9日午後2時の2784万キロワットに対し、210万キロワット不足すると主張しているが、夏の間、ずっと不足するわけではない。
そこで関電7
件が公表している昨夏(6月30日~9月22日の85日間)の1時間ごとの電力使用実績データ(速報値)から電力不足となる時間を調べた。
2574万キロワットを超えたのは12日間で計58時間。85日間(2040時間)の2・8%に当たる。8月9日は1日のうち2574万キロワットを超えたのが10時間、翌10日は8時間、他の10日間は1日3~5時間。それ以外の全体の97%以上の時間は、下回っていた。
2574万キロワットを上回っていたのは昼ごろから夕方が中心だが、午後0~1時は使用量が減り余裕がある日があった。操業時間の工夫などで需要を抑える余地があることがうかがえる。
大飯原発再稼働をめぐり、野田佳彦首相や枝野幸男経済産業相らは安全性を事実上確認し、近く需給の面で再稼働が必要かを協議する。枝野経産相は、電力に余裕があれば再稼働させないと発言している。
▽ピーク時対策が鍵
【解説】大飯原発を再稼働しないと深刻な電力不足になると関西電力は説明してきたが、長期間続くわけではなく、特定の日の特定の時間帯に限られることが関電7
件のデータで判明。再稼働が必要かどうかは、需要が集中するピーク時の対策が鍵を握るといえる。
電気を使う時間をピーク時から他の時間に振り分け、供給力の掘り起こしができれば、原発ゼロで夏を乗り切ることが現実味を帯びる。それには、政府や関電7
件がどこまで対策を進める
意志があるかが大きく影響する。
ピーク時対策として、その時間帯の電気料金を特に高くしたり、電気の使用を控えた企業に料金を還元したりする方法で、企業が大量の電気を使う時間帯をずらせるとみる専門家が多い。通常は料金を安くする代わりに必要な場合は電力使用を抑えてもらう契約に基づき、企業に最大限の協力を求める責任も関電7
件にはある。
供給面も、揚水発電や外部からの電力調達などでさらに増やせないか、十分な検討が必要だ。
東京電力福島第1原発事故は原因究明が終わっていない。夏のうち数十時間の電力不足対策として原発を再稼働すべきか。データを全て示し、国民的な議論を深めることが不可欠だ。
焦点:信頼不在の大飯原発再稼働、政権の官僚依存が露呈
2012年
04月 14日
03:29
野田政権が大飯原発再稼働へ政治判断、需給厳しく「必要性存在」
[東京 14日 ロイター] 野田政権が、関西電力(9503.T: 株価, ニュース, レポート)大飯原子力発電3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が「必要ある」とした13日の政治判断は、国民の信頼が大きく欠けた中で行われた。
枝野幸男経済産業相は13日の記者会見で、電力需給について「楽観論に軽々に与し、供給が足りなることは許されない」と語ったが、「原発ゼロでも夏は乗り切れる可能性がある」とした1月末の自身の発言と矛盾する。有識者からは官僚に取り込まれた民主党政権の限界を指摘する声が聞かれる。
<本当に電気は足りないのか>
再稼働の必要性ありと判断した最大の根拠として政府が示したのは、原発ゼロの場合、関電管内の電力供給が需要に対してどれだけ不足するかというデータだ。9日と13日に首相官邸内の会見場で配布されたが、資源エネルギー庁が関電からの報告を基に提示した不足の割合は、一昨年夏並の猛暑だった場合は18.4%(9日時点提示では19.6%)、1割の節電要請を呼びかけた昨年夏並の暑さだったら5.5%(同7.6%)のそれぞれ供給不足になるという。
ただ、これはエアコン需要が急増する日中の時間帯での数値で、この時間の需要を減らして他の時間帯に誘導するなどの工夫をすればこうした危機を回避できるとの見方は少なくない。関電によると、昨年夏(7月―9月)の需要が、今年の原発ゼロ想定の供給力(9日時点提示の2574万キロワット)を上回ったのは11日間の合計56時間。昨年夏並の暑さなら、3カ月間のうち10日間余りの日中の需要をうまく他の時間帯に誘導すれば、危機は回避できる。
同様に、一昨年夏の需要の場合、今年の原発ゼロ想定の供給力(同2489万キロワット)を上回ったのは51日間の計473時間で、この前提ではたしかに厳しそうに見える。ただ、国のエネルギー政策議論に参加する飯田哲也・環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長は、「最大需要は、一昨年の異常値は去年と比較すると350万キロワット多いが、内訳は気温要因が160万キロワット、関電が需給調整した分とその他節電効果で190万キロワット。一昨年並の猛暑となった場合でも、160万キロワット分は、去年から今年に出来る節電側のピークマネージメント(最大需要抑制)で楽に減らせる」と指摘する。
大飯原発に隣接する滋賀県の嘉田由紀子知事は今月6日、ロイターのインタビューで、需給ギャップを乗り越える手法として、「(企業などの節電分を電力会社が買い取る)ネガワットなど市場メカニズムの中に節電を取り入れること」を挙げるなど、節電を「供給力」として活用すべきとする声が高まっている。
<節電に商機あるが>
電力危機を契機に、ピークカットに対応するニュービジネスが生まれる機運も高まっている。東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)がこのほどピーク需要抑制に向けたビジネスプランを募集したところ、6件が採用された。その中に、エナリス(東京都足立区)という見慣れない企業が顔を出す。同社は多数の需要家のピーク抑制を行う、2004年設立のベンチャー企業だが、日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)、ダイキン工業(6367.T: 株価, ニュース, レポート)の大手2社と組んだ提案が東電に採用された。
こうした事業環境の整備に動いてきたエネルギーコンサル会社、クリーングリーンパートナーズ代表の福井エドワード氏は、節電分を集める事業者(デマンド・レスポンス・アグリゲーター)という業種の役割について、「50キロワット―500キロワット(小口高圧)の需要家が東京電力管内で20万件くらいあるが、そこの節電が手付かずだ。オフィスなどのこれら需要家が全てエアコンの出力を2割程度下げるだけで、東電管内のピーク需要(昨年夏で5000万キロワット弱)のうち1000万キロワット程度を抑制できると試算している」と解説する。
<官僚の考えに染まった>
福井氏は「危機や制約のあるところに創意工夫やイノベーションが生まれて新しい産業が育つ」と指摘するが、野田政権にはこうした声が届かなかったようだ。枝野経産相は「節電すれば需給ギャップは解消されるという声にも耳を傾けたが、細部まで確信できる議論には出会ってない」と語った。エネルギー分野で構造変革に踏み出すには長いリードタイムが必要となるが、新しい試みに否定的な態度こそ、再生可能エネルギーの本格拡大や、国際パイプラインの敷設を通じた安価な天然ガス調達など現在の危機に対応する上で必要な環境を整える芽を摘み取ってきた。
ISEPの飯田所長は、再稼働が必要との野田政権の判断について、「(政府や国会の)事故調査委員会の結果も出ていない、(原子力)規制庁が立ち上がっていないし、どんな規制庁になるか分かっていないし、地元の安全対策も出来ていない。安全性以前に政治的な手続きがあまりに破廉恥だ」と批判。こうした状況に陥ったことについて飯田氏は「民主党は政治主導といいながら政治主導のやり方を全くしなかった。原子力村や経産省の古い考えを持った人に取り囲まれ、官僚の全体の枠組み、考え方に染まってしまう」と分析する。
菅直人前首相のもとで内閣官房参与として原発事故の対応に当たった田坂広志氏は原発の再稼働の条件について「政府が国民に信頼されていること」(2月の講演)を挙げた。今の政府が国民から信頼を得ているかどうかについて枝野経産相は、「昨年3月11日にそれまで起こらないと言われていた事故が起こったのだから、国民の皆さんが簡単に政府を信頼してくれるとは思っていない。理解をいただけるかどうか最大限努力したい」と語った。
(ロイターニュース、浜田健太郎)
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安全基準 専門家「再開ありき」 |
20120407
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安全基準 専門家「再開ありき」
NHK 4月7日
4時3分
野田政権が6日に決定した、原子力発電所の運転再開の前提となる、新たな3つの安全基準は、その1つが、事故後まもない去年6月までに全国の原発で実施された対策を、そのまま取り入れているほか、別の、長期間かかる対策を対象にした基準は、電力各社に実施計画の提出を求めているものの、その期限はなく、専門家は「再開ありきの基準だ」と厳しく批判しています。
野田政権は、6日、福井県にある関西電力の大飯原発を巡る3回目の関係閣僚会議を開き、運転再開の前提となる新たな3つの安全基準を決定しました。
このうち1つ目の基準は、「地震や津波によってすべての電源が失われても、事故の拡大を防ぐ対策が取られていること」を求めていて、電源車の配備や、深刻な事故を想定した訓練などの対策が盛り込まれました。
これらの対策は、原子力安全・保安院が去年10月から半年にわたり、専門家との議論を重ねて作った、福島第一原発の教訓を踏まえた30項目の対策のうちの15項目を選んでいます。
しかし、その内容は、保安院が、事故後まもない去年3月と6月に電力各社に指示した、津波と深刻な事故に備えた対策をそのまま取り入れていて、全国の原発ですでに実施済みだということです。
また、別の、長期間かかる対策を対象にした3つ目の基準は、電力各社に対し実施計画の提出を求めているものの、その期限は設けられていません。
この結果、新たな安全基準では、停止中の原発は、2つ目の基準のストレステストの結果について国の確認を受けたうえで、残る対策の実施計画を提出すれば、再開が認められることになります。
これに対し、原子炉工学が専門の、核・エネルギー問題情報センターの舘野淳事務局長は、「大飯原発の運転再開ありきで基準を作っているという疑念をどうしても拭えず、これでは国民の信頼を損なうことになる」と厳しく指摘しています。
また、新たな安全基準には、住民の避難などの防災対策については、何をどこまで求めるのかは一切触れていません。
枝野経済産業大臣は会見で、「地域の防災対策は運転再開とは別次元で、徹底的にやらなければならず、整備を進めている。運転再開と一緒に議論すると混乱してしまう」と述べるにとどまりました。
これに対し舘野事務局長は、「住民にとって最大の関心は、防災や避難をどうするかだ。現実の事故が起きたとき、必ず直面するわけで、それに触れてないのは、住民の共感を得られないと思う」と指摘しています。 |
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「新安全基準」 知事「付け焼き刃的」 |
20120407
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政府の原発再稼働「新安全基準」 知事「付け焼き刃的」
東京新聞2012年4月7日
政府が原発の再稼働を認めるかどうかを判断する際の新安全基準(骨子)について、橋本昌知事は六日の定例会見で、「唐突というか付け焼き刃的」と不信感をみせた。日本原子力発電東海第二原発がある東海村の村上達也村長は同日、「目先の電力確保ばかりで反省も責任もない。一国の指導者のやることではない」とあきれた。 (林容史、井上靖史)
橋本知事は、東海第二原発について「(再稼働には慎重との考えは)変わらない」と述べ、今回の安全基準が影響しないことを強調した。
以前から福井県や同県おおい町が安全基準を示すよう国に求めていたことから、知事は「策定するのは当然」とした。一方で、公表時期は「いかにも付け焼き刃的に急に出して、これで判断していくと言われても地元の人たちには戸惑いがある。こういうやり方をしていくと国民の信頼は回復できない」と批判した。
東海第二原発について「再稼働を判断する時点で、さらに基準内容が変わってくるかもしれないし、今の段階で急いで判断する必要はない」と述べた。
今月四日、村上村長が東海第二原発の廃炉や脱原発依存に向けた工程表の明示などを求め、枝野幸男経済産業相に意見書を提出したことには、「(廃炉に関して)周辺市町村でも意見が分かれており、国として東海第二原発をどうするのか、まったく動きがない」と述べ、知事として具体的な行動をする考えはないことを明かした。
◆再稼働の動き警戒 東海村長
村上達也村長は東海村役場で取材に応じた。新安全基準について、「(福島第一原発事故の原因究明すら十分にできていないのに)基準なんか作って。こういう姿勢こそが、原発に対してわれわれを不安にさせる」と断じた。
さらに「大飯(原発)だ、(愛媛県)伊方(原発)だと個別にやるのではなく、まず国としての原発政策をどうするか決めなければだめだろう」と述べ、エネルギー政策があいまいなままの再稼働への動きを警戒する。
その上で東海第二原発を「(事故があれば)全村避難を考えなきゃならないような施設はいらない」と重ねて廃炉を訴えた。
「付け焼き刃」 原発再稼働新安全基準 自治体、ぶれる政府に不信感
2012.4.6
22:47
産経新聞
政府が原発再稼働の新たな安全基準を決定した6日、原発が立地する自治体の首長は、ぶれ続ける政府の対応に不満や不信感を募らせるなどさまざまな反応をみせた。
茨城県の橋本昌知事は記者会見で、原発再稼働の新たな安全基準について「いかにも付け焼き刃だ。こういうやり方をすると国民の信頼はなかなか回復しない」と批判した。定期検査中の日本原子力発電東海第2原発(同県東海村)の再稼働に関しては「今の段階で急いで判断する必要はない」と述べるにとどめた。藤村修官房長官が地元同意は必ずしも再稼働の前提条件にならないとの認識を示したことには「法律上規定がないとはいえ国や事業者の自由になったら困る」と苦言を呈した。
官房長官発言に反応したのは橋本知事だけではない。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を抱える鹿児島県の伊藤祐一郎知事は記者会見で、「原発の再稼働について鹿児島県と薩摩川内市の同意が必要なことは明らかだ」と反発。伊藤知事は再稼働について「国が安全性を十分に保証し、地元に徹底的に説明した上でお願いするというのがスタートだ」とする一方、「今の産業の在り方などを考えると一気に原発を止めるわけにはいかない」と理解も示した。
大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は、新たな安全基準の了承など関西電力大飯原発の再稼働に向けた政府の動きに関し「不作為状態だ」と批判した。短期間で決まった安全基準を「国民から信頼される形なのか」と疑問視。枝野幸男経済産業相が京都府や滋賀県も含めて理解を得る考えを示していたことに触れ、これまでの発言との矛盾を指摘した。
京都府の山田啓二知事は記者会見で、新たな安全基準について「きちんと政府からの説明を聞いて府の姿勢を示したい」と述べ、現段階で評価することに慎重な姿勢を示した。枝野経産相が8日の福井県訪問を断念したことについては、「基準を精査もしないで行くのは早すぎる」と一定の理解を示した。
「京滋の理解必要」 大飯原発再稼働で両知事
京都新聞2012年04月06日
08時39分
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、藤村修官房長官が法的に自治体の同意は不要との認識を示した5日、福井県と接する京都府、滋賀県の両知事は再稼働には両府県の理解が必要との考えをあらためて強調した。ただ再稼働に関する権限は一切無いため、「国に要望を続ける」とした。
電気事業法では定期検査で停止した原発の再稼働について自治体の同意に関する規定はないが、枝野幸男経済産業相が福井県のほか京都、滋賀の両府県の理解が前提との姿勢を示してきた。しかし藤村長官はこの日の会見で「法律などの枠組みで同意などが義務付けられているわけではない」とこれまでの政府の姿勢を修正した。
京都府の山田啓二知事は「法律に(同意などは)位置付けられていないが、地元の理解がなくて本当に再稼働ができるのか」と政府の姿勢に疑問を呈し、「安全安心の確保のため、言うべきことは言う」と声を強めた。
今後の対応について、関電の筆頭株主の大阪市が近く正式加盟する関西広域連合を例に挙げて「そういうことを通じて考えればいい」と含みを持たせた。
滋賀県の嘉田由紀子知事は「社会的、道義的に地元の理解を得るのは必要なプロセスだ」と述べた。再稼働への環境整備を進める政府の動きに対し「なぜ焦るのか。被害を受けるかもしれない地元として、県民の理解を得られるよう説明をしてほしいと要望し続ける」と話した。
また嘉田知事は枝野経産相が近く福井県を訪れ再稼働を要請する動きに対し、滋賀県にも説明に来るよう求めたことを明らかにした。
性急な基準策定に疑問 大飯再稼働で大垣市長
岐阜新聞2012年04月06日09:16
◆「多角的な配慮必要」
原発再稼働に向け、首相の指示を受けて経済産業省原子力安全・保安院が暫定的な安全基準をまとめることについて小川敏大垣市長は5日、「性急に結論を出すのはいかがなものかと思う」と疑問を呈した。岐阜市内のホテルで西濃地域の首長とともに、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐる国の情報開示について古田肇知事に要望した後、記者会見で語った。
小川市長は「暫定基準の設け方があまりにも短期間に対応されている感じだ。もう少しいろいろな面から配慮して安全基準を設定していただく必要がある」と注文。ただ、暫定基準を満たした場合の再稼働への賛否は「政府の対応、進め方を注視したい」と明言は避けた。
また古田知事も会談後、記者団に対し「このところ暫定的な基準をつくるとの話が起こっているが、そんなに急いで簡単につくれるものだろうか」と述べ、政府の基準づくりの手順などを注視する考えを示した。また「原発再稼働をどういう考え方で認め、認めないのか、国は岐阜に限らず、全国に説明すべきだ」と強調した。
岐阜県境から50キロ以上離れた大飯原発と比べて30キロ圏と近い敦賀、美浜原発、もんじゅの再稼働に関する国への説明要請については「これからの問題。具体的に議論になったときに考えるべきだ」と述べるにとどめた。
原発新安全基準策定「拙速でない」 福井県、政府の検討過程言及
福井新聞(2012年4月6日午後8時47分)
停止中の原発を再稼働する前提となる政府の新安全基準が6日まとまったことについて、福井県おおい町の時岡忍町長は一定の評価をした上で、記者団に対し「安全だから運転するということでは住民は納得しない。原発の意義、必要性が安全基準の前に出てくるのが筋だ」と指摘。関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を要請する際に政府は、原発の位置付けを明確化するよう求めた。
県の石塚博英安全環境部長も、原発の意義と再稼働の必要性の明示、中部電力浜岡原発だけに全面停止を要請した合理的理由の説明など、県が求めている“条件”について、再稼働の地元要請時に政府が明らかにすべきだと強調した。
西川知事はこの日も取材には応じなかった。
石塚部長は、基準策定をめぐり「拙速」との指摘も出ている点に対しては「国は昨年10月から意見聴取会を立ち上げ、技術的な検討を進めていた」と述べ、拙速は当たらないとした。関係3閣僚との協議で野田佳彦首相は、3日に東京電力福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準の作成を指示。5日に骨子を了承し、6日に最終決定していた。
時岡町長は、国に求めている住民説明会については「町民にいい環境で説明を聞かせるという義務がある」と述べ、具体的な開催方法は今後検討するとした。安全基準の妥当性は今後検証する方針で「(現時点で)住民に受け入れられるものかという協議までいっていない」と述べた。
大飯原発再稼働:「これで十分」 福井・原子力委員長
毎日新聞 2012年04月06日 02時40分(最終更新 04月06日 02時44分)
原発の再稼働を巡り、野田佳彦首相と関係閣僚による5日の会合で示された新たな安全基準案の骨子について、福井県に技術的な助言をする県原子力安全専門委員会の中川英之委員長(福井大名誉教授)が同日、毎日新聞の取材に応じ、「私自身はこれで十分だと思う」と答えた。同委員会は、県が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働の可否を判断する際、政府が提示した安全基準を審査する。西川一誠知事や県議会は同委員会の意見を尊重するとみられ、委員会で「妥当」と判断されれば、「同意」への手続きが急速に進むことも予想される。
中川委員長は、この日示された基準案の骨子について、「これで一応、原発の安全性は確保されると思う」と評価した。その上で、「経済産業省原子力安全・保安院が示した30項目の安全対策を判断基準にするなら、『これまで達成すれば安全だ』と判断できるものにしないといけない」と指摘し、基準の数値化を求めた。
京都府、「安全基準」独自に検証=地元自治体、不安解消を要望―大飯原発再稼働問題
2012年
4月 5日 21:42
ウォールストリートジャーナル←時事通信
京都府の山田啓二知事は5日午後、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働をめぐり「国が基準を示すわけだから、京都府としても安心、安全を守るための筋は通す」と述べ、政府の安全基準の内容について、府の専門家会議で独自に検証する考えを示した。府庁で記者団に語った。
滋賀県の嘉田由紀子知事は、政府の作業について「密室で行われることに不安がある」と記者団に語った。安全基準にも「(既に対策が)できた項目は新基準、できない項目は先送りして見切り発車しようとしている」と批判。さらに、枝野幸男経済産業相は福井県に加え、京都、滋賀両府県にも説明に来るべきだと訴えた。
おおい町の時岡忍町長も「住民が納得できる安全基準と、それに伴う安全対策を早急に示してほしい」とする談話を発表。万全の対策を講じ、地元住民の不安解消に努めるよう政府に強く要望した。
山田知事はまた、再稼働に地元の同意は必要ないとの見解を藤村修官房長官が改めて示したことに「(福井、京都、滋賀3府県の)住民が納得できる形で再稼働するのでなければ、本当の意味での理解は得られない」として、地元への配慮を欠いてはならないと重ねて指摘した。 |
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原発再稼働基準の社説 |
20120407
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原発の再稼働―基準作りで解決しない
朝日新聞社説4月7日付
原発の再稼働をめぐる新たな基準を政府が決めた。だが基準を作ったからといって、国民の納得からはまだ遠い。
新基準は、福島第一原発を襲ったような地震と津波でも炉心溶融をおこさない電源や注水対策が必要としている。これはおもな項目を示したもので、すでに実施した緊急対策でおおむね足りるとみられている。
防潮堤のかさ上げや、原子炉の圧力を外に逃がすとき放射性物質を除去するフィルターなど何年もの工事になるものは、今後の工程表を求めた。工事の完了は条件になっていない。
枝野経済産業相は、電力会社からの説明を厳格に審査すると話している。その言葉を守り、これまで政府が示してきた再稼働への前のめりな姿勢は改めるべきだ。
福島第一原発は原子炉3基が炉心溶融し、1基の燃料プールが危機にある。事故の検証はまだ道半ばだが、この1年で得た教訓を可能な限り、取り入れるべきだ。
原発事故の現場で作業員を守り、最悪の原子炉爆発を避ける操作ができたのは、頑丈な免震重要棟があったからだ。関西電力が再稼働を望む大飯原発などにその建物はない。再稼働して過酷事故が起きた場合、免震棟なしで十分に対応できるのだろうか。
原発から30キロ圏まで拡大される防災重点区域について、住民を守り、避難させる計画もこれからだ。
いま必要なのは、言葉やわかりにくい制度ではなく、実質的な安全性を向上させる対策だ。
原発に100%の安全はないことを、私たちは知った。その意味で、安全対策はどこまでやっても、暫定でしかない。
だから、とりかえしのつかない災害をおこしかねない原発はできるだけ減らす。それが、政権の約束だったはずだ。
そのうえで、最小限の原発を動かすことに国民が納得するとすれば、深刻な電力不足や燃料費の高騰で、日常の生活や経済活動に無視できない被害がおよぶ場合に限られる。
枝野経産相も「電力が足りていれば再稼働しなくてもいい」との考えを示した。
今後、あらためてこの夏の電力需給の見通しを出し、第三者も交えて精査するという。その結果を待ってから慎重に判断するべきである。
原発の立地する状況や古さは炉ごとに違う。基準ができたからといって、電力会社は数十基の原発を次々に再稼働できると考えてはならない。
原発暫定基準―再稼働ありきはダメだ
朝日新聞社説 4月5日
原発の再稼働をめぐる関係閣僚の初会合が3日に開かれ、野田首相は結論を持ち越した。
首相は、次回までに福島第一原発事故を踏まえた安全対策の暫定基準を示すよう、原子力安全・保安院に求めた。
「再稼働の基準にする」として実施したストレステストの1次評価は、当座しのぎの色彩が強かった。それだけでは不十分との判断だ。
原発に対する国民の根強い不信を前に、当初の方針を転換せざるをえなかったということだろう。事故の反省を採り入れた基準に改め、基本に立ち返って安全性を吟味する。そのための軌道修正なら、評価する。
ところが、次回の会合は週内にも開き、基準づくりも「1、2日でハチマキを巻いてやる」(藤村官房長官)のだという。
まるで「衣(ころも)を取りかえればいい」と言わんばかりのスケジュールだ。
もちろん、新たな基準といっても白地に絵を描くわけではない。保安院が独自の事故検証をもとにつくった30項目の対策を「もっとわかりやすくする」作業だ。短時間で可能との見立てなのかもしれない。
だが、このままだと北海道電力の泊原発3号機が5月初めに定期検査に入り、原発の稼働がゼロになる。その前に、関西電力・大飯原発(福井県)の再稼働に道筋をつけたい。そんな思惑が透けてみえる。
30項目の中には、大がかりな工事が必要で、時間を要するものも含まれている。「もっとわかりやすい」基準が、短期に実現できる対策だけになったら、本末転倒だ。「再稼働ありき」の基準は許されない。
確かに、夏場の電力不足は心配である。ただ、見極めるにはまだ時間がある。まずは需給見通しの精査を急ぐ。あわせて、安全対策づくりに腰をすえてかかるべきだ。
作業は当面、保安院が担当するしかないが、本来は4月に新しくできるはずだった原子力規制庁の役割だ。与野党は一刻も早く関連法案の審議に入らなければならない。
政府は、福島第一原発の周辺に、将来にわたって住民が帰宅できない区域の設定を検討しているという。原発で大きな事故が起きれば、取り返しがつかない事態になることを改めて感じさせる。
そもそも原発に「絶対安全」はない。その前提での再稼働はぎりぎりの選択である。形だけの手続きで強行しようとすれば、政権への信用は完全に失われるだろう。
社説:原発安全基準 つじつま合わせはだめ
毎日新聞社説 2012年04月05日 02時32分
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を協議する関係閣僚会議の初会合で、野田佳彦首相は再稼働の是非を判断するための「暫定安全基準」整備を指示した。経済産業省原子力安全・保安院が週内に基準をとりまとめ、閣僚会議が妥当性を議論する。暫定基準は大飯原発が立地する福井県が国に提示を求めていたもので、地元への一定の配慮を示した形だが、原発稼働ゼロを回避するためのつじつま合わせに終われば、国民の一層の不信を招くことになる。
提示までの時間が限られる中、暫定基準は、保安院が3月にまとめた30項目の安全規制策がベースとなる可能性が高い。津波で全電源喪失に陥った東京電力福島第1原発事故を踏まえ、所内の電気設備の浸水対策の強化、原子炉や使用済み核燃料プールへの代替注水機能の強化などが盛り込まれている。防潮堤設置や指揮所となる免震施設の整備など時間のかかる対策も含むが、暫定基準でどこまで踏みこむかは不透明だ。
政府は新設する原子力規制庁にこれらの対策の法制化を行わせるが、野党との調整が難航し、規制庁発足のめどは立っていない。原発事故を防げなかった保安院による基準提示で国民の理解が得られるのか。大飯原発が基準に合致しているかを審査する主体も不明確だ。対策自体も事故結果に対応する対症療法が中心で、福島第1原発事故の検証作業が終了していない現状では、根本的な安全対策に漏れが出る恐れもある。
枝野幸男経産相は新たに、隣接する京都、滋賀両府県の知事の理解を求める方針を示したが、手続き上、同意は条件としていない。だが、放射能被害に県境はない。政府は原発防災の重点地域を半径30キロに拡大する方針なのだから、少なくともその範囲に含まれる両府県の同意を、福井県と同様に得ることは当然だろう。理解と同意の使い分けは、政府に都合の良い解釈に過ぎない。
全国に54基ある原発のうち稼働中は現在、北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)だけだ。その泊3号機も5月5日、定期検査で停止する。原油高が日本経済を直撃する中、民主党の前原誠司政調会長が東京都内での講演で「5月5日までに再稼働が図られるのではないか」と述べた。藤村修官房長官は泊3号機の定検入りが「再稼働の目安ではない」と否定するが、稼働原発ゼロという象徴的な事態を避けたい思惑が前原発言からは透けて見える。
福島原発事故の原因究明を徹底し、それを踏まえた安全基準と規制体制をしっかりと構築する。そのためには、稼働する原発が一時的にゼロになることも見据えた対応を政府が示すことが重要だ。
原発新安全基準 丁寧な説明で早期に再稼働を
(4月5日付・読売社説)
福井県にある関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働に向けた関係閣僚会合で、野田首相は原発の新たな安全基準の策定を指示した。
福井県知事らが、東京電力福島第一原発の事故を踏まえた安全基準なしでは再稼働に同意できない、としているためだ。
再稼働には、安全性に対する地元の理解が欠かせない。政府は安全基準の策定を急ぎ、速やかに地元の説得を開始すべきである。
民主党政権は、ストレステスト(耐性検査)の導入や原子力安全委員会の審査など、法律に基づかない手続きを次々に追加し、再稼働の実現を先延ばししてきた。
場当たり的な対応の結果、全原発54基で運転中は1基に減り、これも5月初旬に停止する。
このまま夏を迎えれば、深刻な電力不足に陥り、足踏みが続く日本経済に大打撃を与えよう。
首相や関係閣僚は時間を空費せず、大飯原発の再稼働を、早期に決断する必要がある。
新たな基準は、経済産業省の原子力安全・保安院がすでに策定した30項目の安全対策を整理し、肉付けした内容になるという。
巨大な地震や津波が起きた場合でも、全電源喪失などを回避し、福島原発のような過酷事故を防ぐための対策を、わかりやすく示すことが求められる。
地元の了承を得るには、政府が原発の安全確認に責任を持たなければならない。関係閣僚と地元自治体の間で、信頼関係を構築することも不可欠だ。
その点で、枝野経産相の不用意な発言が、関係自治体の不信感を増幅させたのは問題だ。
枝野氏は2日の参院予算委員会で、大飯原発に関し「現時点で私も再稼働反対だ」と答弁した。
原発の「地元」の範囲について「あえて聞かれれば日本全国」と語り、福井県に隣接する京都府と滋賀県の知事の理解も得る必要があるとの考えも示した。
自ら安易に再稼働へのハードルを上げるような発言を連発したのは軽率すぎる。電力安定供給に責任を負う閣僚として自覚を欠いているのではないか。
大飯原発の地元や周辺自治体の誤解や混乱を招いた。厳しく批判されたのもうなずける。
枝野氏は発言内容を一部修正したが、真意は必ずしも明確でない。このままでは、原発の立地する県や市町村の首長が、再稼働の受け入れをためらいかねない。
前言を撤回し、丁寧に説明することが必要である。
責任持って再稼働を判断し地元に説明を
日本経済新聞社説2012/4/7付
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は、ストレステスト(耐性調査)第1次評価を踏まえたうえで原子力発電所を再稼働させる判断基準を決めた。
政府は自らが示した判断基準に従い、関西電力・大飯原子力発電所3、4号機について毅然とした判断を下し福井県など地元自治体の理解を求めるべきだ。
判断基準そのものは妥当だ。まず電源車の配備など緊急の安全対策が間違いなく実施され、東京電力・福島第1原発を襲ったものと同程度の地震や津波に耐えうる備えがあることを再確認する。
さらに防波壁のかさ上げなど完成まで時間がかかる対策については電力会社に実行を確約させ、工程表の提出も求めるという。百パーセントの安全を保証はできないが、打てる手だてを尽くした。
問題はこの間の政府の対応ぶりだ。この程度の判断基準ならとうの昔に国民に示せた。決断を迫られる土壇場になって、急きょ基準づくりを指示するなど、対応が場当たり的だとの批判は免れまい。ストレステストによる再稼働の判断手続きが始まって半年以上たつ。関係閣僚はただテストの結果を待っていただけなのか。
閣内不一致ともとれる発言や説明のぶれも目に余る。再稼働にあたって理解を求める地元の範囲について藤村修・官房長官と枝野経産相の説明は矛盾する印象を与えた。また経産相は国会質疑で「再稼働に反対」と明言しながら後で修正した。
その場しのぎで一貫性を欠く言葉が国民の不信や不安を生む。こんな調子では政府の原子力政策への不信感をぬぐうのは容易ではないだろう。国民生活や産業活動を支えるエネルギー政策を預かる経産相らは自らの責任を痛感すべきだ。
政府が責任をもって遂行しなくてはならないのは大飯原発の再稼働だけではない。
原子力規制庁を早く発足させ、福島第1原発事故の教訓を踏まえた新しい安全基準をきちんと整え、電力会社に徹底させなければならない。大飯3、4号機を含む全原発を対象にしたストレステスト2次評価も早く実施、国民の理解が得られるよう、より総合的で長期的な視点から安全性を再点検するのが望ましい。
規制庁の設置法案の国会審議の遅れについては野党にも重い責任がある。
大飯再稼働 即席で国民を守れるか
2012年4月7日 中日新聞
大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働条件の新安全基準は、わずか二日で作った「即席」だ。暫定とはいえ福島原発事故後の緊急対策の域を出ない。国民の安全を守れるとは到底思えない。
福島第一原発事故拡大の原因者ともいえる経済産業省原子力安全・保安院が、いくらたたき台があるといっても、たった二日で作ってしまう。それを見て「安心しろ」という方に無理がある。
これが野田佳彦首相のいう「納得いくまで徹底的に議論した結果」とすれば、首相と三閣僚は政治家としての資質さえ、疑われても仕方がない。国民の安全最優先が、政治家の務めである。それを軽視するにもほどがある。
なぜ、こうまでして再稼働を急ぐのか。
五月五日に北海道電力泊原発3号機が定期検査に入り、国内五十四基の原発が初めて全停止する。「原発なき社会」の実現を、よほど避けたい、その可能性を見せたくないとしか思えない。
もし、これほど急を要する事態が起きているのなら、その理由をまず国民に、わかりやすく説明するのが先だ。
枝野幸男経産相は「(大飯以外は)電力需給も再稼働の判断材料にする」という。なぜ大飯は例外なのか。
新基準といっても、ほとんど通り一遍の電源確保と緊急冷却対策程度である。大けがにばんそうこうをはり付けたぐらいの応急措置で、再稼働の実績づくりをひたすら急ぐ。
費用と時間のかかる大規模な対策は、何かと理由を付けて先送りした。事故対応の拠点になる免震施設の完成は四年先。これがなければ福島原発事故の被害はさらに拡大したといわれる重要な施設である。原子力安全委も、必要性を強く訴えていたではないか。
爆発を避けるため原子炉格納容器の圧力を下げる排気(ベント)時のフィルター設置も、除外してしまった。防潮堤のかさ上げが不十分、非常時のアクセス道路に問題があるという重大な指摘も考慮されていない。断層の連動による地震規模の引き上げが進む。敦賀半島が四年先まで大地震に襲われないという保証はない。
繰り返す。少なくとも国会事故調の提言が出て独立の規制機関が動きだすまでは、原発の再稼働を判断するべきではない。さもないと、政治に対する国民の信頼は本当に地に落ちる。
原発安全基準 露骨な「再稼働ありき」
北海道新聞社説(4月7日)
野田佳彦首相は、定期検査で停止した原発の再稼働の可否を判断する新たな安全基準を決めた。
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け、首相が「暫定的」な基準づくりを指示してから出来上がるまで、わずか2日間である。
その中身も、福島第1原発の事故直後に電力各社が緊急安全対策として実施済みの項目が並び、免震棟の建設など時間のかかる対策は今後の課題とされた。
これでは、用意された答案に沿って試験問題を作成したようなものだ。「再稼働ありき」の意図が露骨と言わざるを得ない。
基準からは、いつの間にか「暫定的」という言葉が外された。大飯以外の原発の再稼働の判断にも適用されることになる。
しかも基準をまとめたのは、死に体の経済産業省原子力安全・保安院だ。4月から安全対策を担うはずだった原子力規制庁は、与野党の対立で発足のめどすら立たない。
このままでは、不十分な暫定的基準がなし崩しに正式な基準になってしまう恐れがある。
「地元」の同意もないがしろにされようとしている。
藤村修官房長官は、地元の同意は法律で義務づけられていないため、再稼働の前提条件にならないとの認識を示した。法的にはそうだろう。
しかし、政府はこれまで同意が前提と繰り返し表明しており、これを翻したことになる。
大飯原発の再稼働をめぐっては、隣接する滋賀県や京都府などが反発している。
原発事故の被害は広域に及ぶ。だからこそ政府は、原発の防災重点区域を10キロ圏から30キロ圏に拡大する方針を決めたはずだ。枝野幸男経産相も日本全国が地元と述べた。
原発の運営には立地地域との信頼関係が欠かせない。
福島の事故の教訓から「地元」の範囲を広げる議論をすべき時に、再稼働強行の姿勢をちらつかせるとしたら、誠意を疑われる。
安全の新基準は本来、福島の事故原因の徹底解明の後、新たな規制体制の下で策定されるのが筋だ。
事故の検証の途中で、原子力規制庁の発足も見通せない現状では、時間がかかるだろう。政府が今夏の電力需給を懸念するのも分かる。
だが、電力不足を問題にするなら、電力各社が信頼できる需給見通しを公表するのが先決だ。
廃止が決まった保安院が即席で作った基準がまかり通るようでは、福島の事故の前と変わらない。拙速な手続きで再稼働を進めても、国民の理解を得られるはずがない。
「再稼働ありき」拭えず/原発の新安全基準
東奥日報社説2012年4月6日(金)
関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働をめぐり野田佳彦首相と関係3閣僚が2回目の協議を行い、再稼働の是非を判断する材料として新たに策定した安全性の判断基準をおおむね了承した。
野田首相らが6日にも新基準を決定し最終調整する。大飯原発が基準に適合しているか原子力安全・保安院や関西電力の確認を踏まえ、8日にも枝野幸男経済産業相が福井県を訪れ再稼働へ協力を要請する。
新基準は(1)全電源喪失事故の進展防止策(2)福島第1原発を襲った地震や津波が来ても同様の事故にならないとの国の確認(3)保安院がまとめた30項目の安全対策の実施計画-の三つ。
福井県などは「暫定基準」の提示を早くから求めていたが、野田首相が作成を指示したのは3日だ。いかにも急ごしらえの間に合わせだ。技術的な安全基準にも関わらず、法的根拠のないまま見切り発車することに信頼を得られるのか。
新基準は実施済みの緊急対策などを掲げたにすぎず、実質的に新たな作業は免震棟建設など時間のかかる対策について電力会社の意思を確認するだけだ。「再稼働ありき」の感が拭えない。
国内54基の原発のうち現在稼働しているのは北海道電力泊原発3号機だけで、これも5月5日に定期検査に入り全原発が停止する。
再稼働を急ぐ理由は政府は夏場の電力供給不足解消のようだが、代替電源や節電など需要対策で乗り切れるという指摘もある。根拠の薄い電力需給より重視すべきは安全性の担保だ。
福島の事故を受けて日本の原発は根底から安全性の強化が求められている。だが政府や国会の事故検証、原因究明も済んでいない。
当初、政府は再稼働の条件とした安全評価(ストレステスト)1次評価で安全確認を済ませようとした。だが、技術的な最終関門である原子力安全委員会の委員長が「1次評価だけでは不十分」とし、再稼働の説得材料にならなくなった。
そのため唐突に浮上したのが新たな安全基準だ。
政府は新基準を原発事故の教訓を踏まえた新たな安全規制を前倒ししたものと位置付けた。他の原発の再稼働を判断する際にも適用するという。
しかし、再稼働へ向けて当面の作業をするのが原発事故を防げなかった保安院では信頼性を欠く。
保安院などを解体し新たな規制行政を担う原子力規制庁は、原発の規制強化策なども含む設置関連法案の国会審議が進まないため、発足の見通しが立たない。再稼働をめぐる環境が整っているとはいえない。
一方、再稼働について5日、藤村修官房長官が地元の同意は前提条件にならないという認識を示した。同意を必要としてきた姿勢を修正した形だ。
確かに地元同意に法的根拠はない。ただ、実際に再稼働するのは電力会社であり、立地自治体と結んでいる「安全協定」により、地元の意向は無視できない。藤村官房長官の見解は混乱をもたらすだけだ。
大飯原発再稼働/安全策はまだまだ足りない
河北新報社説 4月7日
これほど低レベルの「安全基準」によって政府が再稼働を認めようとは、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の地元でなくても、あきれ果てた人が多いのではないか。
そこには福島第1原発事故の教訓を真に生かそうという意識が全く抜け落ちている。本当になすべきは原子力施設の安全性を突き詰め、これからの原子力やエネルギーについて議論することだろう。
肝心の安全性確認という点でも不十分であり、場当たり的な対症療法だけで再稼働を容認する姿勢は論外だ。
再稼働するかどうかの対象になっているのは大飯原発の3、4号機。いずれも出力118万キロワットの加圧水型で、運転開始は1990年代と比較的新しい。3号機は昨年3月、4号機は昨年7月にそれぞれ定期検査に入り、運転が停止されている。
再稼働に当たって最も重視しなければならないのは、もちろん安全性になる。
政府が5日に決めた再稼働の安全基準は3本柱から成っている。「基準1」は、地震や津波に見舞われて全電源喪失に陥っても、事故の悪化を防止できるような電源、冷却などの設備。「基準2」は原子炉内の核燃料や貯蔵プールの使用済み核燃料を冷却し、メルトダウン(炉心溶融)などの損傷を防止できる対策。
「基準3」はストレステストで求められた対策などの実施だが、「不断に実施していく姿勢が明確化」していればいいというのだから無責任だ。これでは基準と呼べない。
福島第1原発事故で発電所の対策本部は「免震重要棟」という独立した建物の中に設けられたが、大飯原発にはない。対策本部は中央制御室の会議室を想定しているが、原子炉建屋の隣の建物。重大事故の際に近づけるのかどうかさえ怪しい。
それでもいずれ免震棟を建設する計画があれば、再稼働に支障はないというのだろうか。
政府の基準は一見、福島第1原発事故を防ぐ対策に映るが、当たり前の応急策ばかりだ。問われているのは「安全性」の実質であり、電源車や防潮堤を整備すれば済むことではない。
政府の原発事故調査・検証委員会は中間報告で、かなりの分量を割いて1号機の「非常用復水器」の問題に言及している。唯一残った冷却手段だったが、津波後はほとんど作動しなかったとみられる。
ところが、それに気づかずに冷却していると誤認し、外部からの注水が遅れる結果になった。非常用復水器についてきちんと理解していなかったことが理由であり、「原子力事業者として極めて不適切」と中間報告は批判している。
対応に当たった人間の問題も含めて、福島第1原発事故の原因は未解明だ。避難や放射能汚染の問題点もまだ整理されていない。事故の教訓をくみ取らず、多くの人の生命や財産を守るという視点が欠落したままの再稼働などあり得ない。
秋田魁新報社説:大飯原発再稼働 拙速判断だけは避けよ
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた政府の2回目の関係閣僚会議は、経済産業省原子力安全・保安院が示した新たな安全基準案をおおむね了承した。
福島第1原発事故のような過酷事故を防ぐための対策が盛り込まれているが、短期的に対処できる対策を連ねた新安全基準案で、果たして地元の理解が得られるであろうか。滋賀県や京都府など近隣自治体の間で再稼働に異論が根強いことを考慮すれば、拙速な判断だけは避けるべきだ。
新安全基準案は、全電源喪失対策、過酷事故に至らないとの国の確認、保安院がまとめた30項目の安全対策の実施計画など三つの基準で構成されている。野田佳彦首相と関係閣僚は6日も協議を継続して新たな基準の決定を目指すといい、大飯原発再稼働の判断も持ち越した。
地元の福井県とおおい町はこれまで、「暫定的な安全基準が必要」などと、再稼働の条件の一つとして新たな基準を政府に求めていた。福島第1原発事故の深刻な事態を目の当たりにすれば、それも当然だろう。
政府は当初、関係閣僚による初の会議で再稼働に向けて最終判断する方針だった。しかし、新たな安全基準作りを急きょ指示するなど慎重姿勢に転じた。再稼働への反発が予想以上に強かったためだ。ところが、わずか3日で新基準案を提示させたのは、再稼働を急ごうとしたからではないか。安全確認に対する姿勢をアピールしたいのだろうが、泥縄の印象が拭えない。これほどまでに急ぐのはなぜなのだろう。
国内で唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機が定期検査のため停止する5月5日までに大飯原発を再稼働させ、全原発停止の事態だけは何としても避けたいとする政府の思いが透けて見える。電力不足に強い危機感を持つ経済界がそれを後押ししているのは確かだ。
だからといって「再稼働ありき」であってはならない。夏場の電力需要の逼迫(ひっぱく)は分かるが、一定の時間がかかっても安全確保と地元の理解を最優先しなければならない。
最も懸念されるのは、現在停止中の全国の原発のなし崩し的な再稼働につながっていくのではないかということだ。安全基準のクリアなど手順をしっかり踏むのは当然として、地元の同意がないまま大飯原発の再稼働へ突き進めば、さらに国民の反発を招き、他の原発再稼働に影響が及ぶのは必至だ。
政府に求められるのは、再稼働の必要性について、地元だけでなく国民の理解を得るための努力を続けることに尽きる。
野田首相は関係閣僚の初会合で、「国民の視点から再稼働に必要な安全性が確保されているかどうか判断する」と語った。今回示された新安全基準案の実効性を具体的にどう担保するかが問われることになる。(2012/04/06
付)
原発再稼働協議 安全と大見え切れるのか
新潟日報社説 2012年4月7日
野田佳彦首相らが6日、原発の再稼働の可否を判断する新安全基準を決定し、確実な達成を関西電力などに指示した。近く再稼働を最終判断し、枝野幸男経済産業相が福井県に出向く。
あれよあれよという間の「政治判断」である。国民はとんだ茶番劇を見せられている気分ではなかろうか。
関電大飯原発3、4号機を何が何でも再稼働する。原発稼働ゼロの事態を何としてでも回避する。そうしたストーリーに沿って、それぞれが「あうんの呼吸」で役回りを演じている。
出演者は首相と3閣僚、本来なら3月で引退していたはずの経済産業省原子力安全・保安院、そして自身では判断できぬ福井県である。
安全委員会は今回、役を降ろされている。安全評価(ストレステスト)の1次評価だけでは安全性が担保できぬと主張したためだろう。
既成事実を積み上げるかのような一連の経過に問題点は多い。最たるものが新安全基準の中身だ。「再稼働ありき」の急場しのぎにすぎない。
大飯原発の再稼働に関する首相と関係閣僚の初会合が開かれたのが3日である。その場で「暫定的な安全基準」を作るよう保安院に指示が出された。
わずか2日後、新基準が示され、了承されるという早業である。それもそのはずだ。新味がなく、難題は先送りされているからである。
新基準は(1)全電源喪失時の事態悪化防止策(2)国が「福島事故並みの地震・津波が襲っても燃料損傷に至らない」と確認している(3)事業者が今後取り組むべき課題-の3本柱から成る。
(1)と(2)は既にほぼ対応済みで、残る(3)も計画を示しておけば、それで足りるというのである。
経産省幹部が「済んでいる対策を新たに編集し直した基準」と付け焼き刃を認めている。防潮堤建設など容易ではない対策は先送りされた。
これをもって再稼働にゴーサインが出れば、世間の常識に照らせば「見切り発車」以外の何物でもない。
加えて問題なのが「暫定的」という用語が外され、正式な基準に格上げされたことだ。政府は、他の原発の再稼働判断にも適用するとしている。
保安院は新基準について「法律に基づく省令とかではない。4人の大臣の判断」と強調、あたかも政治家に責任を転嫁するような物言いである。
さらに「なし崩し」にされようとしている問題がある。再稼働の「地元合意」と「地元理解」である。
藤村修官房長官は5日、会見で「(再稼働は)法的に地元同意が義務付けられているわけではない」と述べ、これまでの姿勢を転換した。地元理解に関しても「理解を得られたかは政府が判断する」と語った。
これに対し、大飯原発の「地元」を主張する京都府、滋賀県の知事らは反発、東京電力柏崎刈羽原発を抱える本県の泉田裕彦知事は「地元同意なしの稼働は絶対させない」と断言した。当然といえよう。
政府は再稼働に突っ走ってはならない。福島原発事故の検証も経ず、世界基準とされる安全評価の2次評価も行われないまま、信頼を失った「政治」が判断を下し、国民に向かって「安全だ」と大見えを切れるはずがない。
政府は、枝野経産相が当初強調していた「電力の安定供給より安全が優先」の原点に立ち返るべきだ。
原発新基準 密室で即席の無責任
信濃毎日新聞社説04月07日(土)
野田佳彦首相と関係3閣僚が、原発再稼働の可否を判断するための「新基準」を決めた。どのような議論を経て決定に至ったのか。肝心な点が分からないまま、急いで結論だけを見せられた印象が強い。
福島第1原発事故を踏まえ、安全性をあらためて問い直さなければならないときである。野田首相は新基準を白紙に戻し、国民が納得できる物差しを一から作り直す必要がある。
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚が協議し、新基準を正式決定した。
新基準は(1)地震・津波による全電源喪失事故の悪化を防ぐ対策が実施済み(2)大規模な地震や津波が来ても、燃料損傷に至らないと国が確認(3)原子力安全・保安院がまとめた30項目の安全対策などを実施する計画を電力会社が立てている―の三つである。
再稼働の可否を判断する重要な物差しとなるものだが、内容や決め方に疑問がある。
第一に、(3)には免震棟の建設など重要な対策が含まれるが、電力会社が計画を明示すればよいとしている点である。
関西電力は大飯原発の免震棟に着工していないうえ、大事故が起きたときに格納容器の圧力を下げるための「ベント」の設置もまだだ。新基準だと、これらが後回しになっても「着実な実施計画」が明らかにされていれば、再稼働が可能になる。これでは国民の理解を得るのは難しい。
第二の疑問は、新基準を決めた手続きである。
新基準の原案は、首相の指示で保安院が示した。今年3月にまとめた30項目の安全対策を土台にしている。
原発事故を踏まえているといっても、信頼を失った保安院が作ったものだ。しかも、首相が関係閣僚との協議で新基準づくりを指示してまもなく原案ができあがった。それを首相と関係閣僚が協議し、決定に至っている。
原発の再稼働は、国民の生命・財産にかかわる重大な問題だ。その判断基準を、短期間に、しかも“密室”で決めてしまう政治手法に違和感を覚える。これでは再稼働ありきの即席基準と批判されても仕方ないだろう。
首相や枝野経産相らの会見や国会答弁からは、国民の安全・安心を担う自覚や哲学が伝わってこない。電力不足を懸念するあまり再稼働を急いでいるとすれば、将来が危ぶまれる。
大飯再稼働へ新基準 安全対策、それで十分か
福井新聞(2012年4月6日午前7時43分)
停止中の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、野田佳彦首相と関係3閣僚が最終判断に向け2回目の協議を行った。経済産業省原子力安全・保安院がまとめた対策の妥当性を確認し「安全性に関する判断基準」として、きょう決定する。
「新安全基準」は保安院が東京電力福島第1原発事故の検証結果を30項目にまとめた対策をベースに急ごしらえしたものだ。それが再稼働に向けた安全対策として地元のみならず、国民の理解が得られるだろうか。
藤村修官房長官は会見で「暫定ではなく、他の原発再稼働の新たな安全基準」として、法的根拠を持たせる考えを表明した。さらに「地元同意」は必ずしも再稼働の前提条件としないとの認識も示した。単なる大飯原発への対応にとどまらず、国内原発の「再稼働の方程式」を視野に入れた発言といえる。
5月初めにも国内の全原発が停止する切迫した状況下、夏場の電力確保へ前のめりになる政府の政治手法である。枝野幸男経産相が近く本県を訪れる意向のようだが、先に結論ありきで「地元の理解が得られたかどうかは政府が判断する」という発想が果たして地元重視の原子力政策なのか、課題となろう。
再稼働の条件に挙げたストレステスト(安全)の1次評価は机上のシミュレーションにすぎず、東日本大震災の巨大津波や地震が引き起こした予測を超えた過酷な自然現象が十分反映されていない。県が「安全対策」と認めてもいない。
今回の安全基準は実質、県の要請に答えた形で、全電源喪失事故の進展防止策など三つの基準で構成した。電源車の配備、建屋の浸水防止策など、事故後の緊急対策で実施済みの項目を盛り込み、防潮堤のかさ上げや、事故対応拠点となる免震事務棟など完成に数年かかる中長期対策も列挙。30項目の実施計画をあらためて示した格好だ。
しかし、新たな知見となる活断層の連動による耐震安全性や誘発される津波の評価をはじめ、地震による道路寸断、配備された電源車、消防車の被害想定が十分なのか、オフサイトセンターの機能不全の懸念など不安材料は多い。「これで安全」というものはない。さらに多角的な検証が求められる。
県や地元おおい町がこれまで国に求めてきたのは「暫定的な安全基準」である。福島事故の究明が途上であり、中長期の課題もある。次回以降の定期点検時に対応していく項目も含め暫定としている。
だが、炉心のメルトダウン、放射性物質の大量拡散被害という過酷事故が発生し、原発の安全性に大きな不安が渦巻いているのが現状だ。再稼働に向けたハードルは格段に上がっている。国が「新基準」として判断するのはよほど慎重を要する。首相や閣僚が繰り返す「国民の理解」を地元同様に求めたい。
県が求める高経年炉の運転基準や新たな知見を生かしたシステムづくりなど、不安解消につながる取り組みをしっかり示し、何よりわが国の原子力政策、エネルギー政策について説得力ある説明が必要だ。肝心な原子力規制庁設置のめども立たず、国の信頼感は失われている。
あってはならない事故を踏まえた再稼働であることを政府は肝に銘じるべきである。
大飯再稼働
京滋の了解が不可欠だ
[京都新聞 2012年04月04日掲載]
定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について野田佳彦首相と関係3閣僚がきのう協議し、再稼働させる政治判断を先送りした。福井県に隣接する京都府の山田啓二、滋賀県の嘉田由紀子両知事が再稼働に難色を示しているためだ。
いったん事故が起きれば京滋にも被害が及ぶ可能性が高い。再稼働には両府県の了解が不可欠である。
そもそも再稼働を政治判断することがおかしい。東京電力福島第1原発事故に関する政府や国会の事故調査委員会の報告と原子力規制庁の発足を待ち、科学的知見に基づいた判断であるべきだ。でなければ京滋の理解も得られまい。
福島事故以前の原発行政は立地自治体の意向が反映されてきた。だが、事故では放射性物質が広く拡散し、避難を強いられている周辺自治体の住民は多数に上る。
大飯原発に近い高浜原発(福井県高浜町)で、事故が起きた場合の放射性物質の拡散について京都府が公表した予測でも、50キロ以上離れた京都市右京区や亀岡市へも影響が広がることが分かった。
政府が再稼働の条件とする地元理解の「地元」が、もはや立地自治体だけでないことは明らかだ。
政府の方針には矛盾もある。再稼働では立地自治体を重視しながら、一方で原発事故に備えた防災対策の重点地域を半径30キロまで拡大し、「緊急防護措置区域」とした。ならば、少なくとも30キロ圏内を地元と考えるのが筋だろう。
京都府では大飯原発の半径30キロ圏内に約6万8千人が暮らしており、滋賀県は近畿の水源である琵琶湖を抱える。京滋の両知事が再稼働に慎重になるのは当然だ。
政府は原発の再稼働について安全評価(ストレステスト)の1次評価を踏まえ、地元の理解、同意を得て政治判断するとしている。だが、両知事はストレステストそのものに疑問を呈している。
1次評価は予想される地震や津波に対し、原発がどれほどの余裕を持って耐えられるかを電力会社自身が机上計算するものだ。その結果を原子力安全・保安院、原子力安全委、政府が点検する手順になっている。だが、安全委自らが「総合的な評価としては不十分」と指摘しているのに、型通りの手順を踏めば安全だとは到底言えない。
原子力規制の役割を担うべき原子力規制庁も設置関連法案の国会審議が進まず、発足のめどは立っていない。福島事故の原因はいまだ詳細不明で、事故を反映させた新たな安全基準づくりもまだだ。
原発が再稼働しない場合に電力の需給がどうなるのか、そのデータを政府や電力会社が示す必要もある。越えるべきハードルはこんなにも多い。政府は再稼働の判断を急いではならない。
論説
:
原発再稼働協議/安全基準の策定が前提だ
山陰中央新報 4月5日
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について、野田佳彦首相と関係3閣僚が初めて協議し、首相は東京電力福島第1原発事故を踏まえた暫定的な安全基準を作成するよう指示した。
再稼働に向け暫定的とはいえ基準作りが始まった点は一定の前進として評価ができるが、再稼働はきちんとした事故原因の解明に基づいた安全基準の策定を前提としてほしい。
福島第1原発事故で日本の原発には、安全対策の強化が突きつけられた。東日本大震災のような巨大地震や津波に遭っても、炉心溶融や水素爆発、放射性物質放出などの原子力災害を起こさないよう、万全の対策が必要だ。
事故の後、稼働中の原発は運転を続けたが、それぞれが規定の運転期間を終了して順次停止し、定期検査に入った。現在動いているのは、北海道電力泊原発3号機だけで、それも5月5日には停止する。
定期検査を終えて再稼働するには、安全評価(ストレステスト)の1次評価が義務付けられた。大飯3、4号機で、その手続きが最も先行して、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会が妥当とした。
しかし、ストレステストは、欧州が導入した手法で、設計基準を上回る大地震や大津波にどれだけ原発が耐えられるかをコンピューターで計算するものだ。原発の弱点を探し出すには有効とされるが、欧州でも、このテストを運転容認の条件にはしていない。
再稼働には、事故の教訓を取り入れた新しい安全基準が必要だ。福島第1原発は放射線量が高すぎて、核燃料が溶融した原子炉内を詳しく調査できず、原因の確定が難しい。現在までに得られた知見を基に、事故原因の推定を加えたものが暫定的な安全基準となる。
安全評価を妥当とした保安院と安全委員会の結論だけで再稼働を地元に働き掛けるのには無理があり、大飯3、4号機がある福井県などは早くから、事故の教訓を反映した暫定的な安全基準作りを要請していた。政府はその求めにやっと応じた形になった。
福島第1原発事故で、住民への避難指示は、約50キロまで及んだ。このため、原発事故の影響を受ける「地元」は一気に広がった。大飯3、4号機では京都府や滋賀県も30キロ圏に入る。福井県知事やおおい町長の同意に加え、京都府と滋賀県の両知事の理解も必要となるなど、原発再稼働のハードルはどんどん高くなっている。
その点でも、一歩立ち止まって科学的な見地で安全を確かめないと、前には進まない。暫定的な安全基準は、保安院が事故調査から公表した30項目の安全対策を基に作成される見通しだ。まずは、暫定基準作りを急ぎ、それをもとに各原発を評価し直す作業になる。
原子力の安全行政は政府が多数の専門家を擁して一元的に担っている。長期のエネルギー政策や電力の安定供給、原子力規制庁の早期発足も課題で、その責任は政府にある。この先はかなりの難題だが、首相は暫定基準作りには安全性を最優先し、各原発を点検して結果を速やかに公表し、地元の判断材料を増やしてほしい。
[社説]原発再稼働 拙速な判断は禍根を残す
山陽新聞(2012/4/7
9:40)
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け、野田佳彦首相と関係3閣僚が再稼働の条件となる新たな安全基準を決定した。枝野幸男経済産業相は中長期的な安全対策の実施に向けた工程表を関電に提出させた上で、地元への協力要請に乗り出す方針だ。
5月には国内の原発で唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機が定期検査のため停止する。稼働ゼロの状態を何としても避けたいのが政府の思惑だろう。だが、政治判断による今回の基準にむろん法的根拠はなく、大飯原発の安全性が十分検討されたとも言い難い。これで国民の理解が得られるだろうか。
新基準に盛り込まれたのは応急的な対策である。しかも、経産省原子力安全・保安院が福島第1原発の事故直後に電力会社に指示した緊急安全対策や、安全評価(ストレステスト)の1次評価で実現できる項目が多く含まれている。急ごしらえな印象が否めない。
一方、福島の事故の収束作業で重要な役割を果たした免震棟の建設や外部電源の強化など中長期的な対策は、実施計画の策定を義務付けるにとどめた。政府は計画の工程表を安全確保の担保にしたい考えだが、計画だけで対策が不十分との批判は免れまい。
政府が了解を求める「地元」の範囲もあいまいなままだ。枝野経産相は原発周辺の自治体である京都府、滋賀県知事の理解が必要と述べながら、理解と同意は違うとも言い、発言はぶれている。いったん事故が起きれば、放射能汚染は広範囲に及ぶ。政府には納得できる説明が求められよう。
政府が再稼働を急ぐ背景には夏場の電力不足を回避したい焦りがのぞく。確かにこのままでは経済や国民生活への深刻な影響が懸念される。
しかし、需給が逼迫(ひっぱく)する夏まではまだ時間がある。なぜ再稼働は今なのかという疑問を多くの国民は拭えまい。その前に需給の見通しをしっかり分析し、代替手段の確保など備えを強めねばならない。
4月から安全対策を新たに担うはずだった原子力規制庁は設置のめどすら立っていない。誰がどう安全に責任を持つのかという根本的な問題も置き去りにされたままである。
現状では政府の前のめりの姿勢ばかりが目立ち、国民への説明が十分尽くされているとは言えない。「再稼働ありき」で拙速に進めれば、さらに国民の信頼を失うばかりだ。
大飯原発再稼働 安易な突破口にするな
中国新聞社説'12/4/5
定期検査に入っていた関西電力大飯原発3、4号機を再稼働させようと、政府が動きを加速させている。
野田佳彦首相はおととい、関係閣僚と再稼働に向けた初の会合を開き、福島第1原発事故の教訓を踏まえた暫定的な安全基準をつくるよう指示した。
地元の福井県などが新たな基準を求めたのに応じた形だ。早くも週内に経済産業省原子力安全・保安院が新基準の原案を示し、福井県に再稼働への協力を要請するという。「前のめり」との批判は免れない。
福島第1原発事故の後、定期検査を経て再び稼働した原子炉はまだない。このままでは1カ月後にも国内54基すべてがストップする。その前に何としても再稼働に目星を付けたい。他の原発を動かす突破口にもしたい―。それが政府の本音だろう。
関電は発電電力量に占める原発の割合が2010年で5割。電力各社の間でも最高レベルだ。原発停止の影響は特に大きく、再稼働を目指す動機となっている。原子炉の型が福島第1とは違うことも、再稼働をしても問題ないとの判断を引き出したとみられる。
政府は、原子力安全委員会が3、4号機について「安全評価(ストレステスト)の1次評価は妥当」としたのを受けて本格的に動きだした。
ただ1次評価は、津波や地震に対する原子炉の安全上の余裕を机上で点検したもの。機器や配管が壊れるまで負荷を掛ける2次評価は行っていない。国は1次評価を再稼働の条件としているが、原子力安全委の班目春樹委員長は「1次評価だけでは安全性を評価するには不十分」と述べている。
福島第1原発事故の国の調査報告書がまだ完成していない段階でもある。原子力規制庁の発足は、大幅に遅れている。再稼働に向けて同意を取り付ける範囲や、安全監視の体制もはっきりしない。手続きの順番が違うのではないか、との印象はぬぐえない。
隣の滋賀県や京都府は、現時点での再稼働に対する反発を強めている。滋賀県は独自のシミュレーションを実施し、ひとたび事故が起きれば県内に放射性物質が拡散するとの結果を出した。再稼働の同意を求める自治体に含めるべきだと主張する。
福島第1原発事故は、県境を越えて被害を広げた。枝野幸男経産相が、滋賀や京都にも理解を求めるとした上で、再稼働に同意が必要な地元として「ある意味で日本全国」と国会答弁したのも当然であろう。
仮に安全対策を十分示したとしても、国の原子力政策の将来像を示さないままでは地元や世論の理解が得にくいことにも留意したい。
少なくとも短期的には再稼働がやむを得ないというならば、脱原発依存に向けた具体的なビジョンも同時に示すべきである。そうでなければ世論は、再稼働をいったん許すことが、原発の将来的な固定化につながると考えるだろう。
もちろん、夏場の電力需給が切迫する問題は無視できない。ただ、需給見通しをさらに精査するとともに、電力使用量のピークを分散させる工夫などを国民に示し、協力を求めるのが再稼働よりも先ではなかろうか。
【原発再稼働】判断に拙速は許されない
高知新聞社説2012年04月06日08時10分
「再稼働ありき」で政府が手続きを加速させている―そんな印象がぬぐえない。
野田首相が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に向け、立地する福井県に協力を要請する方針を固めた。立地自治体が再稼働の前提として国に求めている福島第1原発事故の教訓を踏まえた新たな安全基準も、ほぼ固まったようだ。
定期検査で停止中の原発が再稼働しなければ、5月上旬には国内で稼働中の原発はゼロとなる。再稼働へ手続きを次々と進める首相にはこうした事態を避けたいという思惑があるようだ。
基準づくりの主体となるのは経済産業省原子力安全・保安院だ。4月に予定していた原子力規制庁の発足のめどが立たないためとはいえ、原発事故を防げなかった組織が再稼働に関わることには違和感がある。
再稼働の可否は、独立した新組織の下で厳格に判断されるべきだ。規制庁の関連法案の審議を急ぎ、一日も早く発足させる必要がある。
原子力安全委員会が「問題なし」としたことを受け、首相は大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり関係閣僚との協議をスタートさせている。安全基準をクリアすれば、政府主催の地元説明会を設けたのち、月内にも関係閣僚と再稼働を最終決断する考えのようだ。
首相は「国民の視点に立って安全性が確保されているかしっかり判断する」という。問題はそれをどう担保するかだ。
原子力の安全規制を一元的に担う規制庁は、関連法案に対する野党の異論で審議が進まず、発足は大幅に遅れる見通しだ。当面維持されることになった保安院と安全委が次々と原発の再稼働の判断に関わっていく―。そんな事態を認めるわけにはいかない。
防災対策の重点地域を原発から半径30㌔にまで拡大する国の新たな方針に沿えば、圏内の滋賀県なども無関係ではなくなる。福島第1原発事故の教訓を踏まえると、影響はさらに広がる。原発立地の自治体だけを「地元」とするのはおよそ無理がある。
規制庁の発足を
さらに政府はここにきて、再稼働への地元の同意に関し「法律などで同意が義務付けられているわけではない」とこれまでの同意を必要とする姿勢を軌道修正させている。地元はもとより、周辺自治体の反発は免れまい。
首相が保安院に暫定基準を求め、決定するまでの日程も慌ただしい。保安院が3月にまとめた安全対策という土台があるとはいえ、「安心・安全」の大前提となる基準がばたばたとまとめられても、住民はたまったものではあるまい。そもそも、信頼を失った組織が「安全」とお墨付きを与えたところで、説得力があるだろうか。
政府が急ぐべきは再稼働ではなく、規制庁の発足だ。環境省の外局という規制庁の位置付けをめぐって野党は反発を強めている。
委員会よりも危機管理がしやすいという政府の考えに対し、自民党の中には、公正取引委員会のような政府からの独立性の高い組織にするべきだとの意見がある。確かに事故を教訓に独立性を高めるという主張には説得力はあるが、それで審議に入らないというのでは筋が通らない。
将来に禍根を残さないよう、国会で与野党は十分審議を尽くすべきだ。事故も収束していない中で原発の再稼働の判断に拙速は許されない。
[原発安全基準]
拙速な再稼働では困る
南日本新聞社説( 4/7 付
)
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐる協議で、野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係閣僚は再稼働のために必要な新たな安全基準を策定し、きのう正式に了承した。
今後の安全対策の実施計画を示す工程表を関電に提出させたうえで、首相らが来週にも内容が妥当かどうかを協議し、再稼働について地元への協力要請を決める。
福井県などが東京電力福島第1原発事故の教訓を生かした対策を国に求めていたことに、政府がようやく応じた形である。だが、原発に対する国民の不信を払拭(ふっしょく)できるものになったとは言い難い。
新しい基準は、経済産業省原子力安全・保安院が既にまとめていた30項目の安全対策が土台となっている。
安全基準にはこれまで「暫定的」の形容詞が付いていたが、「暫定的」という表現を無くして「新たな安全規制の前倒し」と位置づけた。しかし、中身は従来の対策を継ぎ合わせたもので、拙速との印象は否めない。新たに電力会社に実施計画を明示させる手続きを加えたものの、地元の理解を得られるかは不透明だ。
新基準の狙いは、想定を超える地震や津波に襲われても福島原発事故のような炉心溶融などの事態を防ぐことである。とはいえ、電源車の高台配置など短期的に対処できる対策を掲げたにすぎない。
福島の事故の収集作業で重要な役割を果たした免震棟の建設など、時間のかかる対策は後回しにした。事故時に格納容器内の圧力を下げるため、内部の蒸気を排出する「ベント」設備の設置もこれからである。こうした後回しになった対策の実現時期なども、明確に示すべきだ。
全国で現在動いている原発は54基のうち、北海道電力泊原発3号機だけだ。それも5月5日には停止する。再稼働に向けた政府の動きには、国内で稼働する原発がゼロとなる事態だけは何としても避けたいとの産業界の危機感が背景にあるのは間違いない。
だが、福島原発事故で避難を指示された住民は当初想定された地域を越え、約50キロに及んだ。このため、原発事故の影響を受ける「地元」は一気に広がった。
大飯3、4号機では京都府や滋賀県も30キロ圏に入る。再稼働には福井県知事やおおい町長の同意に加え、京都府や滋賀県の両知事の理解も必要となろう。
福島第1原発事故で、日本の原発は根本から安全性の強化を求められている。政府はあらゆる手段を講じて国民の不安解消に努めるべきである。
原発安全基準 迷走を反省し再稼働急げ
2012.4.7 03:18
産経新聞主張
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は6日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に必要な安全基準を正式に決定した。
この基準に照らし、大飯原発の両機が妥当と判断されると、枝野氏が福井県を訪れて再稼働を要請する運びとなる。
安全基準は、福島第1原発の事故後から、同県やおおい町が国に対して求めていた判断材料だ。福島事故で得た教訓をもとに、経産省原子力安全・保安院が今年2月以来まとめてきた30項目の安全対策などで構成されている。
そのかなりの部分は、関電をはじめ、各電力会社で実施済みの内容だ。事故直後に経産省が各電力会社に求めた緊急安全対策やストレステスト(耐性検査)によって改善、確認がなされている。
枝野氏らは、安全基準の論拠や内容だけでなく、取りまとめの経過も丁寧に説明していくことが必要だ。その努力を怠ると誤解が生じる。野田首相による作成指示から、わずか3日後に基準が正式決定されたことに伴う「拙速感」も誤解の一例だ。
保安院は、約2カ月前から30項目の安全対策を中間報告の形で福井県に示している。だから泥縄ではないのだが、その情報がなければ、誰もが拙速の代物と受け止めてしまうことだろう。
福島事故後の国の原発対応は、多くの混乱の種をまいてきた。
昨年7月に突然、再稼働条件とされたストレステストが代表的である。日本に先行した欧州では原発の運転を続けたまま、検査を実施している。それが、日本では定期検査入りした原発を停止したままにする方便として使われた。
さらに、そのストレステストのルールに急遽(きゅうきょ)、追加されたのが、今回の安全基準だった。
日本の原発は、大飯が動かなければ、5月初旬にゼロとなる極限状況にまで迫っている。代替電力源としてフル稼働してきた火力発電所を休ませる必要もある。さもなければ、投入された老朽火力発電の故障停止続出は目前だ。
原発対応での迷走に一刻も早く終止符を打ち、安全基準の決定を機に再稼働を急ぐときである。
だが、枝野氏は6日も、電力が足りれば再稼働の必要はないとの見解を表明し、その発言をブレさせている。重ねて、経産相としての自覚を強く求めたい。 |
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官房長官 再稼働地元同意前提にならず |
20120407
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地元同意、法的義務ない 原発再稼働で官房長官 きょう閣僚協議
【 2012年04月05日 12時42分
】
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働が焦点になっている中、藤村修官房長官は5日午前の記者会見で、定期検査で停止中の原発の再稼働について「何らかの法律などの枠組みで同意などが義務づけられているわけではない」とし、法的には自治体の同意は不要との見解を示した。
また、「『地元理解』など、いろいろな言い方があるが、仮に再稼働の説明を行う段階になった場合、自治体の要請に基づいて政府の立場をしっかり説明するのが政府の姿勢だ」と述べるにとどめ、地元同意が必ずしも再稼働の前提条件とならないとの認識を示した。
政府は5日夕方に、野田佳彦首相ら4閣僚による同原発の再稼働をめぐる2回目の協議を行う。首相の指示を受け、東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた暫定的な安全基準を経済産業省原子力安全・保安院が提示。これをめぐり意見交換する。
原発再稼働 「地元の理解」政府が判断 浜岡地元「乱暴だ」
中日新聞2012年4月6日
首長、政府見解に怒り「不信感が募る」
停止中の原発の再稼働に関し、地元の同意は「法律で義務付けられていない」、地元の理解が得られたかどうかは「政府が判断する」との見解を示した藤村修官房長官。中部電力浜岡原発(御前崎市)の周辺自治体の首長らは5日、地元を無視して政府が再稼働を強行できるともとれる発言に一斉に反発した。
「乱暴だ。原発は安全協定を含めて地元との信頼関係の中で進めてきたはず。発言は許されるものではない」。浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)に入る牧之原市の西原茂樹市長は、怒りに震える。
これまで国は重要な原発関連政策の決定で、同市と御前崎市、掛川市、菊川市でつくる4市対協の意向を重視してきた。
しゃくし定規の法律論を振りかざす姿勢に、御前崎市の石原茂雄市長は「開いた口がふさがらない。これでは住民の理解が得られず不信感が募る」と厳しく批判。掛川市の松井三郎市長は「市民との信頼関係が崩れるような国の方針は理解し難い」と突き放した。
菊川市の太田順一市長は、浜岡原発が当時の首相の要請で停止した経緯を強調し「当然地元への説明と同意がなければ認められない」とコメントした。
福島第一原発事故を受けて設定された30キロ圏内の「緊急防護措置区域」(UPZ)に入り、新たな「地元」となる市町の首長も怒りの声を上げる。
市域の大半がUPZに入る袋井市の原田英之市長は「UPZの範囲にある自治体の同意を得ることは当然必要」。町南部の一部がUPZになる森町の村松藤雄町長は「30キロ圏と設定したなら、圏内の自治体がそれなりに意見を言える場があっていい。(事故の際に)被害だけ受けて、意見を述べる機会がないのは不満がある」と話した。
磐田市の渡部修市長も「法的にはその通りだが、あまりに唐突。地元の同意なく再稼働すれば信頼関係は損なわれる。これ以上政府に不信が拡大することは避けるべきだ」と苦言を呈した。
知事「同意は当然必要」
藤村官房長官の発言に、静岡県の川勝平太知事は5日、「原発の安全性に地元が疑念を持っているならば、地元の同意抜きに再稼働はできない」と反発した。同意以前の問題として、安全性を確実に確認する仕組みができていないとの認識を示した。
知事は安全性を確認する経済産業省原子力安全・保安院を「信頼は失墜している」と指摘。新たな規制組織として、4月に新設されるはずだった原子力規制庁の発足が遅れていることにも触れ「安全性をチェックする体系ができていない」と批判した。
浜岡原発の安全確保のため県は中電と協定を結び、施設の変更などがあれば報告を受けている。県危機管理部によると、協定などで明文化されてはいないが、県は原発運転に関して県の同意を当然の条件ととらえている。
2009年8月の駿河湾地震で停止した浜岡原発5号機の運転再開を県が認めた際には、原子力などの専門家でつくる県防災・原子力学術会議と、地元4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の同意を得た上で、知事が運転再開を認めた。
東日本大震災以降は再稼働に関して4市に限定せず、知事は「県民の意向を踏まえて判断する」と強調している。
「地元」の範囲示さず 原発再稼働で政府答弁
2012.4.6
13:34産経新聞
政府は6日の閣議で、原発再稼働への理解や信頼を得るための「地元」の範囲について「具体的に示すことは困難」とする答弁書を決定した。一方で、理解が得られたかどうかの判断に際しては「地方自治体の首長や議会の意見は有力な根拠になる」とするあいまいな内容。
社民党の服部良一衆院議員の質問主意書に答えた。
福井県の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐっては、隣接する滋賀県の嘉田由紀子知事が、事故の際に被害を受ける「地元」だとして同県の同意を得るよう求めるなどしている。
再稼働同意不要発言は「周辺向け」 県、原発立地自治体は必要と認識
福井新聞(2012年4月7日午前7時05分)
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に関連し、藤村修官房長官が地元同意について「法律などの枠組みで義務づけられているわけではない」と発言したことに対し、新潟、鹿児島など原発立地県から反発が出るなど真意をいぶかる声が上がっている。県内の立地自治体関係者は京都、滋賀両府県など「周辺自治体に向けた発言だろう」(県幹部)と冷静な見方。ただ、「地元」として「同意」の必要性を主張する両府県知事らの反発も予想され、国は考え方を整理するべきだとの指摘もある。(原発取材班)
停止中の原発を再稼働する際、法律上は自治体の同意は不要。しかし、立地の道県、市町村と電力事業者とが結ぶ原子力安全協定は、重大事故などで原発が停止した場合、運転再開時に「事前協議」すると明記している。周辺自治体が結ぶ協定にはこの項目は盛られていない。
東京電力福島第1原発事故の影響で停止が長期化する原発の再稼働で政府が立地自治体の同意が必要としてきたのは、安全協定の存在があるから。法的に同意は不要でも、立地自治体の意向を無視しての再稼働は事実上不可能だ。
大飯3、4号機の再稼働をめぐっても県は、「地元」とは県とおおい町であり、国が安全性を確認すれば同意を求めてくるとの認識。藤村氏の発言について時岡忍おおい町長は5日、「発言の前後の流れが分からないが、国は最終的に再稼働の判断を下す際に、地元同意を得たいとしてきた。考え方を整理すると思う」とコメント。河瀬一治敦賀市長も「地元である立地自治体との信頼関係はこれからも築かれていく」と語り、安全協定の趣旨は尊重されるとの見方を示した。
藤村氏の発言の背景には、「地元」の範囲を最小限にとどめたい狙いがあるとみられるが、枝野幸男経済産業相は京都府、滋賀県の「理解」も前提とするなど、政府の対応はちぐはぐだ。
県原子力安全対策課長も務め安全協定に詳しい来馬克美福井工大教授は「(両府県が)関係ないとは言えない」としながらも、原発のリスクと40年間向き合ってきた歴史的経緯を踏まえれば全く同じ立場とならないと指摘する。
一方で、小浜市の女性(53)は「地元とは、福島のような事故が起きれば、全てを投げ出して逃げないといけない立場。法的にはそうなのかもしれないが、再稼働の是非が問われるこの時期、地元に住む人間は政府を信用していいのか、と思ってしまう」と指摘。無神経な発言を批判した。
【Q&A/原発再稼働の手順】地元同意が不可欠 国が最終的に判断
(2012年4月6日 共同通信)
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相など関係3閣僚が協議し、東京電力福島第1原発事故を教訓にした新たな安全基準を正式に決めました。関西電力大飯原発3、4号機が再稼働するために必要な手続きは大詰めを迎えています。
Q これまでの再稼働の手続きは。
A 昨年7月、当時の菅直人首相が従来の電力会社と経産省原子力安全・保安院による安全性の確認方法では不十分として、安全評価(ストレステスト)の1次評価の実施を決めました。保安院が電力会社から提出を受けた安全評価の結果を審査し妥当かどうか判断。さらに原子力安全委員会が妥当と確認する仕組みです。大飯原発の場合、これらの技術的な安全確認の手続きは完了しています。
Q 新しい安全基準がつくられた理由は。
A 原発事故による国民の不信感が強いことから、再稼働を判断する責任を国が負う必要があります。専門家による技術的な評価に加え、国民に安心してもらうための政治的な手続きを踏んでいます。その中で、福井県などが事故を踏まえた安全基準づくりを求めたためです。新基準は地震や津波が発生しても、福島第1原発のような重大な事故が起きない対策をとることを条件にしています。
Q 大飯3、4号機は基準を満たしますか。
A 実施済みのものもありますが、中長期的な対策も必要です。政府は関電に工程表の作成を要請、きちんと実施されるように政府が監視する方針です。経産相は工程表の作成に時間がかからないとの見通しを示しており、来週前半にも政府に提出される見込みです。あらためて首相らが協議し「妥当」と判断されれば、政府による原発の安全性の確認手続きは完了します。
Q 原発が立地する地元の考えはどのように反映されるのですか。
A 政府は「地元をはじめとする国民の一定の理解を得る必要がある」としています。関電の工程表が妥当ならば、経産相が再稼働に向けて福井県に説明に行きます。福井県入りは国会日程などにも左右されそうです。
Q 国民の一定の理解とは。
A 地元自治体は電力会社と、事故が起きた場合などに備えて「原子力安全協定」を結んでいます。政府は、関電と協定を結んでいる福井県やおおい町の意向を最も重視しています。藤村修官房長官は「法律の枠組みで同意が義務付けられているわけではない」と発言しましたが、同県やおおい町の同意は不可欠です。地元の協力なしに再稼働を決めることはできません。
Q 京都府や滋賀県など隣接する自治体の意見は。
A 原発事故の被害には県境はないとして「地元」の範囲に含めるよう求めていますが、政府の対応はいまひとつはっきりしていません。政府が一定の理解を得られたと判断した段階で、首相と関係3閣僚の協議で最終的に再稼働を認めます。 |
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原発再稼働 経産相 電力余裕あれば認めず |
20120407
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原発再稼働、安全でも電力足れば認めず 枝野経産相
2012年4月6日12時7分
枝野幸男経済産業相は6日の閣議後の記者会見で、今後の原子力発電所の再稼働について、もし安全性を確認できても電力需給の面から必要性がないと判断すれば、再稼働を進めない考えを示した。
枝野経産相は「原発を稼働しなくても、電力の需給に余裕があるとか、若干の節電のご協力をお願いして十分乗り切れるなら、原発への依存度をできるだけ引き下げていくという大きな方針もある。(定期検査で止まっている原発を)開ける必要はない」と語った。
原発再稼働 経産相 電力余裕あれば認めず
東京新聞2012年4月6日
夕刊
枝野幸男経済産業相は六日、閣議後の記者会見で、定期検査で停止中の原発の再稼働について、原発がなくてもその地域の電力供給に余裕があると判断した場合は「安全性が確認されても必要がなければ(原子炉は)開けない」と話し、再稼働は認めない考えを示した。
枝野氏は「まずは安全が最優先。余裕があるなら原発への依存度を下げていく。原発がなくても、社会が回っていく状況にしたい」と話し、あらためて政府方針である「脱原発依存」を進めていくことを強調した。
一方で「原発がゼロという意味ではない」とも指摘し、火力発電所が使えなくなり、電力供給が困難になる事態などに備え、エネルギー安全保障の観点から原発の保有は続ける姿勢も示した。
また、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に関しては、具体的な安全性を確保するための工程表の提出を関電に求める方針も示した。藤村修官房長官は六日の記者会見で、野田佳彦首相と関係三閣僚による同日夕の協議で原発再稼働の可否を判断する新たな安全基準を決定すると説明した。
関電側から工程表の提出を受け、野田首相と関係三閣僚は、新しい安全基準に加えて工程表の内容が適切かどうかを協議し、大飯原発の再稼働の可否を決定。その後、枝野氏が福井県入りして、原発の安全性について西川一誠知事に説明する。
枝野氏は、京都府や滋賀県など周辺自治体からも直接説明を求められた場合は「体は一つなので、ケース・バイ・ケースで判断する」と話し、福井県以外は、別の責任者を派遣する考えを示した。
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原発新基準決定・閣僚会合 |
20120406
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大飯再稼働、来週にも判断=安全計画、関西電に要請-新基準決定・閣僚会合
時事通信
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は6日夕、原発再稼働の関係閣僚会合を首相官邸で開き、運転再開を判断する新たな安全基準を決定した。政府は関西電力に対し、大飯原発(福井県おおい町)3、4号機について、新基準を踏まえた安全対策の実施計画を示す工程表の提出を要請。週明け以降の会合で、工程表の内容を確認した上で安全性を検証、電力の需給状況も考慮し、大飯原発の再稼働を判断する見通し。
経産省原子力安全・保安院と原子力安全委員会は3月下旬までに、大飯3、4号機の再稼働に関するストレステスト(耐性評価)の1次評価結果を「妥当」と判断している。経産相らは新基準を踏まえ、全電源喪失の防止策に加え、東京電力福島第1原発事故並みの地震・津波でも燃料損傷に至らない対策を施しているか保安院に厳しく確認するよう指示した。(2012/04/06-23:23)
再稼働で事故なら枝野氏ら4人に
2012年4月6日21時16分 日刊スポーツ←共同通信
枝野幸男経済産業相は6日夜、野田佳彦首相や関係閣僚との協議後に記者会見し、新たな安全基準に基づき再稼働させた原発で重大な事故が起きた場合、「政治的な責任は間違いなくこの4人が負う」と述べた。
経産相は、新基準について「地元が求めていたことに対し、一定の答えになっている」と説明。検討が拙速との指摘には「昨年7月から安全評価(ストレステスト)をはじめ、慎重なプロセスを積み重ねてきた」と反論した。
ただ、東日本大震災を超える地震や想定外のテロなどへの対策が万全かを問われ「違うという答えになる」と発言。電力需給が安定していれば原発再稼働は不要だとした同日の自身の発言をめぐり「再稼働の必要性を判断する上で最も大きな要素が需給だ。もちろんほか(の要素)も考慮する必要がある」と軌道修正した。(共同)
原発新安全基準決定
関電に指示へ
4月6日
19時12分 NHK
福井県にある関西電力大飯原子力発電所を巡り、野田政権は6日、3回目の関係閣僚会議を開き、運転再開の前提となる新たな安全基準を決定しました。
これを受けて、枝野経済産業大臣は、関西電力に対し、安全対策の工程表を作成するよう指示することにしています。
大飯原発の運転再開を巡り、野田総理大臣は6日夕方、藤村官房長官、枝野経済産業大臣、細野原発事故担当大臣の4人による3回目の関係閣僚会議を開きました。
冒頭、野田総理大臣は「再稼働の安全性についての判断基準案の議論を行いたい。枝野大臣から修正案の報告を受け、さらなる検討を含めて、4大臣として判断基準の結論を得たい」と述べました。
このあと、関係閣僚で協議し、野田政権として、原発の運転再開の前提となる新たな安全基準を正式に決定しました。
基準には、福島第一原発を襲ったような地震や津波が来ても、全電源喪失という事態を防ぐための対策が取られていることや、ストレステストで一層の取り組みを求められたことなどについて、電力会社が実施計画を示すことなどが盛り込まれています。
これを受けて、枝野経済産業大臣は、新たな安全基準にのっとって、関西電力に対し、大飯原発が基準を満たしているかどうか確認を求めるともに、実施計画に関する安全対策の工程表を作成するよう指示することにしています。
そして、関西電力からの回答を受けて、野田政権は、来週以降、改めて関係閣僚会議を複数回開き、安全性が最終的に確認され、国民にとっても一定の理解を得られると判断すれば、枝野大臣を福井県に派遣して、運転再開に向けて地元の理解を得たいとしています。
枝野経済産業大臣は、総理大臣官邸で記者会見し、「原発の再起動問題については、4大臣で3回にわたって徹底議論した。この基準は、去年3月の東日本大震災以降、政府として指示してきた安全対策や政府の事故調査会、それに原子力安全・保安院の意見聴取会など、専門家の知見を検証し、国民に分かりやすい形で整理したものだ」と述べました。
また、枝野大臣は「原発の安全確保に上限はない。原発事故の教訓として、最も重視するのは、一定の規制水準を満たせば、絶対安全としてリスクと向き合わなかった安全神話との決別だ。地震や津波への政府としての備えの甘さを真摯(しんし)に反省している」としたうえで、「新たな規制の法制化には、一定の時間かかるので、現在の規制要求を超える安全性確保を電力会社に求める」と述べました。
そして、枝野大臣は「今回の基準で福島を襲ったような地震津波が来襲しても、燃料損傷に至ることはないと確認した」と述べ、安全基準の着実な実施を条件に原発の安全性ついて、地元の理解を求めたいという認識を示しました。
原発運転再開の新基準とは
6日に閣僚会議で決定した新たな基準は、全国の原発で、すでに実施されている安全対策を改めて確認する一方で、福島第一原発の事故の検証結果を踏まえた長期間かかる対策は先送りを認める内容です。
決定した3つの基準は、▽まず、地震や津波によってすべての電源が失われても、その後の事故の拡大を防ぐ対策が取られていること、▽続いて「ストレステスト」の1次評価の結果、福島第一原発を襲ったような地震や津波が来ても原子炉でメルトダウンが起きない対策を国が確認していること、▽さらにストレステストで一層の取り組みが求められた問題や、事故の検証結果から得られた教訓のうち、実施までに長期間かかる30項目の抜本的な対策について、電力会社が今後の実施計画を示すことを盛り込んでいます。
これらの基準を大飯原発の3号機と4号機に照らし合わせてみますと、1つ目の基準は、事故直後の去年3月末から全国の原発で実施された「緊急安全対策」によって、電源車やポンプ車の配備などが進められ、おおむね達成されているとみられます。
また2つ目の基準は、関西電力が実施した「ストレステスト」の1次評価の結果を、2月に、国の原子力安全・保安院が「福島第一原発を襲ったような地震や津波が来ても対策が取られている」としたうえで、原子力安全委員会も先月下旬一定の評価を示し、確認していて、手続きは終わっています。
そして、3つ目の基準を巡って、枝野経済産業大臣が、6日午前の記者会見で、関西電力に対して対策の実施を盛り込んだ工程表を求める考えを示しました。
この中には、福島第一原発の事故で対策の拠点となった関西電力が4年後までに設置を目指す免震重要棟のような施設や、ディーゼル発電機を分散して配置すること、それに、放射性物質を放出する事故に備えて、フィルターの付いたベントの設備などが含まれています。
関西電力は、3つ目の基準の対象となる対策のうち主なものは、すでに実施する考えを示していますが、今回の基準では、工程表を示せばよく、長期間かかる対策は事実上、実施の先送りを認める内容です。
また、国の原子力安全委員会が「原発の安全性を評価するために必要だ」として早期の実施を求めている「ストレステスト」の2次評価については、今回の基準に盛り込まれませんでした。
こうした内容に地元や周辺がどのような反応を示すのかが今後の焦点となります。
新基準が必要な理由は
政府が打ち出した新たな基準は、来月上旬に国内のすべての原発が止まる可能性があるなか、自治体から福島第一原発の事故を検証して、具体的な安全対策を示すことを求められたり、「原子力規制庁」が今月の発足が見送られたりしたことなどから予定を前倒しして示したことになります。
政府は、去年7月、原発事故で高まった国民の不安を解消して運転再開につなげようと、ヨーロッパで先行して実施されていた「ストレステスト」を導入しました。
「ストレステスト」は、地震や津波にどれほど耐えられるかを見る「1次評価」と、事故後の対応を重視して、放射性物質が漏れるのをいかに防ぐのかなどを確認する「2次評価」とに分け、このうち「1次評価」だけを原発の運転を再開する判断の前提としました。
これに対し、関西電力の大飯原発の地元、福井県などが、「ストレステスト」の1次評価だけでは不十分で、国が福島第一原発の事故を検証して、その結果から得られた具体的な安全対策を示すことが必要だとする態度を一貫して示してきました。
一方で、国の原子力安全・保安院が福島第一原発の事故の教訓をまとめた30項目の対策は、政府が今月1日の発足を目指していた「原子力規制庁」で法制化を目指していましたが、規制庁は、国会での審議が進まず予定していた今月の発足が見送られ、めどが立たないままです。
こうした状況のなか、政府は、保安院を中心に30項目の対策を盛り込んだ新たな基準を予定を前倒しして示したことになります。
専門家“科学的に掘り下げて基準を”
政府が示した原発の運転再開を判断する新しい安全基準について、原子炉工学が専門の核・エネルギー問題情報センターの舘野淳事務局長は「現在、すでに行われている電源車の配備などの対策や、ストレステストの1次評価を基準の前提にしていて、まだ実施されていないことは将来に先送りにされている。今の時点で運転再開にこぎつけたいという大前提に立って判断基準を作ったと言われてもしかたがない。科学的にきちんと掘り下げて基準を作るべきではないか」と指摘しています。
また原子力安全・保安院が示した福島第一原発の事故を教訓にした30項目の安全対策のうち、対策が終わっていないものは、電力会社が計画を明らかにするよう求めたことについて、「福島第一原発の事故では、過酷事故の対策を電力会社に任せていたことが批判されているが、その繰り返しになるのではないかと懸念している。事故の教訓を学んでいない」と批判しました。
そのうえで、「大飯原発では、防潮堤のかさ上げや事故対策の拠点となる免震重要棟の設置が取り残されていて、こうした重要な対策が先送りにされているのは重大な欠陥だ。運転再開した段階で事故が起きる確率はたとえ低くてもあるわけで、その時に免震重要棟がないと事故収束をどうするのか真剣に考えるべきだ」と指摘しています。
大飯原発、来週にも安全宣言 政権、再稼働基準を決定
朝日新聞2012年4月7日7時38分
野田政権は6日、定期検査で停止中の原発を再稼働させる条件となる安全対策の暫定基準を決めた。来週中にも関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町、計236万キロワット)の安全を宣言。電力の需給見通しなどを踏まえて再稼働の妥当性も判断したうえで、枝野幸男経済産業相が地元を訪れて同意を求める。
野田佳彦首相と枝野氏、細野豪志原発相、藤村修官房長官らによる6日の関係閣僚会合で決めた。安全基準は3本柱で構成。地震や津波が起きても全電源が失われないような対策と、炉心などの冷却機能を維持する対策に加え、電力会社に中長期の安全対策の実施計画の提出を求める。
関西電力は6日、来週前半にも実施計画を提出する方針を固めた。これまで実施時期を明言していなかった対策についても、計画の「工程表」を求める政権の要請にこたえ、具体的な時期を明示する。
大飯原発:再稼働、来週にも要請…判断基準決定 閣僚会合
毎日新聞 2012年04月06日 22時03分(最終更新 04月07日 01時26分)
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は6日夜、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、3回目の関係閣僚会合を首相官邸で開き、再稼働を判断するための新たな基準を決定した。枝野氏は経産省原子力安全・保安院に大飯原発が基準を満たしているかを確認することと、関電に中長期の安全対策について実施計画を提出するよう指示した。来週にも閣僚会合を開き、基準を達成しているかどうかと実施計画の内容を確かめたうえで、枝野氏が福井県を訪問し西川一誠知事らに再稼働を要請する。
首相と3閣僚が決定したのは「原発の再起動の安全性に関する判断基準」。枝野氏は会合後、記者会見し「リスクと向き合うことを避けた安全神話から決別する」と述べ、判断基準を策定した意義を強調した。また、新基準で再稼働させた原発で重大事故が起きた場合について問われ、枝野氏は「政治的な責任は間違いなく、この4人が負う」と述べた。新基準は大飯原発だけでなく、停止している全原発に適用される。
会合では、東京電力福島第1原発事故の原因を、津波による全電源喪失などとする政府としての「基本的な理解」を確認した。
新たな基準は3本柱。基準1は全電源喪失の進展を防ぐために、施設内の電源設備や冷却・注水設備の対策など16項目。基準2として東日本大震災級の地震や津波が起きても、燃料損傷に至らないか確認することも盛り込んだ。政府は大飯原発がこれらの基準を満たすかどうかの回答を、保安院から週明けにも得る方針。基準3として中長期的な安全性向上に向け、保安院が策定した30項目の安全対策の具体的な実施計画を関電に求めることも決めた。経産省は速やかな提出を指示しており、枝野氏は関電の八木誠社長から直接説明を受ける意向だ。
大飯原発が停止中のままだと、真夏の需要時に電力不足が顕在化しかねないことから、政府は早ければ来週中にも福井県などへの説明に入る構え。ただ、理解を求める「地元」の範囲は不透明なまま。枝野氏は大飯原発が立地する福井県とおおい町の「意向はものすごく重要だ」と述べ、直接説明に訪れる考え。
一方、藤村修官房長官は6日の記者会見で、関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)にも「しっかりと説明していきたい」と述べた。枝野氏は福井県以外の自治体については「求めがあればしかるべき人間に説明させる」と強調しており、同連合に加盟する滋賀県、京都府も同様に保安院が説明するとみられ、対応には差が出そうだ。【小倉祥徳、笈田直樹】
電力会社任せ新基準 大飯原発再稼働 重要対策先送り
2012年4月7日
07時12分 東京新聞
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら三閣僚は六日、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題を協議し、再稼働を認める際の新しい安全基準を正式に決定した。ただ、格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置など重要な対策でも、先送りを認め、期限は電力会社任せとなった。
政府は同日、関電に対し、時間がかかる対策は、実施時期や方法などを記した工程表を作成するよう指示。経済産業省原子力安全・保安院が関電からの報告を検証し、再度、首相や閣僚が協議する。安全と判断されれば、枝野氏が福井県を訪問して説明する。
基準は、非常用電源車配備など緊急安全対策を実施(基準1)▽安全評価(ストレステスト)の一次評価で、東京電力福島第一原発を襲った地震・津波に耐えられると政府が確認(基準2)▽福島事故を踏まえた三十項目の対策を、事業者が実施する計画を明示(基準3)-の三点が柱になっている。
政府は、大飯原発は基準1、2はおおむね満たすが、3は不足している部分が多いと判断している。不足分とは、作業員を被ばくから守る免震施設の整備や、原発の熱を海に逃がすための海水ポンプを守る対策など。
政府は最終的には、これらも実施するよう電力会社に求めるが、再稼働の段階では間に合わないため、実施計画を示すことで地元の理解を得る狙いだ。
だが、いつまでに全ての対策を実施すればいいのかは不明。枝野氏は「実現可能な最大のスピードでやっていただく」と述べるにとどまった。計画が妥当かどうか判断する基準も「一律には設けられない」とした。
政府は「現行法令上の規制を超える安全性の確保を事業者に対して求める」と安全性重視の姿勢をアピールするが、逆に法的な根拠がなく、実施されるかどうかは政府の取り組みいかんにかかっていることでもある。枝野氏は「必要ならば法改正はするが、現行では原子力安全・保安院がフォローする」と述べるにとどめた。
再稼働後、福島第一原発のような重大事故が仮に起きた場合の責任については「政治責任は(首相ら)四人が負う」と強調した。
大飯原発再稼働へ新安全基準、政府が最終決定
(2012年4月6日22時56分
読売新聞)
野田首相は6日夕、原子力発電所の再稼働を巡る関係閣僚会合を開き、原発の安全性を確認する新たな判断基準を最終決定した。
経済産業省は関西電力に、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の安全性向上計画(工程表)の策定を指示した。関電は来週前半にも提出する。閣僚会合は同原発の再稼働を妥当と判断する見通しで、来週中にも枝野経産相が福井県を訪れて再稼働容認を要請する。
新たな判断基準は、原発の再稼働の条件となる〈1〉深刻な事故を防ぐための緊急対策〈2〉ストレステスト(耐性検査)の確認――と、中長期的な安全向上策の2段階の構成となっている。
緊急対策は、福島第一原発の事故後に国が指示したもので、地震・津波による全電源喪失や炉心損傷を防ぐため▽電源設備▽冷却・注水▽格納容器破損▽管理・計装設備――の4項目に万全を期すよう求めている。
原発再稼働へ新基準決定 首相、大飯の検証指示
2012/4/6
22:41日本経済新聞
野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は6日、原子力発電所の再稼働を判断する新基準を正式決定した。首相らは関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が基準を満たすか検証するよう経産省原子力安全・保安院と関電に指示した。関電は新基準を念頭に入れた安全対策の実施計画を9日にも提出する。
原発再稼働の安全性の判断基準の骨子
基準1
全電源喪失による事態の悪化を防止する以下の安全対策の実施
•
所内電源設備対策
• 冷却・注水設備対策
• 格納容器破損対策
•
管理・計装設備対策
基準2
福島第1原発を襲ったような地震・津波でも燃料損傷に至らないと国が確認
基準3
事業者が対策の着実な実施計画を明らかにし、安全確保に必要な措置を不断に実施していく事業姿勢を明確化
新基準は地震や津波による全電源喪失を想定し、現行法令を超える安全対策の計画作成を電力会社に求めた。東京電力福島第1原発事故と同様の地震や津波に襲われても原子炉の重大事故に至らないことを前提とし、各原発が想定する津波より9.5メートル高い津波に襲われた場合でも耐えられるかどうかをみる。
関電は6日、新基準を満たすための実施計画の作成に着手し、週明けの9日にも八木誠社長が経産相に提出する。大飯原発で計画する防波堤のかさ上げ(2013年度)や免震事務棟の建設(16年度)など中長期の安全対策の前倒しを検討。実施時期を示していなかったフィルター付きベント設備の設置などについても具体的な時期を定める。
経産相は首相らとの協議後に記者会見し「しっかりとした実施計画を出してもらうことが事業姿勢として必要だ」と強調した。経産相は八木社長との会談で実施計画を確認。その後、首相と経産相らが再び協議し、安全性と電力需給などを踏まえ、大飯原発の再稼働が妥当だと判断する。
そのうえで来週にも経産相が福井県を訪れ、西川一誠知事らに再稼働を要請する見通しだ。最終的には福井県とおおい町、さらに京都府や滋賀県などの近隣自治体の意見を加味して再稼働を決める。
経産相は会見で「丁寧に説明し、理解してもらえるか判断していく」と述べ、新基準を「安全神話との決別だ」と位置づけた。再稼働後に重大事故が起こった場合の責任を問われると「政治的責任は首相と3閣僚が負う」と言明した。
関電
来週初めにも工程表提出へ
4月7日
5時37分 NHK
福井県にある関西電力大飯原子力発電所を巡り、政府が運転再開の前提となる新たな安全基準を決定したことを受けて、関西電力は、事故対策の拠点となる免震事務棟の運用を1年程度前倒しにすることを盛り込んだ、安全対策の工程表を、来週初めにも提出することにしています。
政府が決定した新たな安全基準では、ストレステストで一層の取り組みが求められると指摘された点の改善策や、時間がかかる安全対策について電力会社が今後の実施計画を示すことが盛り込まれ、枝野経済産業大臣は6日、関西電力に今後の安全対策の工程表を作成するよう指示しました。
これを受けて関西電力は、来週初めにも工程表を提出することにしていますが、ストレステストで前倒しを図るよう求められた、事故対策の拠点となる免震事務棟の設置については、これまでより1年程度早めるものの、3年後の平成27年度になっています。
工程表で示された安全対策をいつまでに実施すべきかについて、枝野経済産業大臣は6日の会見で、「最大限速やかに」と述べるにとどまり、具体的な時期などは何も示されていません。
政府は、関西電力が提出する工程表と新たな安全基準を基に大飯原発の運転再開の判断を行うとしていますが、課題となっている免震事務棟の設置時期など、工程表で示された安全対策をどのように評価して安全性を判断するのかが問われることになりそうです。
炉心溶融ないと確かめる 大飯再稼働で細野氏
2012.4.6
14:25産経新聞
細野豪志原発事故担当相は6日の記者会見で、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐる閣僚協議に関し「私の一番の役割は、福島第1原発事故と同じような事態が起きても炉心溶融には至らないことを確認することだ。そこをしっかりやりたい」と述べた。
細野氏は、再稼働に向けた新たな安全基準のうち、免震棟建設など時間がかかる対策について「まだできていないことを補う準備ができているか確認するのが重要だ」と指摘した。
消費増税では党内対立 一転 民主、再稼働判断丸投げ
2012年4月7日
朝刊 東京新聞
民主党は六日、原発の再稼働問題について、政府の判断を尊重する方針を確認した。党内には再稼働に慎重派、積極派が混在しているが、内部の議論を行わず政府に判断を丸投げした格好だ。消費税増税法案の取り扱いをめぐっては八日間にわたって激論を繰り広げ、決定後も泥仕合が続く民主党だが、再稼働問題では一転して、与党としてのチェック機能を、事実上放棄している。 (城島建治)
前原誠司政調会長、仙谷由人政調会長代行は六日午前、党エネルギープロジェクトチーム(PT)座長の大畠章宏元経済産業相、原発事故収束対策PTの荒井聡座長らと国会内で会談し、最終的には政府の判断を尊重するとの方針を確認した。
大畠氏のPTは、安全が確認された原発は速やかに再稼働すべきだとの立場。荒井氏のPTは「再稼働は時期尚早」と主張している。党内の意見が対立しているのだから、本来なら政府が再稼働を決める前に徹底した議論が行われるべきところだ。
ところが、再稼働問題は、消費税増税の議論のように閣議決定や法案提出は必要ないため、党が事前に審査する権利はないということになっている。
「両PT合同で議論すべきだ」との意見も党内にはあるが、前原氏らは意見対立して、政府の判断が遅くなることを懸念、応じない方針。党政策調査会は既に再稼働問題について前原、仙谷両氏に対応を一任している。
党全体で議論が深まらない背景には「再稼働に反対すれば電力業界や経済界ににらまれる。賛成すれば原発反対の住民から攻撃される」(民主党幹部)という悩みから、表だった言動は控えようという議員心理も働いている。 |
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保安院と安全委、当面存続 政府、規制庁の4月1日発足断念 |
20120325
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保安院と安全委、当面存続 政府、規制庁の4月1日発足断念
中国新聞'12/3/25
原子力の規制組織を再編し環境省の外局として新設する原子力規制庁について、政府は24日までに、目標としていた4月1日発足を断念、あらためて早期発足を目指すことにした。ただ野党は規制庁の独立性を疑問視するなどしており、関連法案の国会審議入りのめどは立たず、当面は経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会の体制が続くことになる。
民主党幹部は「安全委員会の一部委員が任期切れとなる4月16日が次の目標」としているが、政府や国会の事故調査が終わる夏ごろになるのではないかとの見方も出ている。規制庁ができなければ、原発再稼働条件となる安全評価(ストレステスト)の審査などに影響する可能性もある。
保安院は電力会社などを直接監視、規制する立場。東京電力福島第1原発事故への対応、各地の原発が2006年に改定された耐震安全基準に適合するかの確認などの業務は多く、「空白をつくってはいけない」(森山善範原子力災害対策監)と、組織が存続する限り作業を進める構え。
安全評価の審査では近く、四国電力伊方3号機の1次評価を「妥当」とする審査書をまとめ、安全委に報告する方針だ。
一方、安全委の班目春樹委員長は3月中旬の記者会見で「(関連法案では)3月末で廃止される(予定の)安全委員会に、そういうものを持ってくるということは、あり得ないのではないか」と受理に消極姿勢を示した。
安全委は、福島事故を受けた原発関連指針の見直し作業を終えた。班目委員長は「4月に入ると死に体になるのではないか」と発言している。
規制組織再編は、福島第1原発事故を防げなかった保安院や安全委への批判が背景となり、原発推進組織から独立させる狙いがある。日本原子力発電敦賀原発を抱える福井県敦賀市の河瀬一治市長は22日、細野豪志原発事故担当相に「再稼働の話ができる環境を早く整えてほしい」と規制庁の早期設立を求めた。信頼を失った保安院と安全委の規制体制が長引けば、立地自治体からの批判が強まる可能性もある。 |
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経団連会長、大飯原発の再稼働求める |
20120326
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経団連会長、大飯原発の再稼働「着々とやってほしい」
2012/3/26
16:50日本経済新聞
経団連の米倉弘昌会長は26日午後の記者会見で、東京電力の柏崎刈羽原発6号機が同日発電停止し、国内の原発のうち運転を続けるのは北海道電力泊原発3号機だけとなったことに関して「電力は経済・産業にとっては本当に必要不可欠なインフラで、安定供給が日本経済の競争力の鍵を握っている。(国内原発が全て停止すると)電力不足は深刻になってくる」と指摘し、関西電力大飯原発の再稼働について「段取りもされている。ぜひとも着々とやっていただきたい」と政府の対応を求めた。
今夏の電力需給対策については「まだ全然考えていない」としたうえで、昨年夏の節電について「非常に産業界に対して大きな負担をかけているとちゃんと自覚すべきだ」と強調。今夏も節電を求めるようであれば「政府としてどういう手を打つのか明らかにしていってもらいたい」と語った。
経団連会長“着々と再稼働を”
3月27日
4時55分 NHK
現在、運転を停止している原子力発電所の再稼働がなければことし5月にも全国のすべての原発が停止することについて、経団連の米倉会長は記者会見で、この夏、予想される電力不足に強い懸念を示した上で、安全性が確認された原発については、地元の同意を得た上で再稼働すべきだという考えを示しました。
この中で米倉会長は「電力というのは、産業にとって必要不可欠なインフラだが、全国で唯一運転を続けている北海道電力の泊原発3号機も予定どおり5月に停止すれば、本当に電力不足が深刻になる」と述べ、この夏予想される電力不足に強い懸念を示しました。
その上で米倉会長は「政府としては、福井県にある関西電力の大飯原発の再稼働など、着々とやっていただきたい」と述べ、安全性が確認された原発については地元の同意を得たうえで再稼働すべきだという考えを示しました。
一方、政府が東京電力の経営態勢刷新のため、経営トップを外部から起用することを目指していることに関連して、米倉会長は「透明性を持って新しい会長の人選を進めて欲しい。また政府はそもそもどのような方向で東京電力を経営しようとしているのか、構想や考え方を国民にきちんと説明すべきだ」と述べました。 |
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班目春樹原子力安全委員長の会見 |
20120323
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【大飯原発「妥当」判断】班目春樹原子力安全委員長の会見詳報 「ぜひ2次評価を」
2012.3.23
23:58サンケイビズ
関西電力大飯(おおい)原発3、4号機のストレステスト(耐性検査)の1次評価の確認結果について23日、記者会見した内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長の一問一答は次の通り。
--経済産業省原子力安全・保安院の1次評価の確認は妥当ということか
「妥当という書き方は一切していない。妥当性に関して白黒つけるものではない。われわれは保安院がやったことに対して、この部分はそう、ただしこういうこともしてくれと書いた。総合的安全評価はあくまで1次評価と2次評価をあわせてやるもので、ぜひ2次評価までやってほしい」
--安全委の見解は、安全性の評価について国民のニーズに応えているといえるか
「安全委は安全性の確認を求められているのではない。あくまで総合的安全評価の、しかも1次評価の結果の確認を求められている。それに対して答えた」
--科学者として、大飯原発は動かしても大丈夫だと思うか
「定期検査中のプラントの再稼働は保安院の判断。科学者の立場と言うが、私は安全委員長なので見解は差し控えさせていただく」
--政府は1次評価を再稼働の判断条件としている
「1次評価を運転再開と結び付けるのは政府の判断で、安全委として申し上げることではない。(見解文は)若干わかりにくいとの指摘があったが、科学者として述べないといけないことはすべてここで述べた」
--責任逃れに聞こえる
「現地調査まで行って確認したのは保安院。われわれはそれをさらに確認した。責任逃れとおっしゃるかもしれないが、限界があることをご理解いただきたい」
--見解文に「緊急安全対策などの効果が示されたことは重要なステップ」とあるが、この言葉に込めた思いは
「わが国はある意味、シビアアクシデント(過酷事故)は起こり得ないと考えてきた。それが結局、今回(東京電力福島第1原発)の事故を防げなかった最大の理由だと思う。緊急安全対策を取り、さらに非常に簡略的だがこういう総合的安全評価を始めたのは非常に大きな一歩だ」
--見解文を読むと、2次評価への意見が全体の半分程度を占めている
「昨年7月に安全委が総合的安全評価の実施を求めたときは、まさかこんなに時間がかかるとは思っていなかった。安全委は3月に廃止されると理解しているが、2次評価へのメッセージを残しておくべきだと書かせてもらった。総合的安全評価は1次と2次の両方がないとできないので、まずはとにかく2次評価をしてもらいたい」
--2次評価への意見は設置予定の原子力規制庁に引き継がれるのか
「ある程度尊重されるのではないかと期待している」
--1次評価の確認をもって安全委の懸案事項は終了した。今の心境は
「一仕事終えたのは事実だが、大飯原発の1次評価に対する見解として書くべきか迷って、今後の継続的改善について削除した部分がたくさんある。事故が防げなかった大きな理由は最新知見の反映がなかなか行われなかったことなので、まだやり残したものがあるとの思いが強い。あと1週間しかなく、委員の議論もしていないので実際にどうなるかは分からないが、できたらやりたい」
--再稼働を判断する野田佳彦首相ら4閣僚に直接説明することは
「求められたらせざるを得ないが、今は何も聞いていない」
--1次評価だけで判断していいのか
「世界的に見てストレステストと再稼働を結び付けている国はない。それはそれで1つの政治判断としてなされることで、安全委として何かを申し上げることはない」 |
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原発再稼働―なぜ、結論を急ぐのか |
20120327
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原発再稼働―なぜ、結論を急ぐのか
朝日新聞社説 2012年3月27日(火)付
野田政権が原発の再稼働に踏み切ろうとしている。
東京電力の柏崎刈羽原発6号機が定期検査に入り、全国で稼働しているのは、北海道電力の泊3号機1基になった。それも5月5日に止まる予定だ。
「稼働原発ゼロ時代」に向かうなか、原子力安全委員会は関西電力の大飯3、4号機(福井県)について「ストレステストの1次評価は妥当」と認めた。
これを受けて、野田首相と経済産業相ら関係3閣僚が「稼働しても問題はない」と判断し、地元の理解を得る段取りを考えている。
しかし、1次テストは地震や津波に対する原子炉の余裕度を机上でチェックするものにすぎない。
なぜ、福島第一原発で事故が起き、被害の拡大防止に失敗したのか。その詳しい検証は進行中であり、新たな安全基準作りもまだ道半ばだ。
全国の原発では、電源喪失に備えた短期的な対策を講じた程度だ。福島事故で作業員が立てこもった頑丈な免震重要棟も、大飯をはじめ、多くの原発には備わっていない。
安全委自ら、「1次評価だけでは安全性を評価するには不十分」と位置づけているのに、なぜ政治判断を急ぐのか。
首相らが夏の電力不足を心配しているのは言うまでもない。その懸念はわかる。
であれば、まずは電力需給を精査しなければならない。
需要面では、電力使用が前年実績を下回ったら料金を割り引いたり、ピーク時の料金は高くしたりする制度を広げる。いざという時に電力の使用を制限する代わりに、料金を低く抑えている大口顧客との「需給調整契約」を徹底する。
供給面では、企業が持つ自家発電をもっと活用する。各電力会社の送電線を結ぶ連系線を積極的に使い、広域で電力をやりくりする。
こうした対策を講じた場合、本当にどの程度、電力が足りないのか。そのシミュレーションを明らかにするのが、再稼働を判断するための大前提だ。
全国の原発54基のうち53基が停止している背景には、「原発を減らしたい」という多くの人の意思がある。
一方で、電力業界には「大飯をきっかけに順次、原発を再稼働させたい」という思惑が透けてみえる。
野田政権は軸足をどこに置くのか。首相が脱原発依存への大きな道筋を語らないまま、原発の再稼働に動いても、世論の支持は得られない。
大飯原発安全評価 再稼働にはまだ程遠い状況だ
愛媛新聞社説2012年03月25日(日)
国の原子力安全委員会はきのう、定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の1次評価について、「妥当」とした経済産業省原子力安全・保安院の審査書を了承した。これを受け、東京電力福島第1原発事故で停止している原発の再稼働に向け、政府が動きを活発化させるのはまちがいなかろう。
しかし、班目春樹委員長は「安全委が求めた総合的安全評価としては、1次評価だけでは十分でない点が多々ある」と述べている。つまり、不十分な1次評価が再稼働の判断に使われるのである。
また、政府が昨年末をめどとして提出を求めていた2次評価はまだ出ていない。そもそもストレステストを再稼働条件にすることに異論さえある。1次評価だけで安全性が確認されたというには程遠い状態であり、再稼働は時期尚早だ。
福島の事故で不備が露呈した原発の耐震性や防災に関する指針の改定案はまとまったばかり。法制化の作業は安全委などを再編し、環境局外局として発足する原子力規制庁が進める予定になっている。
しかし、規制庁設置のための関連法案は審議入りすらしていない状況である。原発事故の検証結果も生かさなければならない。新たな安全基準と体制が整うのを待って、じっくりと再稼働の是非を判断すべきである。
安全委は保安院が審査書をまとめた2月以降、外部の専門家を交えた検討会を5回開催している。とはいえ、きのうの臨時会議は事務局が資料を読み上げただけで、わずか5分で終了した。
再稼働に反対する傍聴者からは「茶番だ」などの怒号が飛んだという。深刻な原発事故を起こした後だけに、国民に見える形での審議が求められた。傍聴者らの反発は当然である。
班目氏は「安全委が行うのは、現地調査も含めた保安院の確認をさらに(問題がないか)確認すること。限界がある」と述べている。
それでは、いったい誰が、どの機関が原発の安全性をチェックしてきたのか。
今回のストレステストで責任の所在が不明確なまま推進されてきた原子力行政の危うさを露呈した。そして、同様のことが繰り返されようとしている。
大飯原発の今後の動向は、伊方原発の再稼働問題にも影響が出てくる。保安院は、伊方原発3号機の1次評価結果についても審査をほぼ終えているからだ。
2次評価が提出されない中、政府は強引に突き進もうとしているが、安全性の確認をないがしろにするような姿勢は、決して許されない。
原発なき社会へ 発想転換にこそエネルギーを
愛媛新聞社説2012年03月12日(月)
巨大な地震と津波に続いて起きた原発事故は、日本社会の安全観を根本から砕いた。
東京電力福島第1原発の建屋が吹き飛んだあの瞬間、誰もが抱いた恐怖と緊張は決して間違いではないはずだ。
三つの原子炉がメルトダウンした過酷事故から1年。内部の破損や燃料の状態はいまだ正確につかめない。冷却に使う汚染水の処理も限界がみえる。廃炉を完結するには今後の技術革新を待たねばならない。放射性廃棄物の最終処分の検討も、被害者への賠償も一向に進まない。
現状の停滞を平穏と錯覚してはなるまい。政府による一方的な「収束宣言」の後、情報がますます少なくなった。
多くの国民が日常を取り戻した今、最も恐れるべきは忘却だ。経済論理と惰性が事故の恐怖と緊張を「なかったこと」にしようとしている。
政府は「脱原発依存」を打ち出したはずだが、地震国で原発を動かす不確実性の評価を曖昧にしたまま、大胆なエネルギー政策の転換を導き出せないでいる。財界などの圧力に押されて原発輸出を再開し、止まった原発を再稼働させる理屈探しに躍起だ。
原子力という一つの分野を終わらせることの難しさを示していよう。しかし「国破れて産業あり」では話にならない。産業の空洞化を心配する前に、未来にわたる国民の命と安全を語るべきだろう。
原発は社会矛盾の縮図、人間の尊厳を奪う装置であることを事故が見せつけた。原発のあり方を考えることは、それを日本が扱う資格があるのか、どんな国を目指すのかを問う過程だ。経済合理性や費用対効果ではなく、民主主義の熟度と倫理の問題だ。
事故に派生し、政府主催シンポジウムでの組織的な「やらせ」が明るみに出た。国や電力業界が仕掛けた「国民的議論」こそ「なかったこと」である。原発の安全と安心を論ずるよりも、政策決定の信頼を再構築する方が先だ。推進と反対の二項対立を超えた議論の場が求められる。
考える時間はある。54基の原発の大半が止まっても電力はまかなえている。消費者の努力もあるが、前々から指摘されてきた供給側の設備過剰が証明されたともいえる。
やみくもな節約からピークを抑える需要主導の管理へ。供給地としての中央従属から多様分散型の電源配置による地方の自立へ。戦後の高度成長を支えた供給本位の構造を無理に温存することよりも、人間本位の発想転換にこそエネルギーを注ぎたい。
事故は現在進行形だ。ふるさとを追われた人々の苦悩。収束作業にあたる労働者たちの苦役。国土をむしばむ放射能汚染との苦闘。1年前、あの無残な瞬間を見たことの重さを誰もがかみしめたい。 |
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原子力保安院:過酷事故対策の法制化 訴訟懸念で先送り |
20120326
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原子力保安院:過酷事故対策の法制化 訴訟懸念で先送り
毎日新聞 2012年3月26日 22時56分
経済産業省原子力安全・保安院が、東京電力福島第1原発事故のように炉心損傷に至る過酷事故(シビアアクシデント)への対策の法規制化について、事故の約1年前、既設炉の安全性が疑われて行政訴訟が起こるのを懸念し、検討を先送りしていたことが分かった。保安院が26日、内部文書をホームページで公開した。
過酷事故対策はそのまま法令で義務づけられることなく、事故が昨年3月に起きた。政府は事故を受けて、過酷事故対策を事業者が実施するよう法的に義務づける方針を決めただけに、保安院の森山善範原子力災害対策監は26日の記者会見で「もっと早く国際的動向を踏まえて対応すべきだった」と述べた。
文書は保安院が10年4月、原子力安全基盤機構と設置した検討会での議論をまとめたもの。過酷事故の法制化について「既存炉の安全性に疑義が生じ、基本設計の妥当性を争う行政訴訟上の問題が生じる可能性がある」と懸念。結局、「規制としてどのように要求するかは課題」と結論を先送りした。
原子炉等規制法を改正する案については「『新たな知見があり(安全性をより)確実にするため規制化したい』というネタ仕込みが必要」と記載されていた。この理由を、保安院は「新たな規制を盛り込むと既存原発への安全性が疑われる。今までも問題はなかったと強調する必要があった。安全性への不安ではないと説明するための文書を考えなければならなくなる」と説明した。【岡田英】
原発防災強化:「寝た子を起こすな」保安院
毎日新聞 2012年3月16日 19時43分(最終更新 3月17日 10時14分)
原発事故の防災対策強化に経済産業省原子力安全・保安院が06年に反対した問題で、当時の広瀬研吉保安院長(現内閣府参与)が強化に着手した内閣府原子力安全委員会の委員に対し、「寝た子を起こすな」と反対していたことが16日、安全委への取材で分かった。保安院の組織的な関与が明らかになった。
保安院は06年5月24日、原子力政策について意見交換する定例の昼食会を安全委員長室で開催。保安院側は広瀬氏や前院長の寺坂信昭次長(当時)ら、安全委側は安全委員5人らが出席した。
出席した久住静代委員によると、広瀬氏は、安全委が06年3月に放射性物質が大量放出される重大事故に対応するため、国の原子力防災指針の見直しに着手したことについて、「臨界事故(茨城県東海村、99年)を受けてせっかく防災体制がまとまった。なぜ寝た子を起こすんだ」と厳しい口調で批判したという。
これに、安全委側は、原発から半径3~5キロにPAZ(予防防護措置区域)を設定するなど、02年に国際原子力機関が定めた新たな国際基準の導入意向は変わらないと伝えた。保安院はその後、安全委事務局に対し、文書や電子メールで導入凍結を再三要求。結果的に導入は見送られた。
枝野幸男経産相は16日の閣議後記者会見で「間違いなく一種の安全神話に乗った姿勢だった。反省すべきだ」と述べ、経緯を検証する意向を示した。【比嘉洋、西川拓】
保安院:防災強化に反対…指針改定見送り
毎日新聞 2012年3月15日 21時45分(最終更新 3月15日 23時38分)
原発の重大事故を想定した防災対策の国際基準を導入するため、内閣府原子力安全委員会が06年に国の原子力防災指針の見直しに着手した直後、経済産業省原子力安全・保安院が安全委事務局に対し「社会的混乱を引き起こす」などと導入を凍結するよう再三文書で要求していたことが分かった。結局、導入は見送られ昨年3月、東京電力福島第1原発事故が起きた。導入していれば周辺住民の避難指示が適切に出され、被ばく人口を大幅に減らせた可能性がある。【比嘉洋、岡田英】
安全委が15日、保安院からの文書や電子メールなど関連文書を公開した。
国の防災指針は79年の米スリーマイル島原発事故を受け、80年に策定された。しかし原子炉格納容器が壊れて放射性物質が大量に放出されるような重大事故は「我が国では極めて考えにくい」として想定しなかった。
02年、国際原子力機関(IAEA)が重大事故に対応する新たな防災対策として、住民の被ばくを最小限に抑えるため原発の半径3~5キロ圏をPAZ(予防防護措置区域)、30キロ圏をUPZ(緊急防護措置区域)に設定して効果的な対策を講じる国際基準を作成した。欧米の原発立地国の多くが導入し、安全委も06年3月から検討を始めた。
これに対し保安院は翌4月から6月にかけ、「原子力安全に対する国民不安を増大する恐れがある」「現行指針のEPZ(防災対策重点地域、10キロ圏)より広いUPZを設定すると財政的支援が増大する」などと、導入凍結を求める意見を安全委事務局に文書や電子メールで送付。安全委は07年5月、保安院の要求に応じる形で導入を見送った。
福島第1原発事故では、地震発生から約2時間後に原子炉が冷却機能を喪失。だが3キロ圏内の住民に避難指示が出たのはその4時間後で、10キロ圏内への避難指示は放射性物質の放出が始まった後になるなど、想定の甘さが露呈した。
保安院が再三圧力をかけた理由について、森山善範原子力災害対策監は15日の記者会見で「(国際基準の)メリット、デメリットを慎重に検討する必要があった。自治体の意見も聞く必要があり、拙速に議論すべきではないと考えた」と釈明。そのうえで「当時の対応は十分でなかった。国際的な動向を迅速に取り入れる姿勢に欠け、反省せざるを得ない」と述べた。
◇原子力防災指針◇
原子力事故に対応し国や自治体が策定する防災計画の前提。福島第1原発事故を受けて原子力安全委員会が見直し作業を進めており、PAZとUPZを設定する国際基準を導入する予定。放射性物質が大量放出されるような重大事故が起きた場合、UPZ内の住民は放射線量に応じて避難や屋内退避などの被ばく低減策を求められる。
◇保安院原子力防災課が安全委に出した意見概要◇ ※安全委が公開した文書から抜粋
◇06年4月24日
無用な社会的混乱を回避するため、「即時避難」という語句を使用することは控えていただきたい
◇06年4月26日
IAEAの考え方を導入した新たな原子力防災指針の検討を行うことは、中央省庁、地方公共団体のみならず地域住民にも広く浸透、定着しつつある現行防災スキーム(計画)を大幅に変更し、社会的な混乱を惹起(じゃっき)し、原子力安全に対する国民不安を増大する恐れがあるため、検討を凍結していただきたい。現行指針における原発から半径約10キロのEPZより広い原発から半径約30キロのUPZを設定すると、防災資機材などの整備を重点的に行う地域が拡大し、財政的支援が増大するのではないか
◇06年6月9日
PAZの設定の趣旨は現行指針に基づくEPZの考え方に含まれている
◇06年6月15日
我が国の防災対策の現状に特に問題点が見いだされない。貴課(管理環境課)は本件の社会的な影響の大きさも十分に認識していなかった。防災行政に責任をもつ当院(保安院)の意見、考え方を十分に確認せず、一方的に防災指針について改訂の検討を開始したことは、貴課の不注意と言わざるを得ず、誠に遺憾である |
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保安院 原発 深刻な事故対策の基本案 |
20120323
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原発安全規制、海外より遅れ=過酷事故対策で案提示-保安院
時事通信
東京電力福島第1原発事故で問題になったシビアアクシデント(過酷事故)対策について、経済産業省原子力安全・保安院は23日、専門家による意見聴取会を開き、「日本の原子力安全規制は、海外と比べて遅れていた」などとした上で、規制案を示した。
提示した案を参考に、今後設置される原子力規制庁で詳細な法規制の検討が進められる予定。
案では、想定を超えることは起こりうると明記し、炉心損傷や格納容器損傷などを防げるよう、安全対策を何層にも積み重ねる必要性を指摘した。
また過酷事故として、自然災害以外に航空機落下や火災、テロなどを挙げ、対象を幅広く考えることを求めた。(2012/03/23-20:41)
原発
深刻な事故対策の基本案
3月24日
4時1分NHK
原子力安全・保安院は、「シビアアクシデント」と呼ばれる想定を超える深刻な事故を防ぐ対策を、専門家会議で検討し、規制の在り方についての基本的な考え方をまとめました。
それによりますと、福島第一原発事故の教訓を踏まえて、想定を超える事態は起こりうることを明記したうえで、核燃料の損傷や放射性物質の大量放出など、深刻な事故の進展に応じて対策を整備する必要があるとしています。
また、地震や津波以外の自然災害のほか、テロや航空機事故といったリスクについても考えるべきだと指摘しています。
さらに、電力会社が継続的に安全性を高めるよう指導していくだけでなく、規制する側も国内外の事故から得られた教訓や研究の成果を反映する仕組みを作る必要があるとしています。
保安院は、今回まとめた基本的な考え方を、新たに発足する予定の「原子力規制庁」に引き継ぎ、具体的に法律や規則に反映させていくとしていますが、規制庁の来月1日の発足が難しくなっていることから、新たな安全規制を策定する作業が遅れるおそれも出ています。 |
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福井県議会議員 再稼働判断で要望 |
20120326
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大飯再稼働、安全確保が前提=地元民主県議団、枝野経産相に要望
時事通信
福井県議会の民主党系会派「民主・みらい」の野田富久会長らは26日、経済産業省で枝野幸男経産相に会い、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働判断の前提として、十分な安全性の確保などを求める4項目の要望書を提出した。枝野経産相は「いずれも当然のことだ。しっかりと踏まえてやりたい」と応じた。
要望書では、東京電力福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準の早期設定や、地元の産業・雇用に対する支援の充実を求めた。野田氏は会談後に報道陣の取材に応じ、「(政府は再稼働で)やや前のめり感がある。従前の基準のままで再稼働はあり得ない」と強調した。(2012/03/26-19:28)
福井県議会
再稼働判断で要望
3月26日
19時4分NHK
国の原子力安全委員会が、先週、関西電力大飯原子力発電所のストレステストの結果について、一定の評価を示したことを受け、26日、地元の福井県の県議会議員の一行が、枝野経済産業大臣と会談し、再稼動の是非を判断する際には、東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓などを反映した安全基準も合わせて示すよう要望しました。
福井県の大飯原発を巡っては、今月23日、国の原子力安全委員会が、3号機と4号機のストレステストの結果について一定の評価を示しました。
これについて、26日、地元の福井県議会の民主党の議員4人が枝野経済産業大臣と会談し、再稼動の是非を判断する際には、福島第一原発の事故の教訓や日本海側の地震や津波の研究で得られた知見などを踏まえたうえで、原発の安全基準も合わせて示すよう要望しました。
これに対して枝野大臣は「原子力安全・保安院など専門家による安全性のチェックを踏まえ、安全だと地元にお話できる状況かどうか、最終的な確認を遠からずさせてもらいたい。その際は今回要望を受けた点もしっかり踏まえたい」と述べました。
会談のあと、福井県議会の野田富久議員は、記者団に、大飯原発の再稼働に関する政府の姿勢について、「やや前のめりの感がある。福島第一原発の事故を検証する民間や国会の調査委員会の作業や活断層の調査なども、もっと検証すべきだ」と述べました。 |
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電事連が原子力防災強化に異論 |
20120327
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電事連が原子力防災強化に異論
2012年3月27日
17時51分中日新聞←共同通信
原子力防災対策を強化するため、防災対策重点地域を見直すよう原子力安全委員会が2009年から検討を始めたが、電力会社10社で構成する電気事業連合会が昨年1月、「原発は危険という理解になる可能性がある」と否定的な見解を示す文書を安全委に出していたことが27日、分かった。安全委が文書を公開した。
防災対策重点地域は原発の半径8~10キロだが、文書では、重点地域を半径30キロ圏とした場合、対象となる住民は平均で54万8千人との推計値を示し、「安全対策交付金などの増額要求となる」「県庁所在市が入った場合、その発言力は忌避しがたく、大きな混乱を招く」と指摘。
原発防災:電事連も強化反対文書 安全委に「補助金増える」
毎日新聞 2012年3月27日 東京朝刊
電力10社で組織する「電気事業連合会」が昨年1月、原発事故の防災対策強化の方針を打ち出した内閣府原子力安全委員会に反対する文書を送っていたことが26日、毎日新聞が情報公開請求した資料で分かった。理由として、原発は危険という印象がもたらす地域への影響や対策費増大を挙げているが、電力各社が防災を軽視していた実態を裏付けている。(6面に文書要旨)
国の原子力防災指針を策定する安全委は、国際原子力機関(IAEA)が02年に重大事故に対応する防災対策の国際基準を定めたことを受け、06年3月に基準導入に着手。経済産業省原子力安全・保安院が「原子力への不安を増大する」として再三反発し、導入はいったん見送られた。しかし、各国で導入が進み、安全委は10年12月の「当面の施策の基本方針」で再び導入検討の考えを示した。
これに対し、電事連は11年1月13日と同2月3日、国際基準を導入した場合の自治体の反応について「独自に推定した」との文書を安全委に送付。
重大事故時に住民が直ちに避難する原発から半径約5キロ圏のPAZ(予防防護措置区域)の導入の影響について「地価下落や観光客減が出ないとは言い切れない」と強調。半径8~10キロのEPZ(防災対策重点地域)を、同約30キロに拡大するUPZ(緊急防護措置区域)は「領域内に入る自治体が交付金や補助金を要求する」と反対した。
その後、東京電力福島第1原発事故が発生。安全委は今月22日、国際基準を導入した新指針をまとめた。政府は12年度予算案で「緊急時安全対策交付金」を前年度比で3倍の89億7000万円計上した。安全委側は「事故前は、規制される側の事業者が政策決定に介入することがまかり通っていた」と話す。電事連は「基準導入への協力の一環だった」と釈明している。
原発の防災対策強化をめぐっては、保安院も06年に反対していたことが発覚している。【比嘉洋】
■解説
◇リスク隠し続けた責任大
東京電力福島第1原発事故を踏まえ、内閣府原子力安全委員会が今月22日、新たにまとめた国の原子力防災指針では電力各社が防災上、重要な役割を担う。しかし、今回の情報公開で電気事業連合会が原発立地推進のために防災強化を犠牲にしてきた実態が浮かんだ。新指針が実効性を持つためにも、電力各社の抜本的な意識改革が求められる。
新指針では、電力会社が、原子炉格納容器圧力や炉心温度などのデータをもとに事故の深刻度を判断。その報告に基づいて、自治体が原発から半径約5キロのPAZ圏の住民に避難などの被ばく低減策を指示する。
今回の事故は「安全神話」が成立しないことを示した。「混乱を招く」という理由で、リスクを隠し対策強化を先送りすることは許されない。国や電力各社は、どこまで深刻な事故を想定し、その際の対策費はどの程度か、住民や自治体に説明する責任がある。【比嘉洋】
原発事故対策に慎重姿勢、電事連が震災前に文書
(2012年3月27日13時12分
読売新聞)
電力会社10社でつくる電気事業連合会(東京都)が昨年1~2月、原発事故の防災対策強化の検討を進めていた内閣府原子力安全委員会に対し、「地価の下落や観光客の減少を招く」などとする文書を提出していたことが分かった。
経済産業省原子力安全・保安院が2006年に、安全委の防災指針強化に反対したのが明らかになったばかりで、電力会社側も防災対策に慎重だった姿勢が浮き彫りになった。
国際原子力機関は02年以降、原発事故時の住民の防災対策で新たな考え方を提示。これを受けて安全委は10年12月、防災指針に反映する考えを明らかにした。
電事連は11年1、2月の2回にわたり、「地域経済に影響が出ないとは言い切れない」「住民から国の防災規制に不信感が生じる可能性がある」と慎重姿勢を示す文書を提出した。
電事連は「新たな防災対策の策定に協力する中で、影響を共有する必要があると考えた」と話している。 |
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超党派で「原発ゼロの会」=衆参5人、6月に政策提言 |
20120327
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超党派で「原発ゼロの会」=衆参5人、6月に政策提言
時事通信
社民党の阿部知子氏や自民党の河野太郎氏ら衆参の国会議員5人は27日、衆院議員会館で記者会見し、超党派で「原発ゼロの会」を発足させたと発表した。全原発の廃炉を目標に掲げて、政府のエネルギー政策に会の提言を反映させたい考え。阿部氏は同会を「(東京電力福島第1原発事故以降の)国民の思いの受け皿」にすると説明した。
再生可能エネルギーへの転換や発送電分離を重点政策とする。今後は週1回、具体的な政策を協議し、6月をめどに提言を取りまとめる。(2012/03/27-17:18)
超党派の「原発ゼロの会」発足 有志議員、6月に提言
2012/03/27
18:09
【共同通信】
全原発廃炉を目指す民主、自民両党などの有志議員が27日、超党派の勉強会「原発ゼロの会」を立ち上げた。政府が新しいエネルギー基本計画を策定する前の6月をめどに原発に頼らないエネルギー政策をまとめ、政府に提言したい考えだ。
発起人は民主党の近藤昭一、自民党の河野太郎、みんなの党の山内康一、社民党の阿部知子の各衆院議員と公明党の加藤修一参院議員。阿部氏は「思いを同じくする議員の参加をさらに募る。原発ゼロの声を国会の過半数にするためのエンジンになりたい」と述べ、各党議員に参加を呼び掛ける意向を示した。 |
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札幌市:「脱原発は可能」 |
20120327
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2つの記事は同じ対象と思えない書き方です。
札幌市:「脱原発は可能」 エネ転換調査最終報告 /北海道
毎日新聞 2012年3月27日 地方版
原発に依存しない社会を目指し、エネルギー転換調査を進めてきた札幌市は26日、最終報告を発表した。省エネ、再生可能エネルギー、分散電源(家庭用燃料電池と地域分散電源)を組み合わせると、市内消費電力量の約86%にあたる81・6億キロワット時を創出でき、脱原発は可能とした。
市は昨年12月の中間報告で、家庭の省エネと太陽光発電パネルの設置普及が進めば26・7億キロワットを節電できるが、北海道電力泊原発からの供給は約42億キロワット時(10年度推計)で、他の方策も進める必要があるとしていた。
今回は、中間報告では家庭のみだったLED(発光ダイオード)の設置や節電を全事業所に拡大することなどで、15・8億キロワット時(市内消費電力量の17%)を削減できると算出。市内5%の世帯で、給湯器を燃料電池コージェネレーション(熱電併給)に交換し、地域熱供給でも天然ガスコージェネレーション(同)を普及させることで5・1億キロワット時(市内消費電力量の5%)を削減できるとした。
再生エネも、太陽光発電に、風力と小水力、地熱も加えて試算。60・7億キロワット時(市内消費電力量の64%)を発電できるとした。
市エコエネルギー推進課は「今は机上の数字なので、新年度は、脱原発のために何をすべきか、具体的に検討したい」と話している。【中川紗矢子】
「脱原発」高いハードル…札幌市が試算公表
(2012年3月27日
読売新聞)
札幌市は26日、原子力発電に依存しない社会の実現可能性を探る「エネルギー転換調査」の結果を公表した。泊原発から供給される全電力を賄うには、市内全ての家庭と事業所で照明をLED(発光ダイオード)に交換するなど徹底した省エネを図った上で、太陽光発電の普及率も「5割に上げる必要がある」と試算。風力や地熱発電を大幅に増やすことも必須で、「脱原発」の道のりが厳しいことを裏付ける結果となった。
調査は昨年9月から実施し、市民アンケートや北電、環境省の資料などを基にまとめた。市内の消費電力量は全道の3割を占める95億キロ・ワット時で、44%にあたる約42億キロ・ワット時が泊原発で賄われていると想定。この分を節電や再生可能エネルギーの導入で代替するとして試算し、方策をまとめた。
省エネ関係では、市が昨年夏に行った市民参加の節電促進キャンペーンで達成した平均削減率12・5%を、全ての家庭と事業所に拡大し、10・8億キロ・ワット時を削減できると試算。照明をLEDに切り替え、冷蔵庫や空調も省エネタイプに交換し、計17%分を捻出する。
再生可能エネルギーの割合は現在の2%から24%に引き上げる。柱は太陽光発電で、市内の住宅とビル、店舗の半分に取り付けた場合、9・3億キロ・ワット時が発電できるとした。
市は昨年12月の中間報告では「全家庭と事業所」で算出したが、市民から「荒唐無稽で現実味がない」などと批判を受け、5割に改めた。それでも現在の約100倍増が必要で、市内の発電だけでは賄いきれず、道内全体で風力発電を約4倍、地熱発電を約6倍に増やすことも盛り込んだ。
市エコエネルギー推進課は「脱原発は一朝一夕には達成できず、様々な取り組みが必要だということを理解してもらうための試算。今後、省エネや太陽光発電の導入を進める具体策を考えたい」としている。 |
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浜岡原発:6号機新設を一時凍結 |
20120324
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浜岡原発6号機の増設、白紙に 中部電が計画から削除
朝日新聞2012年3月24日7時12分
中部電力が浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)に増設を計画している6号機をいったん白紙に戻すことが23日、分かった。昨年3月の電力供給計画では運転開始時期を「平成30年代前半(2020年前後)」と明記していたが、今月末に国に提出する新年度からの供給計画では削除する。
6号機は、140万キロワット級の改良型沸騰水型炉。廃炉を決めた1号機と2号機を代替する目的で、2016年度の着工を計画。東日本大震災後の4月にも、運転開始の目標は維持すると表明していた。
浜岡原発:6号機新設を一時凍結する方針固める…中部電力
毎日新聞 2012年3月24日 14時14分(最終更新 3月24日 14時37分)
中部電力が浜岡原発6号機(静岡県御前崎市)の新設計画を一時凍結する方針を固めたことが24日分かった。原発新設に関する国の方針が不透明な中、3~5号機の運転再開を優先する考え。国への提出期限が迫る新年度の電力供給計画では、従来「平成30年代前半(2020年前後)」と表記してきた6号機の運転開始時期を明記しない。
6号機の新設計画は廃炉にする1、2号機の代替電源として08年に中部電が発表。東京電力福島第1原発事故に伴う原発への不安の高まりを受け、昨年3月末にまとめた供給計画では、建設着工時期を当初予定の15年から16年に1年先送りしたが運転開始時期は変更していなかった。供給計画は毎年、電力会社が国に提出している。
中部電は政府の要請に基づいて昨年5月、浜岡原発の運転を全面停止。防波壁建設などの津波対策工事を実施中で、3~5号機の運転再開を目指しているが、再開時期のめどは立っていない。【工藤昭久】
浜岡6号機を電力供給計画から除外検討 中部電
2012/3/24
11:21日本経済新聞
中部電力が3月末に公表する2012年度の電力供給計画から、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)6号機計画の記載を除外する方向で検討していることが24日分かった。建設計画自体は撤回しない。原発比率を含む国のエネルギー基本計画の議論が進む中で、供給計画に6号機計画を記載するのは適切ではないと判断したもようだ。
昨年3月に公表した11年度の供給計画では、浜岡6号機を「平成30年代前半(20年前後)」に供給力に加えると記載していた。中部電は現役の3~5号機の再稼働を最優先させるとしている。
東京電力福島第1原発事故の影響で原発の再稼働が困難になり、各地の原発の新増設計画にも逆風が吹いている。中部電も政府要請を受ける形で昨年5月に浜岡原発を全面停止し、現在は津波対策工事を実施している。
中電「浜岡6号新設」外す 12年度供給計画
2012年3月24日
09時41分(中日新聞)
中部電力は、国へ提出する2012年度の電力供給計画から、従来は運転開始時期を「平成30年代前半」と表記してきた浜岡原発6号機(静岡県御前崎市)の新設計画をいったん取り下げる方向で最終調整している。月内に正式決定し、発表する。
中電は政府の要請で昨年5月に全面停止した浜岡原発の3基の運転再開を目指し、防波壁などの津波対策工事を進行中。首脳は「既存の3基の再稼働時期が見通せない中、6号機の運転開始時期を合理的に示すことは難しい」と話した。新設方針そのものを撤回するわけではないという。
電力会社に毎年提出が義務付けられている供給計画では、今後10年間の電力需要と供給力の見通しに加え、10年間に新設する発電所の運転開始の年月を表記する。
中電は昨年3月の福島第1原発事故直後、原発の安全性に対する社会不安が広がったため、当初15年としていた6号機の着工時期を16年に1年先送り。新設に必要な環境調査の一環として始めたオオタカなど希少種の猛きん類調査も昨年4月に中断していた。
ただ、福島の事故を受けて政府は、エネルギー基本計画を白紙から見直す作業を進めている。野田佳彦首相は原発の新設を「現実に困難だ」と慎重な姿勢を示しており、6号機の新設が実現するかどうかは不透明だ。
中電は08年、浜岡原発1、2号機の廃炉と6号機の新設計画を発表。昨年5月には政府の要請で、運転中だった4、5号機も停止した。定期検査中の3号機も含め、現在は全基が止まっている。
浜岡6号機の「運転開始時期」削除 中電の供給計画
静岡新聞(3/25
07:37)
中部電力が、新設を予定する浜岡原発6号機(御前崎市)の運転開始時期について、これまで「平成30年代前半(2020年前後)」としてきた計画を見直すことが、24日明らかになった。
今月末に国に提出する12年度の電力供給計画から、6号機の開始時期の記述を削除する。東京電力福島第1原発事故を受け、全国で原発の新設計画が宙に浮くなか、時期的なめどを示すことは困難と判断した。
中電は、浜岡6号機の新設計画を08年に発表し、運転開始時期を毎年提出する供給計画に明記してきた。福島原発事故後も「もともと(運転開始の)目標時期には幅を持たせている」として、開始時期を変更していなかった。
中電は、浜岡原発で総額約1400億円の津波対策工事を進めており、ことし12月の完了を目指している。こうした動きを踏まえ、中電は県や御前崎市など地元にあらためて計画を説明し、理解を求めていく方針だ。 |
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新潟県知事「再稼働の話する段階にない」 |
20120326
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改めて慎重姿勢 再稼働巡り知事
朝日新聞2012年03月27日
柏崎刈羽原発の再稼働について泉田裕彦知事は26日の記者会見で「手続きを含めて、話をする段階ではない」と改めて慎重な姿勢を示した。「県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」に福島第一原発事故の検証を求めたが、「検証が終わればすぐ(柏崎刈羽原発の)再稼働、という短絡的なものではない。必要条件であって十分条件ではない」と指摘した。
泉田知事はこの日も「福島第一原発で何があったのか、未解明な点が山ほどある。事実関係がわかった段階で次にどうするかを考える」と持論を繰り返した。
原発の再稼働に向け、野田佳彦首相ら関係閣僚が「政治判断」をすることについては、「安全だということを判断するのか、危険だけど動かしてくれという判断をするのか、によって意味合いが違う」と述べ、「(政府の)原子力安全委員会は安全性の判断をしていない。専門家の機関が判断しないのを政治判断で『安全だ』と言うんですかね」とも指摘した。(藤井裕介)
柏崎刈羽原発:全基停止 「福島事故、検証が先」 再稼働、知事が慎重姿勢改めて強調 /新潟
毎日新聞 2012年3月27日 地方版
定期検査のため25日深夜に発電を停止した東京電力柏崎刈羽原発6号機(135・6万キロワット)。一連の作業はトラブルなく進み、東電の全17基が停止した。再稼働には地元同意が必要だが、泉田裕彦知事は、福島第1原発事故の検証が先とする慎重姿勢を改めて強調した。
東電は25日午後2時に出力を下げ始めた。同11時59分、6・7号機の中央制御室で運転員が操作ボタンを押すと、出力がゼロとなり発電が停止。制御盤に「0」が表示された。その後、制御棒をすべて挿入。原子炉が停止したのは26日午前1時46分。冷温停止は午後6時49分だった。
発電停止を受け、26日未明に記者会見した同原発の横村忠幸所長は「まずは6号機の定期検査を、それから津波対策やシビアアクシデント(過酷事故)対策をしっかりやる」と強調。再稼働については「見通せる状況になく、安全評価(ストレステスト)の評価結果や安全対策を丁寧に説明していかなくてはならない」と話した。
一方、泉田知事は同日の記者会見で「止まっているからといって安全ではない。(東電福島第1原発)4号機は停止中だったが爆発した。生きている原発としてしっかり管理してほしい」と安全管理の徹底を求めた。
再稼働に向けては「福島の原発で何があったのか、未解明なことは山ほどある。そこを抜かすことはありえない」と指摘。さらに再稼働の前提となるストレステストについては「気休めだと思っている」と批判した。
また「市町村による原子力に関する研究会」代表幹事の森民夫・長岡市長は「再稼働については福島の事故の検証もあって現時点では判断できないが、しっかり研究を進め、時期が来た場合には研究会として意見を言えるようにしたい」とコメントした。【宮地佳那子、小林多美子】
◇再稼働に反対、東電へ申し入れ--新潟の市民団体
一方、柏崎刈羽原発の全基停止を受け、新潟市の市民団体「脱原発100万人アクションin新潟」(小池克弥代表)が26日、柏崎市の同原発ビジターズハウス前で再稼働反対を東電に申し入れた。
県内の男女13人が参加。上越市の無職、南雲和子さん(65)が「放射能の恐怖から解放され、安心して暮らせるように原子力発電を放棄してください」などと書かれた要請文を読み上げ、東電社員に手渡した。その後、参加者は「福島の事故のようなことがあったら実家がある柏崎市に帰れない」「被災者の声をもっと聞いてほしい」と訴えた。対応した東電社員は「ご意見として承る」とした。
メンバーの新潟大名誉教授、小野坂弘さん(74)は「福島の事故で原子炉の中がどうなっているかも分からない。原発を動かす能力がないのに、再稼働を認めることはできない」と話した。【宮地佳那子】
新潟・柏崎刈羽原発:「停止しても安全でない」--新潟県知事
毎日新聞 2012年3月26日 東京夕刊
東京電力柏崎刈羽原発6号機が25日夜に停止したことを受け、新潟県の泉田裕彦知事は26日午前の記者会見で「止まっているからといって安全ではない。(東電福島第1原発)4号機は停止中だったが爆発した。生きている原発としてしっかり管理してほしい」と安全管理の徹底を求めた。
再稼働に向けては「福島の原発で何があったのか、未解明なことは山ほどある。そこを抜かすことはありえない」と指摘。福島の事故の検証が先とする慎重姿勢を改めて示した。【小林多美子】
原発停止で新潟知事「ストレステストは気休め」
(2012年3月27日08時59分
読売新聞)
東京電力柏崎刈羽原発6号機が定期検査のため停止したことを受けて、新潟県の泉田裕彦知事は26日の記者会見で、「止まっているから安全というわけではなく、気を抜かずに『生きている原発』として管理してほしい」と注文を付けた。
今後の再稼働に向けた判断については、「東電福島第一原発事故で何があったのかという未解明の点が山ほどあり、そこにふたをして前に進むことはない」と述べ、改めて慎重な姿勢を示した。さらに「ストレステストは気休めだ。検証が終わったから、すぐに再稼働だと短絡的なものではない」とも語った。
会田洋・柏崎市長は「所感は特にない」としたが、今後の再稼働については「福島の事故の検証、安全対策、安全規制をしっかりと国の責任で示される必要がある。今の暫定的な対策やストレステストで安全性が確認できるとは受け止めがたい」と早期の再稼働に否定的な見通しを示した。
一方、品田宏夫・刈羽村長は「地元での雇用、国全体のエネルギーの供給といった経済面で大変影響が大きい」と話し、再稼働については「科学的な根拠と政治判断で規制当局がゴーサインを出せば尊重する」と容認する構えを示した。
「再稼働の話する段階にない」新潟知事、柏崎刈羽の定検入りで
2012/3/26
23:43日本経済新聞
東京電力の柏崎刈羽原子力発電所6号機が運転停止したことを受け、新潟県の泉田裕彦知事は26日の記者会見で「止まっているから安全というわけではない。生きている原発として管理してほしい」と注文を付けた。原発の再稼働については、福島第1原発の事故の検証が先との従来の発言を繰り返し、「再稼働の話はする段階にない」と述べた。
柏崎刈羽原発6号機は26日の午前0時ごろ定期検査に入り、東電の全原発が停止した。定期検査の期間は約2カ月半だが、再稼働の見通しは立っていない。泉田知事は「今回はあくまで定期検査の一環と受け止めている」と話し、「福島第1原発で何があったか、未解明の点が山ほどある。そこに蓋をして先に進むことはあり得ない」と指摘した。
政府の福島原発の事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東京大名誉教授)は昨年末に中間報告を発表しており、7月下旬に最終報告をまとめる予定。新潟県でも、泉田知事が県の技術委員会(座長・鈴木賢治新潟大学教授)に対し、独自の検証を要請している。
柏崎刈羽原発の再稼働について泉田知事は、「事実関係がわかった段階で次どうするか考える。検証が終わればすぐ再稼働という短絡的なものではない」とくぎを刺した。 |
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保安院 伊方原発3号機は「妥当」 |
20120326
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伊方3号機の審査書提出=「妥当」判断、耐性評価2例目-安全委の扱い未定・保安院
時事通信
原発再稼働の可否判断の前提とされるストレステスト(耐性評価)で、経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で同社が示した1次評価について、「妥当」とする審査書を正式にまとめ、国の原子力安全委員会に提出した。
ストレステストで審査書が安全委に提出されたのは、関西電力大飯3、4号機に続き2例目。昨年7月に経産相らが示した文書では、保安院の評価を安全委がさらに審査するとされているが、安全委は「国会に提出中の原子力規制改革法案で、安全委は3月末で廃止とされているため扱いは未定」としている。
記者会見した保安院の黒木慎一審議官は「今後どういう形でチェックしていただくのか、相談しながら進めたい」と述べた。(2012/03/26-17:43)
伊方3号機の評価、妥当と判断/大飯原発に続き3基目
愛媛新聞2012年03月26日(月)
定期検査で停止中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)の1次評価について、経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力の評価結果を妥当とする審査書をまとめ、原子力安全委員会に報告した。
安全委への報告は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)に続いて3基目。安全委の班目春樹委員長はこれまで、近く原子力規制庁に統合される予定の安全委が伊方3号機の審議をすることは困難との見方を示している。規制庁は当初予定していた4月1日の発足が遅れ、安全委は当面存続する見込みだが、今後の手続きがどのように進むか不透明だ。
伊方原発:3号機ストレステスト1次評価「妥当」…保安院
毎日新聞 2012年3月26日 19時08分(最終更新 3月26日 19時22分)
経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、定期検査で停止中)の再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の1次評価を「妥当」とする審査書をまとめ、内閣府原子力安全委員会に提出した。
安全委への提出は関西電力大飯原発3、4号機に次いで3基目。だが、3月末に廃止が予定されている安全委の業務を引き継ぐ新しい規制機関「原子力規制庁」の発足の見通しが立たず、今後の手続きが遅れる可能性がある。
四国電力は昨年11月、伊方原発3号機の1次評価書を保安院に提出。審査書によると、想定より1.5倍大きい地震の揺れ(855ガル=加速度の単位)や、4.07倍高い津波(14.2メートル)に襲われても、炉心損傷しないなどとした。【河内敏康】
伊方3号機ストレステスト審査書、安全委に提出
(2012年3月26日20時36分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力伊方原子力発電所(愛媛県)3号機の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価結果を妥当とする審査書をまとめ、内閣府原子力安全委員会に提出した。
本来なら安全委が審査書の内容を検証する運びだが、安全委は新年度以降、原子力規制庁に吸収されるため、現体制で伊方原発の作業に着手するかどうかは未定という。
保安院は、19日にまとめた原案を基に「東京電力福島第一原発を襲ったような設計上の想定を上回る地震や津波に対しても、事故に至らない対策を講じている」と結論付けた。専門家による意見聴取会での助言も反映させ、「2次評価の着実な実施を求める」との記載も盛り込んだ。
伊方原発3号機は「妥当」 ストレステストで保安院
2012/3/26 15:55 (2012/3/26
17:18更新)日本経済新聞
定期検査で停止中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)の1次評価について、経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力の評価結果を妥当とする審査書をまとめ、原子力安全委員会に報告した。審査書がまとまったのは、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)に続いて3基目。
しかし安全委の班目春樹委員長はこれまで、原子力規制庁に統合される予定の安全委が伊方3号機の審議をするのは困難との考えを示している。規制庁は当初予定していた4月1日の発足が遅れており、安全委は当面存続する見通しだが、今後どのように手続きが進むかは不透明だ。
審査書では「福島第1原発を襲ったような設計上の想定を上回る地震や津波が来襲しても、同原発のような状況に至らせないための対策が講じられている」と評価した。
また、政府の中央防災会議が東海沖から四国沖にかけての「南海トラフ」による巨大地震モデルについて検討しており、伊方原発で想定される最大の揺れや津波の高さに影響がないか、会議の議論を注視するとした。
安全評価は、電力会社が実施した評価結果を保安院が審査。安全委が保安院の審査内容を確認する手続きになっている。
安全委は23日、大飯原発3、4号機の1次評価審査結果について「問題ない」と判断。野田佳彦首相ら閣僚が安全性の確認を協議し、地元の了解などを得る段階に入っている。〔共同〕
伊方原発3号機 耐性検査「妥当」 保安院
2012.3.27
05:00サンケイビズ
定期検査で停止中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働の条件となるストレステスト(耐性検査)の1次評価について、経済産業省原子力安全・保安院は26日、四国電力の評価結果を妥当とする審査書をまとめ、原子力安全委員会に報告した。審査書がまとまったのは、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)に続いて3基目。
しかし安全委の班目春樹委員長はこれまで、原子力規制庁に統合される予定の安全委が伊方3号機の審議をするのは困難との考えを示している。規制庁は当初予定していた4月1日の発足が遅れており、安全委は当面存続する見通しだが、どのように手続きが進むかは不透明だ。
審査書では「福島第1原発を襲ったような設計上の想定を上回る地震や津波が来襲しても、同原発のような状況に至らせないための対策が講じられている」と評価した。また、政府の中央防災会議が東海沖から四国沖にかけての「南海トラフ」による巨大地震モデルについて検討しており、伊方原発で想定される最大の揺れや津波の高さに影響がないか、会議の議論を注視するとした。
東日本大震災:保安院、伊方原発安全評価「妥当」 今後の審査、不透明 市民団体は反発 /愛媛
毎日新聞 2012年3月27日 地方版
経済産業省原子力安全・保安院が26日、四国電力伊方原発3号機(伊方町)の安全評価(ストレステスト)が「妥当」とする審査書案を原子力安全委員会に提出した。しかし、同委員会を3月末で廃止し、原子力規制庁に衣替えする法案の国会審議が進んでおらず、伊方3号機の今後の審査をどこが担当するかも含め、不透明なままだ。【栗田亨、村田拓也】
原子力安全委によると、原子力規制庁設置法案が月末までに国会で通らず、4月1日に同庁が発足しなかった場合、安全委は存続し、審査できる体制は継続するという。しかし、同委は「今後の状況をみないと審査がどうなるかは判断できない」と困惑していた。
◇…首長…◇
審査書案について、中村時広知事は「原子力安全委は厳正に確認作業を進め、四国電力は国の指摘に真摯(しんし)に対応してほしい」とコメント。また、伊方町の山下和彦町長は「国の審査の段階でコメントはない。国の責任で安全について十分に審議してほしい」とのみ語った。
隣接する八幡浜市の大城一郎市長は「再稼働は、専門的知識のある国や県の考えを聞いたうえで判断したい」。西予市の三好幹二市長は「規制庁発足がもたついている。国は早く審査体制整備を」、大洲市の清水裕市長も「データをどう解析し、どう判断をするのか、公にはっきりわかるように説明を」と国に注文をつけた。
◇…四国電力…◇
四電の柿木一高原子力本部長は「国の審査の一つの通過点。今後の審査に真摯に対応し、一日も早い運転再開に取り組みたい」と話していた。
◇…再稼働反対派…◇
再稼働に反対する原発さよなら四国ネットワーク事務局の大野恭子さんは「原子力安全委員長が、ストレステストだけでは安全を保証できない、と言っている。県の伊方原発環境安全管理委員会でも同様の意見が出ており、愛媛県は先に『再稼働できない』と言うべきだ」と訴えた。 |
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泊原発3号機、5月5日に停止 |
20120326
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泊3号機、5月5日から定期検査=国内唯一の稼働原発-北海道電力
時事通信
北海道電力は26日、国内の原発で唯一稼働している泊原発3号機(北海道泊村)の定期検査を、5月5日に開始すると発表した。それまでに他の原発の運転再開が実現しなければ、国内54基の全原発が停止する異例の事態となる。(2012/03/26-12:17)
北電の泊3号機、5月5日停止 国内全原発停止も
2012年3月26日
12時26分東京新聞←共同通信
北海道電力は26日、泊原発3号機(北海道泊村、91・2万キロワット)の運転を5月5日に停止し、定期検査に入ると発表した。東京電力柏崎刈羽原発6号機が26日未明に停止し、泊3号機が国内の商業用原発54基で稼働中の唯一の原発。5月までの再稼働がなければ、全原発が停止する。
北電は26日、経済産業省原子力安全・保安院に定期検査の日程を申請した。これまで4月下旬の定検入りを予定していたが、火力発電所の緊急停止などトラブルが相次いでいることを考慮し、1週間程度、先送りした。
泊原発3号機、5月5日に停止へ 国内稼働ゼロの可能性
朝日新聞2012年3月26日11時56分
北海道電力は26日、国内の原発で唯一運転中の泊原発3号機(北海道泊村)の運転を5月5日に停止すると発表した。泊3号機が運転停止するまでほかに再稼働する原発がなければ、国内の原発54基がすべて停止することになる。
北電は26日、経済産業省に3号機を停止し、定期検査に入るための申請をした。3号機は4月下旬に止めて定期検査に入る予定だったが、泊1、2号機の再稼働の見通しが立たないことから、電力不足の解消のため検査開始を延ばした。
東京電力福島第一原発事故を受け、国はストレステスト(耐性評価)を運転再開の条件としている。しかし、電力会社が提出したテストについて、保安院が「妥当」とし、国の原子力安全委員会が了承したのは関西電力大飯原発3、4号機だけ。しかし、立地する福井県が再稼働に慎重な立場をとっており、いつ再稼働するかは不透明な情勢だ。
泊原発:5月5日停止へ 現在唯一稼働
毎日新聞 2012年3月26日 11時37分(最終更新 3月26日 12時52分)
北海道電力は26日、全国の原発で唯一稼働している泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)について、5月5日から定期検査のため停止すると発表した。26日午前、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
原発の再稼働をめぐっては、関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機について、内閣府原子力安全委員会が今月23日、再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の1次評価に対し、問題ないとの確認結果を決定。再稼働は地元などの政治判断に委ねられているが、同原発を含め5月5日までに再稼働しなければ、全国の原発54基すべてが停止する事態となる。
泊3号機は昨年8月から運転を開始し、4月下旬に定期検査入りする予定だったが、電力供給が逼迫(ひっぱく)する恐れがあったため、北電は5月5日まで延長していた。
◇新潟知事、柏崎刈羽再開に慎重
一方、東京電力柏崎刈羽原発6号機が25日夜に停止したことを受け、新潟県の泉田裕彦知事は同日午前の記者会見で「止まっているからといって安全ではない。(東電福島第1原発)4号機は停止中だったが爆発した。県としては、生きている原発としてしっかり管理してほしいと東電にお願いしている」と安全管理の徹底を求めた。
再稼働に向けては「福島の原発で何があったのか、未解明なことは山ほどある。そこを抜かすことはありえない。手続きも含めて話をする段階ではない」と指摘。福島の事故の検証が先とする慎重姿勢を改めて示した。ストレステストについては「気休めだと思っている」と批判した。【中西拓司、小林多美子】
唯一稼働の泊原発3号機、5月5日に運転停止へ
(2012年3月26日12時01分
読売新聞)
北海道電力は26日、泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)について、定期検査のため、5月5日に運転停止すると経済産業省原子力安全・保安院に申請したと発表した。
泊原発3号機は、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6号機が26日未明に定期検査に入ったため、全国54基の中で唯一稼働する原発となった。関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機では、再稼働の条件となるストレステスト(耐性検査)1次評価について保安院の審査などが完了しているが、泊原発3号機の運転停止までに再稼働が間に合わなければ、国内の全原発が停止する。
泊原発3号機、定期検査5月5日から 北海道電力
再稼働なければ国内すべての原発停止へ
2012/3/26
11:59日本経済新聞
北海道電力は26日、泊原子力発電所3号機(北海道泊村)について、5月5日から定期検査に入ると発表した。東京電力の柏崎刈羽原発6号機(新潟県柏崎市・刈羽村)が3月26日午前0時ごろ、定期検査に入るため発電を停止しており、国内の原発54基中で稼働しているのは現在、泊3号機だけとなっている。
政府は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた検討を始めているが、地元自治体には慎重論も根強い。5月までに再稼働する原発がなければ、泊3号機の定期検査入りで国内すべての原発が停止することになる。全国的に夏場にかけて電力不足の懸念が高まりそうだ。
泊3号機は昨年3月に調整運転を始め、8月からは営業運転に移行していた。当初、定期検査には今年4月下旬に入る予定だったが、稼働期間を少しでも延ばすため5月5日に変えた。
原発ゼロは5月5日に 北海電力が泊3号の定検入り日程を発表
2012.3.26
11:55産経新聞
北海道電力は26日、泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91万2千キロワット)の定期検査を5月5日から始める、と発表した。経済産業省原子力安全・保安院に申請書を提出する。東京電力の柏崎刈羽原子力発電所6号機の定期検査入りで、国内で稼働しているのは泊原発3号のみとなっている。関西電力大飯原発3、4号機の再稼働が遅れれば、5月5日には、国内全54基が停止し、稼働原発がゼロとなる事態が現実となる。
泊3号機は前回の定期検査手続き終了後、昨年4月6日から営業運転を開始する予定だった。だが、東電福島第1原発事故を受け、「試運転」による発電を継続。北海道の高橋はるみ知事が8月17日に、正式に営業運転への移行に同意した経緯がある。
北海道電力は、本来の営業運転開始予定日だった4月6日を基準に、13カ月ごとに義務づけられている次回定期検査を始めるとしてきた。これまでは、「4月下旬」としていたが、定期検査を終了した他の原発の再稼働ができない状況などから、法定期限ぎりぎりの5月5日まで定期検査を入りを先送りすることにした。
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東京電力の全原発停止 |
20120326
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北海道電力の記事に柏崎刈羽についての新潟県知事のコメントが出ているので一緒にのせています。
東電の全原発停止 柏崎刈羽検査入り、国内稼働残り1基
朝日新聞2012年3月26日0時7分
東京電力の柏崎刈羽原発6号機(新潟県、出力135.6万キロワット)が25日午後11時59分、発電を停止した。定期検査に入る。これで東電の原発全17基が止まった。5月上旬には北海道電力の泊原発3号機(出力91.2万キロワット)も止まる予定で、再稼働する原発がなければ、国内54基すべてが止まる。
柏崎刈羽6号機は、25日午後2時から出力を下げ始め、26日夕には原子炉が完全に止まる。
東電の原発の全基停止は、17基体制になった1997年以降では、2003年以来。このときは「トラブル隠し」の不祥事発覚に伴い、4~5月に20日間ほど止まった。福島第一原発事故があった今回は、長引く可能性がある。
原発:東電の全基が停止 新潟・柏崎6号機、定期検査入り 国内稼働、北海道・泊のみ
毎日新聞 2012年3月26日 東京朝刊
◇「安定供給確保できる」
東京電力は25日深夜、定期検査のため柏崎刈羽原発6号機(新潟県柏崎市、刈羽村、出力135・6万キロワット)の運転を停止した。これで東電の原発17基すべてが止まった。全国54基の原発で運転しているのは北海道電力泊原発3号機だけとなるが、同原発も5月上旬までに停止。再稼働がなければ国内の全原発が停止する事態となる。
東電の原発全基停止は検査記録改ざんなどのトラブル隠しが発覚した際の03年4~5月以来。東電は火力発電所の再稼働などで電力供給に対応しているが、電力需要が高まる夏場には全国的な需給逼迫(ひっぱく)も予想される。
東電によると、6号機は25日午後2時ごろから発電出力を下げ始め、同11時59分に発電を停止。26日午前1時半ごろに原子炉が停止する。冷温停止は同日午後5時半ごろの予定。作業予定期間は約2カ月半。燃料集合体872体のうち212体を取り換えるほか、津波対策のため原子炉建屋頂部にベント設備を造る。東電の西沢俊夫社長は管内の全原発停止にあたってコメントを発表し「想定を超える地震や津波等に対する安全裕度(安全が損なわれるまでの余地)を確認し、さらなる安全性・信頼性向上の取り組みを進める」と表明。電力需給について「安定供給は確保できる見通しだが、引き続き無理のない範囲で節電への協力をお願いしたい」と呼びかけた。
再稼働を巡っては、政府が、昨年10月と11月に安全評価(ストレステスト)の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出した関西電力大飯原発3、4号機の手続きを進めており、23日に内閣府原子力安全委員会の了承を得た。政府は首相と関係3閣僚が安全を確認し、地元自治体に要請する方針だ。
東電は政府の原子力損害賠償支援機構と共同で月内にまとめる総合特別事業計画で13年度中の柏崎刈羽原発の再稼働を盛り込む。しかし、巨額の賠償負担を抱え、東電抜本改革の実現が見通せない。また、新潟県の泉田裕彦知事は「事故の検証が先」と慎重で、再稼働への道筋は見えない。
一方、政府は原発を運転開始から原則40年で廃炉にすることを明記した原子炉等規制法改正案を閣議決定。福島第1原発1~4号機を含め、5年以内に計13基が廃炉対象となる。しかし、原子力規制庁設置を含めて法案成立の見通しはついていない。【宮地佳那子、立山清也】
東電「当面の安定供給は確保」…柏崎6号機停止
(2012年3月26日00時18分
読売新聞)
東京電力は25日、定期検査のため、柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県、出力135万6000キロ・ワット)の運転停止作業に入り、26日午前0時ごろ発電を停止した。
東電の原発は事故を起こした福島第一を含め、17基すべてが停止した。国内の商業用原発54基で、稼働中は北海道電力泊原発3号機だけとなる。
東電の西沢俊夫社長は25日、「当面の電力安定供給は確保できる見通しですが、無理のない範囲で節電への協力をお願いします」とのコメントを発表した。東電の全原発が止まるのは原発トラブル隠しの影響で停止した2003年4~5月以来、約9年ぶり。
東電の原発の供給力は合計1730万キロ・ワットで、東電全体(昨年3月末で6500万キロ・ワット)の4分の1を占める。東電は冷房需要が急増する今夏に備え、火力発電のガスタービンを緊急に設置するなど、原発なしで供給力を5700万キロ・ワット確保する。
柏崎全号機停止 原発を深く考える好機だ
新潟日報社説2012年3月26日
東京電力柏崎刈羽原発6号機がきょう26日、定期検査(定検)に入る。
1、5、7号機は既に定検に入っており、2~4号機は中越沖地震の復旧工事などで運転停止中だ。6号機の定検入りで柏崎刈羽原発の全号機7基が停止する。
東電は福島第1、福島第2を合わせ、保有する原発17基(総出力1730万8千キロワット)全てが停止となる。
福島県は福島原発の廃炉を求めている。当然といえよう。
柏崎刈羽原発も再稼働のめどは全くない。泉田裕彦知事が厳しい姿勢を貫き、県民も共感を示しているからだ。
加えて東電の1、7号機の安全評価(ストレステスト)の1次評価報告書に大量のミスが見つかり、枝野幸男経済産業相は「(国の)審査に入らない」と明言している。
東電の全原発17基の停止は、トラブル隠しの発覚を受けた2003年4月15日以来2度目である。
トラブル隠しは「安全よりも効率」の結果だった。当時の反省も教訓も生かされず、福島原発の事故は起きた。
今回の原発停止は東電に限らない。全国で稼働中の原発が定検のために相次いで停止し、再稼働は不透明だ。
全国に立地する商業用原発54基のうち、稼働は北海道電力泊3号機1基だけとなり、それも遅くとも5月上旬には定検に入り停止する。
事態を招いた第一の責任は安全をないがしろにし、原発の重大事故を引き起こした東電にある。それを忘れてもらっては困る。原発を国策として推進し、安全神話づくりの片棒をかついできた国の責任も免れない。
夏場の電力不足を懸念する経済界からは再稼働要請の圧力が強まっている。立地市町村からは安全への不信の一方で、交付金や雇用への影響を心配する声も出ている。
野田佳彦首相は「地元に足を運んで理解を得たい」と再稼働に前のめりだ。しかし、原子力規制改革は遅々として進んでいない。事故の検証さえ道半ばなのである。
政府は合意を得る「地元」の範囲を最小限にとどめたい意向らしいが、防災区域を拡大する見直し案との整合性をどう取るつもりなのか。
柏崎刈羽原発に関しても50キロ圏の外にある湯沢町議会が「再稼働を認めない決議」を可決している。
企業、家庭は、節電、ピークカット、自家発電へのシフトなどさまざまな工夫と努力をしている。
「原発のない夏」が現実となるかもしれない。何が起き、何が起きないか。原発や電力を深く考える好機と捉えたい。東電は再稼働を人質に取って脅すような言動を控えるべきだ。 |
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米原子力学会「福島原発は不十分」 |
20120309
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米原子力学会「福島原発は不十分」 巨大自然災害への対応
2012.3.9
11:53産経新聞←共同通信
米原子力学会は8日、想定を超えた巨大な自然災害による原発事故を防ぎ、被害を最小限に抑えるため、原発規制当局は規制の内容や原発の設計を見直すべきだとする報告書をまとめた。東京電力福島第1原発については、津波に対する設計が必要レベルに達していなかったと指摘した。
報告書は、想定外の自然災害に対処するためには、発生の確率と、起きた場合の被害の重大さのバランスを考えながら総合的に規制を進める新たな手法を導入する必要があると強調。日本がこうした手法を採用していれば、福島第1原発事故の原因となった千年に一度の規模とされる津波のリスクを見逃すことはなかっただろうとした。
また、米国には原発から半径16キロ以内の範囲の避難計画を策定するよう義務付けた規制があるが、規制の根拠がはっきりしないと批判。原発の規模や周辺の人口などを考慮し、地域に応じた計画を作るよう求めた。(共同)
原発事故、「千年に一度」を過小評価と米学会
(2012年3月9日16時02分
読売新聞)
【ワシントン=山田哲朗】米国の原子力専門家で作る米原子力学会は8日、福島第一原発事故は、日本の規制当局が津波の危険性を過小評価したため起きたとする報告書を発表した。
報告書はまず、「地震と洪水が、原子炉の事故を招きかねない要因となることは知られていた」と指摘。今回の規模の津波が「千年に一度」の頻度で起こるという日本で広く知られていた前提を勘案すれば、同原発の津波に対する設計基準は不十分という結論が出るはずだと指摘した。
日本の規制の大枠は、まず想定される津波の高さを決め、それに耐えられる設計基準を定めていく仕組みだ。こうした規制方法では、不確実な大津波は「想定外」として議論の対象から外れてしまう。
一方、米国では、過去の津波などのデータをすべて取り込んだうえ、発生確率や結果の重大性を勘案して計算する「リスク情報に基づく規制」が主流だ。報告書はこの手法をとっていれば「設計は不十分だと特定できただろう」と指摘。大津波の可能性が規制に反映され、福島事故は防げたとの認識を示した。
福島原発「津波への対応不十分」 米原子力学会
2012/3/9
10:39日本経済新聞
【ワシントン=御調昌邦】米原子力学会は8日、東京電力福島第1原子力発電所の事故から約1年が経過したのを受けて報告書をまとめた。同原発は津波を想定した場合の設計が「不十分だった」として、今後は極端な自然現象などに対応することが重要だと指摘した。健康被害について結論を出すのは時期尚早としながらも「チェルノブイリ(事故)とは違う」と指摘。そこまで深刻ではなかったとの見方を示した。
報告書作成に携わった米原子力規制委員会(NRC)前委員長のクライン氏は福島原発の事故について「機械的、人的、政治的な失敗の組み合わせだ」と分析した。報告書では、可能性が低い災害などへの対応は難しいが、潜在的な危険を考慮することが非常に重要だと強調した。
NRCが日本国内の米国民に50マイル(約80キロメートル)の避難勧告を出したことにも言及し、勧告によって混乱を招いたと振り返った。そのうえで、NRCが決定を下すに当たっては不確実な状況をより正しく判断する技術的な基盤を明確にすべきだと主張した。 |
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志賀原発の断層評価 |
20120310
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志賀原発 活断層再評価を検討
NHK3月10日
6時26分
石川県にある志賀原子力発電所の近くを通る活断層について、国の原子力安全・保安院が開いた会議で、専門家から、「活断層の規模をこれまでより大きくして評価すべきだ」という指摘が相次いだことから、北陸電力は、活断層の規模の再評価を検討する考えを明らかにしました。
志賀原発の耐震性について北陸電力は、原発の北にある能登半島の北側の活断層4つは、地形や地質の構造が異なり連動しないとする評価結果を、先月29日、国の原子力安全・保安院に提出しています。
これについて原子力安全・保安院が9日、開いた会議で、専門家から、活断層4つは出来た過程が同じで、連動して動く可能性も考慮し、活断層の規模を大きくして評価すべきだという意見が相次ぎました。
この指摘を受けて、北陸電力は、会議の中で、活断層の連動を想定して規模の再評価を検討する考えを明らかにしました。
断層は4つ合わせると、長さがおよそ95キロに及び、再評価の結果によっては運転再開の判断の前提となっているストレステストの結果に影響が出るおそれもあります。
活断層を巡っては、原子力安全・保安院が、島根県の島根原発や福井県の敦賀原発について再評価を求めています。
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停止中の柏崎原発2-4、計器704台点検漏れ、2年余放置も |
20120310
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計器6割、点検時期超過=停止中の柏崎原発2~4号機-東電
時事通信
東京電力は9日、運転停止中の柏崎刈羽原発2~4号機(新潟県柏崎市)で、原子炉圧力計や温度計など主要計器の6割以上が点検の時期を過ぎていたと発表した。東電は「安全性に影響はない」としている。
東電によると、3基の主な計器計1099台のうち、704台が点検時期を過ぎていた。最長は3号機原子炉圧力容器の温度記録計で、4年6カ月超過していたという。(2012/03/09-19:41)
点検時期過ぎた計器704台 柏崎刈羽原発2~4号機
朝日新聞2012年3月9日20時49分
東京電力は9日、中越沖地震で停止中の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)2~4号機で、社内で定めた点検・調整時期を過ぎた温度計や圧力計などの計器が704台あったと発表した。昨年3月の東日本大震災の対応に追われたことなどが作業が遅れた原因とみられる。
昨年12月に3号機の定例試験で圧力計が点検・調整時期を過ぎていることが発覚。2、4号機も含めて調べたところ、1099台のうち、704台が期限切れだった。このうち93台は、運転停止中でも原子炉の監視に必要な計器だった。
2~4号機は中越沖地震で長期停止中のため、2009年8月に保安規定に基づいて作った点検計画で、27~34カ月ごとに計器を点検・調整すると決めていた。しかし、東日本大震災で稼働の見通しが立たなくなった上、震災後に定期検査に入った1号機の対応にも追われたため、十分に管理されていなかったという。
柏崎原発、計器704台点検漏れ…2年余放置も
(2012年3月9日20時28分
読売新聞)
東京電力は9日、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所2~4号機(停止中)で、704台の計器の点検を怠っていたと発表した。
非常用のディーゼル発電機や炉心冷却系の計器など、運転停止中も正確な作動が求められる計器93台が含まれており、最長で27か月点検時期が過ぎていた。
2~4号機は2007年の中越沖地震で停止。耐震強化工事などで長期間停止していたことから、東電が2009年8月、自主的に点検すべき時期を決めた。しかし、昨年12月、3号機の試験で圧力計が点検時期を過ぎていることが判明。立ち会った原子力安全・保安院からも指摘を受け、調査を進めていた。
東電は「点検時期は目安と認識し、計器の値が大きく狂ったこともなかったことから点検時期の管理ができていなかった」と釈明している。東電は4月中に該当する計器の点検を終え、2~4号機の残り約8000台の計器でも点検漏れがないか調べる。 |
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ストレステストの問題点 |
20120310
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ザ・特集:ストレステストの問題点 原子力安全・保安院意見聴取会メンバー、井野博満・東大名誉教授に聞く
毎日新聞 2012年3月1日 東京朝刊
福島第1原発事故を受けて導入された「安全評価(ストレステスト)」。その結果を踏まえ、関西電力大飯原発(福井県)3、4号機では再稼働に向けた手続きが進む。その審議に、「抗議声明」を出した学者がいる。井野博満東京大名誉教授。なぜなのか、聞いてみた。【大槻英二】
◇はっきりしない審査基準
◇事故対策含め、再稼働判断を
◇まず福島第1で有効性検証せよ
井野さんは金属材料学が専門。ストレステストの結果について意見を述べる経済産業省原子力安全・保安院の意見聴取会のメンバーでもある。
ここでちょっと確認しておこう。そもそもストレステストとは、欧州連合(EU)が福島の事故後に行った原発の耐性試験。それを参考に、菅直人前首相が昨年7月、定期検査で停止中の原発を再稼働させる条件として導入を決めた。
--ストレステストを再稼働の条件にすることには問題があるのでしょうか。
井野さん 菅前首相が導入を決めた段階では、再稼働間近だった玄海原発2、3号機の手続きを止めて、地震・津波対策を包括的に見直すという意味はあったと思います。しかし、欧州では、ストレステストは原発の弱点を見つけて改善するのが目的で、再稼働の判断には使っていません。日本では、原発が設計上の想定を超えてどれぐらいの大きさの地震や津波まで耐えられるかを調べる「1次評価」と、炉心溶融などのシビアアクシデント(過酷事故)に至った場合の影響やその対策も含めて総合的に調べる「2次評価」に分け、1次評価のみを再稼働の判断に使うとしています。この点も問題です。
--大飯原発3、4号機の1次評価結果について、保安院は「妥当」として、2月13日、内閣府原子力安全委員会に審査書を出しました。井野さんらは意見聴取会での議論が十分でないと抗議声明を出しましたが、どこに問題があったのですか。
井野さん 審査書には「福島第1原発を襲ったような地震・津波が来襲しても同原発のような状況にならないことを技術的に確認する」と書いてあります。しかし、「福島第1を襲ったような地震・津波」を具体的にどう他の原発に当てはめていくかという判断基準が示されていない。例えば大飯3、4号機は高さ11・4メートルの津波まで耐えられるとしていますが、福島の津波は14メートルありました。つまり、保安院はあらかじめ「津波なら何メートルまで耐えなければならない」というような基準を持っていて「妥当」と評価しているのではなく、事業者が出してきた結果を「後追い」しているに過ぎません。
また、外部電源を喪失して原子炉に冷却水を供給できなくなった場合の緊急安全対策は、電源車や消防車といった非常用設備に頼るとしています。復水器の予備水を使い切るまでには18・7時間ある。11・5時間あれば重機でがれきを取り除き、消防車が到達できるので「十分時間的な余裕がある」と評価している。しかし、大雪や台風のとき、しかも夜間だったら間に合うのか。疑問が残ります。
--井野さんは、ストレステストを真っ先に福島第1原発で行うべきだと指摘されてきました。
井野さん ストレステストはすべてコンピューター上の計算ですから、実際に地震や津波が起きた場合、その通りになるかどうかは分かりません。福島第1で行えば、現実の結果がそこにあるわけで、計算によって福島のような事態を想定できるのかどうか、ストレステストの有効性を検証できる。私の提案を受け、東京電力は津波についてだけ簡単に行いましたが、おざなりなものでした。津波以前に、地震でどれだけ壊れたかが問題なんです。
--意見聴取会には、専門家だけでなく市民も議論に加えるべきだと主張しています。
井野さん 過酷事故が起きた場合、被害を受けるのは地域住民。その視点から安全性を考える必要があります。
原発サイト内の施設は重要度に応じて耐震性がS、B、Cクラスに分けられています。万全を期してほしい住民からすれば「すべてをSクラスで」と思うが、原発の技術者は「それではコスト的に見合わない」などと判断します。ものごとを考える場合に、専門家と市民ではそうした立場の違いから生じるギャップがあるわけです。
技術の世界には「工学的判断」という言葉があります。「100%安全でなくとも大事故の可能性は非常に低いからつくってよい」という発想です。つくってみて失敗しても改善すればいいのですが、原発に限っては事故は許されない。原発は他の技術とは分けて考えるべきです。
--原子力安全委員会の班目春樹委員長が2月20日の記者会見で「安全性を高めるための資料として、1次評価では不十分」と発言しました。どう受け止めましたか。
井野さん まったくその通りだと思います。2次評価を含めて再稼働を判断する条件として考えていただきたい。過酷事故に至った場合、放射能汚染がどれぐらいの範囲に広がるのか、どんな影響緩和策をとっているのかも含めた「2次評価」が出てこないと、住民としては判断がつきません。全原発を対象とした2次評価は昨年末をめどに提出するということでしたが、まだ一件も出てきていません。保安院は催促もしていない。
--原発の安全審査はこのままでいいのでしょうか。
井野さん 福島の事故で、従来の安全審査に不備があったことが明らかになったわけで、新しい枠組みづくりが必要です。そもそも福島の事故は実質的に収束しておらず、詳細な原因も分かっていません。私は基本的に原発は非常に危険であって、地震列島である日本におくべきものではないと考えています。実はストレステストで分かることは、どの原発が非常に危険で、どこが相対的に危険性が低いかということであり、どこから止めるべきかという優先順位でしかありません。
--国内の原発54基のうち、動いているのは2基。5月までにすべて止まる見込みで、夏の電力不足が懸念されています。電気料金の値上げも予定されるなど、原発再稼働への要請が強まっています。
井野さん 昨年の夏、皆さん、家庭でも会社でも一生懸命、節電に取り組みました。それを長期的に続ければ消費エネルギーを減らせるわけで、今こそ「エネルギー中毒」から脱却すべきです。安全を二の次にして、「エネルギーが足りないから、原発を動かそう」ということでは、フクシマから教訓を学んだことにはなりません。
■人物略歴
◇いの・ひろみつ
1938年生まれ。東京大大学院応用物理学専攻博士課程修了。専門は金属材料学。「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」代表。編著に「福島原発事故はなぜ起きたか」「徹底検証21世紀の全技術」。 |
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再稼働急ぐ前に「脱原発」探れ |
20120310
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記者の目:再稼働急ぐ前に「脱原発」探れ=西川拓
毎日新聞 2012年3月9日 1時45分(最終更新 3月9日 1時51分)
東京電力福島第1原発事故を受けて菅直人・前首相が表明し、野田佳彦・現首相も「引き継ぐ」と言ったはずの「脱・原発依存」だが、その後ほとんど政治の話題に上らなくなった。野田首相の頭の中は消費税増税で占められているのか、今国会の施政方針演説でも強い決意が感じられなかった。毎日新聞が実施した世論調査などでは7割が脱原発路線を支持している。ならば、代替エネルギーの積極的開発を表明するなど、原発後への具体的な道筋を早く国民に示すのが政治の責任だ。
◇技術は不完全
毎日新聞が2月に実施した、原発から半径30キロ圏内に位置する自治体の首長へのアンケートでは興味深い結果が出た。定期検査で停止した原発の再稼働を「条件付きで認める」首長は57%。だが、そのうち76%は脱・原発に賛意を示したのだ。原発を受け入れ、交付金などの恩恵を受けてきた自治体であっても「再生可能エネルギーの技術開発を進めながら原発の依存度を減らしていくべきだ」(岸本英雄・佐賀県玄海町長)などの声が上がったのだ。
一般の市民を対象にした昨年9月の毎日新聞の世論調査でもこの傾向は顕著だった。「時間をかけて原発を減らすべきだ」との回答が60%を占め、「できるだけ早くすべて停止すべきだ」を合わせると72%に達した。将来的には原発を減らしていきたいという思いは、今、多くの国民が共有している。
実は原発問題を長く担当してきた私自身、福島第1原発事故が起こるまで、使用済み核燃料の処分が決まらない問題を抱えてはいるものの、資源小国の日本にとって原発は必要だと考えていた。90年代末にドイツが脱原発に転じた時も「欧州では、足りない時は他の国から電気を買えるから可能なんだろう」と、冷ややかに見ていた。何より日本の原発がここまで壊滅的な事故を起こすとは思っていなかった。
だが福島第1原発事故の取材を通じて、取り返しのつかない被害の大きさに触れ考えが変わった。実用化されて半世紀の間に、チェルノブイリ(86年、旧ソ連)、福島と、2度にわたり地域社会を崩壊させる大事故を起こした原発は、やはり不完全な技術と言わざるを得ない。老朽化したものや危険なものから止めていき、最終的にはなくすべきだ。
ただし、アンケートで多くの首長が指摘したように、脱原発を進めるには代替電力の確保が不可欠だ。電力不足はまず社会的弱者を直撃する。震災直後、計画停電や節電を強いられた首都圏で駅のエスカレーターや信号機などが止まり、高齢者や身体障害者が困っている姿を何度も見た。電力不足で企業活動が停滞すれば、非正規雇用の人たちが真っ先に解雇されるだろう。
「脱・原発依存」を掲げた政治がすべきことは、再生可能エネルギーや省エネ技術の研究開発に思い切ってかじを切ることではないか。そして、何年後なら原発をゼロにできるか、それまでは電力をどのように確保し、国民がどういう生活を送ることになるかを具体的に提示することだ。
◇「責任感見えぬ」
だが、ここのところ政府には、原発の再稼働を急ごうとする姿勢ばかりが目立つ。
国内の原発は次々と定期検査で止まり、現在稼働中なのは2基。このままいけば5月初めにも54基すべてが停止する。政府は再稼働への関門として、想定を超えた地震や津波で炉心溶融が起きるまでにどの程度の余裕があるかを見る安全評価(ストレステスト)を義務づけた。手続きを急ぐため、簡便な「1次評価」で可としたが、目算通りにはいかず、メドは立っていない。「再稼働がなければ、電気料金が大幅に上がるのは必然」(枝野幸男経済産業相)など、閣内から焦りにも似た発言も出始めた。
原子力政策に詳しい吉岡斉・九州大副学長は「福島の被害を真剣に受け止めれば、国民の多くが脱原発を是とするのは当然。政府がどう決めようと、原発推進を前提とした政策は前に進まない」と指摘する。また、原発や原子力関連施設を抱える茨城県東海村の村上達也村長は、毎日新聞のアンケートにこう答える。
「福島原発事故は(原発偏重など)、ゆがんだエネルギー政策が生んだものだ。故郷を喪失した者たちに、政府や業界は責任を感じているのか。全く見えない」
政府は、関係閣僚らで作る「エネルギー・環境会議」で夏までに新たなエネルギー政策を決める。首相はこれらの意見に、どう答えるつもりなのだろうか。脱原発への道筋を示さないまま目先の再稼働を急ぐのは、国民の意思に逆行していると思う。(東京科学環境部) |
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浜岡原発 再稼働是非問う 住民投票へ署名活動 |
20120310
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浜岡原発 再稼働是非問う 住民投票へ署名活動 静岡
2012.3.10
02:03産経新聞
全面停止している中部電力浜岡原発(御前崎市)について市民団体の「原発県民投票静岡」(代表=鈴木望・元磐田市長、佐久間章孔氏)は9日、県庁で会見し、再稼働の是非を問う県民投票条例制定を目指し、署名活動を5月から実施すると発表した。すでに東京都と大阪市でも原発再稼働の是非を問う条例制定に向けた運動が行われているが、原発立地県では初という。
同団体が制定を目指しているのは「中部電力管内の原子力発電所の稼動に関する静岡県民投票条例(仮称)」。鈴木代表らによると、住民投票を実施する条例の制定には、県内有権者数の50分の1となる約6万2千人分の署名が必要。全面停止から1年となる5月13日から7月11日まで署名活動を実施し、9月定例県議会での制定を目指す。
鈴木代表らは「条例制定に向けて草の根運動で署名を集めていく。ただし、政党カラーは排除していくつもりだ」と話している。 |
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IAEA事務局長 世界の原発「安全性高まった」 |
20120310
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世界の原発「安全性高まった」 IAEA事務局長が声明
2012/3/10
10:22日本経済新聞
【ウィーン=共同】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は9日、東京電力福島第1原発事故から1年を経て、世界の原子力発電は「より安全になった」との声明を発表した。
天野氏は、世界各国が事故後に「問題点と原因に対する正しい対処法を学んだ」と述べ、各国が現在、共通の安全指針「行動計画」に基づいて原発の安全強化に取り組んでいるとした。
一方、天野氏は事故当時、日本の経済産業省原子力安全・保安院や同原発の災害への備えに甘さがあったとも指摘。保安院の東京電力に対する監督が十分でなかったことや、重大事故に対する同原発職員の訓練が未熟だったことなどを挙げた。 |
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原発「不安」93% 愛媛県民世論調査 |
20120310
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原発「不安」93% 県民世論調査
愛媛新聞2012年03月10日(土)
東京電力福島第1原発事故から1年を前に愛媛新聞社が実施した県民世論調査で、前回の2011年9月調査に続き、県民の9割超が原発の安全性を不安視していることが9日、分かった。定期検査で全3基が停止している四国電力伊方原発(伊方町)の再稼働には63・8%が否定的な見解を示した。
再稼働への回答結果も前回からあまり変化はなかった。今なお深刻な被害をもたらす原発への懸念が根強く、信頼回復には程遠い現状が明らかになった。
原発の安全性を「不安」と回答したのは過半数の58・3%(前回59・1%)。「やや不安」の35・0%(34・7%)と合わせると、前回とほぼ同じ93・2%に上った。「安全」は0・8%(0・6%)、「ほぼ安全」は5・9%(5・6%)にとどまった。
原発の再稼働では、国が伊方3号機を対象にしたストレステスト(耐性評価)1次評価を進めているが、国が再稼働できると判断しても、「どちらかというと反対」との回答が最多の35・7%(37・7%)。次いで「再稼働すべきではない」が28・1%(25・8%)で、再稼働に否定的な回答が6割を超えた。「再稼働すべき」は10・7%(10・0%)、「どちらかというと賛成」は25・5%(26・5%)で前回からあまり変化はなかった。
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原子力規制庁 4月1日発足ずれ込みへ=法案審議入れず- |
20120309
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4月1日発足ずれ込みへ=法案審議入れず-原子力規制庁
時事通信
政府が目指す原子力規制庁の4月1日の発足がずれ込む見通しとなった。自民、公明両党が「東京電力福島第1原発事故を受けて設置された国会の事故調査委員会の調査報告を待つべきだ」などと主張。規制庁の独立性をめぐる野党の意見もまとまっておらず、設置法案の審議入りのめどが立たないためだ。発足が遅れれば、定期点検中の原発の再稼働に影響する可能性もある。
規制庁は原子力推進行政から規制行政を分離するため、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会などを再編し、環境省の外局として設置する新組織。原発事故の反省を踏まえ、政府が1月に設置法案を衆院に提出した。ただ、自公両党には、国会の事故調報告前の新組織発足を疑問視する声が強く、国会では法案を審議する委員会すら決まっていない。(2012/03/09-19:09) |
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独の脱原発政策、76%が「正しい」 独世論調査 |
20120310
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独の脱原発政策、76%が「正しい」 独世論調査
2012/3/10
10:10日本経済新聞
【ベルリン=共同】ドイツ公共放送ZDFは9日、ドイツが東京電力福島第1原発事故後に決めた「脱原発」についての世論調査結果を公表、決定は「正しかった」とする回答が76%に上った。
ドイツ政府は2022年末までに現在17基ある原子炉の稼働を全て停止することを決定。電力不足や電気料金の高騰を懸念する経済界の反対もあったが、国民の支持は依然として高いことを示した。
一方、政府は4月から太陽光発電に伴う補助金を20~30%削減する予定にしており、回答者の60%がこれについて「間違っている」とした。
調査は今月6~8日に1246人を対象に実施された。 |
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2月の原発稼働率6・1% |
20120309
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2月の原発稼働率6・1% 過去最低を更新、残り2基
2012/3/9
20:16徳島新聞
2月の国内商業用原発54基の稼働率は6・1%との調査結果を、日本原子力産業協会が9日までにまとめた。1月の10・3%からさらに低下、同協会や電気事業連合会が記録している1977年4月以降、過去最低を更新した。
昨年3月の東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で、原発の運転停止が長期化。2月に関西電力高浜3号機(福井県)が定期検査で停止し、運転中は北海道電力泊3号機と東電柏崎刈羽6号機(新潟県)の2基だけ。原発は13カ月に1度の定期検査が義務付けられており、この2基も5月上旬までに停止する。 |
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放射能放出量 文科省が試算中止 震災5日後 |
20120310
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放射能放出量 文科省が試算中止 震災5日後 公表遅れの一因か
2012年3月10日
07時07分 東京新聞
東京電力福島第一原発事故の後、文部科学省が、放射性物質の濃度の実測値を基に原発からの放出量を推定する「逆算」に取りかかりながら、担当が原子力安全委員会に移ったとして作業をやめていたことが、同省の内部文書から分かった。安全委が同じ方法による拡散予測を公開したのは、同省が中止した一週間後。同省が続けていればより早く予測が公開され、住民の被ばくを減らせた可能性がある。
昨年三月十九日の同省の「放射線班メモ」によると、同省は同月十六日までに、千葉県内で検出した大気中の放射性ヨウ素などの濃度を基に放出量を逆算するよう、日本原子力研究開発機構(原子力機構)に依頼した。
原子力機構は、広範囲の予測ができる「世界版SPEEDI(WSPEEDI=ワールド・スピーディ)」を使って試算を開始。ところが、同省は十六日に官邸で開かれた放射線のモニタリングに関する省庁間の協議の結果、予測データの評価が安全委の担当に移ったとして、機構への依頼を取り下げた。
メモでは、同省は逆算の結果を安全委に「参考で送付するよう指示した」とある。だが安全委によると結果は届いておらず、文科省から逆算作業の引き継ぎなどもなかった。
その後、安全委は独自に、同じ逆算式による放射性物質飛散の予測に着手。原発周辺の拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を使って被ばく状況の予測図を作成し、三月二十三日に初公開した。
福島第一原発周辺では当時、原発から二十キロ圏の警戒区域の避難はほぼ完了していたが放射線量の高い地域は北西方向へと、より広範囲に広がっていた。拡散する方向に避難した人もおり、文科省が早期に試算をして結果を公表していれば、無用の被ばくが避けられた可能性がある。
同省の担当者は「官邸での協議で役割分担が決まり、『逆算』は(安全委が担う)データ評価に入ると考えた」と説明。「当時の観測データは原発近くのものではなく、その後の安全委での逆算作業でもなかなかデータが得られなかったと聞く。仮に文科省で続けていても、予測図の完成時期はあまり変わらなかったのでは」としている。
<世界版SPEEDI(WSPEEDI)> 国内だけでなく世界の原発事故などで放出される放射性物質の拡散状況を、気象データなどから予測するシステム。観測値から放出量を逆算する機能もある。旧ソ連チェルノブイリ原発事故を受け、日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)が1987年に開発に着手し、改良を重ねて2009年に完成。100キロ~地球の半分程度まで広域の試算が可能。SPEEDIの試算範囲は最大100キロ。
(東京新聞) |
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伊方原発3号機ストレステスト 保安院が「妥当」 |
20120309
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伊方3号機も「妥当」=耐震余裕、想定の1.5倍に-原発耐性評価で素案・保安院
時事通信
原発再稼働判断の前提とされるストレステスト(耐性評価)で、経済産業省原子力安全・保安院は9日、専門家の意見聴取会を開き、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に対する同社の評価結果を「妥当」とする審査書の素案を示した。ストレステストで保安院が審査書を示すのは、関西電力大飯原発3、4号機に続き2例目。
四国電は昨年11月、地震に対しては想定の揺れ(570ガル)の1.86倍、津波は想定(3.49メートル)の約4倍の14.2メートルまで安全性が確認されたとする評価書を提出。これに対し、保安院は地震の揺れが建屋や機器に与える影響を再検討し、耐震性の余裕は想定の1.5倍とした。
その上で「現在の設備や体制によって、東京電力福島第1原発を襲ったような地震、津波が来襲しても、同様の状況に至らせない対策が講じられている」と判断。四国電の行った耐性評価を妥当とした。(2012/03/09-11:19)
伊方原発3号機、耐性評価「妥当」 保安院審査書案
朝日新聞2012年3月9日11時0分
定期検査で停止している四国電力伊方原発3号機(加圧水型炉、89万キロワット、愛媛県伊方町)について、経済産業省原子力安全・保安院は9日、再起動の前提となるストレステスト(耐性評価)の1次評価を「妥当」とする報告書の審査書案を専門家会合で示した。保安院の判断が示されるのは、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続いて2例目。
伊方原発3号機は昨年4月に定期検査で運転を停止。11月に四電が1次評価の報告書を提出して、保安院が審査している。
四電は、想定している地震の1.86倍の揺れまで原発の炉心が耐えられるとの評価を示したが、保安院の審査では、計算し直すと余裕が1.5倍に下がった。一部の設備の耐震性の余裕が再評価で低くなったためだ。
保安院は現地調査で非常用設備などを確認。審査書案は、東日本大震災と同等の地震や津波に襲われた場合でも、「福島第一原発のような状況に至らせないための対策が講じられている」として、全体的には妥当と判断した。
愛媛・伊方原発:3号機「妥当」 安全評価で審査書案--保安院
毎日新聞 2012年3月9日 東京夕刊
経済産業省原子力安全・保安院は9日、四国電力が提出した伊方原発3号機(愛媛県伊方町、定期検査で停止中)の再稼働の前提条件となる安全評価(ストレステスト)の結果について「妥当」とする審査書案をまとめ、専門家による保安院の意見聴取会に提示した。
保安院による「妥当」判断が出たのは、関西電力大飯原発3、4号機に次いで3基目。今後、最終報告書をまとめた上で、内閣府原子力安全委員会に報告する。
四国電力は昨年11月、伊方原発3号機のストレステスト(1次評価)結果を保安院に提出した。想定より1・86倍大きい地震の揺れ(1060ガル=加速度の単位)や、4・07倍高い津波(14・2メートル)に襲われても、炉心損傷には至らないなどと評価した。
保安院はその後の審査で、四電の結果より約2割低い1・5倍(855ガル)の揺れでも炉心損傷の可能性があると指摘したが、東京電力福島第1原発のような事故が起きない対策が取られているなどとして、「妥当」と結論付けた。【河内敏康】
伊方原発、ストレステスト1次評価に妥当審査
(2012年3月9日12時30分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は9日、四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県)の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価結果を妥当とする審査書の素案をまとめ、専門家による意見聴取会で公表した。
今後、専門家から大きな異論が寄せられなければ、成案をまとめる作業に着手する。保安院による判断は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県)に次いで2例目。
四国電力は昨年11月に提出した1次評価結果で地震は想定の1・86倍まで、津波は想定の4・07倍の高さまで、それぞれ耐えられるとしていた。しかし、保安院の審査中に建屋の揺れなどを見直し、地震の揺れに対する耐久性を1・5倍に下方修正した。
これに対して保安院は現地調査などを通じて審査を進め、「東京電力福島第一原発事故の時の地震や津波が襲っても、同様の事故が起きないような対策を講じている」と結論づけた。
伊方原発3号機の耐性調査「妥当」 保安院
2012/3/9
10:12日本経済新聞
経済産業省原子力安全・保安院は9日午前、専門家の意見聴取会を開催し、四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の条件となるストレステスト(耐性調査)結果を「妥当」とした審査書案を提示した。妥当の判断は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続いて2例目となる。
四国電は当初公表したストレステスト結果で、3号機の耐震性の余裕を基準地震動の1.86倍と公表していたが、地震の影響を解析し直した結果、1.5倍に減った。保安院は2月24~25日に実施した伊方原発の現地調査も踏まえ、この結果を安全上、問題ないと認めた。審査書案では「福島第1原発を襲ったような地震・津波が来襲しても同原発事故のような状況に至らせないための対策が講じられている」とした。
保安院は近く正式に審査書をまとめて国の原子力安全委員会に報告し、確認を求める。その後、野田佳彦首相と関係閣僚が国として安全性を判断、地元自治体に説明し、理解を得たうえで、再稼働を最終決定する見通し。
国内で運転中の原発は54基中2基のみで、このまま再稼働がなければ5月には全基が停止する。政府は既に原子力安全委員会で審議中の大飯原発と合わせ、伊方原発の再稼働で電力需給の改善につなげたい考え。
一方、地元自治体はストレステストに加え、新たな安全基準の策定などを国に求めている。再稼働には地元が了解してくれるかが焦点となる。
伊方原発3号機 保安院が「妥当」
2012.3.10
05:00サンケイビズ
経済産業省原子力安全・保安院は9日、四国電力が提出した伊方原発3号機(愛媛県伊方町)のストレステスト(耐性検査)の評価結果について「妥当」とする審査書案を専門家会議に示した。妥当の判断は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に次ぎ3基目。
審査書案では、伊方3号機は想定する地震の1.5倍の揺れや想定より10.5メートル高い14.2メートルの津波に耐えられると確認。「事故に至らせない対策が講じられている」と評価した。
保安院は近く審査書を原子力安全委員会に報告。安全委でも妥当となれば、野田佳彦首相らが地元の状況を見極め、再稼働の可否を最終的に決める。
伊方3号機、耐性評価「妥当」 保安院が審査書案
愛媛新聞2012年03月10日(土)
経済産業省原子力安全・保安院は9日、四国電力伊方原発3号機(伊方町)のストレステスト(耐性評価)1次評価結果を「妥当」とする審査書案をまとめ、有識者会議に示した。1次評価は定期検査で停止している3号機の再稼働条件の一つで、政府は運転再開へ本格的に動き始めた。
ただ保安院は、これまでの審査で、想定される地震の最大の揺れである基準地震動570ガルの1・86倍まで耐えられるとしていた四電の評価が1・50倍に下方修正された点などを踏まえ、審査を継続。月内にも開く次回の有識者会議で再び審査書を提示し、最終判断する考えだ。
9日に示した審査書案では、地震や津波などの事象ごとに3号機が耐えられる能力を点検した。東京電力福島第1原発事故の地震は基準を1割程度超える揺れだったとして、基準地震動の1・50倍に評価が下がっても十分に余裕があると判断。「福島第1原発を襲ったような地震・津波が来襲しても同原発事故のような状況に至らせない対策が講じられている」と評価した。
また南海地震や東南海地震など「南海トラフ」による巨大地震については、内閣府の中央防災会議の議論を注視。伊方原発への影響を確認するとした。
伊方3号機も「妥当」審査書案 安全評価で保安院
2012年3月9日
東京新聞
定期検査中の原発を再稼働する条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価で、経済産業省原子力安全・保安院は九日、四国電力から提出された伊方原発3号機(愛媛県)の評価結果を妥当とする審査書案を専門家会合に示した。
電力各社は計十六基の原発の評価結果を提出済みで、保安院が判断を示すのは、関西電力大飯(おおい)3、4号機(福井県)に続いて三基目。
四国電力は当初、想定している地震の揺れの最大一・八六倍まで耐えられるとしていたが原子炉建屋内の機器の一部にはそこまでの余裕度がないことが分かり、一・五倍までと評価を変更した。保安院は二月下旬に現地調査を行うなどして評価方法に大きな問題はないと判断した。保安院は意見を聴いた上で正式な審査書をまとめ原子力安全委員会に報告する。安全委の確認後、野田首相らが地元の理解状況を見極め再稼働の是非を判断する。
伊方原発3号機“妥当”評価
NHK3月9日
11時30分
原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」を審査している国の原子力安全・保安院は、愛媛県にある四国電力伊方原発3号機について「テストの方法は妥当だ」とする評価案を示しました。
保安院が「妥当」の案を示したのは、関西電力大飯原発の2基に次いで全国で2例目です。
ストレステストは、政府が原発の運転再開に向けて地元の理解を得るために導入した新たな安全評価で、これまでに16基の結果が国に提出され、実施方法が適切かどうかの審査などを受けています。
原子力安全・保安院は、9日に開いた専門家の会議で、四国電力の伊方原発3号機について「テストの方法は妥当だ」とする評価案を示しました。
テスト結果を巡っては、四国電力は、当初、地震に対して想定の1.86倍まで耐えられるとしていましたが、専門家の指摘を受けて、想定の1.5倍までと変更しています。
保安院は「福島第一原発を襲ったような地震や津波が起きても、原子炉などの燃料の損傷を防ぐための対策が取られていることを確認した」と説明しました。
専門家が「想定の1.5倍をどのように考えているのか」と質問したのに対し、保安院は「十分な余裕がある」と説明していました。
「妥当」の評価案が示されたのは、現在、原子力安全委員会が国として最終的な検証を行っている、福井県にある関西電力大飯原発の2基に次いで全国で2例目で3基目となります。
評価の案は、次回の専門家の会議で議論したあと保安院が最終的な評価をまとめ、原子力安全委員会が検証したうえで、政府が地元の理解を得てから最終的に判断することになっています。
しかし、地元自治体の多くが、運転再開に対して慎重な姿勢を示していて、政府が地元や国民にいかに説明責任を果たすのかが問われています。
四国電原子力本部長「伊方原発、40年超の運転めざす」
2012/3/9
1:31日本経済新聞
四国電力の柿木一高・原子力本部長は8日、松山市内で開いた定例記者会見で伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)の運転期間について、「十分な安全対策を講じた上で、40年以上の運転を続けたい」と述べ、運転開始以来34年が経過した同原発1号機などの長期運転を目指す考えを示した。
政府が原発の運転期間を原則40年とし、例外的に最長20年の延長を可能にする方針を示したことには、「40年で廃炉にする技術的な基準ははっきりしていない。ハードルは高くなるかもしれないが、各プラントの運転実績を考慮しながら、原子炉ごとに(延長の可否を)決めるべきではないか」と語った。
経済産業省原子力安全・保安院が稼働30年を迎えた同原発2号機について、四国電の高経年化対策に問題はないとする評価結果を示したことには、「率直に言ってほっとしている。今後、県や伊方町に説明し、理解を得たい」と述べた。
知事「国は厳格に審査を」
(2012年3月10日
読売新聞)
四国電力伊方原発3号機の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価結果は「妥当」――。経済産業省原子力安全・保安院が9日、専門家による意見聴取会で示した審査書の素案は、関西電力大飯原発3、4号機と同様の内容となった。保安院は今後、意見を踏まえて成案をまとめる予定だが、県内では中村知事が「テストだけで再稼働の判断をするわけではない」としており、「再稼働」に理解を示す人々も今後の推移を慎重に見守っている。(梶原善久、原典子)
聴取会の次回日程は未定だが、保安院は意見聴取終了後、成案を原子力安全委員会に提出し、安全委が審査の妥当性を確認。国はその後について、野田首相と関係3閣僚が再稼動を政治判断した上で知事らに同意を求め、了承が得られれば、首相らが再稼動を最終決定する、としている。
知事は再稼動の同意に▽国の明確な方針▽四電の姿勢▽地元の理解――が必要と強調。県によると、同意を求められた場合は、専門家らでつくる伊方原発環境安全管理委員会の審議と県議会、伊方町、伊方町周辺地域の住民の意向を踏まえて知事が判断するという。
素案の公表を受け、知事は「国は粛々と厳格に審査を進めてほしい。四電は国の審査に対して真摯(しんし)に対応し、伊方原発の安全確保に努めてほしい」とのコメントを出した。
原発の地元・伊方町の山下和彦町長は、8日の町議会で、「重要な指標で、住民の安心と信頼の確保につながる有効な手法の一つ」とテストを肯定的にとらまえたが、この日は「審査が完了せず、結果のとりまとめには至らなかった」として、コメントしなかった。
伊方町に隣接する八幡浜市の大城一郎市長は「妥当との判断は専門家の評価なので理解するが、手続きが途中のため、再稼働については判断できない」とした。その上で「国は原子力政策をどう位置づけるのか将来ビジョンを示し、自治体に説明することこそ大事」と注文を付けた。
製造業などで構成され、昨年12月に知事に対し、伊方の全面停止期間が生じないよう求めた労働組合「UIゼンセン同盟県支部」の竹森義彦支部長は「(電力需給は)夏は厳しいと考えており、経済、雇用への影響を心配している。長期間の全停止は望ましくなく、決められた手順を踏んだ上で、電力不安を解消してほしい」とし、素案公表が再稼働へと着実につながることを望んだ。
一方、住民団体「伊方原発を止める会」の和田宰(つかさ)・事務局次長は「テストは福島第一原発事故を防げなかった旧指針に基づいたもの。妥当なんてとんでもない話。悲惨な事故を繰り返してほしくない、という地域住民の声は無視された」と憤った。
伊方原発の安全性妥当 「国は厳格審査を」愛媛知事
2012/3/10
6:00日本経済新聞
四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の前提となるストレステスト(耐性調査)結果について、経済産業省原子力安全・保安院が9日、専門家の意見聴取会で「妥当」とする判断を提示した。愛媛県の中村時広知事は同日、「国は粛々かつ厳格に審査を進めてもらいたい。四国電は国の審査に真摯に対応するとともに、伊方原発の安全確保に努めていただきたい」とするコメントを発表した。
伊方町の山下和彦町長は、保安院の判断提示を受けた意見聴取会の審査が完了していないことを理由に「コメントは差し控えたい」とした。四国電力も「現段階で特段のコメントは差し控えたい。引き続き審査に真摯に対応したい」としている。
保安院は、近く正式に審査書をまとめて原子力安全委員会に報告。安全委が内容を確認する見通し。
四国電は1月13日に伊方2号機が定期検査に入ったことで1~3号機すべてが停止した。電力供給を確保するため一部火力発電設備の検査も延期しており、電力需要がピークとなる夏場に向けて、早期の原発再稼働を模索している。
伊方地元、慎重な姿勢/安全評価妥当の審査書案
2012/03/10
09:32四国新聞
経済産業省原子力安全・保安院が、定期検査で停止中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全評価(ストレステスト)の1次評価結果を妥当とする審査書案を専門家会議に示したことについて、地元首長は9日、厳格な審査を求めるなど再稼働に慎重な姿勢を見せた。
愛媛県の中村時広知事は「国は引き続き厳格に審査を進めてもらいたい」とコメントするにとどめた。中村知事は以前から「県が動くのは、国から再稼働の要請が来てから」としており、再稼働を認めるかは「白紙だ」と繰り返している。
伊方町の山下和彦町長も「審査書案は提示されたが、今回の会議では審査が完了していないので、コメントは差し控えたい」と、再稼働の判断に言及しなかった。山下町長は8日の町議会で「国は再稼働を要請する際には、責任を明確にしてもらいたい」と答弁するなど、国が安全性に責任を持つよう求めている。 |
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原発再稼働 首長アンケート |
20120301
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「57%が条件付き賛成」の中に「100%の安全・安心の担保」などもあります。
原発再稼働:57%「条件付き賛成」 30キロ圏内の首長
毎日新聞 2012年3月1日 2時34分
定期検査で停止中の原発の再稼働について、原発から半径30キロ圏内に位置する道府県と市町村の首長の57%(78自治体)が「条件を満たせば再稼働に賛成」と考えていることが毎日新聞が実施したアンケートで分かった。その条件は多岐にわたり、地元の同意を前提としている政府は、多くの課題を突きつけられた格好だ。一方、反対は17%、無条件で賛成する首長はいなかった。
政府は原子力防災指針の見直しで、原発事故時の避難などの事前準備が必要な自治体の範囲を原発から半径30キロ圏内に広げる方針。調査は2月1日から、半径30キロ圏内にある20道府県知事と122市町村長を対象に実施(ただし、廃炉または再稼働見通しのない東京電力福島第1、第2原発の周辺自治体は除いた)。回答率は137自治体の96.5%だった。
再稼働の前提となる条件は複数回答で、「政府が再稼働の条件や安全基準を示すこと」が最も多く80%、「安全評価(ストレステスト)の終了」(62%)、「議会の了承」(46%)、「東京電力福島第1原発事故の原因解明」(44%)--などが挙がった。ほかに「電力需給の関係を説明すること」(北海道古平町)、「100%の安全・安心の担保」(静岡県掛川市)を求める意見があった。
再稼働に賛成する理由は、複数回答で「国のエネルギー供給安定化のため」が77%、「ストレステストなどで安全が担保される」が53%。「代替エネルギーのめどがつくまではやむを得ない」(福井県鯖江市)などの理由を挙げる首長もいた。「交付金などの収入確保のため」は6%にとどまった。
反対の理由は複数回答で、「福島第1原発事故の原因が解明されていない」が74%に達し、「原発の危険性が明らかになった」(65%)、「ストレステストなどでは安全は担保できない」(57%)などだった。「電力業界、政府に原発事故を起こしたことへの真摯(しんし)な反省がみられない」(茨城県東海村)と厳しい意見もあった。
選択肢の回答以外に21%の自治体が独自の意見を寄せた。多くは「現段階で判断できない」だが、「福島事故の原因分析と抜本的な安全対策の樹立が必要だが、国はなすべきことを果たしていない」(鳥取県)など、国への注文が目立った。
国内の原発は54基。うち、稼働しているのは北海道電力泊原発3号機(北海道)と東電柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の2基。【まとめ・永山悦子】 |
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原発再稼働、地元合意前に国が判断 野田内閣が方針 |
20120308
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原発再稼働、地元合意前に国が判断 野田内閣が方針
2012年3月8日16時1分 朝日新聞
定期検査で停止中の原発について、野田佳彦首相と関係閣僚は、地元合意に先立って再稼働の是非を判断する方針を固めた。これまでは地元の理解を再稼働の前提としてきたが、国の責任を明確にすることで地元を説得するねらいがある。
藤村修官房長官は8日午前の記者会見で、「原子力安全委員会の結論が得られた段階と、最終的に地元の理解を得られているかを含めて再稼働の判断を行う段階で、それぞれ(首相を含めた)4大臣で判断を行う手順だ」と述べた。
政権が早期の再稼働をめざす関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)は、原子力安全委員会が近く、ストレステスト(耐性評価)の妥当性を確認する見通し。これを踏まえ野田首相と藤村氏、枝野幸男経済産業相、細野豪志原発相が安全性を確認して再稼働の是非を判断。そのうえで地元の理解を得たのち、再稼働を最終決定する。
政権はこれまで「地元の理解や国民の信頼が得られているかという点も含めて最終的に(判断を)行う」(藤村氏)と説明してきた。だが、地元からは「国から明確なメッセージがない」(西川一誠福井県知事)と不満が出ていた。
原発:再開、国まず安全確認 地元説得前、責任を明確化
毎日新聞 2012年3月9日 東京朝刊
政府は、定期検査で停止中の原発の再稼働について、原発の地元自治体への要請に先立ち野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚で安全を「確認」する手続きを踏む方針を決めた。政治的な手順を経ることで政府が再稼働の責任を負う姿勢を明確にし、地元の不信をぬぐう狙い。安全を「確認」した場合、地元自治体に説明し、地元の「理解」を得て再稼働決定を最終判断する。
再稼働について政府はこれまで地元自治体の同意を前提に首相と官房長官、経産相、原発事故担当相が総合的に判断すると説明。地元への要請と同意取り付けは最終判断の段階としてきた。新たな手順は、再稼働の判断に向けて最も手続きが進んでいる関西電力大飯原発3、4号機が念頭にある。原子力安全委員会が近く評価を出す見通し。大飯原発が立地する福井県の西川一誠知事は再稼働に関して「国からの明確なメッセージがない」などと不満を示していた。
藤村修官房長官は8日の記者会見で「安全性について確認し、地元の理解を得られることを含め最終判断する。それぞれで4大臣で判断する」と指摘。枝野幸男経済産業相は同日夜のNHK番組で「政治がしっかりと判断するということでは2段階になる」と述べた。【和田憲二】
原発再稼働まず国が判断、地元合意前に…経産相
(2012年3月8日08時52分
読売新聞)
枝野経済産業相は7日、読売新聞のインタビューに応じ、定期検査で停止中の原子力発電所の再稼働について、地元に合意を求める前に、首相と経産相ら関係3閣僚が政治判断することを明らかにした。
政府が再稼働に責任をもつ姿勢を明確にする。また、東京電力に対する公的資金の注入についても、3分の2以上の議決権取得に改めて強い意欲を示した。
経産相は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向けた手続きを前提にしている。他の原発の再稼働でも同様の手続きを踏むとみられる。大飯原発について、内閣府の原子力安全委員会が13日にもストレステスト(耐性検査)の結果に対する原子力安全・保安院の審査を「妥当」と判断する可能性がある。
福井県などは再稼働の前提として、国が姿勢を明確にすることを求めている。これについて経産相は、「地元から見れば当然だ。安全と安心が確認されれば、政府としての考えをきちんとまとめ相談する」と述べた。その上で、「地元の理解を得られたら再稼働の判断をやる。関係閣僚(の判断)は2段階必要だ」と述べた。首相、官房長官、経産相、原発相からなる関係閣僚会議で国の判断を出した上で、地元自治体の合意を求める。その後、再稼働について国が最終判断する。再稼働を判断する手続きを明確に示したのは初めてだ。
原発再稼働、地元説明前に政府方針確認 首相と関係閣僚
2012/3/8
12:31日本経済新聞
藤村修官房長官は8日午前の記者会見で、定期検査で停止中の原子力発電所の再稼働について、地元に説明する前に野田佳彦首相と藤村長官ら関係3閣僚で政府方針を確認する考えを示した。内閣府の原子力安全委員会による安全評価(ストレステスト)の妥当性の判断を受け「科学技術的に確認されたことを確認する」と述べた。
政府は再稼働に向けた手順について、ストレステストに関する経済産業省原子力安全・保安院の審査を、原子力安全委が「妥当」と判断した後、地元の理解を得た後で政治判断すると説明していた。
原発 再稼働国がまず判断 1次評価後 地元同意で結論
2012年3月9日
07時09分(東京新聞)
藤村修官房長官は八日の記者会見で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を含む定期検査中の原発再稼働に関し、原子力安全委員会が安全評価(ストレステスト)の一次評価をした後、まず野田佳彦首相と関係閣僚が評価の妥当性を確認する方針を明らかにした。その上で、地元自治体の同意を得て再稼働の是非を最終判断する。 =関連<2>面
藤村氏は、首相らによる一回目の判断内容について「(原子力安全委が)科学技術的に安全を確認したことの報告を受ける」と指摘。「最終判断は地元の理解を得てからになる」と二段階で実施する手順を説明した。首相以外の参加閣僚は藤村氏と枝野幸男経済産業相、細野豪志原発事故担当相の三人。
これまで政府は再稼働について、地元の同意を得る前と後のどちらに最終判断するのか明確にしていなかったが、大飯原発をめぐっては、近く安全委の一次評価が終わる見通し。首相は大飯原発を念頭に、四月予定の原子力規制庁発足前に再稼働の結論を出す可能性に言及しており、藤村氏の発言は地元の意向を尊重する姿勢を示すことで理解を得る狙いがあるとみられる。
ただ、政府は同意を得る地元が県なのか、町なのかなどは明らかにしていない。原発の立地自治体には「地方に判断を求める前に、再稼働の責任が政府にあることを明確にすべきだ」との声も強く、首相らが一回目の場で再稼働の是非に関する事実上の政治判断を迫られる可能性もある。
“地元の理解後
再稼働判断”
NHK3月8日 23時26分
枝野経済産業大臣は、NHKの「ニュースウオッチ9」で、原子力発電所の再稼働の問題について、専門家による安全性の評価結果を地元の自治体に説明し、一定の理解が得られたあと、再稼働するかどうか政治判断をするという考えを明らかにしました。
この中で枝野経済産業大臣は、定期検査で運転が止まっている原子力発電所の再稼働について、「エネルギーの需給よりも、今、優先度が高いのは間違いなく、安全の確認だ」と述べました。
そのうえで、枝野大臣は「専門家による科学的なチェックが大前提だ。安全性が確認できたならば、地元に説明をしようという判断になる。そのうえで、地元の理解が得られたときに初めて再開の政治判断ができる」と述べ、関係閣僚の間で安全性を確認したうえで、地元の自治体に説明を行い、一定の理解が得れたあと、再稼働するかどうか政治判断をするという考えを明らかにしました。
また、福島第一原発の事故で厳しい経営状況に陥っている東京電力について、「国に金を出してほしいが、口は出すなということを当事者が言うのはあり得ない。資金を出すのに応じて、国が議決権を持つのは出発点だ」と述べ、現在、検討されている公的資金を使った資本増強を東京電力に対して行う場合は、少なくとも過半数以上の議決権を国が持つ必要があるという認識を改めて示しました。 |
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スイス 原発の運転停止命じる |
20120309
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福島と同型原発に停止命令=原子炉にひびと報道-スイス裁判所
時事通信
【ジュネーブ時事】スイス連邦行政裁判所は8日までに、首都ベルンに近いミューレベルク原発の運転を2013年6月までに停止するよう命じる判決を下した。福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉である同原発の安全性を問題視し、提訴した反原発団体などの訴えを大筋で認めた。
同原発は1972年に稼働を開始し、今年で40年を迎える。地元メディアが昨年、原子炉にひびがあると報道したことをきっかけに、反原発団体などが安全性に疑問があるとして、運転停止を求めて提訴した。
同原発は当初、12年末で運転を停止する計画だったが、政府は09年に22年までの延長を決定。しかし、行政裁は「連邦政府による(09年の)決定は無効」と判断した。(2012/03/08-21:55)
スイス、原発1基停止命じる判決 住民の訴え認める
2012年3月9日7時7分朝日新聞
スイス連邦行政裁判所は7日、首都ベルン近郊にあるミュールベルク原子力発電所の原子炉について、安全対策が取られなければ、2013年6月までに運転停止するよう命じる判決を出した。東日本大震災後、速やかな閉鎖を求めた地元住民の訴えを認めた。
1972年運転開始の同原発は、東京電力福島第一発電所の原子炉と同じ沸騰水型。スイス連邦エネルギー省は09年、継続検査を前提に12年末までだった運転期限の無期限延長を認めた。震災後、スイス政府は国内全5基の原子炉を34年までに順次廃炉にすると決めたが、ミュールベルク原発の原子炉にひびがあることが判明し、より早い脱原発を目指す地元住民が無期限延長の取り消しを訴えた。
判決は、震災対策の欠如や冷却水をそばを流れるアール川だけに頼る危険性を指摘。運営会社に安全対策の提示を求め、来年6月までにできない場合は運転停止を命じた。
スイス:原発停止命令 福島第1と同型「炉内ひび」--行政裁判決
毎日新聞 2012年3月8日 東京夕刊
【ジュネーブ伊藤智永】スイス連邦行政裁判所は7日、福島第1原発と同型のミューレベルク原発の安全性に問題があるとする反原発団体などの訴えを認め、2013年6月までに稼働を停止するよう命じる判決を出した。原発運営会社のベルン州電力(BWK)は、判決を不服として連邦最高裁判所に上告するとみられる。
ミューレベルク原発は、首都ベルンの西約20キロに位置する。米ゼネラル・エレクトリック社製の沸騰水型軽水炉(BWR)で、福島第1原発と同じ1967年に着工され、72年の稼働開始から今年で40年になる。
スイスは既存原発を寿命50年として順次停止していく方針を議会で決めており、同原発は22年に稼働を停止する予定だ。
ところが、福島原発事故後の昨年6月、地元メディアが、ミューレベルク原発の圧力容器内にある炉心シュラウドという高さ9メートルのステンレス製構造物に、上から下まで貫通するひび割れができていると報道。連邦核安全監督局は「ひび割れがあっても安全基準は満たされており、問題ない」と危険性を否定した。
これを、反原発団体などが「炉心シュラウドは燃料棒や制御棒を囲んでいる大事な構造物で、損傷によって燃料棒がずれるなどの危険がある」と批判。ひび割れが09年には見つかっていながら公表していなかったことへの不信感も加わって、行政裁判所に対し、連邦政府が09年に出した運転許可を無効にするよう求め提訴した。この日の判決で裁判所は、反原発団体の訴えをほぼ全面的に認めた。
スイスでは現在、5基の原発が稼働中。同国北部のベツナウ第1原発(69年始動、19年停止予定)は、2月末に英オールドベリー原発1号機が停止したため、世界で現役最古の原発となり、こちらも格納容器の外壁にひび割れなどが見つかっているという。
スイスで安全性問題と運転制限 原発で行政裁判所
2012年3月8日
19時13分中日新聞
【バーゼル(スイス北部)共同】スイス連邦行政裁判所は7日、首都ベルン近郊にあるミューレベルク原発について、安全性に問題があるとの反原発団体の訴えをほぼ認め、運転許可を2013年6月までとする判決を言い渡した。
ミューレベルク原発は1972年に営業運転を開始。福島第1原発と同じ沸騰水型。
東日本大震災での東京電力福島第1原発事故を受け、スイス政府は稼働50年の原発を順次停止し、2034年までに国内5基全てを停止する方針を決めている。しかし反原発団体からは大幅な前倒しを求める声が出ており、今回の判決で国内の脱原発運動がさらに活発化しそうだ。
スイス
原発の運転停止命じる
NHK3月9日
7時42分
スイスの行政裁判所は、運転開始から40年となる首都近郊の原発について、耐震性などに問題があるとして、来年までに運転を停止するよう電力会社に命じる判決を言い渡し、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力政策を転換したスイスで、「脱原発」の動きが加速しそうです。
この裁判は、運転開始から40年となる首都ベルン近郊の「ミューレベルク原発」を巡って、政府が2年前に無期限の運転許可を認めたことに、地元の反原発団体が反発し、運転停止を求めていたものです。
スイスの連邦行政裁判所は、8日までに原子炉内の構造物にひび割れが見つかったにもかかわらず、完全に修理が行われていないことや、耐震性が十分でないことから原発の安全性に問題があるとして、来年6月までに運転を停止するよう電力会社に命じる判決を言い渡しました。
スイスは、東京電力福島第一原発の事故を受けて、「脱原発」へと方針を転換し、2034年までに国内にある4つの原発をすべて、順次廃止する方針を決めています。
今回の判決は、この原発が稼働し続けることに「問題はない」としてきたスイスの安全規制当局の判断に真っ向から疑問を示すもので、スイスでは、反原発の機運が一層高まり、脱原発に向けた動きが加速しそうです。
福島第1原発と同型のミューレベルク原発、稼働停止か?
2012-03-07
swiss
info
ミューレベルク原発に稼働停止命令が下された
連邦行政裁判所は3月7日、安全性の観点からミューレベルク(Mühleberg)原発の稼働期間を2013年6月までとする判決を下した。ミューレベルク原発の運営会社「BKW(BKW
FMB Energie
AG)」は不服の場合、連邦最高裁判所に上告することができる。
ミューレベルク原発は福島第1原発と同じゼネラルエレクトリック社製の沸騰水型軽水炉(BWR)。着工も同じく1967年、稼働開始は福島第1原発より1年遅い1972年で、約40年にわたり運転を続けている。
スイスには原発の運転期間を制限する法律はなく、現在、連邦環境・エネルギー省(UVEK/DETEC)がそれぞれの原発(計5基)に対し運転を許可している。連邦環境・エネルギー省は2009年、ミューレベルク原発に無期限の稼働許可を与えたが、地元住民は安全性に問題があるとして稼働許可の無効を要求。今回の連邦行政裁判所の判決は原告側の訴えをおおむね認める形となった
(関連記事)
スイス:福島事故直後に「脱原発」方針のはずが、推進派巻き返し 「開発は継続」を選択
毎日新聞 2012年2月27日 東京朝刊
昨年の福島第1原発事故から2カ月後、スイス政府はいち早く「脱原発」方針を打ち出し、その3週間後には下院が法案を可決した。素早い動きは、一時パニックに近かったスイスの国内世論を安堵(あんど)させた。しかし、国民の関心が薄らいだ後、実は上院で「原子力の研究開発は続ける」という法案修正が行われ、下院もこれを追認した。原発の稼働は続き、現状は事故前と変わらない。「脱原発」国の実情を報告する。【ジュネーブ伊藤智永】
◇「新世代炉はOK」主張も
政府と下院が当初決めた「脱原発」とは、現在動いている4カ所5基の原発を、運転開始から50年で寿命とみなして2034年までに順次停止し、3基予定していた建て替えも取りやめ、再生可能エネルギーに力を入れていくという内容だ。
ところが、世間がバカンスを過ごしていた昨年7~9月、上院エネルギー委員会では、形勢の巻き返しをもくろむ水面下の折衝が繰り広げられた。
「12年にも着工する予定だった原発の建て替え計画を5~10年先送りし、安全技術をさらに向上させよう」。原発推進派の議員らは当初、原発更新計画の延期で、現行政策の存続を狙った。
「上院は下院より保守的で、業界ロビーが強く、地球温暖化対策のクリーンエネルギーとして原発依存に傾斜したここ10年来、推進派が多数派だ。原発新設を予定していた電力会社役員もいたし、昨年の委員長はロビー団体の会長だった」(緑の党・クラメル委員)
こうした状況の下で左派議員が抵抗。上下両院の総選挙を控え「脱原発を進めるが、原子力の研究開発は続ける」という妥協が成立した。上院は9月に法案を修正して下院に再送付し、下院は選挙後の12月に再可決した。
「脱原発」の旗印は残ったが、肝心の「開発継続」の解釈は、はっきりしていない。
上院の議論では、第2・第3世代と呼ばれる既存原発の新設はやめても、スイスや日本など13カ国・機構で研究中の「より安全で経済効率が高い」とされる第4世代原子炉を念頭に、中道派の自由民主党が「新技術による原発ができたら、再び利用すべきだ」と主張した。
これに対し、左派・社会民主党のベルベラ上院エネルギー委員長は「第4世代の実用化はまだ遠い先の話。現在、重要なのは、今ある原発を止めること」との立場だ。
結局、昨年10月の総選挙では、原発維持論の右派から即時廃止論の左派まで、大所帯の既成5政党がいずれも得票率を減らし、右派と左派から分かれた二つの中道新党が躍進した。どちらも「経済成長と脱原発の両立」の主張が支持された。
◇5割依存…代替妙案なく
山岳国スイスは、アルプスの豊富な流水を利用した水力発電が中心だが、地形や環境上の制約で新たな大型ダムが造れない。燃料輸送がままならないため大型火力発電も難しく、電力需要の増加分は原発に頼ってきた。今は全電力を水力6割・原子力4割で賄う。
ただ、スイスは暖房用の電力が必要な冬に凍結などで水力発電が減るため、フランスから原発2基分の電力を輸入しており、ピーク時の原発依存率は5割に上る。しかも世界有数の豊かな生活を維持するため、電力消費量は今も年1%ずつ増え続けている。
こうした原発依存を見直す転機は86年のチェルノブイリ事故だった。原発への懐疑が広がり、90年の国民投票で「新規建設10年凍結」を決めた。
凍結期間が明けるのを待って、反原発派は90年に否決された「脱原発」を問う国民投票を再び要求したが、政府は原発依存の新エネルギー政策で対抗する。
03年の国民投票では「凍結10年延長」「既存原発5基の順次閉鎖」をともに否決。政府は05年から原子力開発再開を本格化し、20年までの全5基更新計画を進めていた。
こうした中、原発依存脱却のための再生可能エネルギー開発で、頼みはまずは風力だ。35年までに全電力の1割を目指すが、「風車による低周波騒音」が問題化し、住民の反対は強い。太陽光は肝心の冬に曇りが多く、地熱は設備にコストがかさむ。稼働中の全原発を順次停止していく向こう20年余で、原発相当分を代替できる見通しは立っていない。
原発停止後、廃炉には20年以上かかり、廃炉に向けた技術も確立していない。費用は総額1兆5000億円相当を想定。積み立て基金は、金融市場で年5%の投資利益率を見込んでおり、資金不足は確実だ。
核廃棄物は、水の浸透しにくい深い地層に埋める計画で、候補地を選定し、国際共同研究も行っているが、住民投票で否決が相次ぎ、中断している。
核は怖いが、豊かな生活もやめられない民意が、財政負担や技術の壁、原発増設の国際潮流に直面して、チェルノブイリ後と同じ「揺り戻し」のサイクルをなぞらないとも限らない。
「原子力開発継続」の逃げ道は、世論のぶれを見越して軌道修正の余地を残した政治家の打算とも読める。その場合、「脱原発」は選挙を乗り切り、当面の世論をなだめるための政治アピールに終わる可能性をはらむ。政府は6月、50年までの新エネルギー政策を議会に提出するが、どこまで具体像を描けるかが焦点だ。 |
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原発の活断層連動調査 |
20120308
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泊、柏崎刈羽、敦賀、島根について活断層再検討の指示があるようです。
■泊原発
泊原発の耐震見直し、想定活断層の延長を要請へ 保安院
朝日新聞2012年2月28日19時38分
北海道電力泊原発の耐震安全性をめぐり、経済産業省原子力安全・保安院は28日、周辺の活断層の調査が不十分として、より長い活断層を想定するよう求める方針を示した。より大きな揺れの想定が必要になる可能性がある。泊原発は、3号機が全国で稼働中の2基のうちの1基。
専門家への意見聴取会で明らかにした。泊原発は東日本大震災前から、想定すべき活断層の長さが定まらず、これをもとにした国の新耐震指針に基づく安全性確認が他原発より遅れている。想定が上がれば運転継続や停止後の再稼働の議論に影響する可能性もある。
問題となっているのは敷地沖約40キロにある活断層群など。北海道電力はこれまでの審議で長さ81キロにわたって連動するとし、今回はさらに90キロとする方針を示した。しかし、南端部分の北海道電の調査結果では、さらに南の陸地へ延びる可能性が否定できないと判断。調査待ちで審議に時間がかかった震災前の反省を踏まえ、追加調査を待たず長さを延ばすよう求める。
泊原発の耐震想定活断層、さらに延長を検討 北海道電
朝日新聞2012年3月8日18時41分
北海道電力泊原発の耐震安全性をめぐり、より長い活断層を想定するよう経済産業省原子力安全・保安院が求めた問題で、北海道電は8日、考慮する活断層を8キロ南に伸ばして98キロとし、さらに南の66キロの活断層との連動を検討する方針を表明した。保安院はこの長さで十分かを、専門家の意見を踏まえて判断する。
保安院が開いた専門家の意見聴取会で報告した。議論になっているのは敷地沖約40キロにある海底断層群で北海道電は昨秋、81キロの連動を考慮すると表明した後、90キロまで延長したが、不十分と指摘されていた。
泊原発は3号機が稼働中だが、全国の原発のなかでも国による耐震安全性の再確認が遅れている。長い活断層を想定すると、より大きな揺れに耐えられるか見直す必要が出てくる。
北電:泊原発の耐震性を再評価へ 保安院に報告
毎日新聞 2012年3月8日 19時50分(最終更新 3月9日 1時55分)
北海道電力は8日、泊原発沖の海底と陸域にある複数の活断層が最大長さ約164キロにわたって連動すると仮定して揺れを計算し、耐震性を評価し直すと経済産業省原子力安全・保安院に報告した。再評価で同原発の想定する最大の揺れ(基準地震動、550ガル)を上回るとみられる。そうなれば、再稼働の条件となる1、2号機の安全評価(ストレステスト)結果の再検討を迫られ、再稼働時期が遅れることになる。
同原発の基準地震動は従来、西約80キロにある長さ101キロの海底断層を基に算出していたが、東日本大震災後に保安院から見直しの指示を受けていた。
北電の再評価計画によると、西約40キロ沖の海底断層が連動する長さを約98キロに延長。4月中旬に揺れが従来想定を超えるか計算結果をまとめる。その後、陸域についても南側の黒松内低地断層帯から八雲断層帯まで約66キロにわたる連動を想定し、海陸の総延長約164キロで連動した場合の揺れの大きさを同月中にも示す。
保安院は北電の計画について複数の専門家に意見を聞き、今月28日に妥当性を判断する。
北電は既に1、2号機のストレステスト1次評価結果を保安院に提出。従来想定が引き上げられれば、テストのやり直しや修正を迫られることになる。【岡田英】
北海道・泊原発:陸域断層、連動想定を 保安院が耐震性見直し指示
毎日新聞 2012年2月29日 東京朝刊
経済産業省原子力安全・保安院は28日、北海道電力泊原発の西約40キロにある海底断層と陸域の活断層とが連動して地震を起こした場合を想定して同原発の耐震性を再検討するよう、北電に口頭で指示した。連動範囲は最大約150キロ。北電は当初、海底断層だけの連動を想定、延長90キロで計算する方針だったが、見直しが必要か検討する。同原発で想定する最大の揺れ(基準地震動)が引き上げられる可能性が強まった。
この日開かれた保安院の意見聴取会で、北電の方針に対し「データが不十分」との批判が相次いだ。保安院はさらに、黒松内低地断層帯(39キロ)など陸の断層との連動も検討するよう求めた。同原発の基準地震動はもともと、約80キロ西にある長さ101キロの断層を基に算出された。東日本大震災後、保安院の指示を受け、より原発に近い海域にある複数の断層の連動も考慮、延長81キロで想定すると昨年12月に報告したが、保安院から想定の甘さを指摘され、延長90キロに修正していた。【岡田英】
泊原発の想定地震、複数活断層の連動も考慮
(2012年3月8日11時28分
読売新聞)
北海道電力は8日、泊原子力発電所で想定される地震の揺れを決める際に、総延長で最大約164キロ・メートルになる複数の活断層の連動を考慮する計画を明らかにした。
早ければ来月にも結果を示す。想定の揺れが従来の値(550ガル)を上回るのは間違いなく、再稼働の前提となる「ストレステスト(耐性検査)」の結果に影響するのは必至だ。
同社は、経済産業省原子力安全・保安院の方針に基づき、従来から検討対象だった敷地西側にある海の活断層の長さを見直して総延長を約98キロ・メートルに延ばし、さらに陸側約66キロ・メートルの活断層も連続すると想定して、揺れを検討することにした。その結果、活断層の総延長が保安院の示した「最大150キロ・メートル」よりも長くなった。
北海道電、泊原発の耐震を再評価 164キロの活断層連動想定
2012/3/8
22:50日本経済新聞
北海道電力は泊原子力発電所(泊村)敷地西側の活断層について、最大約164キロメートルにわたって連動するとの前提で「耐震安全性評価」(バックチェック)を実施する。北電はこれまで海域側と陸側の活断層を切り離して評価の対象としてきたが、より厳格に評価する。結果は4月下旬にも出る見込みだ。
経済産業省原子力安全・保安院が8日開いた専門家意見聴取会で明らかにした。
北電は先月28日の意見聴取会で、泊原発周辺の断層の長さを海側の約90キロにして評価すると報告した。ところが専門家から海側と陸側の活断層が連動する可能性があるとの指摘があり、北電は海側の活断層を約98キロ、陸側を約66キロとして同時に動くことを想定し、地震の揺れなどを再評価することにした。
再評価で地震の揺れなどが上方修正されることがあれば、既に提出済みの泊原発1、2号機の再稼働に向けたストレステスト(耐性調査)に影響する可能性がある。ただ北電は海側と陸側の活断層の連動自体は否定的な見解を示す。今後、再評価と並行して現地で海上音波探査やボーリング調査などを実施し、連動の有無を確認する方針だ。
■東海第二原発
東海第二原発周辺、活断層の連動「否定できず」
(2012年3月1日08時39分
読売新聞)
茨城県の東海第二原子力発電所、東海再処理施設の周辺の2か所で、「複数の活断層が連動する可能性を否定できない」とする報告を日本原子力発電と日本原子力研究開発機構が29日、それぞれ経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
いずれも活断層の総延長が単独の2倍(約40キロ・メートル)に延び、両施設で想定される地震の揺れの見直しを迫られる可能性もある。
連動の検討は、東日本大震災を踏まえ、保安院が原子力施設を持つ14事業者に指示したもの。2施設と再評価を検討中の北海道電力以外は「評価を変える必要はない」と結論付けた。
ただ、関西電力は、再稼働を目指す大飯原発について、活断層が連動した場合の「ストレステスト(耐性検査)」の計算も発表。1・8倍としていた地震に対する施設の余裕度が1・6倍に下がるものの、「十分に余裕がある」とした。
■柏崎刈羽原発
活断層連動、再検討を指示 東電、中国電に保安院
2012年3月7日
22時08分中日新聞←共同通信
経済産業省原子力安全・保安院は7日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)と中国電力島根原発について、周辺の複数の活断層が連動する可能性を再検討するよう指示した。
両社は「連動を考慮する必要はない」などと報告していたが、7日開かれた保安院の専門家会議で「地質構造などから連動を考慮するべきだ」との指摘が相次いだため。
柏崎刈羽原発について、原発周辺の陸地から海に延びた複数の断層が最大約130キロにわたり連動する可能性を専門家が指摘。この一部は、想定される最大の揺れの強さ(基準地震動)の設定に採用されており、評価次第では基準地震動の引き上げが必要になる。
柏崎原発近くの断層、連動の可能性を再評価へ
(2012年3月8日07時24分
読売新聞) 原子力発電所の耐震安全性を調べている経済産業省原子力安全・保安院は7日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の東側にある複数の断層が連動するかどうか、東電に再評価するよう指示する方針を決めた。
同日開かれた、専門家による意見聴取会で「地下でつながっている可能性があり連動を考慮すべきだ」との指摘を受けたもの。
同原発の想定した揺れが見直されることになると、再稼働に必要な「ストレステスト(耐性検査)」の修正も必要になり、東電の経営計画に影響する可能性が出てきた。
活断層連動、再検討を指示 東電、中国電に保安院
2012年3月7日
22:10
西日本新聞
経済産業省原子力安全・保安院は7日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)と中国電力島根原発について、周辺の複数の活断層が連動する可能性を再検討するよう指示した。
両社は「連動を考慮する必要はない」などと報告していたが、7日開かれた保安院の専門家会議で「地質構造などから連動を考慮するべきだ」との指摘が相次いだため。
柏崎刈羽原発について、原発周辺の陸地から海に延びた複数の断層が最大約130キロにわたり連動する可能性を専門家が指摘。この一部は、想定される最大の揺れの強さ(基準地震動)の設定に採用されており、評価次第では基準地震動の引き上げが必要になる。
柏崎刈羽
活断層再評価指示を検討
NHK3月8日 5時2分
新潟県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所の近くを通る活断層について、国の原子力安全・保安院は、専門家から、活断層の規模が大きくなる可能性があるという指摘が出たことを受けて、東京電力に再評価を指示するか検討することになりました。
柏崎刈羽原発の耐震安全性について、東京電力は、原発敷地の東側を通る片貝断層と呼ばれる活断層など、およそ90キロにわたる複数の断層が連動することを考慮して評価しています。
これについて、7日、原子力安全・保安院が開いた会議で、専門家から、片貝断層の南側にある活断層も連動して動く可能性も考慮して評価すべきだという意見が出ました。
これらの断層を合わせると、長さはおよそ130キロに及び、再評価の結果によっては、柏崎刈羽原発の耐震性を評価する基準の地震動が大きくなる可能性があり、その場合、再稼働の判断の前提とされるストレステストの結果に影響が出るおそれもあります。
このため原子力安全・保安院は、ほかの専門家の意見も聞いたうえで、東京電力に再評価を指示するか検討することにしています。
また、7日の会議では、松江市にある中国電力島根原子力発電所についても、原発の北側を通る複数の活断層がおよそ50キロにわたって連動して動くことを考慮すべきという意見が出て、原子力安全・保安院は中国電力に活断層の再評価を求めることにしています。
連動地震起きる可能性低い 東電
2012年03月01日 朝日新聞
東京電力は29日、柏崎刈羽原発周辺の活断層が連動した地震が起きる可能性は低いとする評価をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に出した。専門家の一部が大地震をもたらす可能性があると指摘する「佐渡海盆東縁断層」は評価の対象にしなかった。
東電は、同原発周辺の「F―B断層」や「長岡平野西縁断層帯」だけでなく、両断層から5キロ以上離れた活断層を含め、どこかの活断層が動けば連動した大地震が起こるかどうかをシミュレーション。連動は約3万~約200万年以上に1回だと評価した。
東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)らは「F―B断層」を含めた長さ50~60キロの「佐渡海盆東縁断層」の存在を指摘している。2009年に県技術委員会は存在を否定したが、東日本大震災以降、県技術委の委員から再評価を求める声が上がっていた。東電担当者は「海底探査でも見つかっておらず(存在しないとの)結果は東日本大震災があっても変わらない」と話した。(富田洸平)
柏崎刈羽原発:周辺活断層連動で「地震の可能性低い」--東電が報告 /新潟
毎日新聞 2012年3月1日 地方版
東京電力は29日、経済産業省原子力安全・保安院に対し、これまで連動を考慮していなかった柏崎刈羽原発周辺の活断層について、再評価の結果、連動による地震の可能性は低いと報告した。東日本大震災や福島第1原発事故を受け、保安院が1月、再評価を電力事業者に指示していた。
東電は、07年の中越沖地震を受け基準地震動(原発で想定する最大の揺れ)を見直した際、活断層の連動を考慮したが、今回は、それ以外の活断層の連動の可能性を検討した。活断層間の距離が5キロを越えると連動を考慮しないとしていた「5キロルール」に該当する活断層も再評価した。
五つのパターンの連動可能性をシミレーションした結果、連動の平均発生間隔は最短で約17万年、最長だと200万年以上とし、連動の可能性は低いとした。このため東電は基準地震動の見直しはしない方針。【宮地佳那子】
■志賀原発
志賀原発:周辺断層、連動なし 北陸電、保安院に報告 /石川
毎日新聞 2012年3月1日 地方版
北陸電力は29日、志賀原発(志賀町)周辺の活断層が連動して地震を起こす可能性について検討した結果、「連動性を考慮する必要のある断層はなかった」と経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
東京電力福島第1原発事故を受けた耐震性評価の見直しの一環。政府はこれまで、活断層が5キロ以上離れている場合は断層が連動する可能性について検討することを求めなかったが、研究の進展により、近くにある別の断層が動いても連動しない場合や、複数の断層が地下でつながっている例などが判明。保安院は、地形や地質構造を考慮して連動の可能性を調べるよう電力各社に指示していた。
北陸電は、志賀原発に最も影響を与えるとしている「笹波沖断層帯」と、2010年に能登半島北岸に示された「猿山沖セグメント」が連動する可能性など、計4パターンを検討。地層の構造の違いや断層間を遮る岩盤の存在が認められることから「一括して連動するとは考えにくい」と結論づけた。既に実施していた調査結果や研究データなどを参考にしたという。【宮嶋梓帆】
■敦賀原発、美浜原発、高浜原発、大飯原発
敦賀原発下に35キロの活断層 産総研調査、従来は過小評価
福井新聞(2012年3月6日午前9時35分)
日本原電敦賀原発1、2号機の敷地を通る活断層「浦底(うらぞこ)―柳ケ瀬山断層帯」(浦底断層)は少なくとも全長35キロあり、マグニチュード(M)7・4程度と従来の想定の2倍以上に当たるエネルギーの地震を起こす可能性が高いことが5日、産業技術総合研究所の杉山雄一主幹研究員らの調査で分かった。
浦底断層の南部にある複数の断層が広域で連動する可能性もあり、杉山氏は「最悪の場合も考えないといけない」として、大規模な連動地震についても考慮すべきだとしている。
政府の地震調査委員会や日本原電は連動する他の断層も含め、全長25キロでM7・2程度と評価しており、過小評価だった可能性が高い。原発の立地場所として問題があることを示すもので、安全性の再検討は必至だ。日本原電は「現段階では、コメントは何もない」としている。
杉山氏は、原発の耐震性を評価する経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議の委員。
杉山氏によると、日本原電の音波探査結果などから、敦賀原発の東側の敦賀湾で浦底断層から2~3キロの位置に複数の活断層があり、浦底断層と同時に動く可能性が高いと分かった。全長は35キロとなる。こうした海底断層は、日本原電や国の安全審査では考慮してこなかったという。
浦底断層は上下と横にずれており、全体では1回の活動でのずれは3メートル以上と判明。ずれの大きさから断層の長さを求める計算式に当てはめると約39キロとなり、音波探査の結果から判断した35キロとほぼ同程度の長さとなった。これまで日本原電は約1・7メートルのずれを想定していた。
杉山氏は、南側にある滋賀県の断層と連動する可能性も指摘。まだデータが十分ではない部分もあるが、ずれは5メートル近い可能性があるという。
敦賀市原子力安全対策課の本多恒夫課長は「経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議で審査し、(対策が必要な)新たな知見となれば、耐震安全性評価にしっかり反映させてもらいたい」と述べ、国の対応を注視していく考えを示した。
浦底断層の西側の原子炉建屋直下にも多数の断層があり、同時に動く危険性が指摘され、日本原電が調査中。保安院は「同時に動くと確認されれば、立地不適格となる」としている。
敦賀原発、地震の揺れ再評価へ 敷地内断層問題で保安院指示
(2012年3月7日午前7時32分)福井新聞
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)で、敷地内を通る「浦底―柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」のため想定以上の地震が起きる可能性があると判明した問題で、経済産業省原子力安全・保安院は6日、新たな想定を基に地震の揺れを評価し直して報告するよう、日本原電などに求める方針を固めた。
浦底断層の調査は、産業技術総合研究所が実施。保安院は、調査内容に沿って地震を想定し、揺れが原発の建屋や機器に与える影響を評価するよう求める。断層の傾きなど、原発への影響が不利な条件も考慮させる。
浦底断層は、敦賀原発の原子炉建屋から約250メートル離れた敷地内を通っており、同原発の耐震安全性に深刻な影響が生じる可能性がある。
また周辺の美浜原発(関西電力)、高速増殖炉もんじゅ(日本原子力研究開発機構)の耐震安全性にも影響するため、保安院は計3事業者に影響評価を指示する方向。保安院は「産総研の調査結果を重く受け止めている。原電などには早急に対応してもらう」としている。
浦底断層について、日本原電などは「全長25キロで、マグニチュード7・2程度の地震を起こす可能性がある」と評価。産総研の今回調査では全長35キロ以上で、さらに南方の活断層と連動する可能性が高く、想定の2倍以上に当たるエネルギーの地震を起こす可能性があることが判明した。
産総研調査は6日、都内で開かれた保安院の専門家会議で詳細が紹介される予定だったが、見送られた。保安院は「産総研に調査を委託した文部科学省の了承が得られなかった」と説明した。
若狭湾の活断層連動、否定できず 保安院聴取会で専門家指摘
(2012年3月7日午前7時44分)福井新聞
経済産業省原子力安全・保安院は6日、地震・津波に関する意見聴取会を開き、若狭湾周辺の複数の活断層の連動の可能性について、新たに考慮する必要はないとした電力事業者の報告を審議。大半の活断層で連動を否定するにはデータが不足していると専門家は指摘し、12日に再度説明を求めることになった。
保安院は原発の耐震安全性評価(バックチェック)の一環として、連動の可能性を再検討するよう関西電力、日本原電、日本原子力研究開発機構に指示。3事業者は、新たな連動を考慮する必要はないとの結論をまとめていた。
意見聴取会で4人の委員は、熊川断層と大飯原発北方にある二つの断層の関係をめぐり「連続はしていないが、連動の可能性は否定できない」「示されたデータだけでは判断できない」などと指摘。13通りの組み合わせの大半に対して、妥当との評価はなかった。委員の杉山雄一産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主幹研究員は「東日本大震災を目の当たりにして、可能性が完全に否定できないものは、考慮せざるを得ない」と話していた。
保安院は電力事業者に対し、データの追加提出や再調査の必要性、連動を考慮した対応への切り替えなど、再度説明を求めることにした。(長谷川靖)
敦賀原発:周辺斜面、地震で地滑りない 原電、評価を保安院に提出 /福井
毎日新聞 2012年2月29日 地方版
日本原子力発電は28日、敦賀原発の周辺斜面で、想定する地震の揺れでは地滑りが発生しないとする評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
福島第1原発事故を受けて、保安院が昨年11月に原電に評価を指示していた。原電が原発敷地内の斜面3カ所の地質を分析し、地面の滑りやすさを計算した結果、斜面の安定性は日本電気協会が示す評価基準を上回っていることが確認できたという。【柳楽未来】
原発周辺活断層:若狭湾岸の活断層連動「極めて低い」 関電など、保安院に評価結果提出 /福井
毎日新聞 2012年3月1日 地方版
若狭湾岸に原発を持つ関西電力など3事業者は29日、原発周辺で複数の活断層が連動して動く可能性を「極めて低い」とする評価結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。今後、専門家による意見聴取会で審議される。
保安院が今年1月、活断層の連動で大きな地震が起きる可能性を調査するよう指示していた。
3事業者は、ある活断層が動いて生じた力が別の活断層に及び、誘発されて一緒に動く可能性を調査した。若狭湾岸約20カ所の活断層について、15通りの組み合わせを考え、今後200万年に連動する可能性を計算。その結果、最も発生しやすい組み合わせで約46万年に1回、多くは100万年以上起きないとし、「連動を考慮する必要はない」と結論づけた。
活断層に詳しい岡田篤正・立命館大教授(変動地形学)によると、活断層の連動の可能性が指摘され始めたのは最近で、調査手法が確立されていないという。「過去の巨大地震で、活断層が連動して引き起こされたと思われるものがあり、最大の地震動を考えるべき原発では重要な視点だ。今後の意見聴取会で出るであろう指摘や意見をできる限り反映していくべきだ」としている。【柳楽未来】
■島根原発
(原子力安全保安院が再検討指示。柏崎刈羽の項参照)
活断層の連動は考慮の必要なし
2012年03月01日朝日新聞
◆中電、原発への影響評価◆
中国電力は29日、松江市の島根原発周辺に13ある活断層について、「複数が連動する可能性の考慮は不要」とする結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に同日、報告した。原発への影響は従来通り、約2・5キロ南の宍道断層によるものが最大という。
保安院が、活断層同士が連動する可能性の検討を電力各社に指示していた。中電は原発敷地内に震度5以上の地震を起こすとみられる13断層について、過去の海上音波探査の記録や文献を分析。宍道断層とは連動せず、他断層が連動しても原発に影響はないと判断した。(斉藤智子)
島根原発:周辺活断層「連動性認めず」 中国電、保安院に報告 /島根
毎日新聞 2012年3月1日 地方版
中国電力は29日、東日本大震災に関連し、原子力安全・保安院から指示を受け検討していた島根原発(松江市鹿島町片句)周辺の活断層の連動性について、「新たに連動を考慮する必要がある活断層はない」との検討結果を同院に報告した。
保安院は1月末、全国の原子力事業者に対し、原発に影響を与える可能性がある活断層について、その連動性を検討するよう指示。中国電によると、島根原発に震度5以上の揺れをもたらす可能性がある活断層13本について検討したが、新たな連動性は認められなかった。仮に連動していたとしても、同原発の南に最短で2・8キロの位置に伸びる宍道断層を上回る影響はないと判断した。【目野創】
■伊方原発
伊方原発:活断層連動でも「見直し不要」 四電、国に報告書 /愛媛
毎日新聞 2012年3月1日 地方版
四国電力は29日、原発の安全審査で5キロ以上離れた活断層の連動性を考慮するよう求めた国の指示に対し、報告書を提出した。中央構造線断層帯の連動は既に織り込み済みなどとして、想定する最大の揺れである基準地震動570ガル(ガルは加速度の単位)を「見直す必要はない」としている。
東日本大震災を受け、国が5キロ以上離れた活断層の連動性を考慮しなくてよいとするルールを見直し、1月27日に再評価を指示していた。
四電は、伊方原発北側の敷地前面海域断層群については、中央構造線断層帯にあることから、関西地区の金剛山地東縁から九州地区の別府湾-日出生にかけた複数の連動ケースを既に考慮していると回答。その結果、地震動の評価では、前面海域断層群が支配的で、連動ケースでも基準地震動への影響はないことを確認した、と報告している。
また同原発南側の五反田断層(八幡浜市)など2断層については、互いに5キロ以上離れており向きも異なることから、「連動性の考慮は必要ない」と結論付けた。【中村敦茂】
活断層連動性は考慮の必要なし/四電が国に報告
2012/03/01
09:26四国新聞
四国電力は29日、伊方原発(愛媛県伊方町)周辺の活断層が連動する可能性について、「新たに考慮する必要はない」とする報告書を国に提出した。
国は1月下旬、安全審査の際に「5キロ以上離れた断層は連動を考慮しない」との従来のルールを見直し、離れた複数の断層が連動する可能性を検討するよう、各電力会社に指示していた。
四電によると、中央構造線断層帯など伊方原発20+
件の半径30キロ以内にある三つの断層は、耐震設計の段階で既に考慮しており、さらに地質の構造上、三つの断層に関連性はなく、連動性の考慮や揺れの想定の変更は行わないとしている。
■玄海原発
「玄海原発、耐震性に影響なし」九電、国に報告書提出
佐賀新聞2012年03月01日更新
九州電力は29日、玄海原発(東松浦郡玄海町)周辺の活断層が連動する可能性について、既に連動を踏まえて適切に評価しているとした報告書を経産省原子力安全・保安院に提出した。
九電によると、2010年3月までに国に報告した耐震安全性評価で、福岡県北西部の警固断層帯(長さ約56キロ)と壱岐北東部の断層群(同48キロ)が連動した場合の揺れの強さを評価。耐震性に影響がないことを確認しているという。
保安院が1月27日、原発周辺の活断層が連動する可能性を調べるよう電力各社に指示していた。 |
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高山市長:「原発断固反対」議会で答弁 |
20120306
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国島・高山市長:「原発断固反対」議会で答弁 /岐阜
毎日新聞 2012年3月7日 地方版
高山市の国島芳明市長は6日、市議会で「安全に確証が持てない原子力発電所の運転には断固反対する」と述べ、「脱原発」を目指す姿勢を明らかにした。
原発に対する考え方を問われ、国島市長は「電力不足による不便な生活を強いられることも起こると考えられるが、全ての影響を乗り越えて脱原発を目指したい。一日も早く原発のない社会を創るため高山市ができる取組を進める」と答えた。
一方で「電力供給の不安定化や電力料金上昇により産業の海外移転が加速し、国民所得や国の収支にも影響がおよぶ可能性がある。景気低迷や失業の恐れが自分の身に降りかかってくることも覚悟しなければならない」と指摘。「できる限りの節電と電力事業者による発電施設の増強という課題に全力で取り組んだ上で廃炉がある」と述べ、一定の条件を満たした上での廃炉を主張した。【宮田正和】 |
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おおい町議会:原発問題で統一見解 |
20120306
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おおい町議会:原発問題で統一見解 /福井
毎日新聞 2012年3月7日 地方版
おおい町議会は6日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働など原発問題に関する統一見解を定めた。
見解は、福島第1原発事故を受け、立地自治体として安全性に妥協のない対策の確立を国に求めるとし、併せて長期にわたる原発停止の可能性を指摘し、原発をよりどころとしてきた地域経済と自治体財政への救済措置を国に求めている。
その上で、原発の安全確保策として、国が一元管理責任を遂行することや、福島の事故の知見を反映した安全基準の提示、避難道路の多重化など5項目を示した。さらに稼働停止中の経済・財政措置として稼働の有無に影響されない財政支援や稼働停止で停滞する地域経済の救済を挙げている。【松野和生】
「安全確立と経済支援を」
原発で国へ要望 おおい町議会、意思統一
(2012年3月7日
読売新聞)
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題について、おおい町議会は6日、原発問題に関して国に求める「統一見解」を発表した。再稼働が注目される中、議会の意思表示が必要と判断したという。再稼働の前提となる福島第一原発事故を踏まえた安全の確立と、原発停止中の財政支援の2本柱で、新谷欣也議長は「再稼働の条件ではない。国から安全基準が示されれば改めて議論する」としている。
見解には、▽暫定的安全基準を遅滞なく提示する▽原子力政策の必要性と安全確保策の工程を住民に説明する▽高経年化と安全性の関連、若狭地方に影響を及ぼすと考えられる地震や津波を検証し、結果をストレステストの余裕度の判断基準とする▽原発停止による地域経済への影響を回避するよう支援する――などを盛り込んでいる。
経済支援求める統一見解 おおい町議会、安全確保も 関電大飯原発再稼働
2012.3.7
16:40
サンケイビズ
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、立地する福井県おおい町議会は7日までに、原発停止中の自治体への財政支援や東京電力福島第1原発事故を踏まえた安全基準の提示を国に求める「統一見解」をまとめた。新谷欣也議長の提案で6日に全員協議会を開き、14人の全議員が賛成した。
新谷議長は取材に「再稼働の手続きが進み、町議会の動向が全国から注目される中、立地地域の議会として意思表示する必要がある」と強調した。
見解は「妥協のない安全対策の確立」を前提に、原発停止で交付金減少など影響を受ける自治体としての町や、原発関連業者への経済的支援を国に求めている。 |
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玄海原発:圧力容器の「健全」記述を保安院が削除 |
20120306
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玄海原発:圧力容器の「健全」記述を保安院が削除
毎日新聞 2012年3月6日 20時40分(最終更新 3月7日 0時45分)
経済産業省原子力安全・保安院は6日に開いた原発の老朽化に関する専門家の意見聴取会で、前回示した九州電力玄海原発1号機(佐賀県玄海町)の原子炉圧力容器を健全とする記述を資料から削除した。保安院は「前回の見解を取り消したわけではない」としているが、委員からは圧力容器がもろくなっている可能性を示すデータの評価方法などに異論が出ている。
保安院は先月22日の聴取会で、それまでの議論を整理し、「電子顕微鏡で圧力容器の試験片を観察した結果、健全性は確保されている」などと見解をまとめた。だが、6日に示した資料では「確認したデータなどから健全性は確保されていると評価して良いか」という表現にとどめた。
石垣宏毅・高経年化対策室長は「前回の見解を撤回するわけではない。まだ議論が終わっていないという意見もあるだろうから慎重に書いた。月内に審査案をまとめる」と説明した。
圧力容器は中性子を浴びてもろくなるため、容器と同じ材質の試験片を数年~十数年ごとに調べている。1号機では劣化に伴って上昇する材料の温度が93年に56度だったが、09年には予想を超える98度まで上がっていた。
九電は聴取会で温度変化は予測の範囲内と説明。だが、委員を務める井野博満・東京大名誉教授は、容器の溶接の有無を無視したデータの評価方法や評価基準自体の信頼性を疑問としている。【関東晋慈】 |
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伊方原発2号機、30年超運転認可へ |
20120306
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伊方2号機「機器健全」=稼働30年、保安規定認可へ
2012年 3月 7日 7:01
ウォールストリートジャーナル←[時事通信社]
経済産業省原子力安全・保安院は6日、稼働30年を迎える原発を対象に高経年化(老朽化)対策として行っている意見聴取会を開き、四国電力伊方原発2号機(愛媛県伊方町)の機器を健全と認めた。保安院は近く、同原発の保守点検ルールに当たる保安規定を認可する方針。東京電力福島第1原発事故の後、原発の保安規定が認可されるのは初めて。
伊方2号機は1月、定期検査のため運転を停止。再稼働には保安規定の認可とは別に、ストレステスト(耐性評価)の1次評価で妥当と判断されることなどが条件となっている。
聴取会では委員の井野博満東京大名誉教授が、老朽化対策の審査基準が妥当かどうか見直す必要性を指摘。福島第1原発事故を受け安全設計指針の見直しが進んでいることを踏まえ、老朽化対策の評価も条件付きであることを明示すべきだと訴えたが、保安院は「現在の審査基準に基づけば、条件を付す必要はない」と拒否した。
伊方原発2号機、30年超運転認可へ 震災後初めて
朝日新聞2012年3月6日22時0分
経済産業省原子力安全・保安院は6日、今月19日に運転開始から30年を迎える四国電力伊方原発2号機(愛媛県)について、今後10年間の運転延長を妥当とする審査結果案をまとめた。専門家会合で了承された。東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転延長が認められるのは初めて。
四国電力は昨年3月に運転延長を申請。原発事故後、保安院は11月から専門家会合を開いて審査してきた。同原発3号機で02年と04年にポンプの主軸が折れるなどのトラブルが起きたため、点検の充実などを同電力に求める意見が出たが、保安院は近く運転延長の認可を出す。
原発は運転開始から30年目以降、10年ごとに高経年化(老朽化)対策の報告書を作り、保安院から認可を受けている。国内の原発全54基のうち、30年を超えて運転が認められるのは20基目。
伊方原発2号機の30年超運転、保安院が認可へ
(2012年3月6日20時29分
読売新聞)
19日に運転開始から30年を迎える四国電力伊方原子力発電所2号機(愛媛県)について、経済産業省原子力安全・保安院は6日、今後10年の運転延長を認可する方針を示した。
30年を超える原発の運転継続には10年ごとに認可が必要で、東京電力福島第一原発事故後では初の認可となる。
保安院が6日に開いた専門家からの意見聴取会で、四国電力は緊急炉心冷却装置のポンプなどで点検を追加する対策を報告した。これを受けて保安院は、四国電力の長期的な管理計画は妥当とする認可審査書の案を説明した。委員から異論はなかった。保安院の石垣宏毅・高経年化対策室長は「審査書をまとめ、認可という形になる」と述べた。
四国電力は昨年3月に運転延長の認可を申請した。伊方2号機は現在、定期検査のため停止中で、ストレステスト(耐性検査)の提出に向けた評価が行われている。 |
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敦賀原発:保安院、耐震性再評価を要求へ |
20120306
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敦賀原発下に35キロの活断層 産総研調査、従来は過小評価
福井新聞(2012年3月6日午前9時35分)
日本原電敦賀原発1、2号機の敷地を通る活断層「浦底(うらぞこ)―柳ケ瀬山断層帯」(浦底断層)は少なくとも全長35キロあり、マグニチュード(M)7・4程度と従来の想定の2倍以上に当たるエネルギーの地震を起こす可能性が高いことが5日、産業技術総合研究所の杉山雄一主幹研究員らの調査で分かった。
浦底断層の南部にある複数の断層が広域で連動する可能性もあり、杉山氏は「最悪の場合も考えないといけない」として、大規模な連動地震についても考慮すべきだとしている。
政府の地震調査委員会や日本原電は連動する他の断層も含め、全長25キロでM7・2程度と評価しており、過小評価だった可能性が高い。原発の立地場所として問題があることを示すもので、安全性の再検討は必至だ。日本原電は「現段階では、コメントは何もない」としている。
杉山氏は、原発の耐震性を評価する経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議の委員。
杉山氏によると、日本原電の音波探査結果などから、敦賀原発の東側の敦賀湾で浦底断層から2~3キロの位置に複数の活断層があり、浦底断層と同時に動く可能性が高いと分かった。全長は35キロとなる。こうした海底断層は、日本原電や国の安全審査では考慮してこなかったという。
浦底断層は上下と横にずれており、全体では1回の活動でのずれは3メートル以上と判明。ずれの大きさから断層の長さを求める計算式に当てはめると約39キロとなり、音波探査の結果から判断した35キロとほぼ同程度の長さとなった。これまで日本原電は約1・7メートルのずれを想定していた。
杉山氏は、南側にある滋賀県の断層と連動する可能性も指摘。まだデータが十分ではない部分もあるが、ずれは5メートル近い可能性があるという。
敦賀市原子力安全対策課の本多恒夫課長は「経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議で審査し、(対策が必要な)新たな知見となれば、耐震安全性評価にしっかり反映させてもらいたい」と述べ、国の対応を注視していく考えを示した。
浦底断層の西側の原子炉建屋直下にも多数の断層があり、同時に動く危険性が指摘され、日本原電が調査中。保安院は「同時に動くと確認されれば、立地不適格となる」としている。
福井・敦賀原発:保安院、耐震性再評価を要求へ 活断層長さ想定超えで
毎日新聞 2012年3月7日 東京朝刊
日本原子力発電敦賀原発1、2号機(福井県敦賀市)の敷地を通る活断層「浦底-柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」の長さが従来想定を超える35キロ以上の可能性が高いとする産業技術総合研究所の調査結果を受け、経済産業省原子力安全・保安院は6日、同断層帯をより長く想定して耐震性を評価し直すよう、日本原電などに来週にも求める方針を固めた。
想定が35キロ以上になれば、地震規模はマグニチュード(M)7・4程度でエネルギーは従来の2倍以上になり、同原発で想定する最大の揺れ(基準地震動)が引き上げられる可能性が高い。保安院は12日にも専門家らを交えた意見聴取会に産総研の調査結果を諮る。了承を得られれば、日本原電と周辺に美浜原発がある関西電力、高速増殖原型炉もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構に対し、断層の評価見直しを指示する考えだ。
政府の地震調査委員会や日本原電は従来、連動する他の断層も含め、全長25キロでM7・2程度と評価していた。【岡田英】
敦賀原発、地震の揺れ再評価へ 敷地内断層問題で保安院指示
(2012年3月7日午前7時32分)福井新聞
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)で、敷地内を通る「浦底―柳ケ瀬山断層帯(浦底断層)」のため想定以上の地震が起きる可能性があると判明した問題で、経済産業省原子力安全・保安院は6日、新たな想定を基に地震の揺れを評価し直して報告するよう、日本原電などに求める方針を固めた。
浦底断層の調査は、産業技術総合研究所が実施。保安院は、調査内容に沿って地震を想定し、揺れが原発の建屋や機器に与える影響を評価するよう求める。断層の傾きなど、原発への影響が不利な条件も考慮させる。
浦底断層は、敦賀原発の原子炉建屋から約250メートル離れた敷地内を通っており、同原発の耐震安全性に深刻な影響が生じる可能性がある。
また周辺の美浜原発(関西電力)、高速増殖炉もんじゅ(日本原子力研究開発機構)の耐震安全性にも影響するため、保安院は計3事業者に影響評価を指示する方向。保安院は「産総研の調査結果を重く受け止めている。原電などには早急に対応してもらう」としている。
浦底断層について、日本原電などは「全長25キロで、マグニチュード7・2程度の地震を起こす可能性がある」と評価。産総研の今回調査では全長35キロ以上で、さらに南方の活断層と連動する可能性が高く、想定の2倍以上に当たるエネルギーの地震を起こす可能性があることが判明した。
産総研調査は6日、都内で開かれた保安院の専門家会議で詳細が紹介される予定だったが、見送られた。保安院は「産総研に調査を委託した文部科学省の了承が得られなかった」と説明した。
若狭湾の活断層連動、否定できず 保安院聴取会で専門家指摘
(2012年3月7日午前7時44分)福井新聞
経済産業省原子力安全・保安院は6日、地震・津波に関する意見聴取会を開き、若狭湾周辺の複数の活断層の連動の可能性について、新たに考慮する必要はないとした電力事業者の報告を審議。大半の活断層で連動を否定するにはデータが不足していると専門家は指摘し、12日に再度説明を求めることになった。
保安院は原発の耐震安全性評価(バックチェック)の一環として、連動の可能性を再検討するよう関西電力、日本原電、日本原子力研究開発機構に指示。3事業者は、新たな連動を考慮する必要はないとの結論をまとめていた。
意見聴取会で4人の委員は、熊川断層と大飯原発北方にある二つの断層の関係をめぐり「連続はしていないが、連動の可能性は否定できない」「示されたデータだけでは判断できない」などと指摘。13通りの組み合わせの大半に対して、妥当との評価はなかった。委員の杉山雄一産業技術総合研究所活断層・地震研究センター主幹研究員は「東日本大震災を目の当たりにして、可能性が完全に否定できないものは、考慮せざるを得ない」と話していた。
保安院は電力事業者に対し、データの追加提出や再調査の必要性、連動を考慮した対応への切り替えなど、再度説明を求めることにした。(長谷川靖)
震災から1年:再稼働を目指す原発の耐震性評価に新たな懸念材料
2012年
3月 7日 11:04
ウォールストリートジャーナル
原子力発電所が集中していることから「原発銀座」と呼ばれる福井県の若狭湾沿岸。そこに立地する原子炉の少なくとも1基を再稼働させる計画が、日本の第一線の地震専門家が示した新たな見解によって頓挫する可能性が出てきた。
独立行政法人産業技術総合研究所の杉山雄一主幹研究員は6日、日本原子力発電敦賀原子力発電所の敷地を通る活断層が従来の想定より長く、より危険であるとの研究結果を明らかにした。これによって現在の耐震性評価に疑念が高まれば、同原発1、2号機の再稼働が一段と不透明になる。
さらに、福井県内にあるその他11基の原子炉をはじめとする国内の原発再稼働も遅れが出る可能性がある。経済産業省原子力安全・保安院は最近、既存の活断層データに基づいて、コンピューター解析による「ストレステスト(耐性検査)」を実施し、その結果を原発の安全性を保証する根拠としてきた。
日本国内の原子炉は過去1年間に定期検査のために次々と停止されてきた。東電福島原第1原発を破壊したような地震や津波に他の原発が持ちこたえることができるのかという懸念が残るなか、地元自治体は原発再稼働に反対している。
複数の国内報道によると、杉山氏は原子力安全・保安院が6日に開催した専門家会議で、敦賀原発の敷地を通る「浦底断層」について、その長さが35キロを上回りマグニチュード(M)7.4程度の地震を起こす力があることを示す新調査を示したという。従来のデータでは、この若狭湾を横断する断層の全長は
25キロで、そこで起こりうる地震の規模は最大M7.2とされていた。この地震の規模の違いは大きい。
産業技術総合研究所の広報担当者は杉山氏が会議でそのような主旨の発言をしたことを認めたが、コメントは同氏に直接尋ねるよう求めた。同氏からのコメントは6日午後の段階で得られていない。
原子力安全・保安院の関係者は、この件について、結論を出すには早過ぎるとした上で、専門家らの意見聴取を少なくとも来週も続けると述べた。さらに、電力会社が断層の規模について別のデータを持っている可能性もあることを示唆した。ただ、1カ所あるいは複数の原発について既存の地震データを更新することで意見が一致した場合、ストレステストの修正もせざるを得ないかもしれないと語った。
敦賀原発を所有する日本原子力発電は、原子力安全・保安院から正式報告が出るまで判断を控えると発表。同社の広報担当者は、新たな発見があれば、それを適切に反映させていくと述べた。
敦賀原発近くの活断層
再評価を
NHK3月6日
23時2分
福井県にある日本原子力発電の敦賀原子力発電所の近くを通る活断層について、国の原子力安全・保安院は、6日に開いた会議で、専門家から、活断層の規模が大きくなる可能性があるという指摘を受け、日本原子力発電に対し、この活断層の再評価を求めることにしています。
敦賀原発の耐震安全性について、日本原子力発電は、原発の敷地近くを通る「浦底断層」と呼ばれる活断層について、南側にある複数の断層と連動することを考慮したうえで、およそ25キロの長さがあると評価していました。
これについて、6日に原子力安全・保安院が開いた専門家会議で、独立行政法人の産業技術総合研究所の杉山雄一主幹研究員が、「浦底断層」の北側にある複数の活断層が、同時に動く可能性があるとして、「これまでの評価は甘い」と指摘しました。
杉山主幹研究員の調査では、「浦底断層」の長さは、北側にある活断層と連動した場合、これまでより10キロ長いおよそ35キロになるということです。
このため、原子力安全・保安院は、「浦底断層」の規模がこれまでの評価より大きくなる可能性もあるとして、日本原子力発電に再評価を求めることにしています。
再評価の結果によっては、敦賀原発の耐震性を評価する基準の地震動が大きくなる可能性もあり、その場合、再稼働の判断の前提とされるストレステストの結果に影響が出ることも予想されます。 |
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原発避難区域 移転8校の志願者激減 |
20120224
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福島第一原発周辺の県立高校の志願状況の記事です。避難地域のため、他地域に一時移転するサテライト校を設置しています。倍率0.1倍という数字だけでも驚きますが、総定員を半分から4分の1に減らしてこの倍率です。双葉高校は総定員160人だったのを来年度は40人と4分の1に減らしたのに対し(うち一般入試29人)、志願者(受験者)4人、浪江は80人から40人に減らしたのに対し志願者4人でした。廃校にはしない方針としても、継承が途絶え、高校だけでなく地域の存続が危機的状況であることのひとつと言えます。
原発避難区域 移転8校の志願者激減 福島県立高
2012年02月24日金曜日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/02/20120224t61009.htm
福島県教委は23日、2012年度県立高入試II期選抜(一般入試)の最終志願状況を発表した。福島第1原発事故で避難区域となり、新年度も他地区にサテライト校の設置を続ける8校12学科の志願状況は表の通り(表は省略)。12学科のうち11学科で、志願者が募集定員を下回った。
サテライト校を開設しているのは双葉、浪江、浪江・津島、富岡、双葉翔陽、相馬農・飯舘、小高商、小高工の8校。
小高工(機械)が志願倍率1.07倍だった以外は、全学科で定員を割り込んだ。最も低かったのは富岡(国際・スポーツ)の0.09倍。浪江(普通)0.10倍、双葉(普通)0.14倍なども低倍率だった。
原発事故で避難した8校は、中学3年を対象にした昨年の県教委調査で志望者が激減。双葉が募集定員を120人削減したほか、浪江、富岡、双葉翔陽、小高工の4校もそれぞれ40人減らした。
志願倍率が前年度比で最も低下したのは、浪江(普通)で1.08倍から0.10倍に下がった。次いで小高工の工業化学、電子、双葉翔陽(総合)、双葉(普通)の下落幅が大きかった。追加募集のIII期選抜もあるが、志願が大幅に増える可能性は低いとみられる。
サテライト校の倍率低下について、福島県教委は「避難している受験生が現在の生活拠点を基本に選んだ結果ではないか」と分析している。
志願者が定員の半数を下回る状態が3年続くと募集停止対象となるが、県教委はサテライト校について「特殊事情があり、現時点で募集停止を考える段階にない」としている。
県全体の志願倍率は全日制が1.04倍(前年度1.11倍)、定時制が0.75倍(0.82倍)で、15年度に現在の制度が始まって以降、ともに最低となった。最も高いのは福島明成(環境土木)の1.88倍だった。
募集定員は全日制1万833人、定時制347人。試験は3月8日に実施し、合格者は同14日に発表する。
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原子力機構OB就職企業、業務独占 |
20120223
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原子力機構OB就職企業、業務独占
中日新聞2012年2月23日
09時01分
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する独立行政法人日本原子力研究開発機構(原子力機構、本部・茨城県東海村)がOBの再就職した企業・団体に多額の業務を発注していた問題で、2011年8~10月の3カ月間の一般競争入札100件のうち再就職企業2社だけによる入札が39件、計6億5千万円分に上った。全体の4割を占め、競争の形を取りながらファミリー企業だけで業務を独占している実態が明らかになった。
本紙が入手した内部資料で判明した。民主党行政改革調査会もこの事実をつかんでおり、国会などで原子力機構の不透明な取引を追及する。
2社入札で目立ったのは、もんじゅの専門的な解析から社員食堂の運営までを担う「高速炉技術サービス」(敦賀市)と、原発施設の保守管理業「TAS」(敦賀市)の2社だけによる入札。両社とも機構OBが歴代社長を務めるファミリー企業で、民間調査会社の東京商工リサーチによると、TASは高速炉技術サービスの株主という資本関係にある。
資料によると、高速炉技術サービスが落札した放射性廃棄物処理設備の点検(8800万円)など、2社だけの入札は計13回に上り、両社で受注件数をほぼ半分ずつ分け合っていた。
これと同様な事例として、原発設備などの設計工事をしている「日本アドバンストテクノロジー」(茨城県東海村)と、同社の株主である「原子力エンジニアリング」(東海村)による2社入札が4件あった。いずれも原子力機構OBが社長や役員を務めている。
民主党行革調査会の花咲宏基事務局次長は「原子力機構を所管する文部科学省は天下りを受け入れ、かつ株も持ち合っている企業同士の入札の実態を精査し、改善を求めていくべきだ」と話している。
機構は09年、ファミリー企業との随意契約の多さなど不透明な取引を指摘され、競争入札を拡大。しかし業務の専門性の高さや入札条件の厳しさが他社の参入を阻んでいるのが実情。福島第1原発事故後の11年4~11月に発注した業務でも、OBの再就職した29企業・団体が277億円分を受注していたことが本紙の取材で判明している。
原子力機構 震災後も277億円発注 OB就職29企業・団体に
東京新聞 2012年2月22日
朝刊
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する独立行政法人日本原子力研究開発機構(原子力機構、本部・茨城県東海村)が福島第一原発事故後の二〇一一年四~十一月の八カ月間に発注した業務のうち、七百十四件、金額にして二百七十七億円分を機構OBの再就職した二十九企業・団体が受注していた。本紙の取材で分かった。
原子力機構の運営費の大半は国の交付金。福島事故を受け、不透明な原発マネーに批判が出ていたにもかかわらず、多額の税金を「ファミリー企業」に流していた。
公表資料によると、二十九社・団体には一一年四月時点で、機構出身者七十八人が役員に就いていた。原子力機構が一一年四~十一月に発注した工事、施設管理など研究以外の業務の合計は三千四百件、八百十八億円で、これらの企業・団体は件数で20%、金額ベースで34%を受注していた。
最も受注件数が多かったのは、OBが歴代社長を占めるNESI(茨城県ひたちなか市)。サーバーのソフトウエア更新や高速炉の炉心特性解析など七十五件、二十二億四千万円を受注した。
受注額で最多だったのはナスカ(同県東海村)。随意契約で施設の警備業務三件を受注し、契約金額は三十三億三千万円に上った。少なくとも十五年前から機構OBが社長を務め、〇八年度には総売り上げの97%が原子力機構の仕事だった。
国から機構には一一年度、運営費などで千七百四十億円が交付された。交付金の半分以上は、販売電力に応じて各電力会社に課税される電源開発促進税が原資。促進税は電気料金に上乗せされ、最終的には消費者が一世帯あたり平均で月額百十円を負担している。
原子力機構をめぐっては〇九年、勤務実態のない機構OBの役員に給与を支払っていたとして、再就職先の企業が国税当局から所得隠しを指摘された。
原子力機構の担当者は「契約の大半は競争入札で企業努力の結果。透明性、公平性に問題はない」と話している。
◆利権の構図明らか
五十嵐敬喜法政大教授(公共事業論)の話 原発は専門的な業務があり、ある程度は特定企業との取引はやむを得ない。ただ、国の独立行政法人が競争もなくOBの再就職先企業に業務を発注する構図は公共工事の利権と似通っており、談合と疑われてもしょうがない。福島第一原発事故後、原発の利権構造が明るみに出ており、これまで温存されてきた「原発ムラ」の不透明な人やカネの流れがあぶり出されるだろう。 |
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止まる原発 安全性の確保を第一に |
20120222
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止まる原発 安全性の確保を第一に
信濃毎日新聞社説02月22日(水)
全国の原発が全て停止する可能性が高まってきた。
関西電力の高浜原発3号機が定期検査に入り、現在運転中は2基だけとなった。いずれも近く定期検査に入るため、このまま再稼働がなければ商用炉54基全てが4月中に停止する。
経済活動に大きな痛手となるとの懸念がある一方、そのまま停止しておくべきだといった声も聞かれる。経済性と安全性のはざまで、世論は割れている。
政府は原発ゼロの事態も踏まえ、電力供給の見通しや対策を早急に示す必要がある。
高浜原発3号機の定期検査で、全国最多の原発が立地する福井県が稼働ゼロとなった。現在運転中の新潟県の東京電力柏崎刈羽原発6号機と北海道電力泊3号機も、定期検査が控えている。
検査を終えた原発を再稼働させる見通しは立っていない。原発ゼロが現実味を帯びてきたといえるだろう。
全ての原発が止まった場合、有効な対策を講じないでいると、夏場に約1割の電力の需給ギャップが生じる―。藤村修官房長官は記者会見で、こんな見通しを明らかにしている。電力需給の問題と真剣に向き合わなければならないときである。
だからといって、再稼働を急いでいいことにはならない。
第一に、福島第1原発事故を踏まえた新たな安全性の基準がはっきりしていない。
原子力安全委員会の班目春樹委員長は、ストレステストについて1次評価だけでは「安全確認が終わったことにはならない」と述べている。
関西電力の大飯原発の1次評価をめぐっては、経済産業省原子力安全・保安院の専門家会議のメンバーからも「楽観的シミュレーション」といった批判が聞かれる。こんな状態で再稼働すれば、将来に禍根を残すだろう。
第二に、電力需給の試算は本当に正しいのか、供給不足を防ぐにはどんな対策があるのか。その点がはっきりしていない。
大阪市の橋下徹市長は、関電の原発全停止を受けて「本当に電力が足りないのかどうかを確かめる大きなチャンスと、ポジティブにとらえるべきだ」と述べた。重要な問題提起である。
枝野幸男経済産業相は「電力使用制限令によらずに乗り切ることに十分な可能性がある」と言う。ならば具体的に根拠を示し、脱原発に向けたさまざまな可能性を示してもらいたい。 |
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原発再稼働「新たな安全基準を」 知事、認めぬ考え再度強調 |
20120223
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原発再稼働「新たな安全基準を」 知事、認めぬ考え再度強調
2012年2月23日 中日新聞
西川一誠知事は22日の会見で、県内の原発全14基が停止して、地域経済への影響を懸念しつつも「県民の安全、安心が基本」と述べ、安全性を第一に原発の再稼働を判断する考えを示した。
県は20日、経済産業省原子力安全・保安院から、福島第1原発事故の原因や対策などの検討状況の報告を受けたが、知事は「検討結果を、原発の安全に適切に反映させることが重要」と指摘。国が新たな安全基準を示さない限り、再稼働は認めない考えを繰り返した。
原子力安全規制の見直しなども議論されているため「政府の方針として、全体をまとめた安全の基準が必要」と強調。「一つ一つがばらばらだったり、判断の脈略がなかったりする状況では国民は理解できず、立地地域は安心して対応できない。腰を据え、きちっと対応してほしい」と注文した。(平井一敏)
原発再稼働の判断基準明示求める 西川知事、国の対応を批判
(2012年2月23日午前7時22分)
西川・福井県知事は22日の記者会見で、政府が停止原発の再稼働の前提としているストレステスト(安全評価)について原子力安全委員会の班目春樹委員長が1次評価だけでは不十分と発言したことなどに対し「政府の判断に脈絡がなければ立地地域も対応できない」と国の対応を批判。野田佳彦首相をはじめ政府全体で判断の基準を取りまとめ、地元に示すよう求めた。
会見で知事は「政府にはさまざまな委員会や組織があるが、一つ一つがばらばらでは国民も理解できない。誠に遺憾な状況であり、腰を据えてきちっとした対応が必要」と不快感を示した。
再稼働に向けては「政府の安全に対する精神、哲学をトータルとしてまとめた安全基準がなければならない」と指摘。県が求めている東京電力福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を早急に示すべきだとし「地元は汗もかき、骨も折っているつもり。真剣に応えてほしい。別に難しいことでも何でもない」と訴えた。
地元としての再稼働の判断に関しては「安全確保が基本」と重ねて強調した上で、停止の長期化により日本の経済、産業、国民生活に及ぼす影響を考える必要があるとし「政府はよく認識して対応すべきだ」と述べた。 |
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活断層の連動 審査へ 泊原発めぐり保安院 |
20120223
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活断層の連動 審査へ 泊原発めぐり保安院
朝日新聞2012年02月23日
■「活断層の連動」審査へ
経済産業省原子力安全・保安院は22日、地震や津波による原発への影響を審査する意見聴取会を開き、北海道電力泊原発近くにあり、渡島半島を縦断する「黒松内低地断層帯」が北電の見解より南側に長く続いている、との論文を提出した。今後、泊原発沖の日本海周辺にある複数の活断層が連動して地震を起こす可能性を含め、耐震安全性の審査を進める方針だ。
論文は意見聴取会の委員で、独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の杉山雄一主幹研究員らが現地調査してまとめた。北電は黒松内断層帯の南端が「(長万部付近の)半島の陸域内で途切れる」との見解だったが、実際には太平洋の海底まで達するより規模が大きい活断層群だった、としている。
これとは別に、泊原発沖の日本海周辺で、複数の活断層が連動して地震を起こす可能性が指摘されている。北電は昨年末、連動は南北に「長さ81キロの範囲内」との中間報告を示したが、聴取会では泊原発寄りの陸域近くの調査が不十分で、連動する活断層はより長くなるはず、との異論が出た。さらに「すべての活断層が連動する可能性も検討すべきだ」との見方も出された。
杉山氏は22日の聴取会で、「黒松内断層帯について調べてみると、(北電の見解は実際より)過小だった」とし、日本海周辺の活断層についても調べる必要があると指摘した。
保安院は電力各社に、複数の活断層が連動して大地震を引き起こす可能性を検討し、今月末までに報告するよう指示している。聴取会の議論によっては、北電は再検討を求められ、泊原発の耐震評価の変更を迫られる可能性がある。
この日の聴取会ではほかに、泊原発の周辺斜面が大雨などで崩落する危険性について保安院が解析結果を報告。泊1、2号機の背後の斜面では土石流が起きた痕跡は確認できないなどとし、「土石流が原子炉建屋に達することはない。周辺斜面は施設の安全機能に重大な影響を与えるような崩壊を起こさないことを確認した」と結論づけた。
(綱島洋一)
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「班目発言」火消しに躍起 政府 再稼働の妨げ、懸念 |
20120222
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「班目発言」火消しに躍起 政府 再稼働の妨げ、懸念
東京新聞 2012年2月22日
朝刊
原発の再稼働条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価に関して、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が「安全性の評価としては不十分」と発言したことを受け、関係閣僚は二十一日、火消しに追われた。「班目発言」が今後の再稼働判断の妨げになりかねないとの判断からだが、国民が不安視する再稼働をめぐって、政府内の発言は迷走している印象だ。 (関口克己)
藤村修官房長官は同日の記者会見で、班目氏の発言について「再稼働は総合的に政治が判断する。班目氏も一次評価で再稼働を判断する政府方針を否定しないと言っている」と述べ、沈静化に躍起になった。
政府は、再稼働の手続きについては(1)耐震性に余裕があるかないかを判断する一次評価を電力会社が行う(2)経済産業省原子力安全・保安院がそれを「妥当」かどうかを判断する(3)原子力安全委がその評価をチェックした上で、最終的に野田佳彦首相と関係閣僚が政治判断する-としてきた。
チェック役を果たす立場の安全委のトップが、一次評価のあり方に疑問符を付けるとなれば、政府が目指す再稼働に向けた流れに「待った」がかかりかねない-。藤村氏は「安全を判断するのは保安院だ」と強調。細野豪志原発事故担当相も会見で「安全委は再稼働の可否のような実質的な判断をする機関ではない」と指摘し、再稼働に対する安全委の関与を薄めるかのような発言を繰り返した。
政府が発言の沈静化を急ぐ一方で、再稼働への不安は強まるばかりだ。
藤村氏が重視する保安院にしても、東京電力福島第一原発事故当時にトップを務めた寺坂信昭前院長は十五日に開かれた国会事故調査委員会で「(保安院の能力は)専門性や知見、習熟度において、米国などと比較すると十分でない」と述べており、保安院の判断に対する信頼は揺らいでいる。
首相は昨年九月の所信表明演説で、再稼働の条件を「安全性を徹底的に検証・確認する」と掲げたが、その看板は色あせてきた。 |
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「必要なのは水、水だ」米、福島原発事故時の対応公開
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20120223
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「必要なのは水、水だ」米、福島原発事故時の対応公開
(朝日新聞) 2012年02月23日 00時30分
米原子力規制委員会(NRC)は21日、東京電力福島第一原発の事故が起きた昨年3月11日から10日間の対応について、会議や電話などでの職員らのやりとりを公開した。ヤツコ委員長は1~3号機で炉心溶融が起きた懸念を抱いていたほか、4号機の燃料プールの水がなくなっているとの判断が、80キロ圏内の米国人への退避勧告につながったことが記録されていた。
3千ページを超える公開文書によると、NRC関係者らは昨年3月16日の時点で4号機の使用済み燃料プールの壁が爆発でなくなったと推定。水が失われて大量の放射性物質が放出される事態を懸念している。
関係者らの一部は来日して東電本店での会議に参加。会議では水の代わりにプールに砂を入れる意見が出たというが、「明らかに必要なのは水、水、水だ」と感じたと報告した。
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避難勧告で緊迫、情報不足不満も=福島原発事故後の記録公表-米NRC |
20120222
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避難勧告で緊迫、情報不足不満も=福島原発事故後の記録公表-米NRC
2012年2月22日(水)14:03[時事通信社]
【ワシントン時事】米原子力規制委員会(NRC)は21日、米情報公開法に基づき、昨年3月の東京電力福島第1原発事故後の会議記録を公表した。米政府が発令した事故現場の半径50マイル(約80キロ)圏内からの米国民への避難勧告をめぐる緊迫したやりとりを記載。情報不足にいら立つ中で同原発4号機の使用済み核燃料プールの損傷などを理由に、日本政府が設定した20キロ圏内よりも広範囲の避難勧告を決めたことが分かった。
公表された資料には、東日本大震災が発生した昨年3月11日から10日間、NRC内部で行われた会議での委員やスタッフの発言が記録されており、全体で3000ページを超える。
それによると、NRCは事故翌日から、ルース駐日米大使からの照会などを受けて避難勧告の範囲を検討。当初は太平洋側に吹いていた風向きが東京方面へと変わったことや同原発で火災や水素爆発が発生したことで危機感を強めた。
特に水素爆発で建屋が激しく損傷した4号機の使用済み核燃料プールに「(冷却用の)水がない」などの情報に基づき、16日にNRCのボーチャード運営総局長が「米国で発生していれば50マイル圏外に避難するだろう」と指摘、ヤツコ委員長も了承した。その後の日本側の調査では同プールには当時、水があったことが判明している。
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「ウソ」で原発交付金 |
20120223
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記者の目:「ウソ」で原発交付金=古関俊樹
毎日新聞 2012年2月23日 0時22分
◇「血税」の使途、チェック徹底を
関西電力・大飯原発のある福井県おおい町が国に虚偽の事業計画を提出し、「原発交付金」25億円を受け取っていたことが毎日新聞の報道で明るみに出た。「国にウソをついた」(町幹部)ことを町議会の議員全員が知りながら、それを黙認していた町も町だが、町の「ウソ」を見抜けなかった国の審査体制にも問題がある。福島第1原発事故を機に、国のエネルギー政策の見直しが検討され、交付金のあり方も問題になっている。交付金の原資は税金だ。実効的なチェック体制がなければ、交付金制度継続への国民の理解は得られない。
◇原発マネー入り 貧しい町が一変
人口約8800人のおおい町の経済は原発と切り離せない。1960年代、町は職員給与を支払えないほどの財政難だったが、79年に大飯原発が稼働し始めると、状況が一変。多額の固定資産税や原発交付金が入り、温泉や総合運動公園など豪華施設が次々に整備された。県によると、09年度までに町が受けた交付金は総額約322億円に上る。
こうした中、町は91年、「原発の町からリゾートの町に」を合言葉に、リゾート施設の整備計画を策定した。マリーナなどが整備されたが、05年にその中核施設であるホテルの事業者を公募した際は、不況で募集が難航。周囲に観光地がないなど立地条件も悪く、結局、応募は1業者だけだった。
ここで町は、交付金の支給をあてこみ、国への申請で最初の「ウソ」をつく。
業者は年間来場者を約6万人と予測し事業計画(総額約59億円)=仮にA計画=を立てた。一方、町が事前に作った計画(同約60億円)=仮にB計画=では、年間来場者を10万5000人と予測した。町は実際はA計画を正式採用し準備を進めたが、交付金申請の際は、利用者予測が多かったB計画を国に提出した。当時、交付金で建てた各地の施設の運営が低迷、批判されており、「採算性を低く見積もると交付金が出にくい」との判断が、この虚偽申請の背景にあったと見られる。
さらに町は2度目の「ウソ」をつく。B計画、すなわち虚偽の計画を基に交付金給付の可否を審査してきた国は、事業費のうち約10億円の削減が可能だと判断。町にこれを求めた。だが、すでにA計画で事業を進めてきた業者が「我々の計画(A計画)では削減は無理だ」と反発。結局、町は国が求めた削減分のうち約7億円をひそかに自ら負担することにし、つじつまを合わせた。無論、国には当時この「秘密工作」を知らせていない。
これで国の審査は通り、国は交付金25億円を支給。ホテルは09年完成したが、昨年度の稼働率は3割にすぎない。
◇透明性を高める外部審査委公開
問題点は二つある。まず、当然ながら町の対応だ。一連の経緯は07年、町議会の全員協議会に報告され、町幹部が「国にウソをつきました」と告白した。だが問題にならず、2日後の本会議で事業は承認された。当時の町議らは「事業が進展しており、今さら反対できなかった」と弁明するが、それで約7億円もの町税が浪費された。議会のチェック機能が全く働かなかった背景には、交付金に長年依存し、公金感覚がマヒした町の体質があるのは間違いない。
次に国の対応だ。「行政(町)が行政(国)を欺く」という構図の中、国は一義的には被害者だが、改善の余地はあると思う。例えば、透明性を高めるため、交付金の給付を審査する経済産業省資源エネルギー庁の外部審査委員会を公開してはどうか。同庁は「委員が自由に意見を言えるためにも、公開にはなじまない」と話すが、今回、公開されていれば、町の虚偽申請を見抜く可能性は十分あった。
交付金支給後の検証体制にも触れたい。同庁は「検証は会計検査院の役目」と話すが、それでは遅きに失する可能性がある。やはり外部審査委員会の審査体制を見直すべきだ。今回、町議会や業者にあたれば簡単に虚偽申請はわかったはずだ。審査体制が強固になれば、虚偽申請の防止にも役立つ。建物の工事終了後に不正が見つかった場合、失われた交付金を回収するのは非常に困難になる。
国は原発推進で立地自治体に交付金という「アメ」を大量につぎ込んできた。だが交付金の原資は国民の電気料金に上乗せして徴収される税金だ。交付金が「血税」だということを関係者は再認識すべき時にきている。(大阪社会部) |
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クウェート:原発断念 福島事故で安全性疑問視 |
20120222
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クウェート:原発断念 福島事故で安全性疑問視
毎日新聞 2012年2月22日 15時00分
【クウェート市・前田英司】日本などと原発分野で協力を進めてきたペルシャ湾岸のクウェートが昨年3月の東京電力福島第1原発事故を受けて、原発建設を断念したことが21日、分かった。地元当局者らが毎日新聞などの取材に明らかにした。世界有数の産油国クウェートは発電や海水淡水化を化石燃料に依存しており、代替策として原発導入計画を追究していた。しかし、現時点では原発の安全性を確保できないとの判断から、国家元首のサバハ首長が原子力委員会を解体した。
クウェートは1970年代に原発の研究・開発に着手した。79年3月のスリーマイル島原発事故(米ペンシルベニア州)で中断したが、その後の世界的な「原子力回帰」の流れの中で、09年3月に原子力委員会を設立。原発建設に向けた予備調査を続ける最中に福島原発事故が起きた。
クウェートは10年9月に日本と原発に関する協力文書に署名したほか、米国やフランス、ロシア、韓国とも同様の協定や覚書を交わしている。5基前後の原発を建設して、30年までに全発電量の約20%を原発でまかなう計画だった。
外交筋によると、原子力委員会は福島原発事故後、原発計画を一時的に凍結し、安全対策の強化を踏まえて計画を再開しようと関係者に働きかけていた。しかし、反原発世論の高まりを受け、サバハ首長が昨年7月に原子力委員会を解体する首長令を出し、原発断念が一気に決まった。
ただ、国立科学研究所が原子力委員会の後を継ぎ、主に医療分野での原子力利用を研究しており、将来的に研究用原子炉が建設される可能性はある。国立科学研究所のオサマ・サエグ研究員は「3~5カ月以内に(今後の方向性の)調査を始めたい」との見通しを示した。
中東ではイランが核開発を続ける一方、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)も原発建設に意欲的だ。
クウェート 原発計画中止 福島事故受け昨年7月
東京新聞2012年2月22日
夕刊
【クウェート市=共同】日本などと原発開発協力を進めていた中東の産油国クウェートの政府機関研究員は二十一日、東京電力福島第一原発の事故を受けて昨年七月に原発計画の中止を打ち出したことを明らかにした。共同通信などの取材に答えた。
東日本大震災による原発事故後、世界で原発停止の動きが出ているが、日本が協力を進めている国が中止を決めるのは異例。
クウェートは二〇二二年までに四基の原発建設を計画。〇九年に原子力委員会が組織されたが、福島の事故から四カ月後の昨年七月、国家元首のサバハ首長が同委員会を解散する首長令を出した。
原子力委員会の一部機能が移された「クウェート科学研究所」のオサマ・サエグ研究員らは「福島原発の事故後、『なぜ(危険な)原発が必要なのか』という声が国民の間で高まった」と背景を説明。狭い国土の中で放射性廃棄物の貯蔵場所をどこに設置するのかなどの問題もあったと指摘した。
クウェートは原油資源を温存するために原発建設を計画。一〇年に日本や米国、フランス、ロシアと原子力エネルギーや原発の開発協力文書を交わしていた。
福島の事故を受けてドイツ、スイスが将来の原発停止を決めたほか、イタリアも国民投票により、原発再開にストップがかかった。 |
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電気料金:全原発停止で家庭用6.4%値上がりの試算 |
20120221
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電気料金:全原発停止で家庭用6.4%値上がりの試算
毎日新聞 2012年2月21日 19時34分(最終更新 2月21日 23時58分)
アジア太平洋研究所(旧関西社会経済研究所)は21日、全国の原子力発電所が再稼働しない場合、12年度の電力料金が全国の産業用で10.5%、家庭用が6.4%値上がりするとの試算をまとめた。
原発の代替として火力発電所で使うLNG(液化天然ガス)や石油の増加分をもとに計算した。13年度の値上がり率は産業用で18.2%、家庭用が12.2%。14年度以降は横ばいという。電力料金の上昇や化石燃料の輸入増で、国内総生産(GDP)は12年度に0.34%、13年度に0.44%押し下げられるという。【山口透】 |
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原子力安全委委員長:原発1次評価は「不十分」 |
20120220
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原子力安全委委員長:原発1次評価は「不十分」
毎日新聞 2012年2月20日 23時39分(最終更新 2月21日 1時12分)
内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は20日の記者会見で、原発の安全評価(ストレステスト)について「安全性を高めるための資料として、(停止中の原発を対象とした)1次評価では不十分」と語った。政府は1次評価を基に定期検査中の原発の再稼働の可否を判断するが、前提となる安全性を安全委が担保できないと受け取られかねない発言は波紋を呼びそうだ。
班目氏は「安全委は再稼働の判断はしない。首相らが再稼働を認めることに異論はない」と強調したが、一方で「欧米でもストレステストを稼働条件には使っていない。1次評価は安全評価として不十分で、しっかり詰めないといけない」と話した。安全委は、13日に経済産業省原子力安全・保安院から関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のストレステストの1次評価結果を「妥当」とする審査書の報告を受け、21日から外部の専門家6人を加えた検討会を開いて妥当性を確認する。全原発を対象とした2次評価が終わった原発はまだない。
藤村修官房長官は記者会見で「保安院の審査がきちんと行われているという判断が(安全委で)出れば、再稼働については地元の理解を含めた政治的判断になる」と述べ、班目氏の発言が再稼働の妨げにはならないとの考えを示した。【関東晋慈】
保安院に7項目質問=確認法など説明求める-耐性評価で審査開始・安全委検討会
時事通信
原発再稼働の前提とされるストレステスト(耐性評価)で、国の原子力安全委員会は21日、経済産業省原子力安全・保安院がまとめた関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の評価審査書を議論する検討会の初会合を開いた。安全委は保安院に対し、関電が整備した安全対策の実効性をどう確認したかなど、7項目で回答を求めた。
班目春樹委員長は「議論を進める上で、安全委としての視点をまとめたものだ」と述べた。
検討会は安全委員5人と原子力工学などの専門家6人で構成。この日は保安院が、関電の評価を「妥当」とした審査書の内容を説明し、専門家からは「4基の原子炉の同時被災を想定したというが、1、2号機はどの程度の事故を想定したのか」「緊急時の招集要員が技術を持っているか確認したか」などの質問が出た。(2012/02/21-18:59)
県原子力安全専門委:対策30項目、保安院説明 「再稼働には不十分」厳しい指摘相次ぐ /福井
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
20日の県原子力安全専門委員会で、経済産業省原子力安全・保安院は、国の意見聴取会でも示した安全対策30項目について説明したが、各委員からは「再稼働の判断には不十分」との意見が出されるなど厳しい指摘が相次いだ。【安藤大介、橘建吾】
福島第1原発事故を受け、保安院は昨秋以降、▽福島原発事故の技術的知見▽高経年化(老朽化)▽地震・津波▽建築物・構造▽安全評価(ストレステスト)--について意見聴取会を開いている。
このうち、福島第1原発事故を検証する「福島原発事故の技術的知見に関する意見聴取会」の中間報告では、同じ規模の津波に襲われても炉心損傷に至らせないための方策など安全対策30項目として、「外部からの給電の容易化」「事故時の通信機能確保」などが列挙された。関西電力の八木誠社長は17日、「この30項目が大きなポイントになるのでは」と話し、県が原発再稼働を判断する「暫定的な安全基準」とどう関係し、同委員会がどう受け止めるかが注目された。
20日の委員会では、保安院の説明に対し、「安全性を判断する基準は、数値などが明確になっていることが重要」「各項目の重要度を順位付けすべきだ」「今後の法改正など項目を(具体的に)どう取り扱うかが見えない」などの意見が出され、さらなる原発の安全確認を求める厳しい指摘が相次いだ。
また、意見聴取会の議論自体に「(老朽化に関して)材料の劣化の話が中心だが、そもそも設計思想が古いということは今後、どう検討するのか」などと疑問を投げかける意見もあった。
同委員会で説明した保安院の山田知穂・原子力発電安全審査課長は委員会後、新たな安全基準の設定について「これから我々ができるところは検討するが、本当に基準化する作業は、(4月に発足する)原子力規制庁になってからになるのだろう」と述べた。
◇「わずか2時間」「安全前提」 傍聴の市民団体ら憤り
20日の県原子力安全専門委員会には、脱原発を目指す市民団体のメンバーなど12人が傍聴した。市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の山崎隆敏代表は、地震の際に建物と地盤の固有周期が一致して揺れが増幅する共振現象を挙げ、「直下型地震であれば、短周期の地震動で共振しやすい原発の重要機器や配管が壊れる可能性があるはず。わずか2時間の議論では足らず、何日も話しあうべきだ」と憤った。
原発の再稼働に関する議論を発信しようと福井市内に臨時事務所を構えた国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」の高杉智之さんは「意見聴取会を巡る国の説明は、いまだに原発は安全だという前提で話しているように感じた。再稼働うんぬんに関わらず、原発があることに変わりはない。安全についての議論をしっかりしてほしい」と話した。
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甲状腺内部被ばく:国が安全委の追加検査要請拒否 |
20120221
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地域に不安与えると再測定せず 甲状腺検査で対策本部
2012/02/21 21:11
【共同通信】
東京電力福島第1原発事故後に福島県内の子どもを対象とした甲状腺の内部被ばく簡易測定で数値が高かった子どもについて、原子力安全委員会が精密測定を勧告したにもかかわらず、国の原子力災害対策本部が「地域社会に不安を与える恐れがある」などと難色を示し、実施しなかったことが21日、分かった。
対策本部の被災者生活支援チーム医療班の福島靖正班長は「被ばく線量は高くなく、追加測定は不要というのが(最終的な)関係者の合意だった。当時の判断は妥当だと考えている」と話している。
甲状腺内部被ばく:国が安全委の追加検査要請拒否
毎日新聞 2012年2月21日 15時00分(最終更新 2月21日 15時52分)
国の原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)が東京電力福島第1原発事故直後に実施した子供の甲状腺の内部被ばく検査で、基準値以下だが線量が高かった子供について内閣府原子力安全委員会からより精密な追加検査を求められながら、「地域社会に不安を与える」などの理由で実施に応じなかったことが分かった。専門家は「甲状腺被ばくの実態解明につながるデータが失われてしまった」と国の対応を問題視している。
対策本部は昨年3月26~30日、福島第1原発から30キロ圏外で被ばく線量が高い可能性のある地域で、0~15歳の子供計1080人に簡易式の検出器を使った甲状腺被ばく検査を実施した。
安全委が設けた精密な追加検査が必要な基準(毎時0.2マイクロシーベルト)を超えた例はなかったが、福島県いわき市の子供1人が毎時0.1マイクロシーベルトと測定され、事故後の甲状腺の積算被ばく線量は30ミリシーベルト台と推定された。対策本部から調査結果を知らされた安全委は同30日、この子供の正確な線量を把握するため、より精密な被ばく量が分かる甲状腺モニターによる測定を求めた。安全委は「ヨウ素は半減期が短く、早期に調べないと事故の実態把握ができなくなるため測定を求めた」と説明する。
しかし、対策本部は4月1日、(1)甲状腺モニターは約1トンと重く移動が困難(2)測定のため子供に遠距離の移動を強いる(3)本人や家族、地域社会に多大な不安といわれなき差別を与える恐れがあるとして追加検査をしないことを決定した。
対策本部被災者生活支援チーム医療班の福島靖正班長は「当時の詳しいやりとりは分からないが、最終的には関係者の合意でやらないことになった。今から考えればやったほうがよかった」と話す。安全委は「対策本部の対応には納得いかなかったが、領分を侵すと思い、これ以上主張しなかった」と説明する。
国際原子力機関(IAEA)は昨年6月、甲状腺の積算被ばく線量が50ミリシーベルト程度の子供でも甲状腺がんのリスクが上昇するとして、甲状腺の発がんを防ぐためのヨウ素剤服用基準を100ミリシーベルトから50ミリシーベルトに引き下げている。30ミリシーベルト台はこれに近い数字だ。
東京工業大の松本義久准教授(放射線生物学)は「データに基づけば、福島で実際に甲状腺がんが増えることはないと思う。しかし当時精密に計測していれば住民の安心につながっていた」と指摘している。【久野華代】 |
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関電原発全て停止 |
20120215
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高浜3号機の原子炉停止=関電
時事通信
関西電力は21日未明、定期検査のために発電を20日深夜に止めた高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)の原子炉を完全停止した。これで同社の年間発電量の約半分を賄ってきた原発11基が全て運転を停止。全国の原発54基のうち稼働中は、東京電力柏崎刈羽6号機(新潟県柏崎市、刈羽村)と北海道電力泊3号機(北海道泊村)の2基だけとなった。(2012/02/21-11:00)
西日本、原発ゼロ 全停止33年ぶり 関電
2012年2月21日 朝日新聞
関西電力の原子力発電所で1基だけ運転していた高浜3号機(福井県高浜町、87万キロワット)が20日午後11時、発電を止めて定期検査に入った。関電の原発11基がすべて止まり、中部、北陸以西の西日本(電気の周波数が60ヘルツの地域)で稼働中の原発はなくなった。一方、政府は関電の大飯原発(福井県おおい町)で再稼働に向けた手続きを進めており、地元との調整が当面の焦点になる。
東日本(50ヘルツ地域)では現在、東京電力柏崎刈羽原発6号機と北海道電力泊原発3号機が稼働しているが、それぞれ3月26日と4月下旬に停止する予定。それまでに再稼働する原発がなければ、国内の原発がすべて止まることになる。
関電の稼働原発がゼロになるのは、米スリーマイル島の原発事故を受けた安全対策などで全停止した1979年(当時は6基)以来33年ぶり。いまの11基体制になってからは初めて。
関電、全原発停止…高浜3号機定検で
(2012年2月21日
読売新聞)
関西電力は20日深夜、高浜原子力発電所3号機(福井県、出力87万キロ・ワット)の運転を停止した。関電の11基の原発はすべて停止し、周波数60ヘルツ帯の西日本で稼働する原発はゼロになった。これにより、国内にある54基の原発のうち、稼働しているのは東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)と北海道電力泊原発3号機(北海道)の2基のみとなった。
関西電力の八木誠社長は同日、大阪市内の本店で開いた記者会見で、「基軸となる原子力がすべて停止することは電力の安定供給にとって危機的状況。残念でならない」と述べた。
関電は供給力の約5割を原発に依存しているが、冬場の節電要請期間中(昨年12月19日~今年3月23日)、電気の使用率が90%以上になったのはこれまでに5日間にとどまり、比較的需給は安定している。ただ、火力発電所の定期検査を先延ばしにするなどして供給力を維持している状況で、火力発電で故障停止などがあれば需給は一気に逼迫する可能性は高い。
原発の再稼働を巡っては、経済産業省原子力安全・保安院が20日、福井県の原子力安全専門委員会に、原発の安全対策をまとめた中間報告を説明した。
高浜原発が停止
運転中は2基に
2月21日 4時32分
NHK
福井県にある関西電力・高浜原子力発電所3号機は、定期検査のため、21日朝早く、原子炉を停止しました。この結果、関西電力を含む西日本の原発はすべて運転を停止し、全国でも運転中の原発は54基中2基のみとなりました。
高浜原発3号機は、定期検査のため、20日夕方から原子炉の出力を徐々に下げる作業を始め、夜遅く、発電を停止したうえで、21日午前3時50分ごろ原子炉を停止しました。
この結果、関西電力を含む西日本の原発はすべて運転を停止したほか、全国でも原発54基中52基が停止し、運転中のものは、新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発6号機と北海道にある北海道電力・泊原発3号機の2基のみとなりました。
この2基も来月下旬と4月下旬に止まることになっています。
一方、原発の運転再開を巡っては、国の原子力安全・保安院が福井県の関西電力・大飯原発3号機と4号機について「ストレステストの『1次評価』の結果は妥当だ」とする最終評価をまとめています。
政府は「ストレステストの『1次評価』の結果を原発の運転再開の判断の前提」としています。
しかし、原子力安全委員会は、20日、「『1次評価』だけで安全性を評価するには不十分で、詳細な判断基準を設けた『2次評価』まで行わないと正しく評価できない」とする見解を明らかにしています。
「ストレステストの1次評価」は大飯原発を含め16基の結果が国に提出されていますが、政府が再開の是非を最終的に判断したり、地元自治体が了解したりしたケースはなく、運転再開の見通しはいずれの原発も立っていません。
福井の原発全14基停止
2012年2月21日
02時19分 中日新聞
関西電力は20日夜、福井県高浜町の高浜原発3号機(87万キロワット)で定期検査を始め、運転を停止した。高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)を含め、福井県に立地する原発が全て停止するのは、1993年に全国最多の14基体制になってから初めて。
東京電力福島第一原発事故の影響で、定検などで停止した原発は再稼働できない状況が続き、国内の商業用原発54基のうち、運転中は2基だけになる。東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県)は3月26日、北海道電力泊原発3号機(北海道)も4月下旬に定期検査で止まる予定で、原発ゼロが秒読み段階に入った。
関電は総発電量に占める原発の割合が5割と九電力会社の中でもっとも高く、福井県内にある11基すべてが停止したことで、電力不足は避けられない見通し。休止していた火力発電所をフル稼働させても夏場には電力需給が逼迫(ひっぱく)する恐れがあり、八木誠社長は20日の会見で「原発が電力需給安定の鍵を握る」と、停止中の原発の再稼働に理解を求めた。
可能性があるのは大飯原発3、4号機(おおい町)。経済産業省原子力安全・保安院が再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)を妥当とし、現在、国の原子力安全委員会で審査中。再稼働には地元了解が必要だが、西川一誠知事は「ストレステストは机上の調査にすぎない」と福島事故を反映した新たな安全基準を国に求めており、難航が予想される。
原発再稼働の出口見通せず 国と立地の溝埋まるか、焦る関電
福井新聞(2012年2月21日午前9時49分)
福井県内で唯一稼働していた関西電力高浜原発3号機が20日、定期検査に入った。原発の運転開始から40年以上の歴史を持ち、研究炉を含め国内最多の14基が立地する本県で「稼働原発ゼロ」は異例の状況だ。全基停止のまま夏を迎えれば関電管内で25%の電力不足に陥る懸念もあるとの国の試算が出る中、関電は大飯3、4号機の早期再稼働に期待を寄せる。再稼働の前提としてストレステスト(安全評価)の審査を先行して進める国と、東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえた暫定的な安全基準を求め続けてきた県、おおい町との溝は埋まるのか。福島の事故から1年近くたっても、なお出口は見えていない。(伊豆倉知)
福島の事故を受けた原発の安全性確保について、国と立地自治体の考えはかみ合わない状態が長く続いてきた。国は早々と“安全宣言”しながら、一転してストレステスト実施を発表。菅直人前首相の脱原発発言も加わり「国と地元のギャップは大きく広がった」と関電幹部は指摘する。
県の求めに国が前向きに応じようとし始めたのは昨秋以降。経済産業省原子力安全・保安院は五つの意見聴取会を設け、安全対策などの検討を進めてきた。
保安院は、各意見聴取会でまとめた中間報告が県が求める「安全基準のベースになる」と強調。関電の八木誠社長も「30項目をベースとした形で組み上がっていくと思っている。一つの大きなポイントになる」と注目した。
そして県内全原発が止まる20日、保安院は県に中間報告の内容を説明した。
「ストレステストだけでは不十分」としてきた県にとって、これまで再稼働を検討するための材料に乏しかったが、30項目の安全対策は一定の評価を与え、あえて県から保安院に説明を求めた。
中間報告の説明を受け県原子力安全専門委員会の中川英之委員長は「安全基準というのは“安全性を判断する基準”と考えていただくとよい」と繰り返し述べた。法的に位置付けるものではなく、あくまで再稼働を判断する材料であると示唆した。
中川委員長は、数値化した基準に再構築が必要とも指摘。県幹部は「今までやってきたことをまとめてもらえればいいんだが…」(幹部)と国の出方を注視する。
これに対し保安院の山田知穂原子力発電安全審査課長は「われわれに残された期間は1カ月ちょっと。その間にできる範囲のことをやっていくのが基本」と説明。4月には原子力規制庁が発足するため、保安院としてどこまで進めるのか「確固とした案を持っているわけではない」と微妙な立場をのぞかせた。
全原発が停止したまま夏に突入し、電力需給が綱渡り状態になるのを避けたい関電は、再稼働に必死だ。八木社長は「県会の日程などスケジュール感を持って進めていただくことを切に希望している」と訴える。
焦点の一つは、24日開会の県会と3月1日に始まるおおい町会の会期中に、再稼働を判断する安全基準が国から提示されるかどうかだ。
しかし、拙速な再稼働の動きには批判も強い。原子力資料情報室の伴英幸共同代表は、1次評価結果を中心に判断する国の方針を批判し「安全性を総合判断する2次評価も必要だ」とする。また、電力不足と再稼働の判断は切り離すべきだと訴え、しかも「電力需給は厳しいかもしれないが全く不足するということはない」と原発の必要性そのものに疑問を呈した。
関電の原発すべて停止 今夏最大25%の電力不足も
2012/2/21
15:24 JCASTニュース
関西電力は2012年2月20日深夜、福井県の高浜原子力発電所3号機(出力87万キロワット)の発電を定期検査のため停止した。これにより、関電の11基の原発はすべて停止した。
八木誠社長は記者会見で、「節電や平年並みの気温で需給は安定しているが、寒波や設備のトラブルがあれば逼迫しかねない」と、電力供給への懸念を示した。また、今夏には猛暑時に最大25%の電力不足もあるとの試算を提示して、「できるだけ早く(原発を)再稼働したい」と述べた。
国内で現在稼働中の原発は、北海道電力の泊原発3号機と東京電力の柏崎刈羽原発6号機の2基となり、現状では4月末までに全54基が停止する。
関西電力:全原発を停止 社長「再稼働に全力」--高浜定期検査
毎日新聞 2012年2月21日 東京朝刊
関西電力は20日、保有する原子力発電所全11基の運転を停止した。高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)が定期検査入りしたため。代替の火力発電や他の電力会社からの買い取りで供給力を確保する一方、コスト増に伴う料金値上げは当面見送る。現行の総括原価方式で値上げするには、発電設備に占める原発の比率を下げなければならないため、関電は早期の再稼働を目指す。経営再建中の東京電力と原発のない沖縄電力を除く他の7電力も値上げを当面見送る方針。経済性と安全性を巡り、国民と国、立地自治体、電力会社を巻き込んだ再稼働の議論は、新たな局面に入る。
関電は同日午後11時、高浜原発3号機が発電を停止した、と発表した。原子炉は21日未明に停止する予定。関電の八木誠社長は20日の記者会見で、当面の電力需給は安定的だとの見通しを示した。その上で「原発停止は電力安定供給にとって危機的。再稼働に全力を尽くす」と述べた。
高浜原発3号機の停止で、全国の商業用原子炉54基のうち、稼働中は東電柏崎刈羽原発6号機(新潟県柏崎市、出力135・6万キロワット)▽北海道電力泊原発3号機(北海道泊村、同91・2万キロワット)の2基で、共に定期検査のため4月末で停止する。【横山三加子】
改めて再稼働反対、山田知事 関電原発停止で
京都新聞【
2012年02月20日 20時42分
】
関電の原発が全て停止することに対し、京都府の山田啓二知事は20日、「電力の安定供給は必要だが、安心安全の面で譲る気は全くない」と述べ、国が新たな安全基準を示さない限り、再稼働に反対する姿勢をあらためて示し、夏季の電力不足への対応では「宮津市の火力発電所再開を関電に強く求めていく」と話した。
滋賀県の嘉田由紀子知事は「原発がゼロでも社会や経済は動くという実績を作ることができる」として、「卒原発」の一歩になると期待を寄せた。再稼働には地元福井県の意向が第一とした上で、「琵琶湖を抱える滋賀県として、万が一のときのリスクを発信していく」と述べた。
一方、京都商工会議所の立石義雄会頭は、大飯原発3、4号機のストレステストが妥当とされたことを受け、「国は自治体が求めている事故原因に基づいた暫定的な安全基準の策定を早急に進め、夏場に向けた再稼働の道筋をつけてもらいたい」とのコメントを出した。
関西電力:原発全停止 嘉田知事「再稼働ハードル高い」 琵琶湖軸に意見発信へ /滋賀
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
関西電力管内の原発全停止を受け、嘉田由紀子知事は20日、「再稼働のハードルは高くなった」と語り、現状での原発再稼働に否定的な見解を示した。今後、琵琶湖の安全確保を基軸に、関西広域連合で意見を発信する考えも示した。
嘉田知事は、福島第1原発事故の国会事故調査委員会を引き合いに「やり取りを見ていると、今になって根拠のない安全をばらまいていたと組織的に公言するのは、無責任体制そのもの」と国への不信感に言及。「政府の覚悟や事故の教訓はどうなのかを考えると、簡単に再稼働できないのでは」と語った。
滋賀は今のところ再稼働への「同意権」を持たないが、嘉田知事は「琵琶湖に万一のことがあれば影響は計り知れない。感情ではなく、科学的にデータを持って意見を発信したい」と強調した。【姜弘修】
関西電力:全原発停止 関電の節電要請、データ開示必要--京都商議所会頭 /京都
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
関西電力高浜原発3号機(福井県)の定期検査入りに伴い関電管内の全原発が運転停止されることについて、京都商工会議所の立石義雄会頭は20日、コメントを発表。「京都経済界で自主的な節電を要請したが、実際に危機的な供給不足に陥った日はない」と指摘した。
立石会頭は、関電に対し「実際のところどうなのか、データを積極的に開示して説明することが必要。そうでなければ今後の節電要請への危機感が高まらず、技術開発が後手になりかねない」と注文をつけた。また、国に対しては「福島の事故原因に基づいた暫定的な安全基準策定を早急に進め、夏場に向けた再稼働への道筋をつけていただきたい」と求めた。【太田裕之】
原発:研究者ら185人、再稼働拒否へ連名で要請書 /滋賀
毎日新聞 2012年2月21日 地方版
福井県に立地する原発の再稼働を巡り、県内外の研究者ら185人が20日、嘉田知事に原発再稼働を拒否するよう連名で要請した。同様の要請書は琵琶湖・淀川流域の自治体の首長宛てに発送したという。
呼びかけ人の川那部浩哉・京大名誉教授ら5人が県庁を訪れ、嘉田知事に連名の要請書を手渡した。川那部名誉教授らは「琵琶湖は多くの人の飲料水。大変なことになると強く思う」と訴えた。
要請書は再稼働の動きに「これでは第2のフクシマ、苛酷事故の再発の危険は否定できない」とし、各首長に向け「琵琶湖の水を守って」と呼びかけている。連名は2~3週間の短期間で集まったという。【姜弘修】
関電の原発停止 私たちの挑戦が始まる
東京新聞社説 2012年2月21日
五十四基中十四基が集中する福井の“原発銀座”。その全基が停止して、西日本から原発の火が消えた。四月には国内の全原発が停止する。原発ゼロ社会を恐れずに、新たな挑戦と考えたい。
一九七〇年三月十四日、大阪万博開会式。「原子の灯が届いた」というアナウンスに場内が沸いた。この日この会場へ電気を送るのを目標に、日本原子力発電敦賀1号機(福井県敦賀市)は営業運転の準備を整えた。“原発銀座”にも今や、運転から三十年、四十年を超えた老朽炉が目立つ。
高度経済成長の灯(あか)りになった福井の原発が止まるということは、時代が変わる象徴かもしれない。
二度のオイルショックを通じて、石油依存の危うさが叫ばれた。代替の安定的なエネルギーを求めて八〇年代の原発建設ラッシュが始まった。
日本のエネルギー政策は今、その時と同様の節目に立っている。
東日本大震災は、福島第一原発を壊滅させた。収拾のめどは立っていない。地震国日本では原子力は、極めて危険な電源であることを、私たちは思い知らされた。
エネルギー改革の第一歩は、電力需給やコストの実情を、電力を使う消費者にわかりやすく知らせることだ。
関西電力によると、このままでは火力発電所をフル稼働させても、夏のピーク時には10%の電力不足になる。だが資源エネルギー庁の試算では、隣の中部電力などと融通し合えば、十分余裕があるという。いまだに数字がはっきりしないのでは企業も家庭も困る。
それでいて、省エネへの協力や値上げを一方的に求められても、素直に応じられるものではない。夏には答えが出ることだ。対応は早いほうが良い。
その上で、電力の地域独占解消や電源の小規模地域分散化、太陽光、風力など代替エネルギーの本格的な推進、次世代送電網の普及など、原発ゼロ時代を見据えた新しい社会づくりに向かいたい。消費者もそれに合わせて、暮らし方を変えていく必要があるだろう。ゼロは後退ではなく、挑戦の始まりだと考えたい。
福井県に限らず、どの原発立地にも、脱原発に伴う雇用不安がつきまとう。地域社会も原発依存体質の改善を始めるときだ。自然エネルギー普及の拠点を誘致するなど原発に代わる雇用を生み出すことも、原子力を国策として配置してきた政府の責任だ。 |
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「原発安全審査、不十分だった」 班目・寺坂両氏が謝罪 |
20120215
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保安院の専門性「不十分」=前院長が認める―福島原発事故の国会事故調
2012年 2月 15日 23:19
ウォールストリートジャーナル←時事通信
東京電力福島第1原発事故で、国会の事故調査委員会(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)は15日、4回目の会合を開き、経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長と内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長から事情を聴いた。寺坂氏は保安院の能力について「専門性、知見、習熟度において、米国などと比較すると十分なものではない」と認めた。
当時の保安院トップが能力不足を認めた発言は、事故の背景に規制制度の欠陥があることを改めて浮かび上がらせた。
「原発安全審査、不十分だった」 班目・寺坂両氏が謝罪
2012年2月15日21時1分 朝日新聞
東京電力福島第一原発事故の原因を検証する国会の事故調査委員会は15日、参考人として、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長から、事故時の対応や原発規制などについて聴取。両氏は原発の安全審査指針が不十分だったと認め、謝罪した。
班目氏は、原発の立地基準や設計についてまとめた原子力安全委員会の安全審査指針について、津波や長時間の電源喪失に対する十分な記載がなかったことに言及。「瑕疵(かし)があった。誤りがあったと認めざるを得ない」と陳謝。寺坂氏も「安全規制担当者として、本当に申し訳ない」と語った。
事故調の黒川清委員長は聴取後の記者会見で「(現在の)審査指針は全面的な改定が必要。緊急時の備えができていない」と述べた。
SPEEDI:班目氏「避難に使えぬ」…国会事故調
毎日新聞 2012年2月15日 22時02分(最終更新 2月16日 0時47分)
東京電力福島第1原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議会長)は15日、東京都内で第4回委員会を開いた。会合には原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が出席。班目氏はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)に関し、「計算には1時間必要で、風向きが変わる場合がある。SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのが誤解だ」と述べ、住民避難に生かすのは困難だったとの見解を示した。また、原発に関する国の安全指針について「瑕疵(かし)があった」と陳謝した。
政府のマニュアルでは事故の場合、保安院が緊急時対策支援システム(ERSS)を起動して放射性物質の放出源情報を把握。SPEEDIで放射性物質がどこに拡散するか予測することになっている。しかし、今回の事故では、地震による原発の外部電源喪失により、ERSSからのデータ送付ができなくなって拡散予測はできず、避難区域設定への活用もできなかった。
班目氏は「SPEEDIの予測結果に頼った避難計画にしていること自体が問題で、直ちに避難するようなルールにしておくべきだった」と述べた。
安全委によると、仮にERSSからデータが届いていたとしても、今回の事故では水素爆発や炉心溶融などシステムの想定外の出来事が起きていたため、正確な計算ができず間違った予測結果になっていたという。
また、班目氏はこれまでの国の安全指針について「津波について十分な記載がなく、長時間の全交流電源喪失も『考えなくてよい』とするなど明らかに不十分な点があった。おわび申し上げる」と謝罪。その要因について「諸外国では検討しているのに、我が国ではそこまでやらなくてもいいという言い訳ばかりに時間をかけ、意思決定がしにくい状況にあったことが問題の根底にある」と指摘した。
一方、寺坂氏は事故に関する政府の議事録が作られていなかった問題について、「事故当初に対応できていなかったのは申し訳ない。公文書管理法上も問題がある」と陳謝した。【岡田英、比嘉洋】
原発安全指針に「明らかな誤り」…班目氏が陳謝
(2012年2月15日20時49分
読売新聞)
内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は15日、国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)に参考人として出席し、原発の津波対策や全電源喪失などに関する国の安全指針について、「瑕疵があったことは認めざるを得ない。おわび申し上げたい」と陳謝し、指針の抜本的な見直しが必要との認識を示した。
班目氏は従来の指針の問題点に関して、「津波に対して十分な記載がなかったことや、原発の電源喪失は『長時間は考えなくていい』と書くなど、明らかな誤りがあった」と指摘した。
そのうえで、「諸外国で(厳しい安全指針が)検討されている時に、日本ではそこまでやらなくていいという言い訳ばかり時間をかけて、意思決定ができにくいシステムになっている。そのあたりに問題の根っこがあるのではないか」と語り、構造的な問題があるとの認識を示した。
また、日本の官僚制度にも言及し、「担当の人間が2年くらいで代わる。(安全対策強化などの)大きな問題に手を出さない」と述べた。
「原発安全指針に瑕疵」 班目委員長が謝罪
立地の抜本見直しを主張
2012/2/15
21:51日経新聞
国会の東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(委員長・黒川清日本学術会議元会長)は15日、第4回委員会を国会内で開き、班目春樹・原子力安全委員長らから話を聞いた。班目委員長は「安全審査指針類に瑕疵(かし)があったことは認めざるを得ない」と述べ、事前の安全対策が不十分だったと謝罪した。
班目委員長は原発の立地条件を定める「立地審査指針」の基準について「抜本的な見直しが必要だ」と述べた。現行の指針を「敷地周辺に被害を及ぼさないように定めたとしか思えない」と指摘。福島第1原発事故で放射性物質が大量に放出されたことから、指針を改める必要があるとの考えを示した。ただ指針をどう見直すかや原発再稼働への影響については言及しなかった。
また炉心溶融などの過酷な事故に関しては「今までのように『日本では起きない』という言い訳が通用しないのは明々白々だ」と規制強化の必要性を強調した。
一方、寺坂信昭経済産業省原子力安全・保安院前院長は、事故直後に次長を残して首相官邸を離れた経緯を「私は事務系なので、よく分かった人間が残った方がいい」と考え、保安院に戻ったことを明らかにした。その後、官邸とは数回電話連絡しただけだったという。
黒川委員長は「(前)院長自身に専門性がない」と述べ、班目委員長とともに「国民の安全を守る意識も希薄だと感じた」と批判した。
原子力規制庁が4月に発足すると、現在の原子力安全委員会や保安院は活動を終える。
【放射能漏れ】2トップ、福島事故で謝罪 「言い訳に時間をかけた」「私は文系で…」
2012.2.15
22:21サンケイビズ
国会が設置した東京電力福島第1原発事故調査委員会(委員長・黒川清元日本学術会議会長)の第4回委員会が15日、国会・衆院別館で開かれ、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長が、原子力の安全規制当局として事故を防げなかったことについて陳謝した。
班目氏は津波や全電源喪失に備える原発の安全指針について「瑕疵(かし)があったと認めざるを得ない。おわびしたい」と謝罪。指針が改善されなかった背景について「低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。国がお墨付きを与えたから安全だとなり、事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる悪循環に陥っていた」と言及し、「わが国は(対策を)やらなくてもいいという言い訳に時間をかけ、抵抗があってもやるという意思決定ができにくいシステムになっている」と述べた。
寺坂氏は平成16年の美浜原発配管破断事故などを挙げ、「(保安院は)安全規制を進めようとしていたが、個別の問題の改善や安全確保に相当な時間や人員をとられた」と釈明した。
官邸への助言など、事故当時のそれぞれの行動について、班目氏は「1週間以上寝ていないのでほとんど記憶がない。私がいた場所は固定電話が2回線で携帯も通じず、できる助言は限りがあった」と説明。寺坂氏は「私は文系なので、官邸内の対応は理系の次長に任せた」と述べた。
また、放射性物質の拡散予測システム(SPEEDI)を避難に活用しなかったと政府事故調などで指摘されていることについて、班目氏は「SPEEDIがあればうまく避難できたというのは全くの誤解だ」と反論。寺坂氏は「避難方向など何らかの形で有用な情報になったのではないかという思いはある」と述べ、異なる認識を示した。
黒川委員長は委員会後の会見で「安全委員会と保安院は安全を担う使命を持っているが、緊急時の備えができておらず、事故がない前提で原子力行政を推進するなど、国民の安全を守る意識が希薄だ」と批判した。
斑目委員長陳謝“安全指針に瑕疵”
2月15日
18時59分
NHK
国の原子力安全委員会の班目春樹委員長は、国会に設置された原発事故調査委員会に参考人として出席し、原発の安全対策を示した国の指針について「瑕疵(かし)があったことは、はっきり認めざるをえない。おわびする」と陳謝したうえで、見直しを進める考えを示しました。
15日に開かれた国会の原発事故調査委員会には、国の原子力安全委員会の班目春樹委員長と、原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長の2人が参考人として出席しました。
この中で班目委員長は、原発の安全対策を示した国の指針について「いろんな意味で瑕疵があったことは、はっきり認めざるをえない。津波に対する十分な記載がなかったり、すべての電源の喪失も『長時間考えなくてもいい』とされていた。原子力安全委員会を代表しておわびする」と述べたうえで、見直しを進める考えを示しました。
また、班目氏は、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムのデータの扱いについて「迅速に公開されていたらもっとうまく避難できたというのは、全くの誤解だ。しかし、データの公開は早い時期にされてしかるべきものだった」と述べました。
一方、原子力安全・保安院の寺坂前院長は、政府の原子力災害対策本部の議事録が作成されていなかったことについて「事故発生当時の事務局長として、大変申し訳ないと思っている。概要的なものは途中からは残されているので、復元する作業を行っている」と述べました。
国会の原発事故調査委員会のあと、黒川委員長は記者会見し、「班目氏が、原発の安全対策を示した国の指針が不十分であったことを認めるなど、今後の調査に向けて極めて参考になるヒアリングだった。緊急時の備えが、極めて出来ていなかった。原発事故を引き起こした日本としては、国際的に認識されるような安全基準をつくる責務がある」と述べました。 |
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原発再稼働、民主が容認へ 夏の電力不足を懸念 |
20120216
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エネルギー・環境会議の11月の以下の資料の6ページに来夏4%供給力余裕との見通しがあります。
NGOの見通しは以下にあります。4ページに来夏17%の供給力余裕との見通しがあり、7ページと8ページに本文と図表があります。
原発再稼働、民主が容認へ 夏の電力不足を懸念
2012年2月16日3時59分 朝日新聞
民主党は15日、定期点検で停止中の原発の再稼働を容認する方向で調整を始めた。夏場に電力不足になるとの予想に加え、イランからの原油調達の削減などでエネルギー不足への懸念が広がる中、夏前の再稼働をめざす野田内閣を後押しする狙いがある。
党エネルギープロジェクトチーム(PT)は3月をめどに、ストレステスト(耐性評価)の厳格化や地元同意などを条件として、「原発再稼働なしには今夏、電力不足に陥る可能性がある」との趣旨の報告書をまとめる方針。前原誠司政調会長ら党幹部は再稼働を唱えており、政府が夏までに策定するエネルギー基本計画への反映を目指す。
PTは15日の会合で、原子力安全・保安院が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のストレステストを「妥当」とした審査書について協議。経団連など経済3団体幹部から、夏場の電力不足や原油高騰への懸念から原発の再稼働を強く要請された。座長の大畠章宏元経済産業相は「今冬は国民の協力と電力会社の頑張りでしのげそうだが、今夏はどうなるのか確証が持てない」と述べ、再稼働を容認せざるをえないとの認識を示した。自民党の総合エネルギー政策特命委員会(委員長・山本一太参院議員)は15日にまとめた中間報告で、原発を推進してきた党の方針を陳謝。将来の原発政策については、判断を先送りした。
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静岡県が浜岡事故時の飛散予測を公表 |
20120214
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放射性物質 伊豆到達も/浜岡の事故想定
2012年02月14日 朝日新聞
川勝平太知事は13日の定例会見で、中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)で放射性物質が放出される事故が起きた場合にどのように拡散するかのシミュレーション結果を公表した。県は、西の風で放出量が多い場合には伊豆半島に到達する可能性も指摘。「現在見直しを進めている県の原子力防災対策に反映したい」としている。
シミュレーションは毎年行われているが、今回は昨年に実際に吹いた風のデータを使って初めて予測した。キセノン133などの希ガス、ヨウ素131、セシウム137が、地上100メートルの排気筒頂部から1時間にわたり、1ベクレル放出した場合の24時間後の被曝(ひばく)結果をまとめた。
風向・風速は、昨年の毎月1日の観測データを適用した。その結果、西風が多く、駿河湾や遠州灘の海域に拡散する場合がほとんどだった。唯一、10月1日は風速4.8メートルの南東の風が吹いて浜岡原発の北西に拡散し、菊川市から掛川市、内陸部の森町まで広がった。
このケースで福島第一原発の1~3号機と同じ量のヨウ素が放出したとすると、この地域の甲状腺の被曝線量は100ミリシーベルトを超え、安定ヨウ素剤が必要なレベルだった。
SPEEDIは浜岡原発を中心とした92キロ四方しか計算できないため、県東部は含まれていない。県原子力安全対策課の藤原和夫課長は「西寄りの風の場合、直線で約60キロ離れた伊豆半島に拡散する可能性もある。風速より放射性物質の放出量で決まるだろう」と話している。
東風が吹いた場合は、一部が愛知県東部まで拡散する可能性はあるという。昨年の風向きのデータをまとめると、西寄りの風が45%、北寄りの風が25%。内陸部に向かって吹く南風は10%程度だった。
県はこの結果から、季節ごとの拡散の傾向や、避難所、避難ルートなどの検討に活用するという。見直しを進めている原子力防災対策にも反映する考えだ。
4月に発足する原子力規制庁は、各原発ごとの放射性物質の拡散シミュレーションを実施する予定。気象データを用いて時間ごとに計算し、統計的な分布図を作る予定だ。県は、この結果を活用し、今後策定される緊急時防護措置準備区域(UPZ)や予防的防護措置準備区域(PAZ)の範囲や避難計画を検討する。
シミュレーションは財団法人原子力安全技術センターに委託して行われ、準備ができ次第、同センターのホームページで公開される。
放射性物質、海へ陸へ 県が浜岡事故時の飛散予測を公表
2012年2月14日 中日新聞
静岡県は13日、浜岡原発(御前崎市)から放射性物質が放出された場合の拡散傾向のシミュレーション結果を公表した。西寄りや陸側からの風が大半を占め、放射性物質は海側に拡散する傾向が強いが、風向きによっては内陸に向けて拡散する可能性がある。
実際の気象データに基づいた拡散のシミュレーションは初めて。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を利用した。原発の排気筒頂部に当たる地上100メートルから希ガス(キセノン133など)、ヨウ素131、セシウム137の3種類それぞれ1ベクレルが1時間放出されたとの条件で、浜岡原発を中心とした約90キロ四方の24時間後の拡散状況を予測した。
昨年の各月1日の気象条件に当てはめて計算した結果、ほとんどの月で放射性物質は駿河湾や遠州灘に拡散したが、7月は駿河湾から陸に向かう風で一部が静岡市沿岸にも広がった。10月には御前崎市から内陸部に向かう風で、菊川、掛川市や森町、浜松市天竜区などにも拡散した。
県原子力安全対策課の担当者は「季節ごとの拡散傾向を把握し、避難所や避難ルートを検討する際の参考にできる」と説明。結果は、県が試算を委託した原子力安全技術センターが運用する「環境防災Nネット」のホームページで公開している。
放射性物質多くは海へ 浜岡事故想定、静岡県が予測
静岡新聞(2/14
09:15)
県は13日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を使って、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から放射能が漏れた場合の拡散傾向を予測(シミュレーション)した結果を公表した。2011年1年間の風向きで計算したところ、遠州灘や駿河湾に分布する傾向が強かったが、南寄りの風が吹いた10月は内陸に広く拡散した。予測は県が毎年、原子力安全技術センター(東京都)に委託して行っている。
浜岡原発4号機の排気筒(高さ100メートル)から、希ガス、ヨウ素131、セシウム137が1時間に1ベクレル放出された―との想定。放出時から24時間で、各放射性物質による積算被ばく線量がどう分布するかを調べた。3月と気象条件が似ている4月を除いた11パターンで行った。
西風が吹いた1、2、5、7月は駿河湾内に広がったが、7月は静岡市内にも到達。3、6、8、9、11、12月は北東や北風が吹き、遠州灘に分布した。6、8月は浜松市内にも届いた。10月は唯一、南寄りの風。被ばくの恐れがある範囲は内陸に広がり、森町や浜松市天竜区にも及んだ。
SPEEDIは性能上、92キロ四方の予測が限界。伊豆半島は範囲外だが、西寄りの風が吹けば、伊豆半島に拡散することも予想されるという。
西風で伊豆半島拡散も 浜岡原発、放射能模擬テスト 静岡
2012.2.14
02:24産経新聞
福島第1原発事故を教訓に、懸念される放射性物質の拡散状況を調べ、今後の防護対策に役立てるため、県は13日、昨年実施した「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI=スピーディ)のシミュレーション結果を発表した。御前崎市の浜岡原発から放射性物質が放出された場合、西寄りの風の時に計算領域(測定区域)外ではあるが、伊豆半島に拡散する可能性が推測されるとしている。
県によると、スピーディによるシミュレーションは、平成14年から財団法人原子力安全技術センター(東京)に委託して毎年実施している。スピーディは原発など原子力施設から大量の放射性物質が放出された場合、大気中の濃度などを風向きなどの気象条件や地形データをもとに予測するシステムで、配信端末は本県を含め、原発立地道府県や各オフサイトセンターに設置されている。
今回のシミュレーションは、初めてこれまでの計算領域の範囲23キロ四方から92キロ四方に拡大したほか、各月の実際の気象条件にあてはめて実施。放射性物質の希ガス(キセノン133など)、ヨウ素、セシウム137の3種類について昨年1月から12月(4月を除く)までの各1日の気象条件で拡散の範囲をシミュレーションした。
その結果は、遠州灘と駿河湾に拡散する場合が多いが、10月の気象条件だと、南寄りの風の場合は逆に陸域に広く拡散する可能性がある。さらに、スピーディの計算領域外ではあるが、西寄りの風の場合、伊豆半島に拡散する可能性が推測されるとしている。
県は「今回のシミュレーションを行うことで季節ごとの拡散傾向を把握し、放射線モニタリング、避難所、避難ルートなどを検討するために役立てたい」と話している。 |
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中沢新一さんら、脱原発で運動体 |
20120214
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「日本人つなぐ国民戦線が必要」 脱原発で運動組織立ち上げ
2012/02/13 18:30
【共同通信】
脱原発などを目指し、人類学者の中沢新一さんらが、草の根運動をとりまとめるための組織「グリーンアクティブ」を13日、立ち上げた。東京都内で記者会見した中沢さんは「右も左もない日本人をつなぐ国民戦線が必要。民衆から意思をくみ上げて政治を変える」と呼び掛けた。
組織は「構想」「メディア」「経済」「政治」の4部門で構成。原発に依存しない社会の実現に向け、環境企業などでつくる「経済人会議」の開催や短文投稿サイトなどを活用したデモ、雑誌発刊などを予定している。
また、国の形や社会の在り方を根底から突き崩すとして、消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)推進にも反対。
中沢新一さんら、「緑」の政治ネット設立 脱原発で連携
2012年2月13日23時23分 朝日新聞
人類学者の中沢新一さんが、「脱原発」などを掲げた“緑”の政治運動体「グリーンアクティブ」を旗揚げし、13日、東京都内で記者会見した。欧州の「緑の党」を参考にしつつ、政党ではなくネットワークという形をとる。
自然や環境、地域に根ざした暮らしを大事にする姿勢を「緑」で表現した。「3・11の後、日本人の間にわき上がった緑の意識を、社会を変えていく力にしていきたい」という。
発起人には代表の中沢さんのほか、社会学者の宮台真司さん、コピーライターのマエキタミヤコさんら、賛同人には思想家の内田樹さんらが名を連ねた。
脱原発や環太平洋経済連携協定(TPP)反対などの政策に共鳴する人々と、緩やかな連携を目指す。原発に頼らない地域作りや、自然エネルギーへの転換を目指す団体などと「一種の国民戦線」を作っていく。
グリーンアクティブ:中沢新一さんら、脱原発で運動体
毎日新聞 2012年2月13日 20時53分(最終更新 2月13日 21時09分)
思想家の中沢新一さん、作家のいとうせいこうさん、社会学者の宮台真司さんらが13日、脱原発などを目指す運動体「グリーンアクティブ」の設立記者会見を東京都内で開いた。代表の中沢さんは「『党』よりもゆるやかなネットワーク。緑の意識を共通項に民衆からの改革を起こす」と意気込みを語った。
草の根運動を展開する中で、新たな政治団体「緑の日本」をつくり、次期国政選挙で賛同する政治家を認定して応援していくという。
会見には新右翼「一水会」最高顧問の鈴木邦男さんも賛同人として参加し「日本の国土を守るのに右や左のイデオロギーは関係ない」と話した。
一方、グリーンアクティブとは別に地方議員らでつくる脱原発を目指す政治団体「みどりの未来」が、7月に「緑の党」を結党して国政進出する方針を決めている。【池田知広】
脱原発「グリーンアクティブ」 「格差社会に抵抗 国民戦線」
2012年2月14日
東京新聞
文化人類学者の中沢新一氏らは十三日、東京都内で記者会見し、脱原発などに取り組む市民団体「グリーンアクティブ」の設立を正式に発表した。中沢氏は「原発に依存せず、むやみな自由主義や経済格差に抵抗する人々の力を集め、現状の政治を変えていく」と設立趣旨を説明した。
団体は「緑の日本」と称した将来の環境政党を目指す部門など、四部門で運営される。環境保護と経済成長の両立を目指した「緑の経済人会議」も置く。具体的な政策では脱原発を柱に据え、消費税増税と環太平洋連携協定(TPP)の推進反対、熟議の民主主義の構築などを訴える。
中沢氏は「格差社会を助長するTPPなどの政策に抵抗していく。政治や経済を上からの改革ではなく、右も左もない草の根の民意をくみ上げ、変えていく国民戦線をつくる」と強調した。 |
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原子力安全委 緊急時拠点、抜本見直し |
20120214
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緊急時拠点、抜本見直し=道府県庁と前線基地に-素早い対策最重視・原子力安全委
時事通信
東京電力福島第1原発事故の際、同原発や東北電力女川原発の近くの対策拠点「オフサイトセンター」が機能しなかったことを受け、国の原子力安全委員会の作業部会は14日、抜本的な見直し案の検討を始めた。国の防災基本計画や地域防災計画にも影響する防災指針の見直し中間報告書に盛り込まれ、4月に発足する原子力規制庁に引き継がれる。
見直し案では、原子力事故の急速な悪化に国や自治体が緊急対応できることを最も重視。意思決定者の権限と代行者の指名順位を明確にしておくほか、道府県庁などに住民避難や被ばく医療、放射線測定の「緊急時対応拠点(仮称)」を置き、原発近くにはヘリコプターが着陸でき、人員と物資を集められる前線基地「対策実行拠点(同)」を置く。
この案は、福島第1原発事故で実際に福島県庁が対応拠点、原発から約20キロ離れたスポーツ施設「Jヴィレッジ」が事故収束作業の実行拠点とされたことを踏まえた。
対応拠点や事故現場の最寄りの役場では、合同対策協議会の発足を待たず、首長などが専門家の助言を受け、国など上部の指示がなくても住民避難などを決定できるようにする。対応拠点、実行拠点とも、専用回線の多重化や衛星回線などで通信を確保。実行拠点は風向きの変化で放射性物質が押し寄せる場合などに備え、代替地を決めておき臨機応変に設営する。(2012/02/14-20:17)
原発事故対策拠点を2カ所に 役割別に分散、安全委案
2012/02/14
19:15
【共同通信】
原発事故の対策拠点施設「オフサイトセンター」について、原子力安全委員会は14日、原発近くと、県庁所在地など原発から離れた場所の2カ所に設置、役割分担させる案を作業部会に示した。
東京電力福島第1原発事故で、原発から5キロにあるオフサイトセンターが機能しなかった反省から見直した。
1カ所は、政府の原子力災害対策本部などの指示に基づき現地での“司令塔”となる「緊急時対応拠点」(仮称)で、原発から30~50キロの場所に置く。もう1カ所は、原発から20~30キロで住民の避難誘導や放射線測定、被ばくした住民に対応する「対策実行拠点」(同)。 |
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原発政策の集約、事実上断念へ 自民党特命委 |
20120214
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原発政策の集約、事実上断念へ 自民党特命委
北海道新聞(02/14
21:03)
自民党の総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員長)は14日の会合で、東京電力福島第1原発事故を受けたエネルギー政策見直しに関する中間報告案を提示した。焦点だった原発20+
件政策については「10年かけて結論を出す」と棚上げし、意見集約を事実上断念する方向となった。
特命委は15日にも中間報告を正式決定する。報告案は今後10年を「原子力の未来を決める10年」と明記。その間に、省エネ促進や再生可能エネルギーの導入を進めた上で「原子力を活用するか否かを議論する」とした。
原子力政策、結論先送りへ=「今後10年で議論」-自民原案
時事通信
自民党の総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員長)は14日、衆院選マニフェスト(政権公約)作成に向け、エネルギー政策に関する中間報告の原案をまとめた。原子力政策については今後の10年を「原子力の未来を決める10年」と位置付け、「国民的議論を喚起して結論を出す」として脱原発の是非の判断を先送りした。15日の会合で最終案を決定する方針だ。
原案では、東京電力福島第1原発事故の結果、「原発の新規立地は事実上不可能になった」と指摘。今後は再生可能エネルギーや省エネを推進するとともに、10年間の猶予期間を設けて「最低限必要な限りで原子力を活用するか否か議論する」とした。結論先送りは、党内の脱原発派と原発推進派の意見対立が解消できなかったためとみられる。
ただ、当面はテロ対策を含めた安全確保と地元住民の理解を条件に、停止中の原発の再稼働を認めるとした。
また、福島第1原発事故に関し「わが党は原子力の安全神話に過度に依拠して原発建設を推進し、甚大な被害をもたらした。猛省し、深くおわびしなければならない」と陳謝。「電力業界や官庁と過度な依存関係がなかったか、さらなる検証を行う」と明記した。(2012/02/14-20:07)
自民エネ政策特命委 15日に中間報告とりまとめ
2012.2.14
17:46産経新聞
自民党の総合エネルギー政策特命委員会(委員長・山本一太参院議員)は14日、再生可能エネルギーへの転換を柱とする中間報告案について議論した。15日の会合でとりまとめる。
報告案は東京電力福島第1原発事故を受けた電力不足を補うため、再生可能エネルギーの活用を強調。原発再稼働問題では安全性の確保や地元の理解を前提に「必要最小限の電力量をまかなうために活用する」としている。
中長期的には今後10年間を「原子力の未来を決める10年」と位置づけ、原子力活用の是非について国民的議論を促している。 |
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米原発新設 コスト高が重荷になる |
20120214
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中日新聞社説
米原発新設 コスト高が重荷になる
2012年2月14日
米原子力規制委員会(NRC)が三十四年ぶりに原発の新規建設を認可した。福島第一原発の事故を教訓に徹底した安全対策を望むが、新型原子炉は建設費も高く増設が急速に進むとは思えない。
南部ジョージア州のボーグル原発で、東芝子会社の米ウェスチングハウス(WH)製の加圧水型原子炉「AP1000」二基の建設が認められた。
テロや災害も想定して設計され、二〇一六年と一七年の運転開始を目指す。
NRC委員五人のうち四人が認可に賛成したが、ヤツコ委員長だけは「福島第一の事故を教訓にした安全対策が十分に講じられていない」と反対した。オバマ政権の期待とは異なる見解を公表し、委員長の強い独立性を示したといえよう。
米政府はスリーマイルアイランド原発事故(一九七九年)をきっかけに新規建設を凍結してきたが、オバマ大統領は就任早々、地球温暖化防止と雇用創出の両面から「原子力ルネサンス」を提唱して原発推進を掲げた。NRCの決定は弾みになろう。
しかし、米国でも原発には一層厳しい安全基準が求められる。コスト増大を考えれば、原発建設が加速化する状況にはない。
米国では岩盤層に溶け込む天然ガスの一種であるシェールガスの採掘と採算性に見通しがついた。ボーグル原発の建設費は約百四十億ドルで、米政府が八十三億ドルの債務保証をする。初期コストはガス火力発電所の約五倍で、建設認可も火力より時間がかかる。
昨年末までに二十六基の建設申請が出ているが、米業界団体は二〇年度までの新設認可は今回分も含めて四基程度にとどまると慎重な見通しを示した。投資家もまだ様子をみており、雇用拡大もすぐには実現しそうにない。
全米で稼働する百四基のうち半数は建設後三十年を超える。老朽化した原発に多額の安全対策費を投じるのが得策かどうか。
シェールガスのほか太陽光、風力など再生可能エネルギーと、電力の利用効率を高める送電網スマートグリッドの開発など、米国には新しい道筋を付ける政策を望む。
日本政府は停止中の原発の安全が確認されたら順次再稼働したい意向だが、米国での新設認可は参考材料にすぎない。住民の不安や疑問に十分答え、稼働の効率やコストでも本当に見合うのかどうか慎重な対応が必要だ。
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志賀町 外部から102億円 北陸電力から少なくとも57億円 |
20120214
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志賀町 外部から102億円 86~02年度「地域振興」名目
2012年2月14日 中日新聞
前町長 「北電と交渉」
北陸電力志賀原発の立地する石川県志賀町が一九八六~二〇〇二年度の十七年間に、「地域振興協力金」などの名目で外部から計百二億円の収入を得ていたことが分かった。町議会の会議録などで北陸電力(富山市)から多額の資金提供があったことがうかがえ、前町長の細川義雄氏(78)は自分が北電と交渉した分だけで四十億円に上ると証言。北電と志賀町は金額を公表していないが、原発建設に伴う巨額の恩恵が立地町にあった実態が浮かび上がる。(上野実輝彦、榊原崇仁、宮畑譲)
町の決算書によると、八六~九六年度にかけて「地域振興協力金」の名目で計三十億二千万円、「漁業振興協力金」として計九億円の収入があり、九三~九五年度と九七~〇二年度には「地域振興資金」の名目で計六十二億七千万円が入った。
いずれも、用途の特定のない「雑入」に区分され、だれが提供したかは明記されていない。最も多いのは九八年度で、計十八億円の提供があった。
町議会の会議録によると、協力金の始まった八六年度には、当時の野崎外雄町長が地域振興や漁業振興のために北電から協力金六億一千万円が入ったと説明。九七年三月には、当時の細川町長が「予算規模が大きくなるのは志賀原発2号機建設に伴う地域振興資金などのため」と述べていた。
九〇~〇九年に在職した細川氏は本紙の取材に「原発立地を地域振興につなげるため、町が北電に協力金を求めた」と説明。2号機分は着工前に自身が北電と交渉し、北電の提供額の大枠として「四十億円と決めた」と話す一方、実際にどれだけの額がいつ入ったかなどは「担当課長に任せていた」と話す。
志賀原発は、1号機が八八年に着工して九三年運転開始、2号機が九九年に着工して〇六年運転開始した。
志賀町企画財政課は〇二年度までの外部からの収入について「古い話なので詳細は分からない。引き継ぎも受けていない」と回答。北電は「地域の振興事業に対し、応分の負担をしてきた。具体的な金額、内容は、相手方との関係もあり、回答を差し控えたい」と述べている。
「原発協力金」57億円 北陸電、石川・志賀町に寄付
2012年2月14日
東京新聞
北陸電力志賀原発がある石川県志賀町が二〇〇二年度までの十七年間に、北陸電から少なくとも五十七億円の寄付を受けていたことが分かった。前町長の細川義雄氏(78)が証言した。町はこれまで、北陸電から多額の寄付を受けたことを公表していなかった。
決算書によると、志賀町には一九八六年度から「地域振興協力金」「地域振興資金」「漁業振興協力金」などの名目で多額の寄付が行われ、総額は百二億円に上っている。いずれも、用途の特定のない「雑入」に区分され、誰が提供したかは明記されていない。
九〇~〇九年に在職した細川前町長は、これらの寄付のうち「四十億円は自分が交渉して北陸電からもらった。ほかに十七億円は、自分の前の町長が交渉した分と把握している」と説明した。
志賀原発は1号機が八八年に着工し九三年に運転を開始、2号機は九九年に着工し〇六年に運転を開始した。
細川前町長は「2号機の着工に合わせ、北陸電側に(寄付の)支払いを求めた。何年にどれだけの額をもらうかは、担当課長に任せていた」と語った。
寄付について志賀町企画財政課の担当者は「古い話で詳細は分からない。前任者からの引き継ぎもない」と回答。北陸電は「地域の振興事業に対し、応分の負担をしてきた。具体的な金額は、回答を差し控えたい」とコメントした。
<志賀原発> 1号機は出力54万キロワットの沸騰水型軽水炉。2号機は、沸騰水型軽水炉の改良型で、出力120万6000キロワット。現在は両機とも定期検査中。2007年3月、1号機の制御棒が抜けて臨界が起きていたのに北陸電力が隠していたことが発覚し、長期の運転停止を強いられた。 |
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大阪府市 関電に情報開示求める。原発依存低下政策も検討 |
20120214
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原発依存低下へ条例検討=松井知事と橋下市長-大阪
時事通信
大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長は13日、今後のエネルギー戦略について協議し、原子力発電への依存度を下げていくための条例の制定を検討することで合意した。関西電力に関連情報の開示を義務付けたり、再生可能エネルギー活用や省エネ推進を支援したりする方策を打ち出したい考えだ。近く府・市合同の有識者会議を設け、具体案づくりに着手する。
橋下氏は、昨年の東京電力福島第1原発事故を受け、「脱原発依存」の必要性を主張する一方、「もし原発が本当に必要なら(電力の)消費地である大阪府内に原発を造るという話をして府民に問い掛けるしかない」とも述べている。(2012/02/13-18:52)
大阪府・市、関電に情報開示請求へ 株主提案も検討
2012年2月13日18時39分 朝日新聞
関西電力の筆頭株主の大阪市は、大阪府とともに同社に対し、詳細な財務データや電力需給の分析を情報開示請求する方針を固めた。府市は脱原発依存に向けたエネルギー戦略をまとめ、6月にある同社の株主総会で電力買い取り市場の設置や天然ガス発電所の増設を求める株主提案を検討していることも判明した。
府市は今夏の電力需給の逼迫(ひっぱく)や電力料金の値上げの可能性を懸念。どの程度節電すれば原発再稼働が不要になるかや値上げ回避の可能性を把握するため、情報開示を請求することにした。府市特別顧問で元経済産業省官僚の古賀茂明氏らが質問案を作成。エネルギー戦略の素案とともに13日午後の統合本部で決める。
電力需給では、来春までの30分単位の電力需要見通しや個別発電所の運転予定、燃料購入予定などの開示を要求。値上げにはコストの徹底削減が大前提と主張し、人件費の内訳、過去10年間の政治家のパーティー券購入実績、学者への奨学金や広報活動の支出実績、保養所の一覧表などを開示請求する。
大阪府市が原発の安全性に独自基準を検討
2012年02月14日 朝日新聞
大阪府市は13日の統合本部会議で、脱原発依存に向けたエネルギー戦略会議を設置し、原発の安全性の独自基準づくりを検討する方針を決めた。橋下徹市長は「安全性をチェックする国の機関にみんな不信感を抱いている。原子力規制庁の『影』の組織を大阪が持ってもいい」と述べ、独自組織の設立も検討する。
橋下氏は関電の株主総会で株主の大阪市の質問権を行使する意向も示し「今後の電力供給態勢などをオープンな形で議論したい」と話した。電力買い取り市場の設置などを株主提案することも検討している。松井一郎知事は、関電に情報開示を求めるため、自ら関電を訪れて直接要請する考えを示した。
松井知事はこの日、近畿地方整備局の上総周平局長と意見交換し、港湾や御堂筋などの整備方針を協議するため統合本部会議に参加するよう要請した。上総局長は「即答できない。検討したい」と述べた。
大阪府市統合本部、関電に30項目開示要求へ
(2012年2月14日
読売新聞)
大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長は13日の府市統合本部会議で、関西電力に対し、電力需給や収支の詳細な見通し、政治家のパーティー券購入実績、人件費など30項目の情報開示を求める方針を決めた。開示を受け、筆頭株主の市が「脱原発依存」などを関電に求める株主提案の骨子を3月中旬に決定する。同日、本部内に新設した「エネルギー戦略会議」で、電力各社の地域独占体制からの脱却を柱にした新戦略を今秋までにまとめる。
情報開示は料金設定の妥当性や原発の必要性について検証するのが狙い。10年間に購入した政治家のパーティー券のほか、今夏に向けた他社からの電力融通の見通し、原発の立地場所に関する地盤などの調査結果などの情報開示を求める。
株主提案では、発電と送配電を分ける発送電の分離や、液化天然ガス(LNG)発電所の新増設、電力事業者による地域間競争の導入などを盛り込む見通しだ。
また、戦略会議では、再生可能エネルギーの導入促進に向けた優遇税制などを盛り込んだ新戦略の策定を議論する。
本部会議では「大阪独自に原発の安全基準や規制機関をつくってもいいのでは」(原英史・府市特別顧問)との意見も出され、松井知事が関西広域連合で提案する考えを明らかにした。
大阪府・市、脱原発依存で戦略策定へ
2012/2/14
0:56日本経済新聞
大阪府と大阪市の統合本部は13日、地域の新たな電力供給体制をつくるため脱原発依存を軸にした「エネルギー戦略」を今秋をメドに策定することを決めた。電力供給体制を利用者の視点で見直し「安全・安定・安価な電力」を目指す。市が筆頭株主の関西電力に対して、今後約1年の電力需給見通しや原発トラブルなどの情報開示を求め、戦略策定に活用する。
統合本部は開示の実現へ条例制定も検討する。
エネルギー政策に詳しい元経済産業省官僚の古賀茂明氏、特定非営利活動法人(NPO法人)環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏を中心に内容を詰める。両氏は統合本部の特別顧問。
13日に示された暫定案によると、▽2013年3月までの30分単位の電力需要の見通し▽同月までの燃料の購入予定▽全ての原発のこれまでの事故情報▽直近10年間の政治家パーティー券購入実績▽直近5年間の取締役会の議事録――など計30項目の開示を求める。
30項目には燃料の調達方法や人件費の内訳なども含まれる。古賀氏は「ムダなものが電力料金として市民にかかっていなかったか、コストのデータも出してもらいたい」と話した。
会議後、本部長の松井一郎知事は「エネルギーが日本で不足しているのか足りているのか、料金が適正か、(情報開示要求で)ミクロの部分を公にすることで、大きな方向転換にひょっとしたらつながる」と述べた。
この日の会議では、6月に想定される関電の株主総会で筆頭株主の大阪市が予定する提案について「発送電分離」「液化天然ガス(LNG)発電所の増設」「域外への事業拡大」などを盛り込む案を示した。3月中旬に提案骨子をまとめる。
大阪府・市
関電に情報開示を
2月13日 22時44分
NHK
大阪府と大阪市の府市統合本部の会議が開かれ、独自のエネルギー戦略を立てるため、詳しい電力需要の見通しや原子力発電所の立地場所の安全性などについて情報を開示するよう関西電力に求めることを決めました。
13日に開かれた府市統合本部の会議では、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、今後のエネルギー戦略について意見を交わしました。
独自のエネルギー戦略の策定に向けて節電や原子力発電の必要性を判断するには、現在の情報では不十分だとして、関西電力に対し、30分単位での電力需要の見通しや原子力発電所の立地場所の安全性、それに原子力発電所で事故が起きた際の損害賠償に対する準備状況などについて、近く、情報を開示するよう求めることを決めました。
そのうえで統合本部では、原子力発電への依存度を下げることや情報開示の義務化について、条例や協定をつくるため検討を進めていく方針を決めました。
また、大阪市が関西電力の筆頭株主であることから、橋下市長は、今後の電力供給体制について、株主総会で関西電力の考え方を聞く方針を示したうえで「国や霞ヶ関での議論が不透明ななか、関西で原発についてしっかり考え、国に負けない信頼のおける原発に関する基準づくりを検討したい」と述べ、原子力発電所に関する独自の安全基準をつくることを確認しました。
大阪府市、関電に30項目の情報開示要請へ
2012.2.13
21:32
産経新聞
大阪府と大阪市の府市統合本部会議が13日開かれ、関西電力の筆頭株主である同市の橋下徹市長が6月の株主総会で予定している株主提案権の行使について、府市は関電に対し、電力受給の見通しや同社の収支見通しなど、30項目にわたる情報開示を求めることを決めた。統合本部の専門部会として、エネルギー戦略会議を設置することも確認。今後、脱原発依存に向けた条例の制定などについても検討される。
同日提示された請求項目案では、平成25年3月までの30分単位の電力受給の見通しや、24年3月までの収支見通しのほか、「安易な電気料金の値上げは認められない」として、人件費の内訳、最近10年間の政治家のパーティー券購入実績などについても盛り込まれた。コスト削減の可能性を検討するための情報開示も求めることにしている。
会議では、府市統合本部の特別顧問から「競争がない世界で無駄なコストが積み上げられている。関電がどれだけコスト削減努力をしているのかを出してもらい、どんどん尋ねたい」「関電をたたくためでなく、府民、市民の理解が得られる情報をもらいたい」といった意見が出された。
大阪市は、株主総会では株主提案権だけでなく、質問権も行使する方針。橋下市長は「総会屋のようになって関電を困らせることが目的ではないが、市民が聞きたいことをオープンな形で聞く必要がある」と説明した。
関電側の情報公開が進まなかった場合は、情報公開を義務化するような取り決めを定めることなども検討する方針。また、府市統合本部のエネルギー戦略会議では、3月中旬をめどに株主提案の骨子をまとめるほか、府市のエネルギー戦略の策定などを行う。
会議では、国が新設する原子力規制庁に関連し、専門家による大阪独自の原発検査機関を設立することも提案され、松井一郎府知事が関西広域連合で機関設置を打診する考えを示した。
需給構造の転換図る 「エネルギー戦略会議」設置へ
2012年2月14日 大阪日日新聞
大阪府市統合本部は13日、府市のエネルギー戦略の専門的な議論の場として「エネルギー戦略会議」を設置すること決めた。エネルギーの供給体制をユーザーの視点から見直し、需給構造の転換を図る狙い。大阪市は関西電力の約9%の株を持つ筆頭株主でもあり、株主提案の準備も進める。
同会議では、元経済産業省大臣官房付の古賀茂明氏、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」の飯田哲也所長ら府市特別顧問が中心となり府環境農林水産部、市環境局などでエネルギー戦略の素案を作成。府市統合本部で戦略・方向性を決定する。エネルギー戦略は6月に昼間取りまとめを、秋ごろに最終とりまとめを作成する。
古賀氏は株主提案について、関電に情報開示を求めていくとともに「経済産業省資源エネルギー庁にも協力を求める」とし、飯田氏は開示の手法として株主の帳簿閲覧権の行使や情報開示条例の制定などを挙げた。
脱原発依存を掲げる橋下徹市長は「関西で原発の問題を考え基準をつくっていくことは重要」と意欲をみせた。一方で堺屋太一特別顧問は「国より先にイエスという能力がなければ」とし、電力需給の状況によっては原発再稼働の必要が出る可能性を指摘した。 |
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大飯原発安全評価、NPOが批判 |
20120214
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大飯原発:安全評価、NPOが保安院批判 「意見聴取会反映せず」「共振現象も考慮を」 /福井
毎日新聞 2012年2月14日 地方版
おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の安全評価(ストレステスト)について、経済産業省原子力安全・保安院は13日、評価結果を「妥当」とする審査結果を原子力安全委員会に報告し、ホームページで審査書を公表した。関西電力の提出した安全評価の結果を詳細に検証しているが、専門家からは「評価結果を審議した意見聴取会の議論が反映されていない」などと批判の声も上がる。
審査書は215ページに及ぶ。関電の安全評価が、科学的、合理的な仮定や手法に基づいて行われているか検証し、「現在の設備や体制で、福島第1原発を襲ったような地震・津波が来ても同原発事故のような状況に至らせない対策が講じられている」と評価した。
これに対して、NPO法人「原子力資料情報室」の山口幸夫・共同代表は、地震の際に建物と地盤の固有周期が一致して揺れが増幅する「共振現象」を考慮していない点を批判する。「(同原発で想定する最大の揺れの)何倍まで耐えられるから大丈夫、という単純な話ではない。強い揺れが、原発の機器の共振周波数と近いかどうかで議論しないといけない」と指摘した。津波と地震を別々に分析している点についても、「複数の原発にとって、危険事象が同時にやって来ることを全く予測していない」と問題視した。
また、意見聴取会のメンバーの過半数を、原発メーカーから研究費を負担してもらった大学教授など、従来から原子力行政を推進してきた「原子力ムラ」のメンバーが占めていることを問題点として挙げ、「そもそも意見聴取会の議論が、保安院が審査書を作る際に反映されていない」と構造的な問題に言及。国が原発事故の原因を調査中で、事故の経験が反映された審査結果になっていない点も批判した。【安藤大介】 |
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原発:女子学生「廃炉」多数--意識調査 |
20120214
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原発:女子学生「廃炉」多数--意識調査
毎日新聞 2012年2月14日 東京夕刊
今後の原子力発電所について、男子学生は「存続派」が多いのに対し女子学生は「廃炉派」が多数を占めることが、全国大学生協連(加盟223生協)が13日発表した意識調査でわかった。
調査は昨年10~11月行われ、全国28大学8498人の回答を分析した。原発の運用については「今すぐ」「将来的に」の廃炉派が女子48・5%で男子は35・2%。「規模縮小」「現状維持」「積極運用」の存続派は男子54%、女子36・8%と、逆の傾向があった。防災についての意識は「高くなった」「やや高くなった」が男子66・1%で女子は77・7%。生協連全国学生委員長の佐藤美香さんは「妊娠、出産のある女性は、将来の自分の問題として感じているのではないか」と話した。 |
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原発再稼働 賛成22%反対36% |
20120214
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原発再稼働 賛成22%反対36%
2月14日 5時52分
NHK
NHKが行った世論調査で、震災の影響や定期検査などのために停止している原子力発電所の運転再開について賛否を聞いたところ、「賛成」が22%で、「反対」が36%でした。
NHKは、10日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行い、調査対象の65%に当たる1008人から回答を得ました。
◇原発再稼働
この中で、関西電力大飯原発などで運転再開に向けた手続きが進められていることを踏まえ、震災の影響や定期検査などのために停止している原子力発電所の運転再開について賛否を聞いたところ、「賛成」が22%、「反対」が36%、「どちらともいえない」が36%でした。
◇TPP参加
また、政府が関係国との事前協議を始めた、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に、日本が参加することについては、「賛成」が32%、「反対」が18%、「どちらともいえない」が41%でした。
◇普天間・海兵隊
さらに、沖縄の在日アメリカ軍について、日米両政府が、普天間基地の移設計画と海兵隊のグアムへの移転計画を分離し、一定規模の海兵隊の移転などを先行して進めることで合意したことへの評価を聞いたところ、「大いに評価する」が4%、「ある程度評価する」が34%、「あまり評価しない」が37%、「まったく評価しない」が13%でした。
◇選挙制度改革
一方、衆議院の選挙制度改革について、どのような制度が望ましいと思うか尋ねたところ、「小選挙区をより重視した制度にすべきだ」が23%、「比例代表をより重視した制度にすべきだ」が12%、「以前の中選挙区制に戻すべきだ」が31%、「今のまま変える必要はない」が12%でした。 |
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中国製原子炉6基新設へ パキスタン |
20120213
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中国製原子炉6基新設へ パキスタン明らかに
2012/02/13 19:39
【共同通信】
【イスラマバード共同】パキスタンが少なくとも6基の中国製原子炉の新設を計画、中国から原子力技術や資金面での支援を受けるための交渉が合意に向けて最終段階にあることが13日、分かった。パキスタン原子力委員会(PAEC)の関係者が共同通信に明らかにした。
新規原子炉のうち4基は南部シンド州カラチに、1基は同州サッカルに建設を検討。既に中国製原発が稼働中の中部パンジャブ州チャシュマにも少なくとも1基増設する方針。出力は約30万キロワットと約100万キロワットの2種類。
電力不足の解消が目的だが、核兵器保有国パキスタンは核拡散防止条約(NPT)に未加盟。 |
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東電、原発線量マップまず米側へ |
20120211
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東電、線量マップまず米に提供 昨年3月、保安院には翌日報告
2012/2/11
22:56日本経済新聞
東京電力は11日、昨年4月24日に発表した福島第1原子力発電所構内の放射線量の分布を図示したサーベイマップを、同年3月22日から米原子力規制委員会(NRC)に提供していたことを明らかにした。経済産業省原子力安全・保安院や自衛隊、協力企業などには翌23日から報告していた。
提供したマップはNRCの要請で作成を始め、現場作業にも活用したという。その後、東電は記者会見で敷地内の個別の場所の放射線量は説明していたが、全体が一覧できるマップを公開したのは約1カ月後だった。
文部科学省が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)のデータを国内公表より先に米軍に提供したことなども既に判明している。
東電、原発線量マップまず米側へ 公表の1カ月以上前
北海道新聞(02/12
10:52)
東京電力が昨年4月下旬に発表した福島第1原発敷地内の放射線量マップ(サーベイマップ)は、公開の1カ月以上前に東電から米原子力規制委員会(NRC)に提供されていたことが11日、分かった。東電によると、サーベイマップは更新して逐次送っていた。経済産業省原子力安全・保安院には米側への提供の翌日になって報告を開始したという。
第1原発事故では公表の遅れが問題になった文部科学省の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算データや、気象庁の放射性物質拡散予測データが、米側や国際機関には早い段階から提供されていたことが判明している。
線量マップ、まず米側へ提供 保安院には翌日報告 東電、公表の1カ月以上前
2012.2.12
02:00産経新聞
東京電力が昨年4月24日に発表した福島第1原発敷地内の放射線量マップ(サーベイマップ)を公開1カ月以上前に米原子力規制委員会(NRC)へ提供していたことが11日分かった。経済産業省原子力安全・保安院には米側への提供翌日から報告を始めたという。
事故では、文部科学省のSPEEDIの試算データや気象庁の放射性物質拡散予測データが、米側や国際機関には早い段階から提供されていたことが判明している。
マップは建屋周辺の日々の線量分布を記載した地図。事故状況の把握や作業計画立案の基礎資料となっている。東電によると昨年3月22日に作成を開始。同日、NRCが日本に派遣したスタッフから要請を受けて提供した。建屋周辺の数十カ所~150カ所の線量を記入。東電の原子力部門の担当者とNRCスタッフ間のメールで共有した。 |
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線量マップ 命に関わる情報隠しだ |
20120213
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線量マップ 命に関わる情報隠しだ
琉球新報社説 2012年2月13日
この国の政府はまるで属国のようだと思っていたら、官僚だけでなく民間までが、国民よりも米国に忠誠を誓っているかのようだ。
東京電力が、福島第1原発敷地内の放射線量マップを、公開の1カ月以上前に米原子力規制委員会に提供していたことが分かった。
国民に知らせる1カ月前というだけでなく、政府に報告するよりも1日早かった。東京電力は国民よりも、政府よりも米国に顔を向けている。そう批判されても反論できまい。
原発事故のデータでは、文部科学省の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算データも問題となった。文科省は事故の12日後にようやく一部を公表したが、米軍には3日後に提供していた。
気象庁も事故直後から国際原子力機関(IAEA)に放射性物質拡散予測データを逐次報告していたが、国民に知らせたのは事故の25日後だった。
これらの結果、放射線量の高い地域に避難してしまった住民は「無用の被ばく」にさらされた。命に関わる情報隠しだ。しかも誰一人責任を取っていない。そうした体質が政府だけでなく、電力会社にも潜んでいたのだから、国民は何を信じればいいのだろう。
電力会社は地域独占で、会社がどんな体質であろうと国民は選択できない。だからこそ責任を明確化しないと国民は納得できない。
事故対応で国民を裏切り続けている東京電力は解体すべきではないか。原子力関連の意思決定に関与した幹部を一掃した上で、電力供給に特化した新会社として一から出直してもらいたい。
その上で、やはり発送電分離をすべきだ。電力会社が送電網を握っていたら、自社以外の発電会社に不利な条件をいくらでも構築でき、新規参入を阻むことができる。
国民が電力会社を選択できる仕組みにしない限り、国民より米国を重視する体質を変えることはできないだろう。
電力会社は安定供給のため、と発送電分離に反対するが、分離がほぼ完全に成し遂げられた欧州で供給不安は起きておらず、説得力を欠く。
経済産業省の電力システム改革専門委が発足したが、発送電分離を検討する姿勢を示している。脱原発も含め、国民の望みに合致した体質に脱皮させるよう、抜本的な改革を提起してほしい。 |
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審査書提出は「拙速」=保安院聴取会委員が抗議 |
20120213
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審査書提出は「拙速」=保安院聴取会委員が抗議-大飯原発・ストレステスト
時事通信
原発のストレステスト(耐性評価)を審議する経済産業省原子力安全・保安院の意見聴取会委員の井野博満東京大名誉教授らは13日夜、保安院が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の1次評価を「妥当」とした評価審査書を国の原子力安全委員会に提出したことについて、「拙速なやり方は到底認められない。再稼働ありきの見切り発車と言わざるを得ない」と抗議する緊急声明を発表した。
抗議は、元原子炉技術者の後藤政志委員との連名。2人はストレステストの在り方に批判的な立場から参加している。(2012/02/13-22:45) |
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保安院:「大飯は妥当」との審査書を提出 |
20120213
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原子力安全委員長は2番目の記事では「3月末までというスケジュールありきで安全性確認はやらない」と、最後の記事では「安全委が存続する3月末までに絶対に責任を取りたいと思う」と言ったことになっています。
初の原発審査書、安全委へ提出-大飯3、4号機ストレステスト-保安院
時事通信
原発再稼働の前提とされるストレステスト(耐性評価)で、経済産業省原子力安全・保安院は13日午前、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)で、「東京電力福島第1原発を襲ったような地震や津波が来襲しても同原発事故のような状況に至らせないための対策が講じられている」などとする評価審査書を原子力安全委員会に提出したと明らかにした。ストレステストで保安院の審査書がまとまるのは初めて。同日午後4時から、同委員会に対して報告を行うという。
提出した評価審査書では、関西電力について「さらに一層の安全性向上に向け改善に取り組んでいる」などと評価した。その理由として、11.4メートルを上回る高台に非常用発電装置を設置していることや、基準地震動の1.8倍まで設備が機能を喪失しないことなどを列挙している。
一方で、一層の対応を図るべき点として、免震事務棟の前倒し設置や非常用発電装置の分散配置などの工夫を検討するよう求めている。(2012/02/13-13:18)
3月末までに妥当性判断=大飯原発の耐性評価-原子力安全委、検討会設置
原発再稼働の前提とされるストレステスト(耐性評価)について、国の原子力安全委員会は13日午後、経済産業省原子力安全・保安院がまとめた関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に関する評価審査書の議論を始めた。保安院は関電の地震・津波対策を「妥当」と評価しており、安全委は外部の有識者を加えた検討会を設置し、3月末までに審査書の妥当性について結論を出す。
全国の原発のストレステストで、安全委が審査書について議論するのは同原発が初めて。再稼働の是非は首相や関係閣僚が政治判断するが、福井県など地元自治体は慎重姿勢を示しており、具体的な見通しは立っていない。
安全委の班目春樹委員長は終了後の記者会見で「検討会はなるべく早く始めたいが、3月末までというスケジュールありきで安全性確認はやらない」と述べた。
安全委によると、検討会は班目委員長が座長を務める。原子力工学の専門家6人が参加し、安全委などが統合される原子力規制庁の4月の発足までに結論を出すという。
ストレステストの審議では、保安院が一般傍聴者を意見聴取会に入れず、別室でのモニター傍聴に限定するなどの措置を取った。13日の安全委では、終了間際に一部の傍聴者から「地元への説明が足りない」などの声が上がったが、大きな混乱はなかった。(2012/02/13-18:54)
ストレステスト
“妥当”報告
2月13日
18時56分 NHK
運転が止まっている関西電力・大飯原子力発電所の2基について、運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」を審査してきた国の原子力安全・保安院は、全国の原発で初めて「妥当だ」とする最終評価をまとめ、原子力安全委員会に報告しました。
報告を受けた原子力安全委員会の班目春樹委員長は、遅くとも来月末までには検討を終える方針を示しました。
福井県にある関西電力・大飯原発の3号機と4号機の「ストレステスト」について、原子力安全・保安院は、去年11月以降の審査の結果、「テストは適切に行われ、想定される地震や津波に対する安全性の余裕は十分である」として、「テスト結果は妥当だ」とする最終評価をまとめ、13日午後4時、原子力安全委員会に報告しました。
保安院が、停止中の原発のストレステストの最終評価を安全委員会に報告するのは全国で初めてです。
報告の中で保安院の黒木慎一審議官は、原発の現地調査を実施したり、IAEA=国際原子力機関から調査団を受け入れたりして十分な確認を行ったと説明しました。
安全委員会は今後、外部の専門家を含む10人程度の会議を立ち上げ、保安院の審査の方法を改めて検証することにしています。
原子力安全委員会の班目春樹委員長は「保安院の審査について幅広い分野の専門家を集めて検討する。遅くとも安全委員会が原子力規制庁に再編される前の3月末までには、ある程度の責任を果たしたい」と述べ、遅くとも来月末までには検討を終える方針を示しました。
話しました。
最終的な原発の運転再開の是非は、安全委員会の検証のあと、政府が判断することになります。
一方で、再開には地元自治体の了解が必要ですが、福井県などは、東京電力福島第一原発の事故を踏まえた新たな安全基準などを国に求めていて、再開の了解を得られる見通しはたっていません。
原子力安全委員会への報告のあと記者会見をした原子力安全・保安院の黒木慎一審議官は、大飯原発に緊急時に対応に当たる免震の施設がないことや、2台ずつある緊急用の発電設備が同じ場所にあり同時に故障する恐れがあることなど、残された課題について、「電力会社に対して計画を前倒しで行ったり、代わりとなる対策に取り組んだりするなどして安全性を高めるよう引き続き指導する」と説明しました。
また、今後の対応について、「原発が地震や津波にどの程度まで耐えられるかを国民に丁寧に説明し、国民の信頼を得ていきたい」と述べました。
大飯原発3、4号機の耐性「妥当」 保安院
朝日新聞 2012年2月13日18時1分
定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、経済産業省原子力安全・保安院は13日、再稼働の条件となるストレステスト(耐性評価)の1次評価を「妥当」とする審査書をまとめ、発表した。同日夕、内閣府の原子力安全委員会で説明する。
安全委は委員5人と専門家を含めた検討会で審査書が妥当かを確認する。その後、地元自治体の了承が得られれば、野田佳彦首相ら関係大臣が再稼働の是非を最終判断する。
保安院:「大飯は妥当」 安全委3月中に結論
毎日新聞 2012年2月13日 22時09分(最終更新 2月13日 22時09分)
経済産業省原子力安全・保安院は13日、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(福井県おおい町、定期検査で停止中)の安全評価(ストレステスト)について「妥当」とする審査書をまとめ、内閣府原子力安全委員会に報告した。今後、安全委は外部の専門家6人を加えた検討会を開いて審査書の妥当性を判断し、3月末までに結論を出すことを目指す。
検討会は、安全委委員5人と原子炉工学の専門家など外部有識者6人で構成。有識者の助言を得ながら、保安院の評価に問題がないか技術的な視点から確認する。議事は原則公開で、資料や議事録も公表する。
関電は昨秋、再稼働を目指して大飯原発3、4号機のストレステストの評価書を保安院に提出。想定より1.8倍大きい地震の揺れ(1260ガル=加速度の単位)や、4倍の高さ(11.4メートル)の津波に襲われても炉心損傷しないなどと評価した。今月8日の保安院の専門家からの意見聴取会では一部委員から反対意見が出たが、保安院は、東京電力福島第1原発と同様の事故に至らない対策が取られているとして、関電の評価を「妥当」と結論付けた。
意見聴取会で反対意見を述べた井野博満委員(東京大名誉教授)は13日、「前回の聴取会で、明確に審議を打ち切るとは言わなかった。人をあざむくもので非常に心外」と保安院を批判した。
原発の再稼働を巡っては、安全委が保安院の評価結果を確認し、野田佳彦首相と、藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野豪志原発事故担当相の3閣僚が、地元の合意を得ながら再稼働の可否を判断する。【河内敏康、関東晋慈、岡田英】
大飯原発、耐性検査「妥当」との審査書を提出
(2012年2月13日13時26分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は13日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)について、定期検査中の原発の再稼働の判断材料になる「ストレステスト(耐性検査)」1次評価結果を妥当とする審査書をまとめ、内閣府原子力安全委員会に提出した。
今後、安全委は専門家を加えた検討会を設置し、審査書の内容に不備がないかどうか1か月程度かけて確認する方針。
政府は大飯3、4号機について4月の再稼働を目指して内部調整している。野田首相と関係3閣僚が安全委の確認結果と地元の意向を踏まえ、再稼働の可否を最終判断する。
ストレステストは、想定を超える地震や津波に対する安全性を、コンピューター計算で調べるもの。保安院が開いた意見聴取会で一部の専門家が議論の継続を求めていたが、保安院は「議論は尽くされた」として大飯原発についての審査を終了し、院内だけで審査書をまとめた。
大飯原発のストレステスト「妥当」 保安院、安全委に午後報告
2012/2/13
12:26日本経済新聞
経済産業省原子力安全・保安院は13日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)のストレステスト(耐性調査)結果は「妥当」とする審査書を発表した。同日午後、原子力安全委員会に報告する。今後、安全委は専門家による評価委員会を開き、保安院による審査の妥当性を確認する。確認が終われば、福井県など立地自治体の同意を踏まえて、野田佳彦首相と関係閣僚が再稼働の是非を政治判断する手続きに移る。
審査書は国際原子力機関(IAEA)の勧告や専門家の意見聴取会での指摘を踏まえて改定した。ストレステスト結果を妥当と認めたうえで、東京電力福島第1原発事故のような地震や津波が大飯原発を襲ったとしても、福島のような事故に至らない対策が講じられていると評価した。
保安院が審査書案を提示した8日の意見聴取会では、今回のストレステストだけでは確認が足りないとして継続審議を求める意見も出たが、「保安院の責任で審査書を取りまとめた」としている。
安全委が、保安院による審査を妥当と認めれば、原発の再稼働に向けた国の安全確認の作業はすべて完了する。
再稼働について枝野幸男経産相は「いつまでにという期限を切るつもりは全くない」と慎重な姿勢を崩していない。福井県の西川一誠知事も「ストレステストに加え、暫定的な安全基準が必要だ」としており、国は事故原因を踏まえた30項目の安全向上策などを提示し、理解を求める方針だ。
大飯原発のストレステスト審査書を受理 安全委、3月中に判断
2012/2/13
19:48日本経済新聞
国の原子力安全委員会は13日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)のストレステスト(耐性調査)の審査書を経済産業省原子力安全・保安院から受理した。安全委は審査書が妥当か判断するために委員5人に外部有識者6人を加えた検討会を設置。2月中にも初会合を開き、3月中に報告書をまとめる。
安全委は4月の原子力規制庁発足とともに別組織に移行する。班目春樹委員長は「大飯原発については、それまでにある程度の責任を取りたい」と話し、3月末までに結論を出す考えを示した。議論の様子は一般に公開する意向だ。
安全委が保安院の審査書を妥当と認めれば、地元自治体の同意を踏まえて、野田佳彦首相と関係閣僚が原発の再稼働について政治判断する。
保安院の審査書では、国際原子力機関(IAEA)の勧告や専門家の意見聴取会での指摘を踏まえ、関電のストレステスト結果を妥当と認めている。想定の1.8倍の揺れを伴う地震や4倍の高さの津波が来ても、冷却を続けて燃料の損傷を回避できる対策が講じられていると評価した。
大飯原発再稼働、首長の意見が判断要素 官房長官
2012/2/13
18:38日本経済新聞
藤村修官房長官は13日の記者会見で、経済産業省原子力安全・保安院が関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)の再稼働について「首長や議長の意見は判断の大きな要素になる」と述べた。「地元自治体には政府が前面に立って安全対策について丁寧に説明する。理解を得るべく努力をする」と強調した。
保安院がストレステスト(耐性調査)結果を「妥当」とする審査書を発表したことに関しては「原子力安全委員会が確認したうえで、地元の理解や国民の信頼を得ているかを含めた最終的な政治レベルの判断をする」と語った。
「3月末までに評価」と大飯原発で原子力安全委
2012.2.13
19:03産経新聞
関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の安全評価(ストレステスト)に対する経済産業省原子力安全・保安院の審査書について、原子力安全委員会の班目春樹委員長は13日の記者会見で「安全委が存続する3月末までに絶対に責任を取りたいと思う」と述べ、評価をまとめる意向を示した。
安全評価は停止中の原発の再稼働に必要。安全委が妥当と判断すれば、保安院は内容について地元への説明を進める。
保安院は同日の安全委会合で、関電の安全評価を妥当とする審査結果を報告。安全委は委員5人に原子力工学などの専門家6人を加えた評価検討会を開き、審査結果への評価を判断することを決めた。
安全委は、遅くとも2月中には第1回会合を開きたいとしている。 |
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原発自治体への寄付1600億円超 |
20120206
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原発自治体に寄付1600億円超
2月6日 18時0分
NHK
原子力発電所のある自治体に電力会社が提供した寄付金の総額は、これまでに1600億円以上に上っていることが、各自治体への取材や情報公開請求で分かりました。
この寄付金は、発電事業に必要な費用として電気料金に組み入れられてきましたが、電気料金制度について議論してきた経済産業省の有識者会議は、「これまでのように費用として認めるべきではない」と指摘しています。
原発のある自治体には、国からの交付金や核燃料税などの税金、それに電力会社からの寄付金が、原発の建設や稼働に伴って入ってきますが、このうち寄付金については、公開の義務がないため、実態がよく分からないと指摘されています。
NHKは、この寄付金について、原発のある13の県と北海道、それに30の市町村の合わせて44の自治体を取材するとともに、公文書の情報公開請求を行いました。
その結果、原発の建設が始まった昭和40年代からこれまでの寄付金の総額は、全国で最も多くの原発が立地する福井県が単独で235億円余り、青森県が設立した財団などに192億円余り、青森県東通村で180億円余りなどとなっており、総額は1640億円余りに上ることが分かりました。
また、公開された公文書によりますと、福井県の敦賀市では、日本原子力発電や関西電力、北陸電力などの電力会社が提供した寄付金で、昭和45年以降、劇場や展示場などが入った大型施設が建設されているほか、アニメキャラクターの銅像や市のPRビデオなどの作成、植樹などの事業も進められています。
静岡県の浜岡原発を巡っては、平成8年、旧浜岡町が5号機の増設計画に同意する条件として、地域振興への「特段の協力」を求め、中部電力から25億円の寄付を受けたほか、1号機と2号機の廃炉に伴って、平成21年には、静岡県が「国からの交付金を受け取れなくなる」として、代わりに寄付を求め、16億3000万円を受け取っています。
北海道の泊原発を巡っては、自治体と電力会社が原発推進と地域振興に互いに協力し合った証しとして、北海道電力から泊村に、昭和59年に4億3500万円が、平成13年には8億円が支払われています。
寄付金を巡っては、原発推進を目的に電力会社が申し出るだけでなく、地域振興をねらう自治体側から求めるケースもあります。
電気料金制度の見直しについて議論してきた経済産業省の有識者会議は、先週示した政府への報告書案の中で、「これまでのように発電事業にかかった費用として認めるべきではない」と指摘しています。
静岡県では
中部電力に寄付を要請した静岡県の石川嘉延前知事は、当時のいきさつについて、NHKのインタビューに対し、「交付金を見込んで計画を立てて始めた工事を、途中でやめると混乱する。ほかの事業にしわ寄せがいかないよう、財源を確保する努力の一環として、中部電力に協力を求めた。寄付金をもらうことで安全の問題に手加減をしたことはない」と述べました。
そして「原発は、ありていに言えば迷惑施設的な要素がある。福島のような大変不幸な事故が絶対ないとは誰も保証できないなかで、寄付金などによる地域振興が、原発を引き受ける要因になっていることは事実だ」と述べました。
今の川勝知事も、毎年、中部電力から寄付金を受け取るたびに、「心から感謝申し上げます。今後とも県政に御理解・御協力をお願いいたします」と謝辞を述べる文書を送り、寄付金で行った工事の詳しい内容を報告しています。
静岡県は「来年度も中部電力から5億6000万円余りの寄付金を受け取る予定だ」としています。
福井・敦賀市長は
また、福井県敦賀市の河瀬一治市長は、平成に入って電力事業者から市への寄付金が多くなっていることについて、「事業者の皆さんが敦賀の街づくりに努力していただいている表れだと思う」と述べました。
そのうえで、「市として、国策で進められてきた原子力に協力してきたし、事業者の皆さんも寄付金という形で地域をよくしようと応援してくれているので、寄付金はなくさないようにしてほしい」と述べ、今後も地域振興という位置づけで寄付金の継続を期待する考えを示しました。 |
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2011年の農産物輸出 原発事故で減少 |
20120210
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昨年の農林水産物の輸出、8・3%減と2年ぶりマイナス
2012.2.10 16:19
産経新聞
農林水産省は10日、2011年の農林水産物輸出実績(速報値)をまとめた。輸出額は前年比8・3%減の4513億円。東京電力福島第1原子力発電所の事故による各国の輸入規制と風評被害により、2年ぶりに減少した。リンゴなど前年比プラスを確保した品目もあったが、ほとんどの農産物は大幅減で、コメは中国向けがゼロに終わった。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に参加すれば、農産物輸出の重要性が増すこともあり、政府は20年に輸出額1兆円を目指すが、依然、46カ国・地域が輸入規制を導入しており、道のりは険しい。
マイナスは、リーマン・ショックの影響で落ち込んだ09年以来。同年秋から回復し、10年は大幅増となったが、原発事故で状況が一変した。内訳は農産物が7・1%減の2341億円、水産物が10・9%減の1737億円など。農産物では、福島が産地のモモが43%減、ブドウが35%減など果実全体で8%減となったほか、レタス91%減、キャベツ24%減など、野菜も全体で23%減だった。
ただ、リンゴは1・4%増。9割を占める台湾向けが5月にゼロになり、関係者が対応を強めた。主産地である青森県の三村申吾知事は、3回訪台してトップセールス。県りんご輸出協会は、10月に台湾から小売り業者やバイヤーなど約70人を招聘し、りんご園や放射性物質の検査場を見学させ、「納得してもらった」(関係者)。県の担当者は「風評被害は落ち着いてきた」と胸をなでおろすが、こうした事例はほんの一部だ。
コメは31%減。特に、農水省が「攻めの農政」の象徴として注力し、10年は前年の3倍の96トンを輸出した中国向けで急ブレーキ。10月の規制緩和で、東北・関東などの10都県以外の穀物や加工食品は輸出できるようになったが、中国はもともとの検疫条件が厳しく、間に合わなかったようだ。同省が目標とする「対中輸出20万トン」は遠い。
「1兆円」実現のカギは、市場の大きい中国向けが握るが、規制は依然厳しい。食品企業でつくる協議会が月内にも北京に、日本の食品を扱う展示館を開設する方針で、同省は、出展する食品に関して検疫などの特例としてもらって突破口としたい考えだった。しかし、交渉は難航し「当局と約束できている状況ではない」(筒井信隆副大臣)と言う。
原発事故で中国向け輸出が3割減 11年の農産物、輸入規制で
北海道新聞 (02/10
20:07)
農林水産省が10日まとめた2011年の農林水産物・食品の輸出実績(速報値)によると、主要輸出先の中国向けが前年比35・4%減の359億円と大きく落ち込んだ。東京電力福島第1原発事故を受けて中国が輸入規制を強化したことが響いた。全体でも8・3%減の4513億円と2年ぶりに減少した。
政府は国内農業の振興で農産物の輸出を2020年までに1兆円にする目標を設定。しかし輸入規制で中国以外にも韓国や香港向けなども輸出が減少している。各国による日本の農産物の「締め出し」が長引けば、政府は輸出戦略の見直しに迫られるほか、農家経営にも影響しそうだ。 |
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再稼働に関する社説 |
20120120
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毎日新聞社説:原発テスト 「結論ありき」と疑う
2012年1月20日 東京朝刊
東京電力福島第1原発の重大事故の教訓を今後にどういかそうとしているのか。このところの政府のやり方には疑問が多い。
経済産業省の原子力安全・保安院は関西電力が提出した大飯原発3、4号機の安全評価(ストレステスト)を「妥当」と評価した。再稼働の前提として定期検査中の原発を対象に行われる第1次評価である。
この先、原子力安全委員会の確認や国際原子力機関(IAEA)の評価を受ける。さらに、首相と関係3閣僚が再稼働の是非を政治判断するが、まず技術的な安全性を閣僚が判断することの是非に議論がある。加えて、今回の評価結果を見る限り、技術的な安全評価も「結論ありき」に思える。
保安院が妥当とした関電の評価によると、設計上の想定より1・8倍大きい地震の揺れや4倍大きい11・4メートルの津波に襲われても炉心損傷には至らない。全交流電源が喪失し熱の逃がし場がなくなった場合でも炉心は16日間、使用済み核燃料は10日間、損傷までに余裕があるという。
しかし、評価の前提となっている設計上の想定は東日本大震災以前のものだ。震災で最大の揺れや津波の想定そのものが揺らいでいる。耐震指針や安全設計審査指針の見直しも行われている。もとの想定が信頼できるという保証はどこにもない。
想定が甘ければ甘いほど大きな余裕があるように見える矛盾も内包している。それを思えば、1・8倍や4倍という数値に意味はない。そもそも、事故そのものの検証もまだ終わっていない。少なくとも事故の原因を踏まえ、国民が納得するリスク評価の指針を示すべきではないか。
原発のリスク評価という点では寿命の法規制についても疑問がある。「運転40年を超えたら原則として廃炉」との方針を細野豪志原発事故担当相が発表したのが今月6日。それから2週間もたたないうちに、政府は「例外として60年運転が可能」とする方針を公表した。
いったい、どちらに重きを置いているのか。本気でリスクの高い原発を減らしていくつもりがあるのか。原発政策への不信感を招くやり方だ。
国民の信頼を得るという点では、大飯原発のストレステストの意見聴取会で市民を会場から閉め出した保安院のやり方にも問題があった。基本的には議論の場そのものを公開し、議事に大きな障害が出るような言動があった場合に個別に対応すればすむ話だ。市民団体が疑問視する委員の利益相反についても、きちんと説明するのが先決だ。
原発の再稼働を最終的に判断するのは地元自治体だ。市民の信頼がなければ再稼働もありえない。
北海道新聞社説
大飯原発評価 これで稼働させるのか(2月10日)
経済産業省原子力安全・保安院が、関西電力大飯原発20+
件(福井県)3、4号機の安全評価について、1次評価結果を「妥当」と最終判断した。
定期検査で停止した原発の再稼働の条件とされる1次評価では、最初の審査である。今後、地元の同意を前提に、野田佳彦首相と関係閣僚が最終的に再稼働を判断する。
結論を出した8日の会議では、原発支持派の専門家からも慎重さを求める声が上がったが、保安院は議論を打ち切った。
国民の不安に丁寧に対応しようという誠意がほとんど感じられない。「再稼働ありき」との批判を招くのも当然だ。
安全評価は、原発が想定を超えた津波や地震にどこまで耐えられるか、コンピューターで解析する。2段階に分かれ、原子炉ごとに実施する1次評価に対し、2次評価は発電所全体への影響を調べる。
簡易な1次評価だけで再稼働の可否を判定することが、かねて疑問視されてきた。
政府はその理由を、まず説明する必要がある。
2次評価の締め切りは昨年末だったが、いまだに提出した電力会社は1社もない。
手間のかかる2次評価を後回しにして再稼働を急いだと思われても仕方ないだろう。こうした状態を放置した保安院も無責任だ。
保安院は原発周辺の活断層や津波の再調査を指示する一方、その結果を待たずに安全評価の妥当性を判断したことになる。
調査の結果によっては、津波や地震の想定が変わってしまう。これでは安全評価自体の意味がない。
不規則発言などを理由に、前回に続いて会議から一般傍聴者を閉め出したやり方も問題だ。
そもそも福島第1原発事故の原因究明が終了しておらず、新たな安全基準が示されていない。
4月に原子力規制庁の発足を控えた過渡期に、国民の信頼を失った保安院が再稼働の道筋を付けるのもおかしい。
当然ながら、福井県の西川一誠知事は「福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を示すことが大前提」とし、安全評価だけでは不十分との立場だ。
4月中にも全原発が定期検査で停止する。政府が、夏の電力不足や、火力発電にかかる燃料費の増加などを懸念するのはわかる。
だが、最優先すべき安全確保と、経済性をてんびんにかけていいはずがない。
新たな審査体制と基準の下で、評価の仕切り直しが必要だ。
停止中の原発 再稼働は認められない
信濃毎日新聞社説02月10日(金)
野田佳彦政権と電力業界は、停止中の原発の安全評価(ストレステスト)を進めるなど再稼働に向けて着々と布石を打っているように見える。
定期検査などで54基全てが4月中に止まる可能性がある。経済界を中心に電力料金の高騰を心配する声があるのは確かだ。
だが、東京電力福島第1原発の事故原因の解明は進んでいない。電力会社を監視するはずの経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会に対する国民の信頼も、地に落ちたままである。
再稼働を持ち出す状況とは思えない。野田政権と電力業界には、原発の安全性を白紙から見直す謙虚な姿勢を求めたい。
定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機について、保安院は関電が提出したストレステストの1次評価の結果を「妥当」とする審査書を近くまとめる。
ストレステストは、地震や津波などによって原発が燃料損傷に至るまでどの程度ゆとりがあるか、コンピューターで解析する。政府は1次評価を原発再稼働の条件と位置付けている。
保安院が評価を妥当としたことで、次に原子力安全委員会が認めれば政府は地元の理解を得たうえで再稼働の是非を判断する。大飯原発を皮切りに徐々に再稼働にかじを切りたいのだろう。
一方、電気事業連合会は大事故の際に格納容器の蒸気をフィルターを通して外部に排出する「ベント」設備を全ての原発に設置する方針を明らかにした。
ベントは福島第1原発のような沸騰水型で設置が進んでいたが、加圧水型は必要ないとされていた。従来の姿勢をあらため、新たな対策を示すことで再稼働に向けて国民の理解を得たい―。そんな思惑が感じられる。
1月末時点で稼働している原発は3基だけで、稼働率は過去最低となった。政府と電力業界が危機感を募らせるのも、分からないわけではない。
だが、再稼働が難しいことは政府も承知しているはずだ。枝野幸男経済産業相は、原発が全て停止した状態でも「電力使用制限令によらずに乗り切ることに十分な可能性がある」と述べた。原発ゼロの夏を想定した発言である。
原発事故の原因究明、監視体制の刷新、広範囲の自治体の合意、新たなエネルギー政策など政府がすべきことは山積している。これらの作業を一つ一つ進めていくことが大事になる。いま政府に求められるのは再稼働ではない。
原発安全評価 再稼働判断の体系を示せ
福井新聞社説(2012年2月9日午前7時12分)
定期検査で停止している関西電力大飯原発3、4号機をめぐり、ストレステストの手続きが一歩進んだ。経済産業省原子力安全・保安院は、関電が提出した1次評価を「妥当」とし、国際原子力機関(IAEA)の調査団による検証も受けた。これに対し県、おおい町は一貫して東京電力福島第1原発事故の知見を踏まえた安全基準の提示が必要との姿勢。国は再稼働を判断する「必要条件」と位置付けているが、「十分条件」には程遠い。地元の要請に応えるとともに、再稼働を判断する場合の道筋を体系的に示すべきだ。
ストレステストは巨大な地震や津波に遭った際に原発がどこまで耐えられるかをコンピューターで解析する。欧州での導入例を参考に菅直人前首相が実施を決めた。保安院の審査に続いて原子力安全委員会が二重チェックし、最終的には野田佳彦首相ら関係4閣僚が判断する。
ただ、テストの本来目的は、原発ごとに弱点を見つけ、継続的に改善することにある。再稼働の条件としているのは日本だけ。加えて、安全上の余裕がどれだけあれば再稼働を認めるのか判断基準は明らかでない。
県は「机上のシミュレーションでしかない」(西川知事)とストレステストそのものに懐疑的な見方だ。IAEA調査団も保安院の審査方法は適切だと確認する一方、課題として「テストの実施または審査において何を期待するのかを明確にすべきだ」と勧告。原発周辺住民との協議も求めた。
再稼働には地元の同意が必要だ。そのためには福島の教訓を生かした安全基準が納得のいく形で示されるかどうかが最大の焦点となる。
保安院は8日、福島の事故検証を踏まえた30項目の事故防止対策をまとめた。地震・津波、高経年化対策についても専門家でつくる意見聴取会の議論を通して検討しているし、原子力安全委員会は各種指針を見直し中だ。果たしてこれらが包括的、体系的な安全基準として示されるものなのか、見極める必要がある。
国内の原発54基のうち、現在運転しているのは3基だけ。4月下旬までに全て止まる。県内では20日に最後の1基が停止する。電力需給が窮迫する懸念から、政府は安全確認できた原発は順次再稼働させたい考えだ。
再稼働をめぐる一連の国の動きをみていると、保安院が原子力規制庁に移行する前にレールを敷きたいとの空気があるように感じられる。しかし、批判を浴びて解体される保安院が判断の主体として適当なのか、疑問は残る。
手続きが先行する大飯3、4号機は全国の原発に先駆けて再稼働の是非が判断される可能性が強い。他の立地道県や国民が国の動向とともに福井県の対応を注視している。国は「スケジュールありき」と批判されないよう慎重に検討を重ね、安全性確保の手だてを示すべきだ。
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フランス最古の原発 大統領選の争点に |
20120210
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仏最古の原発存続方針 サルコジ氏「雇用を犠牲にする」 選挙の争点に
2012.2.10
14:35産経新聞←共同通信
フランスのサルコジ大統領は9日、1977年に稼働を開始したフランス最古のフェッセンハイム原子力発電所を視察、職員らの前で演説し、政治的な理由で同原発を閉鎖することはないと存続の方針を示した。
同原発をめぐっては、フランス大統領選の公約で「減原発」を掲げる社会党候補、オランド前第1書記が閉鎖方針を示しており、同原発の存廃が大統領選の争点として浮上した。
サルコジ大統領は演説で、原子力安全局(ASN)が昨年同原発を安全と評価したことを理由に「フェッセンハイムの閉鎖を望むのは言語道断だ。職員の雇用を犠牲にすることになる」と表明、オランド氏の公約を批判した。(共同)
蠢くフランス:12年大統領選 「最古の原発」争点に
◇サルコジ氏、雇用確保強調/オランド氏、閉鎖を公約
毎日新聞 2012年2月10日 東京夕刊
【パリ宮川裕章】フランスのサルコジ大統領は9日、独、スイス両国境に近い仏東部にある国内最古のフッセンハイム原発を訪れ、「この原発の閉鎖は問題外」と原発推進を強く訴えた。大統領選で社会党公認候補のオランド氏がフッセンハイム原発の閉鎖を公約に掲げており、老朽化した原発の存廃が、選挙の争点になってきた。
サルコジ氏は原発労働者を前に「政治家の下心のためにあなたたちの雇用を犠牲にするのは言語道断だ」と繰り返した。
大統領選のライバルとなるオランド氏の社会党は昨年11月、「欧州エコロジー・緑の党」と選挙協定を結び、▽25年までに電力の原子力依存率を現在の75%から50%に下げる▽原子炉24基を段階的に閉鎖する--などの合意書を取り交わした。フッセンハイムは合意書で唯一「速やかな閉鎖」とされ、オランド氏は当選した場合の任期中の閉鎖を明言している。
東京電力福島第1原発より約6年遅れた77年に運転開始したフッセンハイム原発は老朽化が進み、特に福島原発事故後、安全性が不安視されてきた。脱原発を打ち出した独やスイスとも近く、両国でも閉鎖を求める運動が起きている。
仏原子力安全機関はすでに、原発を運営するフランス電力に土台部分の改修などの措置を命じている。
今年1月、仏原子力安全機関が公表したストレステストの結果では、仏国内に「すぐに停止すべき原子炉はない」とする一方、安全確保のための追加改修費用が国内全体で約100億ユーロ(約1兆円)と見積もられた。フッセンハイム原発についてはコシウスコモリゼ環境相が閉鎖の可能性を排除できないと発言している。
大統領選では雇用対策が最大の争点となっており、サルコジ氏は「原発推進」と「雇用確保」を絡める形で支持を広げる戦略に出ている。
仏大統領、稼働中最古の原発存続の方針
(2012年2月9日23時08分
読売新聞)
【パリ=三井美奈】サルコジ仏大統領は9日、仏東部アルザス地方のフェッセンハイム原発を視察した後に演説し、1977年に稼働を開始した同原発について、「政治的理由では閉鎖しない」と述べ、稼働継続の方針を示した。
同原発は仏で稼働中の58基の中で最も古く、福島第一原発と建設時期が近いことから、存続の是非論が高まっていた。
大統領は演説で、昨年7月に仏原子力安全局(ASN)が同原発1号炉について「さらに10年間の運転が可能」との検査結果を示したことを強調し、「原則40年」とされる運転期間について、安全性が確認されたなら延長もありうるとの立場を示唆した。また、「雇用を犠牲にして原発閉鎖を主張するのは、ひどい話だ」と述べ、今春の大統領選を前に、同原発の廃炉を公約する最大野党・社会党候補のオランド前党第1書記をけん制した。 |
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米国:34年ぶり原発認可 原子力規制委員長は反対 |
20120210
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米、34年ぶり原発建設を認可=スリーマイル島事故後初
時事通信
【ワシントン時事】米原子力規制委員会(NRC)は9日、東芝子会社が開発した原子炉を採用した米南部ジョージア州の原子炉建設計画を認可した。建設認可は1978年以来、約34年ぶり。79年のスリーマイル島原発事故以降、凍結してきた原発の新規建設の再開に踏み切った形だ。原発輸出の拡大を目指す日本勢にとり、大きな弾みとなる。
一方、東京電力福島第1原発事故を受けて、世界的に原発見直し機運が高まる中、エネルギー自給の強化を重視した米国の今回の選択は、脱原発の議論に一石を投じそうだ。
今回、建設が認可されたのは米電力大手サザンによるジョージア州での原子炉新設計画。東芝子会社の米ウェスチングハウス(WH)が開発した新型の加圧水型原子炉(PWR)「AP1000」2基が採用されており、NRCは同原子炉の設計については既に昨年末に認可していた。NRCは9日、運転も併せて認可しており、2016年にも稼働開始の見通し。(2012/02/10-06:33)
米国で34年ぶりに原発建設へ、スリーマイル事故後初
2012年
02月 10日 08:55
[ロックビル(米メリーランド州) 9日 ロイター] 米原子力規制委員会(NRC)は9日、ジョージア州のボーグル原子力発電所3、4号機の建設と運転を認可した。建設認可は約34年ぶり。米国は1979年のスリーマイル島原発事故以降、原発の新規建設を凍結していた。
今回建設が承認されたのは、米電力大手サザン(SO.N:
株価, 企業情報,
レポート)のボーグル原発で計画されている原子炉2基。東芝傘下の米ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の新型加圧水型軽水炉「AP1000」が採用される。
NRCは5人の委員による採決を行い、賛成4、反対1で建設と運転を承認。反対票を投じたのはヤツコ委員長で、福島第1原発事故で生じた安全性への懸念を理由に「福島がなかったかのようなこの認可を支持することはできない」としている。
原発推進派は同委員長の反対について、NRCが機能不全に陥っている一端が示されたと指摘。NRC委員内の亀裂は、先に行われた米議会公聴会の場でも明らかになっていた。
米で原発2基増設認可 34年ぶり 規制委員長は反対票
2012年2月10日10時38分朝日新聞
米原子力規制委員会(NRC)は9日、南部ジョージア州で計画されている新規原発2基の建設・運転の申請について5人の委員による投票を行い、賛成多数で認可した。ただ、ヤツコ委員長は東京電力福島第一原発事故を受けた安全対策が規制に反映されていないとして反対票を投じた。
ボーグル原発に増設される3、4号機(いずれも110万キロワット級)で、2008年にNRCに申請が出されていた。東芝傘下の米ウェスチングハウスが開発した改良型加圧水型炉「AP1000」を採用、16年と17年の運転開始を目標にしている。1979年のスリーマイル島原発事故後、原発の建設が行われていない米国で建設が認可されるのは、78年以来、34年ぶりとなる。
反対票を投じたヤツコ委員長は「福島原発事故は無視できない」とする声明を発表。事故を受けた安全対策の規制強化が検討されている最中なのに「まるでこの事故がなかったかのように認可に賛成することはできなかった」と説明した。
米国:34年ぶり原発認可 原子力規制委員長、異例の反対
毎日新聞 2012年2月10日 東京夕刊
【ニューヨーク山科武司】米原子力規制委員会(NRC)は9日、東芝子会社の米ウェスティングハウス・エレクトリック(WH)の原子炉を採用した、南部ジョージア州のボーグル原子力発電所内の原子炉2基の建設・運転を認可した。米国で原子炉の新規建設認可は1978年以来。ただ、NRCのヤツコ委員長は建設に反対しており、トップが「異例の反対」(ロイター通信)を表明する中で、原発建設が再開されることになった。
NRCは米スリーマイル島原発事故(79年)後、新規建設を認めてこなかった。AP通信などによると、委員5人のうち4人の賛成多数で認可が決まった。
ヤツコ委員長は反対票を投じた。反対理由として、福島第1原発で起きた部分的な炉心溶融(メルトダウン)の防護対策強化を新型原子炉の事業者らに強制していない点を指摘した。他の4委員は、既に昨年の見直し作業で安全性は強化されたとした。
新たに建設されるのはWHの新型加圧水型原子炉「AP1000」。出力は1基110万キロワットで、建設費は約140億ドル(約1兆870億円)。米エネルギー省から83億ドルの融資保証を受ける。1基は2016年、別の1基は17年の運転開始を目指す。
昨年の福島原発事故を受け、NRCは米国内の原発104基の安全性を検証。7月に福島と同じような事故が「米国で起きる可能性はほとんどない」と結論付けた特別委員会報告をまとめていた。
オバマ政権は、地球温暖化対策の観点から、原発建設を容認する方針を示している。
米、34年ぶり原発の新規建設認可
(2012年2月10日10時59分
読売新聞)
【ニューヨーク=小谷野太郎】米原子力規制委員会(NRC)は9日、東芝子会社の米原子力大手ウェスチングハウス(WH)の新型原子炉を採用した米ジョージア州ボーグル原発3、4号機の建設・運転を認可した。
米国での原発着工は、スリーマイル島事故前年の1978年以来、34年ぶり。
WHの最新鋭の加圧水型軽水炉「AP1000」が採用される。いずれも出力は110万キロ・ワットで、早ければ2016年にも運転を始める。AP1000は、外部電源が失われても、自動で冷却装置が作動するなど高い安全性を誇る。
米原発34年ぶり承認 スリーマイル事故以来
2012/2/10
日本経済新聞
【ワシントン=御調昌邦】米原子力規制委員会(NRC)は9日の会合で、米南部ジョージア州の原子力発電所について建設・運転計画を承認した。米国内では1979年のスリーマイル島の事故以降は原発の新規建設はなく、新設が認められるのは78年1月以来34年ぶり。福島第1原発の事故を受け、欧州では原発建設を凍結する動きが出ているが、米国は原子力を主要なエネルギーとして利用していく方針だ。
承認したのは、米大手電力サザンカンパニーのジョージア州オーガスタの南東約42キロメートルにあるボーグル原発3、4号機。NRCは同日、5人の委員で採決し、4対1の賛成多数で承認した。ただ、ヤツコ委員長は「運転前に福島原発事故を受けた強化策を実施する必要がある」と述べ、同意しなかった。NRC関係者は同日の採決を受け、10日午後にも正式に認可することを明らかにした。
同原発では、東芝傘下のウエスチングハウス(WH)の新型加圧水型軽水炉(PWR)「AP1000」を採用する。2016~17年にも運転を開始する見通しだ。サザンカンパニーのファニング最高経営責任者(CEO)は声明で「1つの技術では(エネルギーの)すべての問題を解決できないが、原子力が解決策の大きな役割を果たすのは明らかだ」と指摘した。
オバマ大統領はエネルギー安全保障の観点からエネルギーの自給率向上を掲げており、原子力もその一部として重視している。NRCは福島原発事故を受け、米国内の原発の安全性強化に乗り出しているが、原発の認可作業なども並行して続けてきた。
米国では他にも新規建設の計画があり、今後も安全性などが確認されれば、認可される可能性がある。
米が34年ぶりに原発着工へ 委員長は「福島無視できない」と反対
2012.2.10
20:30
産経新聞
【ワシントン=柿内公輔】米原子力規制委員会(NRC)は9日、米南部ジョージア州の原発建設計画を認可した。米国の原発着工はスリーマイル島原発事故の前年の1978年以来34年ぶり。原発推進で国産エネルギーの安定供給を図ろうというオバマ政権の決断は、昨年3月の東京電力福島第1原発事故で原発政策の見直しを迫られた各国に影響を与えそうだ。
NRCの9日の公聴会では、採決で5人の委員のうちヤツコ委員長が、福島事故を教訓にした安全対策が電力会社に必要だと主張。「福島(の事故)が起きなかったかのように、この認可を支持することはできない」と発言して反対する異例の事態となった。
“既定路線”だった米国の原発建設再開は、福島の事故で雲行きが怪しくなった。オバマ政権はNRCに国内の既存原発を再点検させ、昨年7月のNRCの報告で「米国で同様の事故が発生する可能性は低い」とお墨付きを得て、再開の環境整備を整えてきた。
大統領選が迫るオバマ大統領としても、政情不安定な中東への原油依存を減らすとともに、原子力産業の活性化で米経済の押し上げも期待できるとの計算も働いたようだ。太陽光など再生可能エネルギーの開発と雇用創出を狙う「グリーン・ニューディール政策」が色あせる中、政権は原発以外にも、天然ガスの開発など国産エネルギーの増産を急いでいる。
認可されたボーグル原発の3、4号機は、東芝子会社の米原発大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)が開発した加圧水型原子炉「AP1000」。テロや自然災害に耐えられる安全性がうたわれ、同じ原子炉を使うサウスカロライナ州の計画も近く承認される見通しだ。
国内には20基以上の原発計画が持ち上がっている。ただ、米国が原発建設を再開するのは既存原発の老朽化という事情も大きい。自然災害に伴う原子炉の緊急停止などのトラブルが相次いでいるからだ。安全策の強化で業界はコスト高という難問にも直面している。
建設再開で、議会の一部や市民団体など原発反対派の批判の高まりも予想され、オバマ政権とNRCには、国民に対する丁寧な説明が求められそうだ。
米
34年ぶりに原発建設へ
2月10日
16時53分NHK
アメリカの原子力規制委員会は、南部ジョージア州で進められてきた原子炉建設の計画を承認し、アメリカで実に34年ぶりに原子力発電所の建設が再開する見通しとなりました。
アメリカ原子力規制委員会は9日、南部ジョージア州で計画されている「ボーグル原子力発電所」の3号機と4号機の建設について、委員5人による投票を行い、賛成4、反対1の賛成多数で建設計画は承認されました。
ただ1人反対したのは、委員会トップのヤツコ委員長で「東京電力福島第一原発での事故の教訓を受けて、さらなる安全策の強化が保証されなければ賛成はできない」と反対の理由を語りました。
アメリカでは、1979年にスリーマイル島で起きた原発事故以降、新しい原発は建設されていませんでしたが、オバマ大統領は、石油エネルギーへの依存からの脱却を実現するため原発推進の立場を鮮明にしており、今回の承認で34年ぶりに原発の建設が始まる見通しになりました。
建設が承認された「ボーグル原発」の3号機と4号機は、アメリカにある東芝の子会社「ウェスチングハウス・エレクトリック」が開発した原子炉が採用されています。
新たな原発は年内にも着工し、建設が順調に進めば2016年にも運転が始まる見通しです。
アメリカ原子力規制委員会が新たな原発建設を承認したことを受けて、ウェスチングハウス・エレクトリックは「アメリカで新しい世代の原発の建設が進められるうえで、重要な一歩だ。原発の建設は地域経済や地元の雇用創出にも貢献するだろう」と、委員会の決定を歓迎するコメントを発表しました。 |
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中国安徽省の県、国に原発建設中止求める |
20120210
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中国・内陸部の原発 隣接県から中止要請
2012年2月10日
東京新聞
【北京=安藤淳】中国内陸部では初の原子力発電所となる江西省九江市の「彭沢原発」の建設計画に対し、長江(揚子江)を挟んで隣接する安徽省の望江県政府が、計画内容がずさんだとして中国政府に建設中止を求めていることが明らかになった。中国政府は原発建設を積極的に進めているが、地方政府が反対することは極めて異例だ。九日付の北京紙・新京報が伝えた。
中国政府は、福島第一原発の事故を受け、原発建設を凍結していたが、事故前に承認していた原発六基については年内に着工する方針を表明していた。
彭沢原発は、国が既に建設を認可しており、二〇一五年の稼働を目指し建設準備を進めている。これに対し望江県政府は昨年十一月、建設中止を求める文書をエネルギー政策を担当する国家発展改革委員会に提出した。
中止要請の理由として、国の基準では原発から半径十キロ以内の人口が十万人以上の地域は建設に適さないとしているにもかかわらず、実際には二十万人が居住。周辺には工場が集中しているだけでなく、原発建屋も耐震基準を満たしておらず、「(原発建設に賛成多数という)民意調査は事実と違っている」と主張した。
中国安徽省の県、国に原発建設中止求める
2012/2/9
19:45日本経済新聞
【上海=菅原透】中国安徽省の望江県が、隣接する江西省の彭沢県で計画している原子力発電所の建設を中止するよう国に求めたことが9日、分かった。建設地の選定や環境影響調査がずさんで、事故が起きた際の影響が大きいと主張している。望江県の元共産党幹部らの陳情がきっかけだが、地方政府が原発の建設中止を要求するのは異例。
彭沢原発は中国内陸部で初の原発として2010年に建設が認可された。最先端技術を導入し、15年の稼働を計画していた。昨年の日本での事故を受け、中国政府は新規プロジェクトを凍結。彭沢原発の建設も始まっていないという。
中国東部の原発建設「即時中止を」、隣県政府が国に求める
2012年02月10日
19:43
【2月10日
AFP】中国東部に建設中の原子力発電所の立地が地震多発地域にあたり住民の安全が懸念されるとして、安徽(Anhui)省望江(Wangjiang)県政府が中央政府に建設の即時中止を求めたと、国営紙新京報(Beijing
News)が9日、伝えた。
経済発展に伴い大量のエネルギー確保が急務の中国では、国内25か所で原発の建設計画が進んでいる。こうした状況のなか、地方政府が国に原発計画の中止を要求するのは極めて異例だ。
新京報によると望江県政府は、隣接する江西(Jiangxi)省彭沢(Pengze)県で進められている原発建設計画について、今週初めに公表された環境アセスメント結果が、建設予定地から半径10キロ圏内の住民の人数を実際より少なく見積もっているなど信頼性に欠けると主張。また、予定地で2006年にマグニチュード(M)5.7、前年9月にはM4.6の地震が起きているなど、地震多発地域である点を指摘している。
望江県政府関係者らは、「原発が放出するガスや有毒液体」によって風下の住民が深刻な被害を受ける恐れがあるとの懸念を口にしているという。
これに対し、彭沢県政府は「全く根拠のない主張だ」と反論しているという。
彭沢県の原発建設計画は2010年に承認され、既に初期工事も始まっているが、新京報は建設計画の評価報告書を公明正大に公表すべきだとの論評を掲載した。
中国では現在、14基の原子炉が稼働中。世界原子力協会(World
Nuclear
Association)によれば、中国当局は2020年までに原発稼働能力を現在の5~6倍に増強したい考えだ。東日本大震災に伴う福島第1原発の事故を受け、中国も前年4月、国内全原発の総点検を実施している。 |
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東電管内の全原発停止へ 柏崎刈羽原発6号機、3月26日から定検 |
20120209
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東電管内の全原発停止へ…柏崎刈羽6号機停止で
(2012年2月9日20時21分
読売新聞) 東京電力は9日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市、刈羽村)6号機が定期検査のため、3月26日に停止すると発表した。
これで東電管内の原発17基は全て停止となる。全基停止は、トラブル隠しが発覚した2003年4月以来。
現在、国内にある54基の原発のうち、稼働しているのは3基。柏崎刈羽原発6号機のほか、関西電力高浜原発3号機は今月20日、北海道電力泊原発3号機は4月下旬にそれぞれ停止する予定だ。
政府は4月、関西電力大飯原発を再稼働させる方向で調整しているが、再稼働できなければ4月下旬に国内すべての原発が停止することになる。
柏崎刈羽原発6号機、3月26日から定検 東電で唯一運転中
2012/2/9
12:48日本経済新聞
東京電力は9日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で現在唯一稼働中の6号機(出力135万6000キロワット)の定期検査を3月26日から開始すると発表した。6号機が検査入りして停止すると、東電保有原発のすべてが停止することになる。
柏崎市内で記者会見した同原発の横村忠幸所長は「現在、工程や津波対策工事を含めた作業内容の詳細を詰めている。作業期間はおおむね2カ月余りを予想している」と述べた。
定期検査は電気事業法により実施が義務付けられている。今年に入って同原発では5号機(出力110万キロワット)が1月25日に定期検査のため停止している。 |
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脱原発目指し「新エネルギー推進課」新設へ 宝塚市 |
20120209
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脱原発目指し「新エネルギー推進課」新設へ 宝塚市
神戸新聞(2012/02/09
19:49)
宝塚市の中川智子市長は9日、脱原発を目指し「新エネルギー推進課」(仮称)を4月に新設することを明らかにした。市内の自然エネルギーの可能性について調査し「将来的には電力の自給自足を目指したい」と語った。
中川市長は「福島第1原発事故を受け、原発に頼らないまちづくりが必要」と考えたという。市内北部での地熱発電や浄水場を使った小水力発電、一般家庭での太陽光発電などが考えられるとしている。
課長級以下3人を配置し、12年度予算に調査研究費として516万円を計上する。宝塚にふさわしい発電方法や市内で自然エネルギーへの転換がどの程度可能なのかについて検証する。(増井哲夫) |
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浜岡原発:再稼働問う住民投票を 市民団体が署名活動へ |
20120209
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浜岡原発:再稼働問う住民投票を 市民団体が署名活動へ /静岡
毎日新聞 2012年2月9日 地方版
市民団体「原発県民投票静岡」は8日、中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例の制定を直接請求するため、署名活動を行うと発表した。4月上旬に活動を始める予定。
同団体は東京都と大阪市で原発全体の稼働の是非を問う住民投票条例の制定を求め署名活動をしている「みんなで決めよう『原発』国民投票」の静岡支部。メンバーで前磐田市長の鈴木望さん(62)は、「原発立地市だけでなく県全体で、賛否を問いたい」と話している。
地方自治法では、条例制定を首長に直接請求するには、有権者の50分の1以上の署名が必要。東京都と大阪市では既に必要数を上回っているという。【仲田力行】 |
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脱原発を実現。電力の5割を再生可能エネルギーに…自民議連 |
20120209
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自民議連が「脱原発」
[2012年2月9日21時12分]日刊スポーツ←共同
自民党の有志議員でつくるエネルギー政策議員連盟(代表世話人・河野太郎衆院議員ら)は9日、新たに商業用原子炉をつくらないことを柱とした「脱原発」提案をまとめた。党総合エネルギー政策特命委員会の山本一太委員長に手渡し、今月中旬に策定する特命委の中間報告に反映させるよう求めた。
提案は<1>商業用原子炉の新増設、更新はしない<2>運転開始後40年を経過した原子炉は廃炉にする-と明記。節電を進めた上で、2050年には電力需要量の8割以上を再生可能エネルギーで供給する目標を掲げた。
高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)や使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の廃止も盛り込んだ。
電力の5割、再生可能エネルギーに…自民議連
(2012年2月9日17時42分
読売新聞)
自民党の河野太郎衆院議員らがつくる「エネルギー政策議員連盟」は9日、〈1〉2050年までに現在の電力需要量の50%を再生可能エネルギーとする〈2〉青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止〈3〉高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉――などを柱とする提言をまとめた。
党の「総合エネルギー政策特命委員会」(山本一太委員長)に提出し、同委が近く公表する「中間とりまとめ」に反映するよう求めた。
「脱原発を実現」 自民の中堅・若手議連が提言
2012.2.9
19:18産経新聞
自民党の中堅・若手議員で作る「エネルギー政策議員連盟」(河野太郎代表世話人)は9日、東京電力福島第1原発事故を受けて「脱原発の実現」を目指す新たなエネルギー政策の提言をまとめた。
具体的には、(1)2050年までに現在の電力需要量の50%を再生可能エネルギーに転換(2)運転開始後40年経過した原子炉は廃炉にし商業用原子炉は新増設しない(3)高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉や青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止-などを挙げている。 |
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専門家12人が報酬受領申告 利益相反なし、保安院 |
20120209
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専門家12人が報酬受領申告 利益相反なし、保安院
2012/02/09 20:12
【共同通信】
経済産業省原子力安全・保安院は9日、保安院が主催する意見聴取会や、原子力安全に関係する総合資源エネルギー調査会の部会などの審議会に所属する専門家256人のうち12人が、委員になる際、原子力関連の企業や団体から何らかの報酬を受け取るなどしているため利益相反の可能性があると申告していたと発表した。
保安院は「委員が受け取った報酬と審議対象の議題に関連性はなく、利益相反に該当しない」と説明。具体的な金額や活動内容は「非公開を前提に申告してもらっている」などとして公表していない。
専門家会合の委員、疑わしい寄付金なし…保安院
(2012年2月9日20時27分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は9日、原子力発電所の安全性にかかわる同省主催の審議会や「意見聴取会」と呼ばれる専門家会合の委員256人について、原子力関連企業や団体との間で、審議の中立性を疑われるような寄付金の授受はなかったとする調査結果を発表した。
保安院の意見聴取会を巡っては、原発の再稼働の可否を決める「ストレステスト(耐性検査)」の意見聴取会委員に、関連企業から多額の寄付行為があったとする指摘があがっている。調査は、こうした疑念に答えるために行われた。
同省は委員の任命時に、原子力関連企業や団体からの寄付行為などの利害関係がある場合、前もって本人に自己申告させるよう内規を定めている。今回の調査は、自己申告書類を調べ直した。 |
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東京も必要数上回る 原発住民投票の署名 |
20120209
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「署名25万、法定数超えた」=東京分、5月にも条例請求-原発住民投票・市民団体
時事通信
原発の賛否を問う住民投票実施を目指す市民団体「みんなで決めよう『原発』国民投票」の今井一事務局長は9日、東京都内で集めた署名が約25万人分に達し、必要な法定数約21万4000人分を超えたと発表した。同団体は、選挙管理委員会で有効署名が法定数を上回ることが確認されれば、5月の大型連休明けに、投票実施に必要な条例制定を都知事に請求する。
都の場合、署名は2カ月間で集めなければならず、市長選があった八王子市など4市村を除き、9日が期限だった。今井事務局長は記者会見で「八王子市の分などを合わせれば、目標の30万人に届く」と述べた。
同団体によると、この日までに集めた署名は、20日までに管轄の各選管に提出するが、有効無効の審査開始は、4市村分もそろう4月以降になる。結果判明は同月下旬の見通しで、有効が確認された場合の条例制定請求は5月10日前後になる。(2012/02/09-19:27)
東京も必要数上回る 原発住民投票の署名
2012/02/09
17:26
【共同通信】
東京都と大阪市で原発稼働の是非を問う住民投票の実施を目指している市民団体「みんなで決めよう『原発』国民投票」(今井一事務局長)は9日、東京都の住民投票条例制定を求める署名が8日までに約25万人分集まったと発表した。条例制定の直接請求に必要な約21万4千人分(有権者の50分の1)を上回った。
同会は署名簿を区市町村の選管に提出し、審査を経て署名数が確定すれば都知事に請求。都知事は意見を付けて都議会にはかり、過半数が賛成すれば条例が制定される。
原発投票署名、東京も請求必要数上回る 21万6千人分
2012年2月7日3時3分 朝日新聞
東京都と大阪市で原子力発電所の是非を問う住民投票の実施を目指す市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」は6日、東京都で投票条例の制定を求める署名が約21万6千人分集まったと明らかにした。都知事に条例制定を直接請求するのに必要な数を上回った。
署名集めは昨年12月10日に始まった。知事に条例の制定を求めるには、地方自治法の規定で今月9日までの2カ月間に有権者の50分の1にあたる21万4236人以上の有効な署名を確保する必要がある。
グループの事務局によると、5日現在で集計できた署名は21万6063人分。グループでは、都民ではない人の署名など、無効となる署名が2~3割あると見込んで30万人分を集めることを目標としている。期限の9日まで活動を続けた後、区市町村の選挙管理委員会に署名簿を提出し、有効、無効の審査を受ける。
原発賛否住民投票:東京で25万人分署名集まる…市民団体
毎日新聞 2012年2月9日 20時58分
東京都で原子力発電所の賛否を問う住民投票条例の制定を目指す市民団体「みんなで決めよう『原発』国民投票」は、署名集め期間最終日の9日、条例制定を知事に請求するために必要な約21万4200人分(有権者の50分の1)を超える約25万人分(8日現在)が集まったと発表した。期間中に選挙があった自治体では署名集めを続けられることもあり、審査を経て有効署名数が確定するのは4月下旬以降の見通しだ。【武内亮】
◇「30万人分」超を目指す…市民団体
団体は昨年12月10日に署名集めを開始。記者会見した今井一・事務局長は「最終的には30万人分を超え、直接請求は実現できる」と述べ、都議会議員に公開討論会を呼び掛ける考えも示した。八王子、府中、小金井各市と三宅村は首長選挙があったため、署名期限が延長されることから、団体は目標の30万人分に向けて3月24日まで活動を続ける。
その後、各市区町村の選挙管理委員会に署名簿を提出、署名が有効かの審査を受ける。
◇商業施設、団地で運動
「署名をお願いします」。8日午後、東京都板橋区の高島平団地内のスーパー前。請求代表者の柳浦彰さん(35)の呼びかけに、買い物帰りの女性が応じた。柳浦さんは「ここは私たちの説明に耳を傾けてくれる人が多い。10人に1~2人は署名してくれる」。この1カ月間で前半1カ月間の2倍強の17万人分超が集まった。
当初、新宿や渋谷など主要駅前での街頭活動を中心にしたが、1カ月間で集まった署名数は目標を大きく下回った。危機感を抱いた柳浦さんらは、大阪市の仲間を見習って商業施設や大型団地を重点的に回る方針に転換。柳浦さんは「どこで署名を集めているか知らない人が多かった。積極的に地域に分け入ることで、そんな人たちの思いをすくい上げることができたのでは」と分析している。【武内亮】
◇都議会は慎重姿勢
東京都は、東京電力の株式4268万株(2・7%)を保有する第3位の大株主。団体が作った条例案は(1)東電管内の原発の稼働への賛否を都民が投票し(2)有効投票総数の過半数の結果が、投票資格者総数の4分の1以上に達したときは(3)(株主として)知事や議会は、東電管内の原発の稼働について東京電力や国と協議し「都民の意思が反映されるよう努める」としている。
条例の成否をにぎる都議会からは慎重な声が相次いだ。民主の幹部は「成立が決まった段階で対応を議論したい」。自民幹部も「まったく白紙の状態。(手続きが先行している)大阪市議会の影響もありそう。注意深く見守る必要がある」と話す。【武内亮、柳澤一男】
原発住民投票、署名25万人に 東京で必要数上回る
2012/2/9
21:46 日本経済新聞
東京都と大阪市で原子力発電所の是非を問う住民投票の実施を目指す市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」は9日、都内で記者会見し、都民から集めた署名が約25万人となり、投票条例制定の直接請求に必要な21万4236人を超えたと発表した。今後送付されてくる分を含めると最終的に約30万人に達する見込みという。
同グループは今後、区市町村の選挙管理委員会に署名簿を提出し、選管の審査で有効署名が必要数を上回ったと認められれば、5月の大型連休明けに都知事に条例制定を請求する。都知事は意見書を添えて都議会に条例案を付議し、過半数が賛成すれば条例が制定される。
署名活動は昨年12月10日に始まり、大阪市では提出された6万2439人分の署名のうち、直接請求に必要な数(4万2673人)を上回る5万5428人分が有効とされた。同グループによると、原発が立地する静岡県や新潟県でも署名活動に向けた動きがあるといい、今井一事務局長は「原発の数が最も多い福井県でも県民投票を実施したい」と話した。
原発稼働是非署名“25万人”
2月9日
19時11分 NHK
東京都と大阪市で原発の稼働の是非を問う住民投票を行うために署名活動を続けている市民グループが、9日、記者会見し、東京都で条例案を都議会に提出するために必要なおよそ25万人分の署名が集まり、今後、送付されてくる分も合わせると30万人分を超えるという見通しを明らかにしました。
記者会見したのは、市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」です。
市民グループは、東京都と大阪市で原発の稼働の是非を問う住民投票を行うための条例の制定を求め、このうち東京都では去年12月9日から署名活動を行っています。
9日の会見で市民グループは、これまでに、住民投票を行うための条例案の提出に必要な有権者を上回るおよそ25万人分の署名が集まり、今後、送付されてくるものを合わせると30万人分を超えるという見通しを明らかにしました。
市民グループは、東京都の有権者以外の署名など、無効なものも1割ほど含まれているとみていますが、これらを差し引いても条例案の提出に必要な署名数を超えると説明しました。
住民投票を行うための条例の制定を東京都知事に請求するには、東京都の有権者の50分の1に当たる21万4000人余りの署名が必要で、選挙管理委員会で署名が有効と確認されれば、東京都知事から条例案が都議会に提出され、過半数が賛成すれば住民投票が行われることになります。
一方、大阪市ではこの市民グループが集めた署名の審査が終わり、条例案を提出するのに必要な有権者を上回る5万5400人余りの署名が有効だと確認されています。 |
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福島第2原発ルポ 紙一重で大事故回避 |
20120209
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東日本大震災:福島第2原発ルポ 紙一重で大事故回避 建屋、無傷に見えたが /福島
毎日新聞 2012年2月9日 地方版
東京電力福島第2原発が、8日の県などの立ち入り調査に際し震災後初めて報道陣に公開された。映像で見る第1原発と違い建屋の外見はほぼ無傷に見えたが、大事故を避けられたのは紙一重とも言えるわずかな状況の差だったという。【乾達】
津波が襲ったのは、海岸沿いに4基並んだ原発の南端の通路。海抜4メートルにある海水を使う4基の冷却装置を全てのみ込んだ後、一番南側にある同12メートルの1号機の原子炉建屋の側面を襲い、裏手から北側の3基の原子炉に向かって流れ込んだ。現在1号機側面には「15・3メートル」と浸水の高さを示す線が引かれ、再度の津波に備え1メートルの土嚢(どのう)を4段積みした仮設堤防も作られている。
ただ、浸水したのは6階建ての建屋の1階分の高さ。これだけで4基のうち3基が冷却機能を失い第1原発同様の「緊急事態宣言」に至ったことに驚いた。冷却装置は1階に電源装置やモーターが置かれ、原子炉内のディーゼル発電機も地下にある。いずれも水をかぶって使えなくなった。先端イメージのある原発だが、築30年の昭和の他の建物と変わりないように見えた。
こうした状況で大事故を避けられた理由は、「津波の高さが第1原発ほどでなく、設備の損傷が少なかったため」(増田尚宏所長)という。4系統の外部電源のうち1系統が辛うじて生き残り、津波の流れから遠かった3、4号機の非常用電源も一部が残ったため、中央制御室から原子炉内の状況を確認しながら、残った電源を突貫工事で浸水した施設につないで5日目に冷却機能を復活した。ただ津波の高さや角度が少し違えばと考えると恐ろしくなった。
また1号機の燃料プールには1770本の燃料棒が水面から4メートルの深さに沈んでいるというが、空間線量は毎時0・27マイクロシーベルトと福島市内の仕事場と変わらないレベル。4号機の格納容器内では福島第1では核燃料が落ちて穴が開いているとされる圧力容器の底を見上げた。線量は同100マイクロシーベルトと聞かされたが、人の手で制御できている限り「安全」に見えてしまう。
日常を取り戻しつつあるかのような福島第2原発の姿に、科学を過信し油断しがちな自分の甘さを思い知らされた。
「冷温停止」仮設設備で 福島第二原発
2012年02月09日 朝日新聞
●県、4基の廃炉求める
震災後、報道陣に初めて公開された東京電力福島第二原子力発電所。冷温停止状態が仮設の設備によって保たれている状態が明らかになった。県は東電に対し本格的な安定状態にするよう指示すると共に、第二原発の4基を再稼働させず、廃炉にするよう求めた。
●1号機に被害集中
原子炉が入る建屋。白く塗装されたコンクリートの外壁には、薄茶色の線が横に伸びる。地上3~4メートルに達した津波の傷痕だ。
原発4基が南北に並ぶ第二原発。すべて同じ標高に立つが、津波の被害は南端の1号機に集中した。
いま、1号機の海岸線近くには巨大な土嚢(どのう)の袋が積み上げられ、高さ4メートルの防潮堤が応急設置されている。津波で破れた建屋の一部は木製の板でふさがれ、外壁には太さ4センチほどの応急電源ケーブルが数本の束になり、導き入れられていた。
1号機は3月11日、大量の海水が入り、第一原発と同様に、ディーゼル発電機が使用できなくなった。幸い「全電源喪失」にならなかったため、3月15日までに4基とも、冷却水が100度以下になる冷温停止状態となった。政府は昨年12月、第二原発に出していた「原子力緊急事態宣言」を解除した。
ただ、第二原発の増田尚宏所長も「仮設の設備から『本設』にできるだけ早く戻さなければならない」との認識を示す。東電は来年3月までに、冷温停止状態を維持する設備を本格設置し終える方針だ。その後、再開するつもりがあるか報道陣に聞かれると、増田所長は「今後のことを申し上げる段階ではない」と話した。
●県の調査半年ぶり
県が第二原発を立ち入り調査したのは、昨年8月以来半年ぶり。今回は、第二原発の復旧計画が本当に実施されているか確認するのが目的だった。
ただ、調査団の代表で、県生活環境部の古市正二次長は調査開始のあいさつで「県は昨年の復興計画で、県内の原発についてはすべて廃炉とすることを求めていくことにした」と、増田所長らに「脱原発」を宣告。県が東電に求めることとして「冷温停止や、使用済み燃料の安定的冷却の維持、不測の事態に備える安全対策」を挙げ、東電を牽制(けんせい)した。
立ち入り調査後、古市次長は報道陣に「脱原発といっても、廃炉に向けた道のりは長い。(東電には)冷温停止は大切な課題だと申し上げたかった」と説明した。今回視察した内容については「本格設備に変える必要はあるが、仮に住民が帰っても、緊急事態が起きるリスクは低いと思われる」との見解を示した。(大月規義)
ゆがんだシャッター・浸水の跡…福島第二原発を初公開
2012年2月8日20時58分 朝日新聞
東日本大震災で被災した東京電力福島第二原子力発電所(福島県楢葉町、富岡町)が8日、震災後初めて報道陣に公開された。炉心溶融や爆発は避けられたものの、冷却設備が津波で損傷、国内の原発で過去になかった「レベル3」の深刻な事態に陥った。現場では冷却を安定化する復旧作業が進んでいるが、いまも事故のつめ跡が残る。
福島県と地元2町の立ち入り調査に合わせ、1号機や4号機の原子炉建屋内、海岸付近の施設などが公開された。県はこの日、改めて全基廃炉を東電に求めた。
福島第二原発は地震時、4基とも運転中だった。原子炉は自動停止したが、津波でポンプなどの設備が損傷、3号機を除いて冷却機能が失われた。外部電源も地震で一部失われ、非常用ディーゼル発電機も多くが冠水。4基とも冷温停止になるのに4日近くかかった。(読めるのはここまで)
福島第2、震災後初公開 1、2、4号機の復旧作業続く
2012年02月09日木曜日 河北新報
東京電力は8日、東日本大震災により停止中の福島第2原発(福島県富岡、楢葉町)を、震災後初めて公開した。同日の県の立ち入り調査に合わせて行った。1~4号機のうち3号機を除く3基が津波で原子炉冷却機能を一時失い、現在も復旧作業が続いている。
県の古市正二生活環境部次長らが、原子炉建屋への浸水抑止を目的に震災後に設けられた高さ4メートルの仮設堤防や、高温の原子炉冷却水を冷ます設備を視察した。
津波は海抜15メートルの高さで、海抜12メートルの原子炉建屋とタービン建屋に押し寄せた。建屋は鉄筋コンクリートで大きな被害はなく、被災設備も大半が撤去済みだったが、熱交換器建屋にはたわんだシャッターが残り、津波の威力をうかがわせた。
震災当時は4基とも運転中で、津波を受けて自動停止。震災4日後の昨年3月15日に冷温停止し、放射能漏れはなかった。ただ、海水ポンプが波にのまれて1、2、4号機の冷却機能が一時喪失し、原子炉格納容器の底部が高温状態になった。
古市次長は視察後、「津波や電源喪失への備えはなされている」と語った。原発の増田尚宏所長は「冷却機能の喪失で心配を掛けた。次の津波が来ても確実に冷温停止できるよう務める」と述べた。
東電は1月、同原発の復旧計画を国に提出した。県は福島第1原発(双葉、大熊町)の1~6号機を含む県内10基全ての廃炉を求めている。 |
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大江健三郎さんら「原発再稼働やめて」 首長に要請文 |
20120208
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大江健三郎さんら脱原発を要請 立地首長に、夏10万人集会
2012/02/08 17:22
【共同通信】
脱原発を目指し活動している作家の大江健三郎さんらが8日、東京都内で、停止中の原発を再稼働しないよう立地自治体の首長らに求める要請文を発表した。今後、全原発の立地自治体首長らに手渡す予定。7月16日に東京・代々木公園で10万人規模の集会を開くことも明らかにした。
要請文は「福島原発の事故から明白になったことは『安全な原子力発電』などあり得ないという厳然たる事実です。核と人類は共存できない」と指摘。「再稼働を認めず、代替エネルギーの道をともに考え、原発のない社会へ向かいましょう」と訴えている。
脱原発 7月に10万人集会
2012年2月9日
東京新聞
脱原発を訴え、昨年九月に東京・明治公園で「さようなら原発五万人集会」を開いた作家の大江健三郎さんらが八日、都内で記者会見し、七月十六日にも東京・代々木公園で十万人規模の「さようなら原発集会」を開催すると発表した。また、既存の原発の計画的廃止などを求める要請文を、立地自治体の首長らに近く届ける。
呼び掛け人は他に、ルポライターの鎌田慧さんや作家の落合恵子さんら。要請文では「福島原発事故から明白になったことは、『安全な原子力発電』などないという厳然たる事実。核と人類は共存できない」「決して再稼働を認めることなく、代替エネルギーの道をともに考え、原発のない社会へ向かいましょう」と訴えている。
現在、全国の原発のうち五十一基が停止中。鎌田さんは「原発がなくても困らない現実があるのに、政府はなんとかして再稼働させようとしている」と指摘。大江さんは「事故はまた起きると思う。明日の子どもたちに倫理的な責任を取ろうと思うなら、原発を今廃止するという決意しかない」と述べた。
昨年九月の集会には約六万人(主催者発表)が参加。メンバーは脱原発を求める一千万人分の署名も呼び掛けており、既に約五百万人分が集まった。今月十一日にも代々木公園で署名活動を行う。
大江健三郎さんら「原発再稼働やめて」 首長に要請文
2012年2月9日11時43分朝日新聞
脱原発をめざす作家の大江健三郎さんらが8日、東京都内で会見を開き、全国各地の原発立地自治体の首長にあてて、停止中の原発を再稼働させないよう求める要請文を発表した。7月16日には都内で10万人規模の集会を予定していることも明らかにした。今月11日には東京・代々木公園で集会が開かれる。昨年9月、東京・明治公園での集会には約6万人が参加した。
会見で大江さんは「倫理という言葉を、日本人は新しい意味で使い始めた。倫理に責任をとろうとするなら、今、原発を廃止するという決断を示さなければならない」と語った。
大江さんは「さよなら原発一千万人署名市民の会」の呼びかけ人の一人。呼びかけ人はほかに作家の落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さん、音楽家の坂本龍一さん、詩人・作家の辻井喬さんら。
大江健三郎さんら「原発廃止、決断を」
(2012年2月9日10時44分
読売新聞)
作家の大江健三郎さんら、原発廃止を求めて署名活動などを行っている市民団体のメンバーが8日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見し、原発が立地する自治体の首長に対し、停止中の原発の再稼働を認めないよう要請することを明らかにした。
各地の団体などを通じ、近く各首長に要請文を提出するという。
この日、会見したのは、「さようなら原発一千万人署名市民の会」。会の呼びかけ人を務める大江さんは、「原発事故がもう起こらないとする根拠はない。将来の子供たちのために原発廃止を決断しなければならない」と語った。 |
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原子力委3人の交代求める意見書 寄付問題受け一部委員 |
20120207
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原子力委3人の交代求める意見書 寄付問題受け一部委員
2012年2月7日20時47分朝日新聞
今後の原子力政策の基本方針を論議する内閣府原子力委員会の新大綱策定会議のメンバーである専門委員23人のうち、原子力専門の大学教授3人全員が原発業界から多額の寄付を受けていた問題で、2人の専門委員が7日、東京で開かれた同策定会議で、メンバーの入れ替えを求める意見書を提出した。
3人の教授は東京大の田中知、大阪大の山口彰、京都大の山名元の各教授で、2010年度までの5年間に計約1800万円の寄付を電力会社や原発メーカーから受けていた。専門委員である金子勝・慶応大経済学部教授、NPO「原子力資料情報室」の伴英幸・共同代表は「利害関係のある人が委員にいるのはなじまない」などとして、委員の交代と会議の再スタートを求める意見書を提出し、会議の場でも要求した。
近藤駿介委員長は会議後の記者会見で「策定会議は(原子力)安全委員会のような規制の場とは違い、様々な人が集まって議論する場だ、という考え方もある」と述べた。3教授は会議でそれぞれ発言したが、自身への寄付については触れなかった。伴氏は「引き続き指摘していく」としている。(大谷聡) |
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大飯原発のストレステスト評価 |
20120208
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初の審査書、取りまとめへ=大飯原発の評価「妥当」-ストレステスト聴取会・保安院
時事通信
原発再稼働の前提とされるストレステスト(耐性評価)について、経済産業省原子力安全・保安院の専門家意見聴取会が8日開かれた。保安院は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の1次評価を「妥当」とした審査書案を示した上で、「意見を踏まえ、保安院の責任で作業を進める」として、正式な審査書を取りまとめる方針を示した。月内にも原子力安全委員会に提出する。
ストレステストで保安院の審査書がまとまるのは初めて。安全委の議論を経て、首相や関係閣僚が再稼働の政治判断をするが、福井県など地元自治体は慎重姿勢を崩しておらず、情勢は不透明だ。
保安院は1月18日の聴取会で、「東京電力福島第1原発を襲ったような地震、津波が来襲しても、同じような状況に至らせない対策が講じられている」とする審査書の素案を提示した。
その後、国際原子力機関(IAEA)調査団の勧告を反映し、テストで示す「安全の余裕」の定義を明示したり、安全対策の現地確認状況などを加えたりした。さらに、改善を求める事項を新たに加え、緊急時の要員招集体制などに強化の余地があると指摘。地震や津波に耐える緊急時指揮所の建設前倒しを求めた。
この日の聴取会では、1次評価だけを再稼働の判断材料にすることや、立地も構造も異なる福島第1原発での地震や津波で評価を示した点などを中心に意見が続出。一部の委員は議論継続を希望したが、保安院は打ち切る方針を示した。(2012/02/08-20:23)
大飯原発の安全評価は「妥当」 保安院が安全委に報告へ
2012/02/08
17:59
【共同通信】
経済産業省原子力安全・保安院は8日、定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)について、関電が提出した1次評価結果を「妥当」とする審査書の最終案を専門家会議に示した。
保安院は近く正式に審査書をまとめ原子力安全委員会に報告する。審査書とりまとめは全国初。
安全委は、専門家を加えた検討会で内容を確認。安全委が妥当と認めれば、保安院は地元に安全評価の内容を説明。政府は地元の理解状況を見極め再稼働の可否を判断するが、福井県は慎重な姿勢で、再稼働の行方は不透明だ。
大飯原発:保安院審査書、安全評価「妥当」 安全委確認へ
毎日新聞 2012年2月8日 21時22分(最終更新 2月8日 23時26分)
経済産業省原子力安全・保安院は8日、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(福井県おおい町、定期検査で停止中)の再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)について妥当とした審査書の最終案を、保安院の意見聴取会に示した。一部の委員から反対意見が出たが、保安院は原案通り最終評価を取りまとめ、内閣府原子力安全委員会に近く提出する。ただし、地元は再稼働に慎重な姿勢で、了解が得られるかは依然不透明だ。
関電は昨年秋、再稼働を目指して大飯原発3、4号機のストレステストの評価書を保安院に提出した。想定より1.8倍大きい地震の揺れ(1260ガル=加速度の単位)や、4倍の高さ(11.4メートル)の津波に襲われても炉心損傷しないなどと評価した。
最終案は、ストレステストの審査手法について点検した国際原子力機関(IAEA)の報告内容などを反映した。7件の勧告のうち、▽審査に期待する具体的内容▽許容される安全余裕の定義--の明確化など一部を採用。その上で、関電が炉心損傷をもたらすと評価した地震や津波の大きさは、東京電力福島第1原発を襲ったものに比べて十分余裕があり、同じ地震や津波に襲われても同様の事故に至らない対策をとっているとして、関電の評価は「妥当」と結論付けた。
会合では最終案に対し委員から批判の声も上がった。後藤政志・芝浦工大非常勤講師は「想定外が考慮されていない。当初からどれだけ余裕があればいいのか合意もできていない」と指摘。井野博満・東京大名誉教授は「総合的評価というなら2次評価もセットですべきだ。まだ地元に提示できる段階になく、再稼働につなげるべきではない」と述べた。
今後、原子力安全委が保安院の審査結果を確認した上で、野田佳彦首相と、藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野豪志原発事故担当相の3閣僚が、地元の合意を得ながら再稼働の可否を判断する。【河内敏康、関東晋慈】
【ことば】安全評価(ストレステスト)
原発が設計上の想定を超える地震や津波に襲われた時、原子炉建屋や安全上重要な機器などが損傷し、炉心損傷などの深刻な事故に至るまでにどのくらい余裕があるのかを調べる検査。日本では、原発の再稼働の判断に使う1次評価と、稼働の継続の判断に使う2次評価の2段階で実施。これまで8電力事業者が、計16基の原発の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
大飯原発:再稼働なお不透明 1次評価は「妥当」
毎日新聞 2012年2月8日 21時24分
経済産業省の原子力安全・保安院が、大飯原発3、4号機のストレステストの1次評価を「妥当」と判断し、議論は国の原子力安全委員会に移るが、電力関係者は「いつ再稼働するかは全く不明」とため息をつく。
枝野経産相は7日の閣議後会見で、再稼働について「期限を切ってやるつもりはない」と強調した。慎重姿勢には、従来の原子力政策への批判に加えて、「震災・原発事故後1年の3月11日ごろに『再稼働』といえば有権者から反発が強まる」(与党議員)ことへの警戒もあるようだ。野田政権が消費税増税など国民に負担を求める政策を進める中で、世論の動向には敏感にならざるを得ない。
また、地元から再稼働に対する理解を得ることも簡単ではない。福井県の西川一誠知事は国に、福島第1原発事故を踏まえた新たな安全基準を策定するよう要望している。今後、再稼働がなければ4月末にも稼働中の原発はゼロになる。枝野経産相は「原発ゼロを想定した節電対策」を指示しているが、「現時点で乗り切れるという数字的根拠はない」(経産省幹部)。
政府内には「4月末までに再稼働を目指す」との意見は根強く、「一つでも再稼働ができれば、他の原発への再稼働の呼び水になる」(資源エネルギー庁幹部)との思惑もある。ただ、肝心の枝野経産相は4月再稼働を目指すとした一部報道について「私にそんな気はない」と否定。再稼働の時期は見通せない状況が続いている。【野原大輔】
大飯原発の耐性検査「妥当」…4月再稼働へ前進
(2012年2月8日23時45分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は8日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を判断する際の前提となるストレステスト(耐性検査)1次評価の結果について、「妥当」とする審査書の最終案を専門家の意見聴取会に報告した。
保安院の審査は事実上終了し、政府が目指す4月の再稼働に向けて手続きが一歩進んだ格好だ。
保安院は近く審査書をまとめて内閣府原子力安全委員会に提出し、安全委は審査の妥当性を確認する。その結果と地元の意向を踏まえ、首相と関係3閣僚が再稼働を最終判断する。福井県の西川一誠知事は再稼働にあたり、東日本大震災での知見を踏まえた安全基準の策定を求めている。政府は地元での説明などを通じて理解を得たい考え。
聴取会では、委員の一部から審査書案の修正を求める声が上がったが、保安院幹部は「大飯原発の評価を妥当とした審査の大筋は変わらない」とし、手続きを進める方針。
最終案は、「福島第一原発事故と同様の過酷事故は起きない」とする保安院の見解に、国際原子力機関による勧告などを反映した。関電が大飯原発周辺の活断層や古文書に記述された大津波について調査中で、結果によってはテストの数値が変わる可能性にも触れた。
先月18日に開かれた聴取会では、反対派団体が会場に押しかけて開会が3時間以上遅れたため、保安院は今回、本会場の入場を厳しく管理した。
大飯原発の耐性「妥当」、保安院が審査書最終案
再稼働、地元同意がカギ
2012/2/8
20:51日本経済新聞
経済産業省原子力安全・保安院は8日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)のストレステスト(耐性調査)の結果を「妥当」とする審査書の最終案を専門家の意見聴取会に提示した。保安院は来週にも国の原子力安全委員会に審査書を提出、内容のチェックを受ける。これで安全確認の手続きは完了し、焦点は野田佳彦首相と関係閣僚がどのように地元の同意を取り付け、再稼働を決めるかに移る。
ストレステストは東京電力福島第1原発の事故を受けて導入。実施は再稼働の前提条件となっている。大飯原発3、4号機はストレステストの結果を国が評価する初の原発となる。
保安院が出した審査書の最終案は「福島のような地震や津波が大飯原発を襲っても同原発のような事故に至らない対策が講じられている」と評価。そのうえで、国際原子力機関(IAEA)の勧告や専門家の指摘を踏まえ、免震事務棟設置の前倒しや非常用発電装置の分散配置などの安全性向上策を関電に求めた。
8日の意見聴取会では専門家から「ストレステストだけで原発の再稼働の是非を判断すべきではない」「安全性確保への通過点にすぎない」などの意見も出た。地元の福井県の西川一誠知事は同日、「再稼働は福島の事故の知見を反映した安全基準を示すことが大前提」とのコメントを発表した。24日開会の福井県議会でも再稼働の是非が議論される見通し。
保安院は事故原因や老朽化、地震・津波の影響など複数の意見聴取会を開き、それぞれ中間報告の作成を進めている。8日には事故原因の意見聴取会で、電気設備の浸水対策や水素爆発の防止、非常事態の訓練など30項目の安全対策を示した。これらの中間報告で福井県の疑問や要望に応えられるとみている。
原子力安全委が保安院の審査書を妥当と確認後に、枝野幸男経産相や細野豪志原発事故担当相らが西川知事らに再稼働を要請するとみられる。ただ枝野経産相は「いつまでにという期限を切るつもりは全くない」としており、政治判断のタイミングは不透明だ。
ストレステストは大飯3、4号機を含む16基で実施済みで安全性を満たすとの結果が出ている。保安院は大飯3、4号機と原子炉の型が同じで、ストレステストの結果の提出が早かった四国電力伊方3号機などの審査結果を順次、出していく。
大飯原発
最終評価“妥当”の見通し
2月8日 19時32分
NHK
福井県にある関西電力大飯原子力発電所3号機と4号機の「ストレステスト」について、国の原子力安全・保安院は、8日、専門家の会議での審議をすべて終え、近く、「妥当だ」とする最終評価をまとめる見通しになりました。今後、原発の運転再開に向けた議論が本格化するとみられますが、地元自治体は再開に慎重な姿勢を示していて、今後の行方は不透明な情勢です。
ストレステストは、政府が停止中の原発の運転再開について、地元の理解を得るために導入した新たな安全評価で、コンピューター上のシミュレーションで、原発が地震や津波などにどのくらいまで耐えられるかを確認するものです。
これまでに16基の原発の結果が国に提出されていますが、このうち、関西電力大飯原発3号機と4号機のテスト結果について、8日、専門家の会議で最終的な審議が行われました。
この中で、原子力安全・保安院は、先月、国の依頼で調査を行ったIAEA=国際原子力機関が、「テストの方法は国際基準に適合している」という結論をまとめたことも踏まえ、「福島第一原発を襲ったような地震や津波がきても、同じような事故の状況に至らせない対策がとられている」などとして、「妥当だ」とする最終評価の案を示しました。
これに対し、原発の運転再開に慎重な姿勢を示してきた専門家からは、「今回のストレステストでは不十分で、単なる机上の空論にすぎず、運転再開のステップにすべきではない」などといった意見が出されました。
一方、別の専門家からは、「今回のストレステストをきちんと評価したうえで、今後、さまざまな方法で安全性を高めていくべきだ」という意見が出されました。
委員の中には、議論が十分し尽くされていないとして、審議の継続を求める意見もありましたが、保安院は、8日ですべての審議を終える方針で、近く大飯原発のストレステストの結果について、「妥当だ」とする最終評価をまとめる見通しです。
今後、原発の運転再開に向けた議論が本格化するとみられますが、地元自治体は再開に慎重な姿勢を示していて、今後の行方は不透明な情勢です。
ストレステストとは
ストレステストは、福島第一原発の事故を受けて、ヨーロッパで先行して始まった原発の新たな安全評価で、国内では、去年7月、政府が導入しました。
コンピューター上のシミュレーションを使って、地震や津波などにどれくらい耐えられるかを確認するもので、ポンプや電源設備といった重要な機器を一つ一つ調べます。
関西電力は、大飯原発3号機と4号機について、地震の揺れの大きさはこれまでの想定の1.8倍まで、また、津波は想定のおよそ4倍の11.4メートルまで安全性に余裕があり、深刻な事故には至らないとしています。
保安院が、「テスト方法は妥当だ」とする最終評価をまとめた場合には、原子力安全委員会に報告され、専門家の立場から二重のチェックが行われます。
そのうえで、安全委員会の指摘を踏まえ、政府が、運転再開ができるかどうかを最終的に判断することになっています。
しかし、ストレステストを巡っては、専門家の一部から、「審査の基準が明確でなく国の評価はあいまいだ」として、運転再開の判断の前提とすることに批判的な声が出ています。
また、実際に運転を再開するためには、地元自治体の了承が必要ですが、自治体からはストレステストや福島第一原発の事故について国の説明を求める意見も多く、国がどのように説明責任を果たすのか姿勢が問われています。
国内原発の稼働状況
国内の原子力発電所は、54基のうち94%に当たる51基が停止していて、このまま運転を再開する原発がなければ、4月下旬には、すべてが止まることになります。
運転している3基は、関西電力の高浜原発3号機が20日に定期検査に入る予定で、また東京電力の柏崎刈羽原発6号機も来月に止まります。そして、北海道電力の泊原発3号機が4月下旬に停止する見通しです。
電力各社は、老朽化などで使っていなかった火力発電所を動かしたり、余った電力を融通し合ったりして、冬の電力需要のピークを乗り切りたい考えですが、関西電力は、電力の供給が厳しいとして、来月23日まで、家庭や企業に対して去年より10%の節電を要請しています。また、火力発電所がトラブルで運転を急に停止する問題も各地で起きていることから、経済産業省は、全国で節電の取り組みを続けるよう協力を呼びかけています。 |
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原発増設計画を見直しへ=チェコ |
20120208
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原発増設計画を見直しへ=チェコ
時事通信
【ベルリン時事】チェコのクバ産業貿易相は8日付の同国紙とのインタビューで、2060年までに電力需要の80%を原発で賄うとする原発増設計画は「経済的観点から現実的ではない」として、見直す考えを明らかにした。
チェコは総電力の3分の1を原発で賄っており、計画中の原子炉2基が完成すれば、原発依存率は50%に拡大する予定。(2012/02/08-21:12) |
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原発耐性検査「安全」でも「再稼働容認」は3町村 |
20120204
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原発耐性検査「安全」でも「再稼働容認」は3町村 政府不信 8割が「未定」
2012.2.4 01:04
産経新聞
ストレステスト(耐性検査)で原発の安全性が確認された場合、原発立地自治体(福島県を除く12道県、17市町村)のうち、3町村が再稼働を「認める」意向であることが3日、産経新聞が行ったアンケートで分かった。24自治体が「未定」などとして、政府の動向や説明を注視していく慎重姿勢を示した。政府はストレステストの結果を踏まえ、周辺自治体を含めた「地元同意」を得た上で再稼働を判断するが、原子力行政をめぐる説明責任が果たされていない現状に、多くの自治体が不信を募らせている状況が浮かび上がった。
アンケートは、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会がストレステストの結果を妥当と判断した場合、原発の再稼働を認めるかどうか尋ねた。
再稼働を容認するとしたのは、東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県刈羽村、関西電力高浜原発がある福井県高浜町、九州電力玄海原発がある佐賀県玄海町の3町村。「条件付きで認める」とした高浜町は「大丈夫との結果が出て、稼働要請があれば考えたいが、原子力災害発生・緊急時のアクセス道路整備などを配慮することが前提」とし、玄海町は「国が責任を持って判断したものと考える」と説明している。
「未定」などとした自治体の多くは、「判断基準が不明確」(新潟県柏崎市)とテスト自体への不信を示したほか、「国はストレステストを含めた原発の安全性にかかる具体的方針について説明責任を果たしてほしい」(愛媛県)などと、国の説明不足を指摘した。
「認めない」としたのは、日本原電東海第2原発のある茨城県東海村と、関電美浜原発のある福井県美浜町だけだった。
また、アンケートでは、閣議決定された原子力規制関連法改正案で「原則40年」とされた原発の運転期間の妥当性についても質問したところ、茨城県と2町村が「妥当」とする一方、3町村が「妥当ではない」と回答。
「40年で区切る科学的根拠や運転延長を認める基準を明確に示すことが重要」(福井県)、「年数だけで安全性が計れるのか。理解できる安全性と確固たる根拠を求める」(静岡県御前崎市)などと、妥当性を判断する根拠が政府から示されていないことに、多くの自治体が不満を示した。
原発再稼働の判断を立地自治体がしかねている背景に、ストレステスト(耐性検査)の「分かりにくさ」が一因となっていることがアンケートで明らかになった。「合格ライン」の明確な基準が国から示されず、立地自治体からは不満が続出している。
「テストの点数が出たが、合格ラインが決められていない。再稼働の判断材料にできない」
経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」と評価案を示すなど、審査が先行している関西電力大飯(おおい)原発3、4号機だが、立地する福井県おおい町はアンケートにこう回答した。
ストレステストは、これまで11原発16基の報告書が提出されているが、結果はバラバラだ。自治体の立場から見ると、どこまで余裕があれば安全なのか分からず、アンケートでも「判断基準が明確でない」(福井県美浜町)などと不満が噴出している。欧州連合(EU)でも実施されているが、再稼働の条件としているのは日本だけだ。
原子力安全の法制度に詳しい諸葛宗男東大特任教授は、日本とEUの違いを「EUは運転しながらのテストで合否判定はない。全原発を一斉テストしており、他の原発と比較した安全上の工夫や弱点が一目瞭然」と指摘した上で、「原発の弱点を見つけて安全性を高めることがテストの最大の意義。再稼働の合否判定に用いることは本質的に無理がある」と話す。
ストレステストに関する意見聴取会でも、「判断基準を示さないまま審査するのはおかしい」と専門家に苦言を呈された保安院。大飯3、4号機の評価案では、「福島第1原発を襲ったような地震や津波でも燃料損傷を防止できるか着目した」として、11・4メートルの津波まで安全性が確認されたと評価したが、福島第1原発を襲った津波は15メートルだ。この矛盾に保安院は「原発ごとに条件が異なる。統一した基準を数字で示すことは難しい」と苦悩する。
一方、日本のストレステストの手法を「妥当」と評価したIAEA(国際原子力機関)は、「利害関係者や地元住民と対話することで理解が得られる」と、地元と協議の場を設けるよう保安院に求めた。
ストレステストの結果は、保安院の審査後は原子力安全委員会がチェックするが、茨城県東海村はアンケートで「保安院と原子力安全委員会ともに信用が失墜している」と回答。規制当局への視線は厳しい。(原子力取材班)
■ストレステスト(耐性検査)
東京電力福島第1原発事故を受けて欧州連合(EU)が始めた方法を参考に、日本政府が導入した原発の評価方法。(1)地震(2)津波(3)全電源喪失(4)海水に熱を放出する機能の停止-が起きた際、燃料が損傷するまで、どの程度の安全上の余裕があるかをコンピューターで解析する。定期検査で停止中の原発が再稼働する条件となる1次評価と、全原発対象の2次評価がある。電力事業者の評価結果を経済産業省原子力安全・保安院が審査する。4月以降は原子力規制庁が引き継ぐ見通し。
原発再稼働容認3町村のみ 原発相「地元の理解が重要」 経産相「安全性確認が前提」
2012.2.8
00:24産経新聞
産経新聞が原発立地自治体に行ったアンケートで、ストレステスト(耐性検査)により安全性が確認された原発の再稼働を「容認する」としたのが3町村にとどまったことについて、細野豪志原発事故担当相は7日の閣議後の記者会見で、「原発のあり方そのものを含めて、地元の自治体の理解が非常に重要。できる限り丁寧な対応が求められる」と述べ、政府として地元に対する説明責任を果たしていく必要性があるとの認識を示した。
枝野幸男経済産業相は同日の会見で、「地元の説得にあたっては安全性が確認されることが前提で、まだ安全性が確認されているものはない。(説得は)その次の段階」と述べた。
ストレステストは、想定を上回る地震や津波が起きた場合の原発の安全性を確かめるもので、11原発16基の報告書が経済産業省原子力安全・保安院に提出されている。
本紙アンケートに対して再稼働を容認すると答えたのは、東京電力柏崎刈羽原発がある新潟県刈羽村、関西電力高浜原発がある福井県高浜町、九州電力玄海原発がある佐賀県玄海町の3町村にとどまった。
細野氏は「保安院でストレステストについて確認したうえで、地元の皆さんに説明していく」としたうえで、「できるだけ丁寧に多くのみなさんにご理解いただくことが重要」と述べ、立地自治体だけでなく周辺自治体の理解も求めていく考えを示した。
枝野経産相、原発再稼働は「期限を切るつもりはない」
2012.2.7
18:49産経新聞
枝野幸男経済産業相は7日の閣議後会見で、定期検査中の原子力発電所の再稼働時期について、「いつまでと期限を切ってやるつもりはない」と述べた。また再稼働の可否の判断については、安全性が確認されていることを前提に、「地元をはじめ、国民の一定の理解が得られているのかどうかが唯一の基準だ」と話した。
経済産業省原子力安全・保安院は8日にも、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のストレステスト(耐性検査)の結果を妥当とする審査結果をまとめ、原子力安全委員会に審査を求める。政府は3、4号機の安全性が確認され次第、地元への説明を始める考えだ。
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原発4月再稼働めざすとの記事 |
20120207
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3番目以降の記事にあるように公式には否定されています。
大飯原発4月再稼働めざす、地元同意なら…政府
(2012年2月7日03時19分
読売新聞)
政府は6日、定期検査で停止している関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)について、地元から一定の同意を得ることを前提に、今年4月頃の再稼働を目指す方向で調整に入った。
複数の政府関係者が明らかにした。実現すれば、東日本大震災後初の原発再稼働となる。
大飯原発3号機は昨年3月、4号機は昨年7月にそれぞれ定期検査のため、運転を停止した。
昨年7月、当時の菅政権は東京電力福島第一原発の事故を受け、原発の再稼働を認める条件として、想定を上回る地震や津波が発生した場合の安全性を検証するストレステスト(耐性検査)を実施するよう電力事業者に義務づけた。その結果は経済産業省原子力安全・保安院と内閣府原子力安全委員会に加え、国際原子力機関(IAEA)も評価することになった。
これを受け、関西電力は両機の再稼働に向け、昨年10~11月、ストレステストの1次評価の報告書を保安院に提出。保安院は今月8日にも評価を妥当とする審査報告書をまとめる見通しだ。IAEAも今年1月26日に大飯原発を視察し、同31日にはストレステストの結果の審査手法は妥当とする報告書の概要を保安院に提出した。
今月8日の審査報告書の後は、原子力安全委の評価を経て、首相と官房長官、経済産業相、原発相の関係3閣僚が両機の再稼働について協議し、最終判断する。
大飯原発 再稼働「判断」へ準備
(2012年2月8日
読売新聞)
県議会、あす安全対策確認
政府が4月頃の再稼動を目指している関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)で、細野原発相は7日、地元同意に不可欠な対象として原発立地自治体の首長と議会を挙げた。今回は、西川知事と時岡忍おおい町長が議会などの意向を踏まえて最終判断するという見方が有力だ。県議会と町議会の一部で、再稼動の判断に向けた〈地固め〉とも言える動きが始まった。
県議会は昨年3月、福島第一原発事故後、政府の事故対応を批判した。6月には経済産業省原子力安全・保安院の黒木慎一審議官が国の「安全宣言」で説明に訪れた際に「根拠がない」などと厳しく指摘、追い返す形となった。だが、当時から「雇用や経済活性化のために再稼動は不可欠」との意見もあり、9月頃から「県議会は拳を振り上げすぎているのでは」との懸念の声も上がり始めた。
最大会派の自民党県政会は2月9日、大飯原発に出向いて事故を踏まえた安全対策を確認する。24日開会の県議会代表質問に備えた視察が公式目的だが「厳しい対応を取ってきた議員も現地で安全を確認すれば振り上げた拳をおろしやすくなる」(会派関係者)との思惑があり、県議会の意思表明に向けて準備を進める。
一方、おおい町議会は10日、福島の事故を踏まえた安全対策を示すよう求める国への要望書提出について話し合う。議会は時岡町長と同様、国に住民説明会を開くよう要求しており「ストレステストだけで住民の理解は得られない。原発の安全、安心への理解が大切だ」(町議会幹部)と強調、議会の同意に結びつくような慎重な国の対応を求める。(畑本明義、熱田純一)
原発再稼働、期限切らず=「4月目標」の報道否定-経産相
時事通信
枝野幸男経済産業相は7日の閣議後会見で、定期検査で停止した原発の再稼働について「いつまでという期限を切ってやるつもりはない」と表明した。政府が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の4月再稼働を目指すと一部報道で伝えられたことには、「私にそんな気はない」と否定した。(2012/02/07-10:10)
枝野経産相、原発再稼働は「期限を切るつもりはない」
2012.2.7
18:49産経新聞
枝野幸男経済産業相は7日の閣議後会見で、定期検査中の原子力発電所の再稼働時期について、「いつまでと期限を切ってやるつもりはない」と述べた。また再稼働の可否の判断については、安全性が確認されていることを前提に、「地元をはじめ、国民の一定の理解が得られているのかどうかが唯一の基準だ」と話した。
経済産業省原子力安全・保安院は8日にも、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)のストレステスト(耐性検査)の結果を妥当とする審査結果をまとめ、原子力安全委員会に審査を求める。政府は3、4号機の安全性が確認され次第、地元への説明を始める考えだ。
大飯原発再稼働、地元同意が不可欠…細野氏
(2012年2月7日14時19分
読売新聞)
細野原発相は7日午前の閣議後の記者会見で、政府が4月頃の再稼働を目指している関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)について、再稼働を容認する際には地元自治体の同意が不可欠との認識を示した。
細野氏は「地元自治体の理解は非常に重要だ。できる限り丁寧な対応が求められる。意見を集約しているところがどこなのかも、一つの考え方としてよりどころになる」と述べ、立地自治体の首長や議会の説得にあたる考えを強調した。
藤村官房長官も記者会見で、「再稼働には地元の理解や信頼が必要で、それを(踏まえて)総合的に政治レベルで判断を行う」と述べ、最終的には首相を含めた関係閣僚で再稼働の可否を判断する考えを示した。 |
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経産省 使用済み核燃料直接処分コスト聴取せず調査終了 |
20120205
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使用済み核燃料:直接処分コスト隠蔽 聴取せず調査終了 処分の職員証言--04年経産省
毎日新聞 2012年2月5日 東京朝刊
経済産業省の安井正也官房審議官が04年、使用済み核燃料を再処理せずそのまま捨てる「直接処分」のコスト試算の隠蔽(いんぺい)を指示した問題で、当時の内部調査で事情を聴かれたとされる25人のうち2人が取材に対し「事情聴取を受けずにいきなり処分された」と証言した。真相解明すべきなのに、ずさんな調査で早期幕引きを図った疑いがある。しかし、経産省は「既に徹底的な調査をした」として再調査しない方針で、隠蔽体質の根深さが浮かび上がった。【核燃サイクル取材班】
直接処分のコスト試算を巡っては、04年3月、参院予算委員会で社民党の福島瑞穂党首が「再処理しない場合のコストはいくらか」と質問し、経産省資源エネルギー庁の日下一正長官(当時)が「コスト試算はない」と答弁した。しかし同7月、直接処分の方が安価であるとの試算の存在をマスコミが一斉に報じたため経産省が職員25人を事情聴取し、同8月までに安井氏を含む計13人を処分(厳重注意など)した。
この際、経産省側は「(安井氏らが)試算の存在を知ったのはマスコミの取材を受けた7月。(部下が)報告したのにとどまった(隠した)ということもなく悪質ではない」と説明した。
しかし毎日新聞の報道で、実際は同4月、部下から試算の存在について報告を受けたエネ庁原子力政策課長(当時)の安井氏が「見えないところに置くように」と指示したことが判明している。当時の内部調査について、25人のうち1人は「夏休みに那須高原(栃木県)にキャンプに行っていたら携帯に電話があり、呼び戻され処分された。聴取は受けていない」、もう1人も「発覚当時海外にいた。帰国したらすぐ処分された。聴取された記憶はない」と話した。また聴取を受けた職員も「7月中旬に1回、30分程度。『試算の存在を知っていたか』など簡単な内容で真相を突き止めようという感じではなかった」と証言した。
当時の中川昭一経産相は記者会見で「多くの人に1人1時間以上かけて(聴取した)」と強調した。枝野幸男経産相はこれを踏まえ1月6日の閣議後の記者会見で「徹底的な調査と処分が行われている」と語った。
◇「再処理へ力ずく」 政府審議会メンバー怒り
使用済み核燃料を直接処分する際のコスト試算の隠蔽問題が広がりを見せ始めた。04年当時「再処理継続か、直接処分に政策転換か」について論議していた国の審議会メンバーからは怒りの声が上がり、社民党の福島瑞穂党首は再調査や経済産業省の安井正也官房審議官の更迭を求め、国会質問を行う予定だ。
経産相の諮問機関「総合資源エネルギー調査会・電気事業分科会」は、直接処分のコスト試算は存在しないという前提で審議を重ね、同6月、青森県六ケ所村の再処理工場稼働に伴う費用約19兆円を国民が負担する制度を取りまとめた。
分科会の委員だった八田達夫・大阪大招聘(しょうへい)教授(公共経済学)は「(試算がないなんて)おかしいと思ったが、力ずくでやってしまうんだなという雰囲気だった」と振り返り、「再調査すべきだ。その間、少なくとも安井氏を(原子力安全規制改革担当審議官から)外すべきだ」と批判した。
分科会に委員を送っていた日本生活協同組合連合会の小熊(おぐま)竹彦政策企画部長も「直接処分のコストの方が安いことが分かると、19兆円を負担させる制度導入に支障が出るから故意に隠したのではないか。経産省には説明責任がある。けじめをつけないと同じことが繰り返されかねない」と話す。
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核燃料サイクル中止提言=民主党議員有志 |
20120207
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核燃料サイクル中止提言=民主有志
時事通信
民主党の有志議員でつくる「原子力バックエンド問題研究会」会長の馬淵澄夫元国土交通相らは7日夜、首相官邸に藤村修官房長官を訪ね、原子力政策見直しを求める提言書を手渡した。核燃料サイクル関連事業の中止が柱。
提言書は、青森県六ケ所村の核燃料再処理工場の稼働を当面中断することや、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」の事業停止の必要性を指摘。東京電力福島第1原発事故で従来の核燃料サイクルの限界が露呈したとして「使用済み核燃料の貯蔵、処分をどうするか、現実的な政策判断が必要だ」と訴えている。(2012/02/07-21:34)
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六ケ所村の核燃再処理工場 試験再開延期 |
20120207
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核燃再処理工場また不具合 試験開始1カ月延期 青森
2012年2月3日20時56分 朝日新聞
青森県六ケ所村で使用済み核燃料再処理工場を運営する日本原燃は3日、高レベル放射性廃液をガラスと混ぜて固める試験の準備段階で不具合が起きたため、試験開始時期を約1カ月延期し、3月上旬以降にすると発表した。試験終了の目標は予定通り今年10月としているが、達成は困難な状況だ。国の核燃料サイクル政策の見直し論議に影響を与える可能性もある。
不具合は、使用済み核燃料からプルトニウムやウランを抽出した後の高レベル廃液と、溶かしたガラスを混ぜる溶融炉で起きた。
試験準備として、放射性物質を含まない模擬廃液を混ぜたガラスを溶かし、炉の底部の出口から容器に流し入れようとしたが、1月25日に流れる速度が遅くなった。ガラスが固まって出口をふさがないよう、棒で攪拌(かくはん)するなどしたが、流速は回復しなかった。
再処理工場再開延期 存廃議論に影響も
2012年02月04日 朝日新聞
日本原燃が3日、六ケ所再処理工場のトラブルを受け、試験運転の再開時期を「早くても3月上旬」と1カ月遅らせたことで、核燃料サイクルの存廃議論に影響する可能性が出てきた。国の会議で、「六ケ所工場は不良債権」(金子勝慶応大教授)などと語ってきた脱サイクル派が勢いづくのは必至だ。
問題が起きたのは、高レベル放射性廃液とガラスを溶融炉で混ぜて固める「ガラス固化」の工程。1月下旬から2月上旬にガラス固化試験に入る予定だったが、試験前の動作確認で、炉からガラスがうまく出てこない「流下不調」というトラブルが起きていた。
原燃は当初、炉内に取り付けた棒で注ぎ口付近をつつき流下不調を解消し、トラブルの原因解明を待たずに試験に突入する考えだった。しかし、3日の会見では、原因解明を優先する方針に転換し、「急がば回れ」「今後の操業を見据えて有益な知見になる」と前向きにとらえた。
原燃によると、炉からガラスを抜き出す時に通る、長さ30~40センチ、直径3センチ程度のノズル部分に異物が詰まったとみられるという。異物は(1)炉内を覆うれんがの剥離(はく・り)片(2)炉内温度を上げるための装置表面の金属の酸化皮膜(3)結晶化したガラス――のいずれかの可能性が高いが、まだわかっていない。
試験運転を5、6カ月で終え、今年10月に工場完成とする予定は、元々「かなり厳しい」(川井吉彦社長)状態だったが、この日の変更でさらに困難な情勢になった。中の物質を取り出すため、冷却に10日~2週間、試験再開に向け、再び機器を加熱するのも2週間かかる。
国の原子力委員会新大綱策定会議では、再処理工場について、反原発派の委員らから「技術的に確立しているのか」「失敗公共事業の典型」「本当に動くのか確信が持てない」との発言が相次ぐ。推進側は「もうすぐ完成する」としてきたが、今後も同じ論調では対抗できそうにない。
原燃は今回の工程変更でも10月の工場完成予定を変えなかった。原燃の中堅社員は「10月完成はもう無理だが、今は『完成時期を遅らせます』と言えるタイミングじゃない。言ったとたんに脱原発派にほれみたことか、と言われてしまう」と心配した。
六ケ所村の核燃再処理工場:核燃料固化試験再開延期 日本原燃、10月完工予定「変えない」 /青森
毎日新聞 2012年2月4日 地方版
六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の製造試験再開が難航している問題で、日本原燃は3日、原因究明のためガラス溶融炉をいったん冷却する作業に入った。回復には約1カ月かかり、川井吉彦社長が1月30日に「2月上旬としてきた目標は変えない」と強調した試験再開は、今後の作業が順調でも3月上旬にずれ込む見通し。しかし、10月の完工予定については「厳しくなったが変えるつもりはない」と、あくまでスケジュール通りに進める考えを示した。【山本佳孝】
同社は1月24日から「B系」の溶融炉の性能確認のため、放射性物質を含まない模擬廃液とガラスビーズを混ぜた「模擬ビーズ」を流下させ、ガラス固化体の製造を開始。ところが、1本目の途中から流下速度が低下。このため、2本目を作る際、直棒を炉底部にある流下ノズルに向かって出し入れし、速度の回復作業を行った。しかし、3本目では回復の効果がなく、直棒がノズルの途中で止まって貫通できなくなったという。
このため、同社はノズルの途中に異物が詰まり、流下速度低下を招いている可能性があると推定。異物については、炉内壁のレンガが温度変化でひび割れた破片▽金属製の間接加熱装置に付着し、温度変化ではがれた酸化皮膜(さび)▽07年11月に炉内に入れ、熱上げの繰り返しで変質して結晶化したガラス--などが考えられるとしている。
これを受け、同社は棒の出し入れで回復するという当初の方針を断念。既に開発済みの「異物除去装置」を使い、先端が工業用ダイヤモンドでできたドリルをノズルの下の方から挿入。底部電極の上方まで回転させながら流下を妨げているとみられる異物を削り落とす。異物の分析は、炉の復旧と並行して行うという。
同社は3日午前、炉の冷却を開始。10日~2週間かけて炉を常温まで冷やし、その後ドリル作業を開始する。ドリル作業は「数日かかる」と説明。順調にいけば約1カ月ほどで炉の再熱上げを終え、試験の準備作業に着手できるとし、早ければ3月上旬にも試験が再開できると説明した。
六ヶ所村の核燃料再処理、最終試験を延期
(2012年2月3日19時37分
読売新聞)
日本原燃は3日、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で1月下旬~2月上旬に予定していた最終準備段階の「ガラス固化試験」を延期すると発表した。
試験で使う溶融炉で、溶かしたガラスが流れにくくなる不具合が生じたためで、試験開始は3月上旬以降となる見通し。10月の工場完成を目指す原燃は「目標は変えないが、厳しくなった」と説明した。
予定していたのは、使用済み燃料からウランやプルトニウムを抽出する過程で生じる高レベル放射性廃液を、溶かしたガラスと混ぜて金属製容器内で固める工程の確認試験。原燃は、準備として、溶融炉にガラスだけを入れ、容器に注ぎ込む作業を1月24日から進めていた。しかし、ガラスが容器に流れ込む速度が遅くなる不具合があり、調べたところ、ガラスの中に固形物が確認された。原燃は、〈1〉炉内のレンガの破片〈2〉炉の加熱装置に付着したサビのようなもの〈3〉ガラスが結晶化したもの――のいずれかが、溶融炉から容器につながるノズルに詰まったとみて、試験開始を延期し、ドリルで除去する作業を始めることにしたとしている。
核燃再処理継続に影響も
ガラス固化試験延期
ノズル詰まり原因か
(2012年2月4日
読売新聞)
日本原燃は3日、使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)での「ガラス固化試験」の延期を決めた。試験の準備作業で不具合が生じたためだ。「試験にすら入れない再処理は実現性が乏しい」と反核燃料サイクル派は批判を強めており、核燃サイクルを継続するかどうかの議論にも影響を与えそうだ。
ガラスの流下速度が遅くなる不具合は準備作業開始の数時間後に生じた。原燃は棒でかくはんする作業を計5日間行ったが、速度は戻らなかった。ガラス固化試験も炉内の温度が安定しなかったことで失敗を繰り返しているが、今回の準備作業では温度管理に問題は見つかっていないという。
かくはん用の棒を溶融炉から容器につながるノズルに通そうとしたが、何かに引っかかったことや、溶融炉に設置されたモニターで固形物のようなものも確認されたことから、原燃は固形物がノズルに詰まってガラスの流れを悪くしたと推測している。
茨城県東海村の研究施設の同型炉で実験した際にもガラスの流れが遅くなるトラブルが生じたが、棒でかくはんすることで回復した。今回はかくはんで事態が改善しないため、ダイヤモンド製のドリルでノズル内の固形物を除去する作業に踏み切ることになった。
原燃は3日から溶融炉の冷却を開始。温度が下がればドリルでの作業に取りかかる。ノズルが開通すれば、除去した固形物を分析した上で溶融炉を熱上げし、ガラスが円滑に流下するかを再確認する。一連の作業に1か月程度かかるため、試験再開は3月上旬以降となる見込みだ。
核燃サイクル継続の可否などを原子力委員会の「新大綱策定会議」が議論をする中で試験延期が決まったことに、サイクル反対派は勢いづく。沢口進・核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会共同代表は「議論の最中にこのような事態に陥った。再処理は無理だという議論に傾く可能性が高い。この辺で撤退するのが常識だ」と語気を強める。
一方、県幹部は「昨年12月に三村知事が県内原子力施設の緊急安全対策を了承する前に、原燃に施設の安全性を念押しした経緯があるのだが」と当惑気味だ。六ヶ所村の戸田衛副村長は「試験準備段階で大きく騒ぐべきではない。現段階では今後の推移を見守るしかない」と述べるにとどめた。
核燃再処理工場、試験再開延期へ 不具合で3月上旬以降に
2012/2/3
18:56日本経済新聞
日本原燃(青森県六ケ所村)は3日、使用済み核燃料再処理工場での試験再開が、従来予定していた2月上旬から3月上旬以降に延びる見通しと発表した。放射性廃液を固めるのに使うガラス溶融炉内で、溶けたガラスの流下が遅くなる不具合が起きているためだ。
10月に再処理工場全体を完成させる目標は現時点で変更しないが、「さらに厳しくなった」(原燃)とみており、核燃料サイクル政策の将来を巡る議論にも影響しそうだ。放射性物質はまだ入れておらず、溶融炉をいったん冷やして炉内にあるガラスなどを採取し、不具合の原因となる異物がないかを調査する。
再処理工場 固化試験の再開準備を中断 来月上旬以降に
2012年02月04日土曜日 河北新報
日本原燃は3日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の高レベル放射性廃液ガラス固化試験の再開に向け、1月24日から進めていた準備作業を中断すると発表した。溶融炉内のガラスの流下速度が遅くなる不具合が解消されないのが理由で、試験の再開時期は当初予定した今月上旬から延び、早くても3月上旬以降になるという。
原燃はじょうご状の炉の流下ノズル部分に何らかの固形物が詰まり、ガラスの流下を妨げているとみている。
原燃によると、3日午前に炉の電源を落とし、10日~2週間程度でほぼ常温まで冷ます。その後、ドリル付きの装置を下からノズル内に差し込み、固形物とガラスを取り除いて固形物の内容を分析、対応を検討する。炉は約2週間かけて再び熱上げし、ガラスの流下状況を確かめる。
原燃は、ノズル部分で(1)炉内れんがの剥離片(2)炉上部の加熱装置の表面からできる酸化金属(3)結晶化したガラス-などが流下を妨げた可能性があると推定している。
試験に使う炉は2系統あり、今回不調になった炉は過去にトラブルが相次いだ炉とは別系統。2008年1月に1度ガラスを流下させたことがあり、固化体約10本分のガラスが入った状態で再開準備が進められていた。
準備作業は1月24日に始まり、25日にノズルからガラスを流下させる作業を始めたが、数時間後に流れ落ちる速度が想定より遅くなった。26日から今月2日までに計5日間、炉内に棒を入れて動かし、流下を促す作業などを実施。最初の1回は流下速度が戻ったが、その後は回復しなかった。
原燃は再処理工場の10月完工目標を「変えていない」としているが、達成は厳しい状況だ。
六ヶ所ガラス固化試験再開、早くて3月上旬
2012/02/06電気新聞
日本原燃は3日、六ケ所再処理工場のガラス固化の試験再開が予定していた2月上旬から遅れ、早くて3月上旬になるとの見通しを発表した。
試験再開の直前に実施するガラス固化設備の作動確認中、ガラスの流速が落ちる事態が繰り返されたため、流速低下の原因とみられるレンガのはく離片などの異物をドリルで除去する。
ガラス溶融炉を冷やした上でドリルを差し込む作業と、溶融炉内の温度を再び上げる作業に約2週間ずつかかる見込み。
炉の冷却作業は3日に始めた。
原燃は1月10日に溶融炉の熱上げを開始し、同24日から模擬ガラスビーズを炉内に入れて作動確認を進めていた。
しかしガラスが流れ落ちる速度が何度も低下。
かき混ぜ棒や温度調整による回復操作を5回実施したが、流速の回復は一時的にとどまっている。
原燃は六ケ所再処理工場の竣工を今年10月に予定しているが、東日本大震災の影響で試験再開が遅れ、実現は難しい状況。 今回、試験再開がさらに遅れるが、原燃では
「10月竣工の目標は変わらない」 としている。 |
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福井県市議長会、敦賀市の再稼働決議否決 |
20120207
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県市議長会、敦賀市案を否決
朝日新聞2012年02月07日
6日に坂井市で開かれた県市議会議長会の定期総会で、市議会間の原発への意識の相違が鮮明になった。議長会の来年度予算を含めた23議案中、敦賀市が出した「原子力政策の堅持」の1議案のみが否決された。福島第一原発の事故原因も解明されていない中、多くの市議会が原発への不信感をあらわにした。
総会は予定を1時間オーバーし、午後6時に終わった。敦賀市の議案の取り扱いについて話し合うため、急きょ休憩時間をもうけ、総会議長や事務方が集まる場面もあった。
敦賀市が提出したのは(1)敦賀原発1、2号機の再稼働(2)敦賀3、4号機の本格着工(3)高速増殖原型炉もんじゅの研究継続、の3点を国会や関係省庁に強く要望する議案。文面が読み上げられると、他市の議長、副議長らが次々と挙手した。
小浜市の池尾正彦議長は「福島の事故でまだ周辺の人が帰れない状況を忘れてはならない」と述べ、越前市の嵐等議長は「原発が安全だと敦賀市が証明してほしい」と詰め寄った。鯖江市の高田義紀副議長も「自分勝手甚だしい。(運転40年超の)敦賀1号機の再稼働は疑問」と厳しい意見を投げかけた。
勝山市は「原発の安全確認ができない中で、(議決は)時期尚早。敦賀市に議案を取り下げてもらいたい」と、折衷案を出したが敦賀市は応じなかった。敦賀市の堂前一幸議長は総会後、「否決は大変残念」と話した。(山田理恵)
敦賀原発:県市議会議長会、再稼働推進議案を否決「時期尚早」 /福井
毎日新聞 2012年2月7日 地方版
県市議会議長会が6日、坂井市内で開かれ、敦賀市議会が提出した敦賀原発の再稼働手続きと新規着工の推進、高速増殖原型炉「もんじゅ」の存続などを求めた議案が賛成少数で否決された。
敦賀市議会の提案に対し、他の出席者から「国の方針が決まっていない状況で再稼働を進めるのは時期尚早」「原発の安全性がどこまで確認されているか分からない」などの意見が出て、議論は紛糾。採決で否決された。
同議案で敦賀市議会は、「これまで協力、推進してきた立地地域の経済、雇用、さらに市民生活に十分配慮した原子力政策の堅持が基本」などと主張していた。
同会では昨年8月、越前、小浜両市議会が提案した「原発からの脱却」を求める議案も否決されており、原発関連議案を巡る議論の紛糾が続いている。【安藤大介】
県市議長会 異例の否決 敦賀原発 再稼働要請案
(2012年2月7日
読売新聞)
県内9市議会の議長、副議長でつくる県市議会議長会(会長=加藤貞信・福井市議会議長)の定期総会が6日、坂井市のホテルで開かれた。敦賀市議会が提出した敦賀原発の再稼働などを政府に求める議案を巡って紛糾し、中断を挟んで採決した結果、この議案は否決された。否決は異例といい、再稼働を巡る各地域の考えのずれが浮き彫りになった。
敦賀市議会が提出したのは▽敦賀原発1、2号機の再稼働と、3、4号機の増設計画を着実に進めることを政府に求める▽高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市白木)での研究継続を政府に求める――内容の議案だった。北條正・副議長が「市民は生活のほとんどの部分を原発に依存している。このままでは将来への不安がある」と理解を求めた。
これに対し、池尾正彦・小浜市議会議長は「原発の安全は何も確認されていない。将来の子どもや孫たちを守るべきだ」と主張した。高田義紀・鯖江市議会副議長は「自分勝手も甚だしい。県民感情から理解できない」と述べ、嵐等・越前市議会議長も「安全が確認できると証明してほしい」と声を荒らげた。
「国の方針が定まらない中、判断の分かれる事項を取り扱うべきではない」と、敦賀市議会に取り下げを求める声も上がったが、「応じられない」となり、賛成を求める採決に入った。大野市議会は議長、副議長ともに退出し、賛成は敦賀、あわら両市議会のみで、否決された。向山信博・あわら市議会議長は「原発立地地域の意向を尊重すべきだ」と賛成理由を語った。
これ以外に、新年度予算案と北陸新幹線の早期整備など各市議会が提出した21議案を審議した。議案は加藤会長が内容を総合してまとめ、4月下旬に北信越市議会議長会に提出する。
県市会議長会で原発堅持議案否決 敦賀の提案に異論相次ぐ
(2012年2月6日午後8時38分)福井新聞
福井県市議会議長会の2月定期総会が6日、坂井市三国町のホテルで開かれた。国への要望事項として敦賀市会は高速増殖炉「もんじゅ」の研究継続や日本原電敦賀原発3、4号機増設など原子力政策の堅持を求める議案を提出したが、異論が相次ぎ、採決の結果否決された。
同議長会は8月の定期総会でも、小浜、越前両市会がそれぞれ提出した「脱原発」を求める内容の議案を否決している。
県内9市の正副議長18人が出席。各市からの提出議案を審議した。
敦賀市会は昨年12月、もんじゅの研究継続や敦賀3、4号機の本格着工などを求める意見書を賛成多数で採択している。この日は、高い安全・安心の確保を最優先とした上で▽敦賀原発1、2号機の再稼働▽敦賀3、4号機の本格着工▽もんじゅの研究継続―を盛り込んだ議案を提出した。
これに対し、昨年「脱原発」の意見書を可決している小浜市会から「議案の中にも多くの市民が不安と疑問を感じているとあるが、どう受け止めているか」との質問が出た。敦賀市会側は「事故に対する不安のほかに将来に対する不安もある。安全が確認されるのなら、ものを言っていかなければ」と述べ、立地地域の在り方を国でも考えてもらいたいとした。
他の市会からも「県民の感情を考えたら疑問を感じてしまう」などの意見が出た。
また、提出議案の議決結果は議長会全体の意思とみなされる点から「各議会が拘束されてしまう」「意見を二分する議案はなじまない」との意見も出て、議論は紛糾した。
このため、一括採決する他の議案とは分離して採決。賛成したのは敦賀、あわら両市会のそれぞれ2人だけで、否決された。あわら市会は会合後「積極的賛成ではないが、各市の要望として出されたものは尊重したい」と説明した。
否決を受け敦賀市会の堂前一幸議長は記者団に「立地地域の議員は勉強を重ねた上で地元として大事なこととして判断した。もう少し理解してもらいたかったが、非常に残念だ」と語った。
会合ではほかに、北陸新幹線若狭ルート整備や、国の出先機関原則廃止に関する21議案が提出された。4項目に絞り、4月に金沢市で開かれる北信越市議会議長会の定期総会に提出する。
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核廃棄物の新しい中央貯蔵施設が必要=米専門委員会 |
20120127
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核廃棄物の新しい中央貯蔵施設が必要=米専門委員会
時事通信
【ワシントン26日ロイター時事】米国の核廃棄物処理に関する連邦委員会は26日、使用済み核燃料を貯蔵する新しい中央施設を緊急に設けるとともに、福島第1原子力発電所の事故が米国の使用済み燃料貯蔵の安全性にとって何らかの意味合いを持つかどうか調査する必要があるとの報告を発表した。
この委員会は、ネバダ州のユッカマウンテンに核廃棄物を貯蔵する計画を棚上げにしたあとオバマ政権が設置したもので、元連邦議員のリー・ハミルトン氏と元国家安全保障担当大統領補佐官のブレント・スコウクロフト氏が共同委員長を務めている。
米政府は、国内104基の原子炉から過去何十年かの間に排出された6万5000トンに上る核廃棄物の貯蔵に頭を痛めている。現在は福島原発と同様に、それぞれの原子炉の敷地内にためられている。
共和党は、ユッカマウンテンに数十億ドルを投入したのに貯蔵施設が稼働する前にこれを閉鎖しようとしているとして、政府を批判している。
同委員会の報告は、米国は長期的な貯蔵場所を見つける必要があるが、同時に、少なくとも1カ所の暫定的な貯蔵施設が求められる、とのこれまでの見解を改めて示した。
また、貯蔵に関する新しい戦略が必要なのは、安全で恒久的な廃棄物貯蔵所を見つける全ての仕事を、廃棄物を生み出すのに関わらなかった将来の世代に押しつけるのを回避するのが今の世代の基本的、倫理的な義務であることも理由の一つだとしている。[時事通信社](2012/01/27-11:07) |
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大阪府、脱原発に向け課新設 |
20120203
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大阪府、脱原発に向け課新設…自然エネ、蓄電池産業育成
(2012年2月3日
読売新聞)
大阪府が、自然エネルギーによる発電システムや節電対策など「脱原発」に向けた取り組みを統括する「エネルギー政策課」を2012年度に新設することがわかった。大阪市も昨年7月に「エネルギー政策室」を設置しており、連携して次世代エネルギー社会の構築を目指す。
府のエネルギー政策課は、10人ほどの体制で発足。太陽光や風力を活用した発電の促進や節電対策、蓄電池産業の育成など、これまでばらばらの部署で取り組んできたことを一括する司令塔となる。
松井一郎知事は、天然ガス発電所増設などを求めて関西電力筆頭株主の大阪市の橋下徹市長が行う株主提案についても、府市統合本部でともに検討している。同市のエネルギー政策室では、大阪臨海部でのメガソーラーの設置準備などを進めており、脱原発の流れはさらに強まりそうだ。
また、府の組織再編案では、大阪都構想の推進や府市の二重行政解消を担う大都市制度室の人員拡充を予定。府市統合本部で今後決定する施策の「実行部隊」として機能を強化する。 |
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「世界終末時計」を1分進める 原発も理由に |
20120111
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「世界終末時計」を1分進める=核、気候変動の脅威が増す
【ワシントン10日AFP時事】核戦争などによる地球最後の日までの残り時間を表示する「世界終末時計」(写真)を管理する米誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の代表は10日、核兵器や気候変動の脅威への対処をめぐる不透明さを理由に、時計の針を午前零時に向けて1分進め、残り5分とすると発表した。
終末時計は2010年に、オバマ米大統領の登場や核をめぐる世界的な協力態勢への期待から1分戻されて残り6分となっていたが、この日の決定で残り5分となる。
管理グループの代表科学者は、「(10年時点で)起こりそうだと思われていた変化が起きていないことは明白だ。増大する核の緊張、気候変動に対する世界的規模での取り組みの拒否などが時計を進めた主要な理由だ」と指摘した。科学者はまた、福島第一原子力発電所の事故によって、自然災害を受けやすい地域に造られた原発の脆弱性があらわになった点も挙げた。
〔AFP=時事〕(2012/01/11-13:42) |
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「原発労働の闇」:日当の約8割は「ピンハネ」 |
20120203
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原発偽装請負:全国で横行 「長年、会社ぐるみで」
毎日新聞 2012年2月3日 東京朝刊
関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)の改修工事を巡る偽装請負事件で、職業安定法違反に問われた一瀬秀夫・太平電業大飯事業所長(当時)は「会社として長年やってきた」と供述した。同社が全国の事業所30カ所以上で偽装請負をしていることを示す資料も見つかっている。同社が会社ぐるみで偽装請負を繰り返すとともに、全国の原発でも偽装請負が横行してきた可能性が浮かぶ。
原発労働を巡っては、複数の派遣会社の介在による給料の中間搾取が問題視される。今回の事件でも指定暴力団工藤会(北九州市)関連の総進工業が絡むなど、暴力団の関与も指摘されてきた。
捜査関係者によると、一瀬被告は「会社として長年やってきた。他の原発でも同じようにやっている」と供述した。同社執行役員の大阪支店長も事情聴取に「自社で多くの作業員を雇うことはできないので、違法と知りながら昔からやっていた」と話したという。
原発関連で偽装請負が横行していることを示す証言が別の原発の周辺でも得られた。
佐賀県の50代男性は約3年前、定期検査中の九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)で作業に従事。「親方」と呼ばれる個人の人材供給業者を通じて建設会社に派遣された。親方は「建設会社から業務を請け負った」とするが、男性は建設会社員の指揮下で働いたうえ、「親方が5000円をピンハネし、手取り日当は8000円だった」と話す。
男性はその前年にも同じ親方を通じて電気設備会社従業員として同原発の定期検査の別の作業に約2カ月間従事した。その際、同僚の50代男性が作業中に足をくじいて2週間以上休んだが、治療費は自腹だった。この時も、実際は会社の指揮下で働く偽装請負だった。このような労働形態の下で「親方の中には暴力団関係者がいたし、2人の親方から給料を二重にピンハネされることもあった」という。
ある派遣業者は「親会社から何人必要という書類が送られ、うちから名簿と作業員を出して親会社の指揮下で原発に入る。給料はうちの取り分を抜いてから作業員に渡す」と解説し、別の業者は「人集めに暴力団関係者が入ることもある。トラブルを抑えてくれるから使いやすい」と打ち明ける。
このような違法な労働形態はなぜ見過ごされてきたのか。ある労働基準監督署の監督官は「原発は作業によって業者の親子関係が入れ替わるなどし、労働形態が把握しにくい。また、原発への立ち入りには、テロ対策のため事前連絡が必要で、抜き打ち調査も難しい」と話している。
枝野幸男経済産業相は事件を受け、各電力会社に法令順守と暴力団排除対策を指示した。一方、原発労働に詳しい萬井隆令(よろいたかよし)・龍谷大名誉教授(労働法)は「偽装請負は昔から横行しており、本気で排除したら原発は動かなくなる。電力会社や元請けが作業員を直接雇用するしかないが、その覚悟がどこまであるのか」と指摘する。
■事件概要■
◇3被告と2社に罰金命令
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の改修工事に絡む偽装請負事件で、小倉区検(北九州市)は2日、福井県敦賀市、太平電業福井地区営業所長(当時・大飯事業所長)、一瀬秀夫(58)▽京都府舞鶴市、高田機工社長、富田好(59)▽北九州市若松区、ドリーム(当時・総進工業)役員、池上加奈枝(36)の3容疑者と太平電業(東京都千代田区)、高田機工(福井県高浜町)の2社を職業安定法違反などの罪で略式起訴した。
小倉簡裁は同日、太平電業など2法人と一瀬、富田の両被告に、それぞれ罰金50万円、池上被告に罰金25万円の略式命令を出し、即日納付された。命令によると3被告らは10年3~9月、請負契約を装って総進工業社員の男性を大飯原発の改修工事に従事する労働者として派遣し、太平電業の指揮下で工事に従事させた。
■ことば
◇偽装請負
業務を受注した請負会社が労働者を送り込み、発注元の指揮下で仕事をさせる行為。請負会社が発注元から独立して仕事をする本来の請負とは異なり、発注元の裁量で労働者を低賃金で働かせたり、容易に人員削減ができる。使用者責任があいまいになることから、職業安定法や労働者派遣法で禁止されている。
連載「原発労働の闇」:日当の約8割は「ピンハネ」/暴力団の影、末端労働者は泣き寝入り
2012年2月3日 毎日新聞
関西電力大飯原子力発電所(福井県)の改修工事を巡る偽装請負事件で2日、太平電業(本社・東京都千代田区)の福井地区営業所長(58)ら3人と同社など2法人が職業安定法違反の罪で略式起訴された。
「違法労働を示す資料が捜索で次々と見つかった。長年の深い闇があったことを示す証拠だった」と福岡県警のある幹部は言う。太平電業は全国で原発工事を請け負ってきたが、同社に指定暴力団工藤会関連会社(北九州市)の従業員が派遣された事件は一企業、一原発にとどまらず、原発のあり方自体を問うものだ。
北九州市の吉村正樹さん(61)=仮名=は7年前まで14年間、市内の建設関連会社で働き、全国の原発に派遣された。勤務先と原子力メーカーなど元請け企業の間には二重三重に会社が入り込み、時には太平電業が入ることもあった。配管補修が主な仕事だったが、現場ごとに異なる会社から指示を受けた。電力会社から元請けに支払われた日当10万円は、吉村さんに支払われる時には1万8000円になった。8割以上が「ピンハネ」された形だが、吉村さんは「吸い上げの世界。大きい所がもうかる仕組み」と解説する。
太平電業が主導していた原発労働を巡る偽装請負事件は、原子力発電事業を違法労働が下支えしている実態を明るみに出した。偽装請負や無許可の労働者派遣の裏で横行するピンハネ行為……。いくつもの会社が関与して責任があいまいになる中、労働者は不安定な立場に置かれ、暴力団の介入を許す土壌にもなってきた。
「線量計がすぐに鳴って長く作業できないから、50人、100人で人海戦術でやるしかない。そこにいるのは末端の人間だ」。吉村さんが振り返る。
放射線管理区域内は放射線量に応じてA~Dに分かれ、最も高いD区域では防護服を着て手袋を何重にも覆う。「作業効率を上げるため、能力のある人が線量を超えないように他人の線量計を持って入る場合もあった」
原発1基を1日止めれば1億円の損失と言われる。ある電力会社OBは「定期検査を短くという要望は電力会社から何度も出している。でも検査項目を変えずに短くするには、手抜きか徹夜などの労働強化しかない」と(自嘲、じ、ちょう)気味に語る。
原子力安全基盤機構によると、09年度の原発で被ばくした労働者約8万3000人のうち電力会社以外の労働者が約9割を占める。平均被ばく線量は3・6倍に達している。
日本弁護士連合会貧困問題対策本部は昨年、原発労働者から聞き取り調査をした。同部員の渡辺達生弁護士は「経済的理由からなされている違法な原発労働を倫理的観点からも考えるべきだ」と提起する。
原発1基の定期検査には1000人以上の作業員が必要とされるにもかかわらず、求人票をハローワークで見かけることはまずない。ほとんどが縁故や紹介で集めている。ある労働局職員は言う。「彼らは電力会社が傷つかないようにとても気を付けている。縁故者なら結束力も強く口も堅い。そこには彼らの世界がある」
電力会社などに法令順守を要請 原発改修偽装請負で
2012/2/4
12:12日本経済新聞
関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)の改修工事を巡る偽装請負事件を受け、厚生労働省は4日までに、電力会社や建設業団体などに職業安定法や労働者派遣法を順守し、事業を行うよう要請した。
偽装請負は、業務を請け負った企業が労働者を現場に送り込むだけで仕事の指示や監督をせず、実態は労働者を派遣しているだけの状態を指し、職業安定法に違反する。
同省は電力会社に対し、工事を発注する際には、発注先にこれらの法律の順守を指導するよう要望。建設業団体などに対しては、会員企業の法令順守を徹底するよう求めた。〔共同〕 |
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放射性物質拡散予測の提供、半径30キロ圏7府県にも 文科省 |
20120203
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SPEEDI、隣接5県に提供 拡散予測データ
2012/02/03 18:42
【共同通信】
原発事故の防災重点地域が半径30キロに拡大されるのを受け、文部科学省は3日、放射性物質の拡散予測システム「SPEEDI」の試算データを、原発立地県に隣接する富山、岐阜、滋賀、山口、福岡の5県にも新たに提供すると発表した。
すでに提供を受けている京都、鳥取の2府県には、半径30キロへの拡大に伴い対象となる原発に関するデータを追加する。
東京電力福島第1原発事故を受け、自治体からの要望に応えた。
それぞれの自治体が原子力事故の規模や気象条件などを想定し、それを基に文科省が拡散状況を試算。自治体は、地域防災計画の見直しや防災訓練に役立てる。
放射性物質の拡散情報、新たに7府県に提供 文科省
朝日新聞2012年2月3日22時27分
文部科学省は3日、原発事故時に放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の情報提供対象になる自治体を7府県増やすと発表した。東京電力福島第一原発事故を受けて、政府が防災対策の重点区域を10キロ圏から30キロ圏に広げることを踏まえた。
対象は富山、岐阜、滋賀、山口、福岡、鳥取の各県と京都府。重点区域に入る自治体は地域防災計画を策定する必要があり、避難計画をつくる際の参考にするため、情報提供を求めていた。
SPEEDI:放射性物質の拡散予測情報、提供拡大
毎日新聞 2012年2月4日 東京朝刊
文部科学省は3日、原発事故などの際、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)による放射性物質の拡散予測情報の提供自治体を、従来の半径10キロ圏内から半径30キロ圏内に広げたと発表した。国の原子力防災指針見直しで、防災対策区域が30キロ圏内の「緊急防護措置区域(UPZ)」に拡大されるため。自治体は提供された情報を防災訓練にも活用する。
拡大に伴って新たに提供先となるのは7府県で、▽富山県(北陸電力志賀=しか=原発)▽岐阜県(日本原子力研究開発機構もんじゅ、日本原子力発電敦賀原発、関西電力美浜原発)▽滋賀県(もんじゅ、敦賀原発、関電美浜・大飯・高浜原発)▽京都府(高浜原発)▽鳥取県(中国電力島根原発)▽山口県(四国電力伊方原発)▽福岡県(九州電力玄海原発)。
放射性物質拡散予測の提供、福岡など5県にも 文科省
2012/2/4
2:22日本経済新聞
文部科学省は3日、原子力発電所からの放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の計算結果を、新たに5県に提供すると発表した。国が進めている防災指針の見直しで、原発事故に備えて防災対策をとる範囲が現行の半径8~10キロ圏内から30キロ圏内に拡大するのに伴う措置。
新たに富山、岐阜、滋賀、山口、福岡の5県で、SPEEDIの計算結果を受け取る専用端末を2012年度中に整備する。既に端末がある京都府と鳥取県については、防災範囲の拡大によって対象の原発が増えるため提供内容を追加する。
現在は原発から半径8~10キロ圏が「防災対策重点地域」に指定され、19道府県にSPEEDIの専用端末がある。訓練などの際も、原発を中心とした25~100キロ四方の地域に放射性物質がどう拡散するか予測したデータを提供している。
安全委は防災指針の見直しを進めており、半径30キロ圏を「緊急時防護措置準備区域」とする方針。同区域内では速やかにSPEEDIのデータを得て、対応できるようにする。東日本大震災で福島県庁にデータを送る専用回線が使えなくなった反省から、送受信システムの改善も検討中だ。
放射能拡散の予測情報
提供へ
2月3日 20時50分
NHK
原子力施設の事故の際に、放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」について、文部科学省は、新年度に端末を設置する滋賀や福岡など5つの県に対し、端末の設置を待たずに3日から要望があれば情報を提供することになりました。
「SPEEDI」は、原子力施設で放射性物質が外に漏れた場合に、周辺の放射線の値や、気象情報などを分析して、放射性物質の広がりをコンピューターで予測するシステムです。福島第一原発の事故のあと、原発周辺で防災対策を重点的に整備する範囲が、これまでの半径10キロから30キロに拡大されることになったため、文部科学省は、新たに富山・岐阜・滋賀・山口・福岡の5つの県にも、「SPEEDI」のシステムを導入することを決め、新年度、各県に専用の端末を設置する計画です。しかし、地元の自治体からは避難計画を検討する際に活用したいなどとして、速やかな情報提供を求める声が上がっていることから、文部科学省は、端末の設置を待たずに、各県から要望があった場合には、予測データを作成し、電子メールで情報を提供することになりました。また、すでに端末が設置されている京都府や鳥取県についても、新たに福井県の大飯原発や島根原発の30キロ圏内に入るとして、同じように情報提供を行うとしています。
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福島第一原発の南側浅い海域の魚介 高濃度放射性物質 |
20120203
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水産物調査、原発南側で高い放射性物質
朝日新聞2012年02月03日
●メバル高く、カニやタコ低い
海水や魚介類の放射性物質を調べている県水産試験場は2日、相馬市総合福祉センターで、調査結果を基にした説明会を開いた。相馬双葉漁協の組合員約100人が参加した。
県水産試験場は昨年4月から今年1月にかけ、海水や海底土、魚介類などに含まれる放射性物質をモニタリングし、汚染状況や数値の変化を調べている。
説明によると、海域別では福島第一原発より南側の、水深50メートルより浅い一帯の水産物から、比較的高い濃度が検出されている。100メートルより深い海域では総じて低いが、エゾイソアイナメ(ドンコ)とマダラは高い数値が出ているという。海底土を調べると、浅い海域は昨年5月時点に比べて低下しているが、水深30メートルより深い一帯は8~10月に高い数値が検出されており、深い海域への拡散傾向がうかがわれるという。
魚種別では、メバルの仲間が依然として高いまま。逆にエビ・カニ類やイカ・タコ類、回遊性浮魚のカンパチなどは低く、魚種によって差が出た。
食物連鎖による放射性物質の移行を考慮し、餌の生物も調べた結果、ヤナギムシガレイなどの主な餌になる沖合の多毛類(ゴカイの仲間)が比較的高く、今後の動向を注視する必要があるとしている。
質疑では「調査場所を増やしてほしい」などの意見が出た。説明会は3日も新地町で開かれ、いわき地区での開催も検討している。
第一原発の南側浅い海域の魚介 高濃度放射性物質…福島
(2012年2月3日
読売新聞)
水深50メートル以内で
福島県内沖の魚介類のうち、東京電力福島第一原発の南側で、水深50メートルよりも浅い海で捕れた魚介類が、高い濃度の放射性物質が検出される傾向にあることがわかった。
県水産試験場が2日、相馬双葉漁協の関係者に対する説明会で報告した。同試験場は、浅い海域を中心に、北から南に流れる沿岸流の影響とみている。
同試験場は昨年4月から、原発の半径20キロ圏内を除く県内沖の魚介類について、毎週、放射性物質調査を行っている。これまで採取した147種類の計2125検体のうち140検体から、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性物質が検出された。
これまでの調査結果の解析では、海域に偏りがあるほか、メバル、ヒラメ、カレイなどで比較的高い値が出やすく、エビ・カニ類、イカ・タコ類、貝類、ナマコ類などは値が低い傾向にあることもわかった。同試験場によると、種類によって、放射性物質が濃縮される度合いが異なるためという。
同試験場では、「これまでの調査で高い値が出なかった海域や種類も含めて、まだ楽観できる状況ではない。今後も調査を続けたい」としている。 |
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1月の原発稼働率10・3% 過去最低を更新 |
20120203
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1月の原発稼働率10.3% 過去最低を更新
2012.2.3
17:01産経新聞
1月の国内商業用原発54基の稼働率は10.3%だったとの調査結果を、日本原子力産業協会が3日までにまとめた。同協会や電気事業連合会が記録している1977年4月以降では、2011年12月の15.2%を下回り、過去最低を更新した。
東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で、原発の停止が長期化する中、1月は3基が定期検査で停止した。全54基のうち同月末時点で運転しているのは泊3号機(北海道)、柏崎刈羽6号機(新潟県)、高浜3号機(福井県)の3基のみ。高浜3号機は2月中に定期検査入りするため、稼働率はさらに低下する。
東電が廃炉を表明した福島第1原発1-4号機も調査対象としている。 |
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自民党:原発政策、意見割れる |
20120201
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原発政策、中旬に中間報告=自民
時事通信
自民党の「総合エネルギー政策特命委員会」(委員長・山本一太参院議員)は1日、党本部で会合を開き、衆院選マニフェスト(政権公約)の柱の一つとなるエネルギー政策に関する中間報告を今月中旬にまとめることを決めた。早期の衆院解散もあり得るとの判断から、期限を区切って意見集約を図ることにした。ただ、原子力発電の位置付けなどをめぐって党内の意見は割れており、議論は難航も予想される。
1日の会合では、河野太郎衆院議員らが「原発の比率を少しずつ下げ、どこかの段階で脱原発を実現すると訴えることが大事だ」と主張。これに対し、町村信孝元官房長官が「安全性を保ちながら原発を活用していくことを選択せざるを得ない」と反論し、議論は平行線をたどった。(2012/02/01-20:42)
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建設中断の東通原発1号機「3月に見通し」 東電社長 |
20120201
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建設中断の東通原発1号機「3月に見通し」 東電社長
2012/2/2
18:27日本経済新聞
東京電力の西沢俊夫社長は2日、建設を中断している東通原子力発電所1号機を抱える青森県東通村の越善靖夫村長と東電本社(東京・千代田)で会談した。越善村長は「これまで一貫して国策である原発の建設計画に全面的に協力してきた」などと述べ、早期の工事再開を要請。これに対し、西沢社長は「3月にまとめる総合特別事業計画でどうするかの見通しを示す」と述べ、現段階での工事再開や中止についての言及を避けた。
東電の東通原発1号機は2011年1月に着工し、17年3月に運転を開始する計画だった。しかし、東日本大震災の発生後に建設を一時中断している。東電は20年以降に運転開始を予定している2号機についても3月の総合計画で見通しを示すとみられる。 |
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浜岡原発:発電コスト、火力超え「高い」 |
20120201
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静岡・浜岡原発:発電コスト、火力超え「高い」
毎日新聞 2012年2月1日 東京朝刊
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の発電費用は、1キロワット時あたり9・78円と政府が試算した原発の発電コスト(同8・9円)を上回るとの試算結果が31日、県の「原子力経済性等検証専門部会」で報告された。事故時の費用負担を含めておらず、今後はそれらも含めコスト計算する。専門部会委員の大島堅一・立命館大教授(経済学)が、70年から10年までの40年間で試算。中電の火力発電のコストは9・37円だった。
川勝平太知事は「原子力発電は安いといわれてきたが、高い」と話した。【仲田力行】
浜岡原発:原子力経済性検証専門部会、コストめぐり議論 リスク検証、課題に /静岡
毎日新聞 2012年2月1日 地方版
中部電力浜岡原発(御前崎市)の経済性を議論するため県は31日、「原子力経済性等検証専門部会」(部会長、有馬朗人静岡文化芸術大学理事長)の初会合を開いた。原発発電コストが1キロワット時あたり9・78円とする中間試算結果が示されたが、事故に伴う費用を除いた結果。今後は災害も想定した試算が行われる予定で、「農業や工業だけでなく、新幹線や東名高速道路など日本の大動脈がある」浜岡原発周辺のリスクをどう検証するかが課題となりそうだ。
同部会は県防災・原子力学術会議の部会の一つで、発電経済効率性と安定供給、環境適合の3テーマを柱に議論していく。発電コストの試算をした委員の大島堅一立命館大教授は、災害時に発生する費用の評価について「国民、県民が判断すべきだ」と指摘した。
また政府のエネルギー・環境会議コスト等検証委員会の委員も務める山名元・京都大原子炉実験所教授は「天然ガスや石油など化石燃料に長期的に依存できるのか。コストだけで決まる問題ではない」と話し、安定供給のリスクを最小化する議論が必要と指摘した。【仲田力行】
浜岡原発の発電コスト9.78円 県経済性検証部会が初試算
2012年2月1日中日新聞
中部電力浜岡原発(御前崎市)の必要性を有識者が検証する「県原子力経済性等検証専門部会」(部会長・有馬朗人静岡文化芸術大理事長)の初会合が31日、県庁で開かれた。委員の1人、大島堅一・立命館大教授は、同原発の発電コストを1キロワット時当たり9・78円とする試算を発表した。
中電が公開した有価証券報告書を基にした試算で、政府のエネルギー・環境会議「コスト等検証委員会」が昨年12月公表した原子力一般の発電コスト8・9円よりも高い。ただ、二つの発電コストの数値とも、福島第一原発事故を踏まえた事故リスクなどへの対応費用は含まれていない。次回の会合以降に、事故リスクや立地対策費用などを含めたコストも発表する方針で、9・78円を上回る見込み。
政府の検証委員も務めている大島教授は「浜岡の場合、事故を起こせば、東名高速道路と東海道新幹線という日本の大動脈にもたらす影響は大きい。事故リスクのコストも費用として含めるべきだ」と指摘。会合に出席した川勝平太知事は「浜岡の発電価格は安いものではない」と語った。
専門部会は、県が既に設けている県防災・原子力学術会議の下部組織で、委員は7人。今後、経済性や安定供給、環境負荷などを検討し、浜岡原発の再稼働の可否を県独自に判断するための材料を、年内をめどに示す。
初会合ではコスト試算のほか「電気代が上がれば産業にダメージを与え、国際競争力を下げるリスクもある」(山名元・京都大教授)といった意見が出た。
浜岡原発、高コスト 県委員が試算、国と逆の評価 静岡
2012.2.1
02:31産経新聞
浜岡原発の経済コストや安定供給について検討する県の原子力経済性検証専門部会の初会合が31日開かれ、委員から「中部電力に限定すれば、原子力発電が火力や水力よりも高コスト」という試算結果が公表された。事故が起きた際の賠償は考慮していない。国の委員会では、事故賠償を含めても原発が最も低コストという検証結果が出ており、新たな試算が、今後の県の浜岡原発再稼働についての判断にどう影響するのか注目される。
試算は、国の委員会の委員で、エネルギーの政治経済的分析が専門の大島堅一・立命館大教授が公表。有価証券報告書のデータから試算すれば、中部電の1キロワット時当たりの発電コストは火力の9・37円、水力の7・74円に対し、原子力が9・78円と最も高かった。
一方で国のコスト検証委員会では、地域を限定せず一定の想定のもとで試算した発電コストは、原子力が8・9円(下限値)、石油火力が36・0円、天然ガス火力が10・7円、風力が9・4円で、原発が最も低コストとしている。しかも国の試算には事故の賠償金を含めている。
試算した大島教授は、「9・78円というコストは高い。理由ははっきりしないが、浜岡原発の運転年数が短いことが一因ではないか」と分析。事故のリスクについては「浜岡原発で福島第1原発のような事故があれば、近くに工場地帯があり首都圏にも近いので、福島よりもさらに高コストになる」と推測している。
この試算について川勝平太知事は、「(原発のコストは)決して安くないと分かった。しかしコストだけでエネルギー問題は論じられない。リスクと安定供給のバランスをどう保つべきか突きつけられた。議論を尽くしたい」と述べた。
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原発事故対策30項目を提示 保安院が中間報告 |
20120201
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原発のベント配管の独立必要 保安院が対策案
2012/02/01 20:46
【共同通信】
経済産業省原子力安全・保安院は1日、東京電力福島第1原発事故の検証から得た事故防止対策案を専門家会議に提示した。3号機の格納容器のベント(蒸気の放出)の際、排気筒を共有する4号機の配管や3号機の原子炉建屋に水素が流入し、建屋の爆発につながったため、ベント用配管を独立させることなどを盛り込んだ。
さらに分析を続けるとしており、既存の原発にどう反映させるかには触れていない。
事故では、普段は閉じているベント用配管の弁を開けるのに時間がかかり、対策案では、建屋の外から弁を開けるようにすることや、一定の圧力を超えると自動的に開く仕組みの検討が必要としている。
原発事故対策
30項目を提示
2月2日 6時42分
NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて国の原子力安全・保安院は、事故の教訓から得られたさらなる対策として、さまざまな種類の非常用電源を設置することや、原子炉を冷やすための設備を津波の被害を受けにくい構造にすることなど、30の項目にまとめました。
福島第一原発の事故のあと、各地の原発では非常用の電源車やポンプ車を配備するなどの緊急の対策が行われていますが、原子力安全・保安院は、事故の教訓から得られたさらなる対策として、30の項目にまとめ、1日に開かれた専門家の会議で示しました。それによりますと、まず、地震と津波ですべての電源を失い、重大な事故につながった教訓から、▽非常用電源は、空冷式や水冷式などさまざまな種類を数多く設置することや、▽原子炉を冷やすための設備は水が侵入しないように施すなど津波の被害を受けにくい構造にすることを求めています。また、核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」を防ぐための非常用の冷却装置を十分に使いこなすために、▽装置を必要な時には強制的に動かせる構造にすることや、▽操作が明快に書かれたマニュアルを整備すること。さらに、▽事故時でも使うことができるテレビ会議システムなどの通信機能を確保することも必要だとしています。原子力安全・保安院は専門家からの意見を踏まえたうえで、今年度内にこれらの対策を具体的に取りまとめることにしています。
原発事故対策30項目を提示 保安院が中間報告
2012年2月1日20時36分朝日新聞
経済産業省原子力安全・保安院は1日、東京電力福島第一原発事故をふまえ、電力会社に求める30項目の対策を中間報告としてまとめた。4月に保安院が統合される原子力規制庁(仮称)に引き継がれ、規制に反映する。立地自治体が新たな安全基準を示すよう求めていた。既存の原発が対象で、大がかりな工事が必要になり長期の取り組みを迫られるものもある。
事故時、原子炉の圧力を下げるために気体を放出するベント(排気)では、別系統と共用する配管を通じ水素が逆流、爆発した可能性がある。これを受け配管の独立を求める。
事故では炉内の圧力が高まり、外からの注水が難しくなった。そのため、水を送り込む力が強い注水ポンプの確保や、圧力を下げる「逃がし安全弁」が電源喪失時でも操作できるような機器の整備も促す。
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仏、原発維持に巨額投資必要 会計検査院が報告書 |
20120201
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仏、原発維持に巨額投資必要 会計検査院が報告書
2012/02/01 13:01
【共同通信】
【パリ共同】フランスの会計検査院はこのほど、電力の原発依存を続けていると廃炉や新規建設で今後巨額の投資が必要になるとして、政府に対し電力供給の将来像について検討を始めるべきだとする報告書をまとめた。フランス公共ラジオが1月31日伝えた。
フランスは58基の原子炉を持ち、電力の約75%を原発に依存。報告書は、東電福島第1原発の事故を契機に、フランス政府が同検査院に取りまとめを要請していた。
報告書によると、これまでの原発関連費に加え今後の廃炉や新設などの費用を合わせて2280億ユーロ(約22兆7700億円)と見積もり、「これほど巨額の投資は実際には不可能とみられる」と指摘している。
仏“全原発の廃炉に1.8兆円”
2月1日
7時40分
NHK
フランスの会計検査院は、将来的にフランス国内に58基ある原子炉をすべて廃炉にした場合、およそ1兆8000億円の費用がかかるとする報告書を公表しました。
電力供給の80%近くを原子力に依存するフランスは、東京電力の福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、原子力発電のコストの検証を進めてきました。フランスの会計検査院が先月31日に公表した報告書によりますと、将来的に58基ある原子炉をすべて廃炉にして解体した場合、電力会社の試算では180億ユーロ(日本円にしておよそ1兆8000億円)の費用がかかるということです。さらに、放射性廃棄物の最終処分にも、およそ2兆8000億円かかるとしています。そのうえで報告書は、こうした廃炉の費用や原発の新規建設の費用なども踏まえ、原発依存度を含めたエネルギー政策について透明性のある議論をすべきだと指摘していて、ことし4月に行われるフランス大統領選挙でもエネルギー政策は大きな焦点となっています。また、日本でも放射性廃棄物の処分など原発にかかるコストを試算する作業が行われていて、フランスの報告書が参考になるという見方もあります。
運転期間、延長必要に=原子炉老朽化で―仏会計院
2012年2月1日12時6分朝日新聞←時事通信
【パリ時事】フランス会計院は31日公表した国内原発の費用に関する報告書で、既存原子炉の老朽化を踏まえた将来の電力供給について、原子炉新設で全て賄うのはコスト面から極めて難しく、稼働中の原子炉の運転期間延長などの措置が必要になるとの見解を明らかにした。
同国内で稼働中の原子炉58基のうち22基は、2022年末までに運転期間が40年に達する。報告書は、これら全てを廃炉とする場合、次世代原子炉「欧州加圧水型炉(EPR)」11基分の電力が必要だが、限られた期間にそれだけ原発に投資するのは「産業的視点から極めて難しく、ほとんど不可能と考えられる」と分析した。
仏原発「40年超稼働を」 会計検査院 政府に提言
2012年2月2日
東京新聞
【パリ=野村悦芳】フランスの会計検査院は三十一日、今後の原子炉新設や維持などに巨額な費用が必要とされるため、既存の原子炉を四十年以上稼働させるなどの措置が求められるとする報告書を発表した。原子力政策の将来像の検討を進める仏政府に対して提言した。
電力量の75%を原発に頼っている原発大国のフランスは、五十八基ある原子炉のうち二〇二二年までに二十二基の運転期間が四十年を迎える。報告書ではこれらを廃炉にし、現在の発電量を維持するには第三世代原発である欧州加圧水型炉(EPR)が十一基必要になると試算。「大規模投資が必要で、すべての建設は到底不可能」と指摘している。
さらに、今後は原発の維持費が倍増するほか、使用済み核燃料の処理や保管の費用も高額になることが予想される。福島第一原発の事故後、厳格化された安全基準への対応にも多額の投資が必要になることも強調した。
五十八基を全て廃炉にするには百八十億ユーロ(一兆八千億円)がかかるとしている。 |
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40年超「再稼働せず」 細野担当相 |
20120201
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原発:40年超「再稼働せず」 敦賀、美浜の2基対象--細野担当相
毎日新聞 2012年2月1日 東京朝刊
細野豪志環境・原発事故担当相は31日記者会見し、現在定期検査で運転を停止している原発の中で、運転開始から40年を超えているものについて「再稼働は難しい」との見解を示した。同日閣議決定した原子炉等規制法改正案では、原発の運転期間を原則40年としながら、基準を満たせば延長を可能とする例外規定が設けられ「抜け道」との批判を受けている。発言はこうした状況を受けたものとみられるが、細野氏は原発再稼働の可否を判断する4閣僚の一人でもあり、再稼働に影響しそうだ。
既に40年を超えているのは▽日本原電敦賀原発1号機(福井県)▽関西電力美浜原発1号機(同)▽東京電力福島第1原発1号機(福島県)の3基。事故により廃炉が決まっている福島1号機以外は定期検査中で、やがて再稼働の判断時期を迎える。
政府は再稼働の条件として、想定以上の地震や津波への余裕度を調べる安全評価(ストレステスト)を課している。電力会社のテスト結果を経済産業省原子力安全・保安院が審査し、内閣府原子力安全委員会が確認。野田佳彦首相と藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野担当相の4閣僚が地元合意を前提に判断する仕組みだ。
細野氏は31日の会見で「ストレステストに基づいて再稼働が議論されているが、そういう状況の中で、既に40年を超えているものが再稼働できるということはあり得ないと思う」と話した。
政府が31日閣議決定したのは、原発の運転期間制限や、環境省の外局として発足する「原子力規制庁」設置など、新体制のための「原子力組織制度改革法案」と「原子力安全調査委員会設置法案」の関連2法案。細野氏は会見で、規制庁長官には民間人を登用することや、外国人の専門家をアドバイザーに迎える意向を明らかにした。【藤野基文、江口一】
40年超の原発再稼働「個別に決定」 官房長官
2012/2/1
12:19日本経済新聞
藤村修官房長官は1日午前の記者会見で、細野豪志環境・原発事故担当相が運転期間が40年を超える原子力発電所の再稼働はあり得ないと発言したことについて「再稼働は一つ一つ具体的に決めていく」と述べた。40年を超えた原発を一律で廃炉にする方針に否定的な考えを示したものだ。
運転40年超の原発は事故を起こした東京電力福島第1原発を除き、日本原子力発電敦賀1号機、関西電力美浜1号機の2基があり、再稼働の前提となるストレステスト(耐性調査)の1次評価に着手している。 |
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ストレステストに福島第一原発事故の教訓生かされず |
20120201
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2月1日(ブルームバーグ):原子力発電所の安全性を調べる「ストレステスト」には東京電力・福島第一原子力発電所事故の教訓は生かされていない、との見方を経済産業省原子力安全・保安院意見聴取会の2委員が示した。
ストレステストは原発が設計上の想定を超える地震や津波に襲われた場合、原子炉建屋や炉心の損傷などの深刻な事故に至るまでにどの程度の余裕があるのかを調べる検査。各電力事業者が原発の再稼働の判断に使う1次評価と稼働継続の判断に使う2次評価の2段階で実施し、評価結果を保安院に提出する。
意見聴取会の後藤政志委員は、ストレステストについて地震と津波といった2つの自然災害が同時に起きた場合を無視しており、原子炉の稼働年数も顧慮されていないと述べた。後藤氏は工学博士で、元東芝の原子炉格納容器設計技師。
井野博満委員(東京大学名誉教授・金属材料学)は福島第一原発事故前の安全性審査は誤りだったとした上で、同じシステムが原発事故の原因を考慮に入れず使われていると述べた。
後藤委員は先週の記者会見で、ストレステストは災害をコンピューターでシミュレーションしただけで、人為的なミスや複数の機器の多重故障が含まれていないと指摘した。
評価結果
54基の原発中、1次報告書を保安院に提出したのは14基。政府の福島第一原発事故調査委員会が報告書を提出するのは7月の予定。
保安院は関西電力・大飯原子力発電所の2原子炉の1次評価を承認した。原子炉を再稼働するには地元の了解が必要となる。
井野委員は先週、事故が起きる前の福島第一原発にストレステストを実施し、実際に起きたことを比較してテストの有効性を確かめるべきだとの考えを示した。その上で、これらの問題に対する答えを得る前に保安院が1次評価を承認したのは間違っていると述べた。
井野委員によると、東電は委員の意見の一部を受け入れ、ストレステストで福島第一原発を襲った津波のシミュレーションを実施すると述べた。
後藤委員は、東電が地震や複合災害のシミュレーション・テストを実施する計画がないことや、残骸や漏れ出した燃料に起因する爆発による原子炉へのダメージが顧慮されていない点を指摘した。
保安院原子力安全技術基盤課の田口達也課長補佐は1月27日、保安院としてはストレステストのやり方を変える予定はないとしながらも井野、後藤両委員から示された懸念については議論していることを明らかにした。
両委員によると、ストレステストは原発メーカーの三菱重工業が実施している上、三菱重工の元社員を雇用している独立行政法人原子力安全基盤機構が審査するので利害相反が起きる可能性があるという。
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原子力保安院が内部告発放置 伊方原発で4年半も |
20120130
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原子力保安院が内部告発放置 伊方原発で4年半も
2012/01/30 21:25
【共同通信】
経済産業省原子力安全・保安院は30日、四国電力伊方原発3号機で消火ポンプのケーブルが焼けた件で、関係者からの内部告発を約4年半にわたり放置していたと発表した。
申告者が07年1月から11年8月まで数十回にわたり、ポンプの作動状況が事実と異なるなどとして調査委員会が再調査するよう求めたが、保安院の担当者は委員会が「問題ない」とした報告書の結論に影響は与えないと考え、委員会に報告していなかったという。
調査委員会は11年8月に再調査を決定。四国電力が消防へ通報していなかったと判明し、保安院は速やかに通報するよう口頭で注意した。
内部告発を4年半放置 伊方原発で保安院
2012/1/31
10:41日本経済新聞←共同通信
経済産業省原子力安全・保安院は30日までに、原子力施設に関し、関係者からの内部告発を受け付ける「安全情報申告制度」に寄せられた申告を約4年半にわたり放置していたことを明らかにした。
保安院によると、放置された申告は1992年に四国電力伊方原発3号機で消火ポンプのケーブルが焼けたことに関する件。2006年に火災の事実を報告しなかったとの申告があり、外部の有識者による「原子力施設安全情報申告調査委員会」は07年1月、「安全上、法令上問題ない」との報告書をまとめた。
その報告書に対し、申告者が07年1月から11年8月まで数十回にわたり、ポンプの作動状況が事実と異なるなどとして再調査を求めたが、保安院の担当者は報告書の結論に影響は与えないと考え、委員会に報告していなかったという。〔共同〕 |
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原子力規制庁設置、規制法改正40年廃炉を閣議決定 |
20120131
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「原則40年」廃炉を明確化=規制庁、安全調査委設置―原発改革法案を閣議決定
2012年1月31日9時6分朝日新聞←時事通信
政府は31日、経済産業省原子力安全・保安院に代わる原子力規制機関として環境省に「原子力規制庁」を設置することや、原発の運転期間を原則40年とすることなどを盛り込んだ原子力組織制度改革法案を閣議決定した。開会中の通常国会に提出し、4月1日の施行を目指す。
細野豪志原発事故担当相は閣議後の記者会見で「日本の原発規制の在り方が根本的に見直されることになった。規制の中身そのものも強化していかなければならない」と述べた。
焦点となっていた運転開始から40年を超える原発の運転期間延長では、「基準に適合していると認める時には認可しなければならない」とした当初案を、「認可することができる」と修正。延長認可が例外であることを強調する表現に改めた。
既に40年を経過した原発や、まもなく40年を迎える原発については、改革法施行から10カ月以内の猶予期間を政令で定める。規制庁はこの間に延長認可の基準など制度を整備する。
新規制機関の名称は当初「原子力安全庁」が予定されていたが、「規制」の立場をより明確にするため「原子力規制庁」に変更された。
また、規制庁の活動をチェックする機関として原子力安全調査委員会を設置する。5人の委員は国会同意人事で任命され、事故の際には強制力を伴う調査権限を付与。環境相や規制庁長官、関係行政機関などへの勧告権を持つ。
原子力規制庁設置を閣議決定 原発運転原則40年に制限
2012/01/31
09:04
【共同通信】
政府は31日、新たな原子力規制機関として環境省の外局に「原子力規制庁」を設置し、原発の運転期間を原則40年に制限するなど、原子力規制関連法の改正案を閣議決定した。4月からの新体制移行に向け、今国会での成立を目指す。
東京電力福島第1原発事故の対応や原発のシンポジウムをめぐる一連の「やらせ」問題への批判を受け、原子力安全・保安院を推進側の経済産業省から分離し、原子力安全委員会などを合わせ再編、体制一新を図る。
原発の運転期間に関し、原子炉等規制法改正案で「最初に使用前検査に合格した日から起算して40年とする」と明記。
原子力規制庁:設置を閣議決定…4月1日の施行目指す
毎日新聞 2012年1月31日 10時54分(最終更新 1月31日 12時43分)
政府は31日、環境省の外局として発足予定の原子力規制庁の設置や原発の運転期間の「原則40年」への制限など、新たな原子力規制行政のための関連2法案を閣議決定した。福島第1原発事故の反省から、原発の推進と規制の組織を明確に分離するなど、これまでの原発安全規制を根本から転換する。
閣議決定されたのは通称「原子力組織制度改革法案」と「原子力安全調査委員会設置法案」。このうち改革法案は、既存の原子力規制関連の法律13本を一括して改正するための法案。これにより、原発推進の立場に立つ経済産業省にあった規制機関の原子力安全・保安院を分離し、内閣府の原子力安全委員会と統合。文部科学省から放射線モニタリングの司令塔機能なども原子力規制庁に移管し、原発の規制強化を図る。
同法案に含まれる原子炉等規制法改正案で、運転期間は「原則40年」と明記され、例外規定として、基準を満たした場合は環境相が20年以内で1度に限り、運転の延長を「認可することができる」と定める。さらに既存の原発にも最新基準への適合を義務づける「バックフィット制度」を導入する。
また設置法案により、規制庁を監視する原子力安全調査委員会を設け、原発事故の原因や被害の究明に欠かせない事情聴取や立ち入り検査などの法的権限を与える。委員は5人で、国会の同意を得て環境相が任命する。
2法案は、今国会に提出し原則4月1日からの施行を目指す。
細野豪志環境相は31日の閣議後の記者会見で「できる限り早期に新しい規制機関を立ち上げて、規制の中身も根本的に強化することが、国民的にも国際的にも要請されていると思っている」と話した。【江口一、藤野基文】
40年原則廃炉を法制化…改革法案など閣議決定
(2012年1月31日12時32分
読売新聞)
政府は31日午前の閣議で、原子力発電所の運転期間を原則40年と定めることや、経済産業省原子力安全・保安院に代わる規制機関として、環境省の外局として「原子力規制庁」を設けることを柱とした原子力組織制度改革法案と、原子力安全調査委員会設置法案を決定した。
通常国会に提出し、4月1日の施行と規制庁発足を目指す。
国が原発の「寿命」を法制化するのは初めて。
改革法案では、原子炉を運転できる期間を「検査に合格した日から起算して40年」と明記した。40年を過ぎた原発は「基準に適合していると認めるときに限り、20年を超えない期間を限度として、1回に限り、延長の認可をすることができる」とした。当初案は「認可しなければならない」としていたが、延長が例外であることを強調する表現に修正した。規定の施行は、同法施行後10か月以内とする。
原発「原則40年で廃炉」 法案を閣議決定
2012/1/31
9:19日本経済新聞
政府は31日、原子力発電所を原則、運転40年で廃炉にし、環境省の下に原子力規制庁を新たに設置することなどを盛り込んだ原子力規制関連法の改正案を閣議決定した。原発の寿命を法律で定めるのは初めて。ただ、安全基準を満たせば最長20年延長できる可能性も残した。
政府は同日中の国会提出、今年度内の成立を目指す。原子力規制庁設置などの関連法案は4月1日の施行とするが、原子力規制の大半は法成立から10カ月以内としており、2013年1月1日の施行となる見通し。
原発の40年廃炉は原子炉等規制法を改正する。例外規定として1回限り認める延長の期間については、20年を上限として今後、政令で定めるとした。
延長に際しては事業者が環境相に認可を申請する。安全基準に適合していることを前提に、例外を認めるかどうかは環境相が判断する。
安全基準は今後、環境省令で定めるが、基準の中身次第では、40年廃炉が骨抜きにされる可能性もあり、実効性に疑問の声も出ている。
原子炉等規制法の改正では、東京電力福島第1原発事故で起きた炉心溶融などシビアアクシデント(過酷事故)対策も義務付ける。
経済産業省原子力安全・保安院に代わる原子力規制庁の発足に伴い、規制庁内に同庁の監視機関となる原子力安全調査委員会を設置する。委員5人で構成し、国会の同意を得て環境相が任命する。原子力事故が起きた場合には報告聴取や立ち入り検査などの権限を持つ。
原子力規制庁設置法案閣議決定
1月31日
10時15分
NHK
政府は、31日の閣議で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原子力の安全規制を強化するため、ことし4月に「原子力規制庁」を設置し、原発の運転期間を原則40年とし、延長は1度に限って、最長で20年認めるなどとした法案を決定しました。
それによりますと、原子力の安全規制を強化し、一元的に管理するため、環境省の外局として、ことし4月に「原子力規制庁」を設置し、原発事故の被災者の健康管理や健康調査などを進めるとともに、放射線量のモニタリングなども行うとしています。また、「原子力規制庁」の独立性を担保するための監視機関として、「原子力安全調査委員会」を置き、実効性のある規制が行われているかどうかを調べるほか、原発事故の原因なども調査し、環境大臣らに対し再発防止策などを勧告できるとしています。さらに、今後、除染活動などが本格化することを踏まえ、環境省の副大臣と政務官をそれぞれ1人ずつ増やして、2人ずつの態勢にするとしています。一方、これまで法律で定めていなかった原発の運転期間について、40年に制限することを明記し、その延長は1度に限って最長で20年認め、あくまで例外的なものと位置づけています。政府は、この法案を速やかに成立させて、原子力規制庁を4月に発足させたい考えです。細野原発事故担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、「去年の原発事故を受けて、日本の原子力規制のあり方が根本的に問い直されているので、原子力規制庁を早期に立ち上げて、規制の中身そのものを強化することが国民的にも国際的にも求められている。法案の国会審議は非常に厳しい日程になるが、重要性を考えれば各党の理解は得られると確信している」と述べました。 |
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ストレステスト結果の審査、IAEA「妥当」 |
20120131
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IAEA調査団「方法は妥当」 原発の安全評価を検証
2012/01/31 12:24
【共同通信】
原発がどの程度の地震や津波に耐えられるかをコンピューターで解析する安全評価(ストレステスト)について、国際原子力機関(IAEA)の調査団は31日、日本で実施している方法は妥当とする検証結果を経済産業省原子力安全・保安院に伝えた。
東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止中の原発の再稼働は、安全評価の1次評価終了が条件となった。国際的に標準的な方法かを確認するため、政府はIAEAに検証を依頼した。保安院は初のケースとして関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の1次評価に対し「妥当」との審査書案を示している。
IAEA
評価方法は国際基準適合
1月31日 12時7分
NHK
原子力発電所の運転再開の判断の前提となる「ストレステスト」について検証してきたIAEA=国際原子力機関の調査団は、国の原子力安全・保安院に報告書を提出し、「評価の方法は国際的な基準に適合している」とした一方で、原発の地元自治体などにさらに説明をすべきだといった改善点を指摘しました。
IAEAの調査団のジェームズ・ライオンズ団長は、東京の原子力安全・保安院を訪れ、深野弘行院長に報告書を手渡しました。調査団の10人は、今月22日に来日し、電力会社が行った「ストレステスト」に対し、保安院が国の規制機関として適切に評価をしているかを検証するため、保安院の聞き取りや、福井県にある関西電力の大飯原発で視察をしてきました。報告書では、保安院が原発の現地調査をしたり、評価の過程を公開したりしている点を挙げて、「評価の方法は、国際的な基準に適合している」と結論づけました。その一方で、原発の地元自治体などにさらに説明をすべきだといった11の改善点を指摘しました。保安院は、大飯原発の3号機と4号機について、「テストの方法は妥当だ」と評価していて、IAEAの報告書を踏まえ、来月、最終評価を取りまとめることにしていますが、原発の運転再開は地元に慎重な意見が少なくなく、具体的な見通しは立っていません。
記者会見をしたIAEAの調査団のジェームズ・ライオンズ団長は、「原子力安全・保安院の審査の過程は、IAEAのルールに適合していて、ヨーロッパなどでの国際的な活動にも即している」と述べたうえで、「保安院の電力会社などへの指示は、もっと具体的にするべきだ」と指摘しました。
大阪市の橋下市長は、原発の施設の安全性については専門家しか判断できないとする一方で、「今、何が問題かと言えば、施設だけではなく、政府や電力会社の『組織』が問題となっている。ストレステストをやるのなら、施設だけではなく、組織が本当に機能しているのかどうかをテストすべきだ。SPEEDIのデータをすぐに出すという決断をできないのが今の政府だ。施設が安全でも、それを扱う側の政府や電力会社の組織が、非常時に機能するのかどうかについて、ストレステストをやらないと全然納得できない」と述べ、政府や電力会社の組織としての在り方を検証すべきだという考えを示しました。
IAEA:安全評価審査は妥当…原発再稼働可否判断に道筋
毎日新聞 2012年1月31日 12時05分(最終更新 1月31日 12時50分)
国際原子力機関(IAEA)は31日、原発の再稼働の判断に使う日本の安全評価(ストレステスト)の審査手法を妥当とする報告書をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。今後、関西電力大飯原発3号機と4号機のストレステストを妥当とした保安院の審査結果について内閣府原子力安全委員会が確認した上で、政府が再稼働の可否を判断する道筋がついた格好だが、地元の了解が得られるかは依然不透明だ。【河内敏康、関東晋慈】
日本のストレステストの審査手法などを評価するため、IAEAの調査団は今月23日に来日した。保安院などから審査手法のあり方などについて説明を聴く一方、保安院の審査結果の妥当性を確認するため、実際に大飯原発を訪問。福島第1原発事故後に設置された非常用発電装置の起動訓練などを視察し、同原発事故を受けて実施された安全対策を確認した。
IAEA原子力施設安全部長のジェームズ・ライオンズ団長は「日本の手法は国際的な安全基準に準拠している。広く意見を募り透明性も確保している」と評価した。
再稼働を巡っては、各電力事業者が提出した原発のストレステストについて、IAEAの意見を審査手法などに反映させながら保安院が審査。その結果を原子力安全委が確認した上で、野田佳彦首相と、藤村修官房長官、枝野幸男経産相、細野豪志原発事故担当相の3閣僚が、地元の合意を得ながら再稼働の可否を判断する手順となっている。
◇安全評価(ストレステスト)◇
原発が設計上の想定を超える地震や津波に襲われた場合、原子炉建屋などが損傷し、炉心損傷などの深刻な事故に至るまでにどのくらい余裕があるのかを調べる検査。原発の再稼働の判断に使う1次評価と、稼働の継続の判断に使う2次評価の2段階で実施。現在までに、7電力事業者が、計15基の原発の1次評価結果を原子力安全・保安院に提出している。
◇解説…「個別の許可とは別」
国際原子力機関(IAEA)が、日本の安全評価(ストレステスト)に関する審査の進め方についてお墨付きを与えた。ただし今回は、個別の原発の評価結果を審査したわけではなく、関西電力大飯原発3号機と4号機の再稼働を直ちに認めた結果でもない。
IAEAのジェームズ・ライオンズ調査団長も来日当初の記者会見で、「保安院が用いるストレステストの方法論が、IAEAの安全基準に合致するかをみるのであって、個々の原発がそれを満たしているかをみるわけではない」と指摘。そのうえで「個別の原発の再稼働を許可するかどうかについては一切関知しない。あくまで日本国政府の責任だ」と、クギを刺している。
ストレステストを巡っては、評価結果を「原発の再稼働の合否判定に用いるには本質的に無理がある」と主張する原子力の専門家がいる。ストレステストはあくまで、地震や津波など想定以上の事象に原発が襲われた場合、炉心溶融など過酷事故に至るまでにどのくらい余裕があるのかを評価するためのものだからだ。テストそのものに合否の判定基準という「物差し」は備わっていない。
保安院のストレステストの意見聴取会でも、委員から「再稼働の可否を決める国の判断基準を示すべきだ」との意見が出ている。再稼働を決めるに際しては国民がきちんと納得できるよう、より一層丁寧な説明が求められる。【河内敏康】
ストレステスト結果の審査、IAEA「妥当」
(2012年1月31日11時37分
読売新聞)
評価報告書を手にあいさつを交わすIAEAのライオンズ調査団長(右)(31日、経産省で)=中村光一撮影
国際原子力機関(IAEA)は31日、想定を超える地震や津波に対する原子力発電所の安全性の度合いを各電力会社が調べる「ストレステスト(耐性検査)」について、経済産業省原子力安全・保安院によるテスト結果の審査は妥当とする報告書を保安院に提出した。
深野弘行・保安院長に報告書を手渡した調査団長のジェームズ・E・ライオンズIAEA原子力施設安全部長は、保安院の審査方法を「IAEAの安全基準に準拠している」と評価した。保安院がホームページで国民の意見を募集している点も「透明性を確保している」とした。
IAEAの調査は、ストレステストの信頼性を高めるために日本政府が要請した。保安院がテスト結果を妥当と判断した関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)については、調査団が現場を視察。調査団は「緊急安全対策が実施されている」と取り組みの有効性を認めた。
ストレステスト「問題ない」 IAEA、保安院に報告書
2012/1/31
11:19日本経済新聞
関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県)の再稼働に向けたストレステスト(耐性調査)結果を妥当とした経済産業省原子力安全・保安院の審査案について、国際原子力機関(IAEA)の調査団は31日、IAEAの基準に照らして問題ないと結論づけ、保安院に報告書を提出した。保安院は今後、最終審査結果を作成し、原子力安全委員会に報告する。
報告書では国内の原発が震災後素早く緊急安全対策を実施したことや保安院の審査の透明性などを評価したうえで、審査方法は「基本的にIAEAの安全基準と整合している」とした。
近隣の関係者との会合を開くよう勧告するとともに、審査から得た教訓を文書にまとめ実行することなどを助言した。確率論的安全評価と呼ぶ手法で安全性向上の効果を確認することも求めた。
今後、保安院はIAEAの助言を参考にして審査結果を原子力安全委員会に報告。同委員会が妥当性を確認したうえで、野田佳彦首相と関係閣僚らが再稼働の是非を判断する。最終的に地元自治体の了承が得られれば、東京電力福島第1原発の事故後初めて、定期検査で止まっていた原発が運転を再開する。
ストレステストは地震や津波などへの原発施設の耐性を調べる試験で、再稼働の前提条件として導入された。大飯原発では、想定より1.8倍の地震の揺れや、4倍の高さの津波にも耐えると評価した。 |
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原発大国フランスが政策転換? |
20120123
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原発大国フランスが政策転換? 大統領選の争点に
大竹 剛
日経ビジネス
2012年1月23日(月)
欧州の“原発大国”が岐路に立たされている。電力の75%を原子力発電で賄っているフランスが今年、原発政策を転換するかもしれない。
きっかけは、今年4月の大統領選だ。現在、支持率で現職のニコラ・サルコジ大統領を上回るのが最大野党の社会党の前第1書記、フランソワ・オランド氏である。このオランド氏が、原子力政策の見直しを公約に掲げているのだ。
その中身は、現在稼働中の58基の原子炉を寿命が訪れたものから順次廃炉にして、2025年までに24基に減らす。それにより電力の原発依存度を50%以下に引き下げるというものだ。
1970年代の石油危機以降、原子力政策を安全保障の根幹に据えてきたフランスにとって、原発依存度の引き下げは国家戦略の大転換を意味する。
サルコジ氏の与党・国民運動連合と同様に、オランド氏の社会党も従来は原発推進の立場だった。世界有数の原子力国家であることは政治・経済の両面で国益にかなうというのは与野党の共通認識で、原発政策の是非が国を挙げた論争になることも、ほとんどなかった。
だが、福島第1原子力発電所の事故が状況を変えた。オランド氏が、脱原発を主張して人気を集める緑の党との選挙協力を取りつけるために、原発半減を打ち出した。
福島第1原発事故の後、フランスの原子力産業は世界的な原発需要の失速や安全対策強化によるコスト増で打撃を被っている。世界最大の原子力企業アレバは、2011年の営業損益は14億~16億ユーロ(約1400億~1600億円)の赤字になった見通しで、2015年までに10億ユーロ(約1000億円)のコスト削減をすることを打ち出している。
1月3日には、規制当局である原子力安全機関(ASN)が、福島第1原発事故を受けて実施していた原発の安全性評価の結果を公表。ASNは、今すぐ停止しなければならない原発はないとしながらも、原発の継続運営には福島第1原発事故のような深刻な事態への早急な対策が必要とした。洪水に耐えるバックアップ電源の確保などの安全強化策には、巨額の投資が必要となる。
(読めるのはここまで)
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原発住民投票―都民の関心、示すとき |
20120122
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原発住民投票―都民の関心、示すとき
朝日新聞社説2012年1月22日(日)付
原発に、イエスかノーか。
東京で住民投票をしよう。
この署名活動が、いまひとつ盛り上がらない。
呼びかけているのは、市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」。東京電力の大株主の東京都と、関西電力株を持つ大阪市に、住民投票を実施するための条例づくりを直接請求しようという活動だ。
すでに1カ月間の署名期間を終えた大阪市では、請求に必要な「有権者の2%」を上回る、6万人あまりを集め、選管の審査を待っている。
だが、東京では期間2カ月の3分の2が過ぎても、まだ必要な21万余の半分に届かない。
この少なさは、どうしたことなのか。
署名の趣旨は「原発反対」でも「推進」でもない。
原発の是非を自分たちで決めるために、住民投票をしようというのだ。
つまり署名の数は、関心の強さをはかる物差しになる。
首都圏の電力は原発事故前、3割近くが原子力で賄われていた。その消費者の都民が、わずか2%の関心すら示せなかったら、福島県をはじめ原発の地元住民はどう思うだろう。
一方では、関心はあるのに、どこで署名できるのかがわからないという人も多いようだ。
東京の有権者は1千万人を超える。新宿駅前などに常設の署名場所があるが、隅々までは行き届かない。
しかも、署名集めを担う「受任者」は、自分の住む市区町村の有権者からしか署名を集められない。こんな地方自治法の規定も、活動の壁になっているのは確かだ。
リーダーの発信ぶりの違いも大きい。
大阪の橋下徹市長は、住民投票そのものには懐疑的だが、市長選で「脱原発依存」を掲げていた。それで関心を持った市民も多かったろう。
これに対して、東京の石原慎太郎都知事は「エネルギーをどうやって補給するかの設計図もない時点で、センチメンタルともヒステリックとも思える」と突き放すだけだ。
だが、住民投票こそが、この「設計図」を市民がみずからの問題としてとらえ、考えていくきっかけになるはずだ。
原発の行く末をみんなで考える。そのための住民投票をするには、もっと署名が要る。
大震災を機に、エネルギー政策が根幹から問い直されているいまこそ、都民は消費者としてもの申そう。そのために、首都で住民投票を実現させよう。 |
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3月末めどに賠償の新指針 原子力損害賠償紛争審査会 |
20120118
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3月末めどに賠償の新指針 原子力損害賠償紛争審査会
朝日新聞2012年1月17日20時43分
東京電力の原発事故に伴う損害賠償の目安を定める政府の原子力損害賠償紛争審査会は17日、政府が避難指示区域などを見直すことを受け、見直し後の賠償の方法などを議論した。審査会は新区域が設定される3月末をめどに、賠償の新たな指針を出す方針だ。
この日の審査会では、政府が昨年末に打ち出した「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の三つの新区域について、政府側から説明があった。
委員からは「新区域のもと、どういう賠償の考え方をするのか、(中間指針から)どのように移行するのか、考える必要がある」などの意見が出た。
検討する課題では、昨年9月末に緊急時避難準備区域の解除指示があった福島県南相馬市など5市町村について、避難費用を認める期間をいつまでにするか判断する必要がある。また、今後も避難を強いられる地域については、どのような賠償をするのか検討する。 |
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福島第1事故「老朽化の影響なし」 保安院が報告書案 |
20120118
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福島第1事故「老朽化の影響なし」 保安院が報告書案
2012/1/18
19:51日本経済新聞
経済産業省原子力安全・保安院は18日、東京電力福島第1原子力発電所の老朽化が事故に与えた影響はなかったとする報告書案をまとめた。腐食や劣化の進展具合を解析した結果、東日本大震災時に機器や配管などの老朽化で機能を損なったことはないと結論づけた。同日開いた専門家の意見聴取会に報告書案を提出した。
福島第1原発1~6号機は32~40年を超えて運転してきた。老朽化が事故拡大の原因との指摘が出ていたが、影響は確認できなかったという。報告書案は現状では老朽化対策の対象となっていない機器についても、評価や管理を進めることを提言した。 |
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脱原発世界会議:「廃炉へ工程表を」 |
20120118
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脱原発世界会議:「廃炉へ工程表を」 宣言発表し閉幕--横浜 /神奈川
毎日新聞 2012年1月16日 地方版
横浜市西区で開かれた世界約30カ国の専門家や市民が原発について考える「脱原発世界会議」は最終日の15日、「原発のない世界のための横浜宣言」を発表し、閉幕した。ピースボートなど6団体でつくる実行委員会によると、14日からの2日間で延べ約1万1500人が参加した。
両日で約100のテーマ部会が企画され、15日の「脱原発・首長会義」には福島県南相馬市の桜井勝延市長ら8人の首長や首長経験者が出席。桜井市長は「原発事故を二度と起さないために脱原発を力強く口にするようになった」と明かした。
また、96年に東北電力巻原発建設計画の賛否を問う住民投票を実施した新潟県巻町(現・新潟市)の笹口孝明元町長は「国策に地域住民が声を出すのはおかしいという議論もあるが、生命健康に関わることは住民に決定権があるはず」と指摘。住民投票で反対多数の結果が出たことから、笹口氏は計画への不同意を表明し、東北電力が計画を断念した。
会議に出席した首長らで「脱原発市区町村長会議」を結成することも決定。閉幕イベントで「核燃料サイクルから段階的に脱却し、原発を廃炉にする工程表を作る」ことを目指す「横浜宣言」を明らかにした。【高橋直純】 |
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昨年12月の原発稼働率15%…過去最低 |
20120118
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昨年12月の原発稼働率15%…過去最低
(2012年1月17日18時55分
読売新聞)
電気事業連合会は17日、電力10社の2011年12月の発受電速報を発表した。
原子力発電所(日本原子力発電を含む)の稼働率は前月比4・9ポイント低い15・2%で、記録の残る1977年4月以降の最低を更新した。
関西電力と九州電力の原発が2基ずつ定期検査などで止まったことが影響した。1月は東京電力柏崎刈羽原発5号機など3基が検査で停止するため、利用率はさらに下がる見通しだ。 |
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政府の規制法改正案、原発40年廃炉 例外60年容認 |
20120118
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原発、最長60年運転も容認 延長20年の規定、政府案
2012/01/17 17:57
【共同通信】
政府は17日、原発の運転期間を40年に制限するのに伴い、例外的に認める運転延長を「20年を超えない期間で1回限り」とすると発表した。この規定を盛り込んだ原子炉等規制法の改正案を通常国会に提出する予定で、原発の「寿命」は最長で60年となる。
細野豪志原発事故担当相は6日、運転期間を原則40年にすると発表し「延長の可能性は残っているが、40年以上の運転は極めてハードルが高くなった」と説明した。ただ、運用次第では延長規定が“抜け道”となる懸念もある。
延長を認めるのは「原子炉に劣化が生じても安全性が確保されること」を条件としている。
原発運転、最長60年 「原則40年」に例外規定
朝日新聞2012年1月17日18時31分
原子力の新たな安全規制体制を検討している内閣官房の準備室の荻野徹副室長は17日会見し、原発の運転期間を原則として40年に制限する原子炉等規制法の見直しについて、例外的に認められる延長の期間は最長20年までとする方針を明らかにした。同法案が通常国会で成立すれば、原発は最長60年で廃炉になる。
原発の運転期間については、細野豪志原発相が6日の会見で「原則40年」とする一方、例外的に延長の可能性を残したことについて「40年以上の運転はきわめてハードルが高くなった。認められるのは極めて例外的なケース」と述べていた。地元自治体には、この発言と今回の発表との整合性を疑う見方がある。細野氏は現在、海外訪問中だ。
荻野副室長によると、原子力事業者が延長を希望する場合は、環境省の外局として4月に発足する原子力安全庁(仮称)に申請する。申請は1回限りで、安全庁が施設の老朽化や事業者の技術能力を審査する。基準を満たしたと判断すれば延長を認める。「40年運転、20年延長」は米国など世界の潮流を参考にしたという。
原発:40年廃炉 例外は60年 最長20年延長、政府容認へ
毎日新聞 2012年1月18日 東京朝刊
政府は17日、原則40年で廃炉にすると公表していた原発の運転期間について「20年を超えない期間、1回に限り延長を可能とする」との方針を新たに明らかにした。今月6日に細野豪志環境相が「40年で廃炉」方針を公表した際には例外もあり得るとの見解を示していたが、年数は明らかにしていなかった。この「例外規定」が適用されれば、国内で今後認められる原発の運転期間は最長60年となる。【江口一】
政府は、24日に召集される通常国会に関連法案を提出し、4月1日施行を目指す。
内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室によると、関連法案では、原子炉等規制法に「40年」の運転期間制限を明記する一方、「環境相の認可を受けて20年を超えない期間、1回に限り延長を可能とする」との規定を追加する。具体的な期間は、20年を上限に政令で定める。
延長の考え方は米国を踏襲したもの。米国では法律で認められた40年の運転期間の後、交換困難な機器類の劣化対策を確認し、原子力規制委員会の許可が得られれば、最長20年の延長が何度でも認められる。同準備室は「国際的な動向を参考にした」と説明する。
細野氏は6日に「原則40年で廃炉」の方針を公表した際、事業者から運転延長の申請があった場合は(1)施設自体の老朽化の評価(2)施設を保全できる技術的能力--を審査し、問題ない限り延長を承認する、との例外規定を示していた。一方、この規定により、事故リスクが高い老朽化原発を減らしていくという原発安全規制が形式化するとの指摘もあった。
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■解説
◇米基準根拠に期間設定
原発の寿命を原則40年と定めながら、その発表から11日後に最長で20年もの延長を容認した今回の原子炉等規制法の改正案は、「60年運転でも十分な余裕がある」としてきた経済産業省の従来見解に合致し、政府の原発規制姿勢が後退した印象を与えるものと言える。政府は「延長には高いハードルを設ける」と例外を強調するが、具体的な延長基準は示されず、専門家から強い疑問の声が出ている。
内閣官房の担当者は、20年という延長期間の根拠として米国の例を挙げ、「世界的に認められている。(延長できる)可能性として短すぎるのも妥当ではない」と説明。具体的な延長期間や基準は、新たな規制機関となる原子力安全庁で、専門家の意見を聞いて政令などで決めるという。
原発の老朽化問題に詳しい市民団体「原子力資料情報室」の上澤(かみさわ)千尋氏は「米国でも延長基準は緩く、実際に(運転延長が)例外になるかどうか疑問だ。原子炉の劣化を診断する方法が技術的に確立していないことを真摯(しんし)に受け止めるべきだ」と厳しく批判しており、原発の40年運転制限制が形骸化する恐れは依然ぬぐいきれない。【西川拓、比嘉洋】
原発運転、最長で60年…例外延長1回のみ容認
(2012年1月18日01時14分
読売新聞)
原子力発電所の運転を原則40年以上は認めないとする原子炉等規制法改正案を巡り、政府は17日、例外として電力事業者に1回の運転延長を認め、期間は最長で20年とする規定を盛り込む方針を明らかにした。
同法改正案が次期通常国会で成立した場合、安全審査をクリアした原発は、使用前検査に合格してから最も長い場合は60年まで運転することが可能になる。
内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室によると、今回の規定は、運転を40年で区切って最長で20年の延長を認めている米国の制度を参考にしたといい、「世界的な潮流からしても、延長を認める期間を20年とする規定は妥当だ」と説明した。改正案は今月中に閣議決定される見通し。
原発20年延長可能に 政府方針、40年廃炉に例外
環境相の認可条件に1回限り
2012/1/17
21:09日本経済新聞
政府は、運転期間が40年を超えた原子力発電所を原則廃炉にする法改正案について、環境相の認可を条件に最長20年、1回に限り延長を認める例外規定を設ける方針を決めた。認可する際の判断基準や手続きは今後詰める。東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて原発の安全規制を抜本的に見直すなか、原発の老朽化対策として打ち出した「40年で廃炉」が、例外規定の運用次第で形骸化することになる。
17日に発表した原子力安全規制に関する関連法を改正するための「原子力安全改革法案」の骨子のなかに盛り込んだ。次期通常国会に同法案を提出する。
政府は今月6日、これまで法律上明確になっていなかった原発の「寿命」について、原子炉等規制法を改正し、運転期間を40年とする方針を発表した。細野豪志原発事故担当相が例外を設ける考えを示していたが、延長期間などについては明らかにされていなかった。
運転期間が40年を超える原発について、事業者が環境相に20年を上限に延長期間を申請、認可されれば1回に限り、運転の延長が認められる。この場合、原発の寿命は最長60年になる。例外規定は米国の取り組みを参考にしたという。
政府は4月に環境省の外局として、経済産業省原子力安全・保安院に代わる新たな機関「原子力安全庁」を設置する方針。原子力安全改革法案はこのための環境省設置法改正など計17の法改正を目指す。同庁の監視機関「原子力安全調査委員会」の設置法案も併せて提出する。
原子力安全調査委員会は、原子力安全庁内に置く。委員5人で構成し、国会の同意を得て環境相が任命する。原子力安全施策の実施状況を調査するほか、原子力事故が起きた場合には報告聴取や立ち入り検査などの権限を持ち、環境相、原子力安全庁長官などに勧告できる。
また原子力災害対策特別措置法の改正案では、環境相による原子力防災指針の策定を明記し各府省や自治体の対策について規定する。原子力事業者の防災訓練に関しては実施状況を国が確認し、必要に応じて改善を命令する。
原発寿命、現行と変わらぬ60年 安全規制骨抜きも
2012/1/18
6:58日本経済新聞
運転開始から40年で原則廃炉にする方針を打ち出してから10日余り。政府は60年までの延長も場合によっては認める考えを、新たに示した。「寿命60年」なら、30年超の原発に対し60年後まで安全性が保てるように保全計画の提出を求めてきた今の規制と変わらず、原発の安全強化に疑問も出てくる。運転期間の「ダブルスタンダード」は、エネルギー政策で原子力を今後どう位置づけるか明確にできない政府の現状も映し出す。
細野豪志原発事故担当相は40年超の延長を「極めて例外的」としているが、審査基準は公表しなかった。電気事業連合会も基準を明確にするよう要請していたが、法案では基準は明記せず今後の検討事項とした。
政府が基準の明記を見送った背景には、原発を含めた電源構成を示す「エネルギーミックス」の方針が定まらないなか、原発への信頼回復を目指し原子力安全庁が4月に発足するまでに、廃炉方針を先行して打ち出さざるを得なかったからだ。
「40年で廃炉」を徹底すれば、2020年には54基中18基、50年には全て廃炉になる。最大20年延長という例外規定を設け、エネルギー政策に選択肢を持たせようとした工夫が透けてみえる。
原発の安全性は原子炉の設計や個々の状態によっても異なる。今後、老朽化対策が高度化するのを見越して、政令で定める延長基準や期間を変更する含みも残した格好だ。
官房長官、運転40年超す原発の延長「月末に法案を閣議決定」
2012/1/18
11:57日本経済新聞
藤村修官房長官は18日午前の記者会見で、運転開始から40年を超えた原子力発電所の運転期間延長を条件付きで認める法改正案について「今は細野豪志環境・原発事故担当相の下で検討されており、具体的な内容を詰めて最終的には今月末に閣議決定する」との方針を示した。法案は24日召集の次期通常国会に提出する。
原子力安全規制に関する関連法を改正するための「原子力安全改革法案」の骨子では、原発の運転期間を原則40年までとするが、例外的に20年以内の範囲で1回に限り延長を認める規定を設けることとしている。
藤村氏は「細野氏が言っているように『原則40年』が変わるわけではない」と強調した。〔日経QUICKニュース〕
原発の寿命、最長で60年に 20年以内1回限り延長可
2012.1.17
19:20サンケイビズ
政府は17日、環境省の外局として4月の設置を目指す原子力安全庁(仮称)を設置するための関連法案の骨子を公表した。このうち原子炉等規制法の改正骨子では、原子炉の運転期間について「40年」を原則として廃炉にすることにしたものの、例外規定として、「20年を超えない範囲で1回限り延長を認める」ことが盛り込まれた。原発の“寿命”は最長で60年になる。法案は今月召集の通常国会に提出される。
原子炉の20年以内の延長について、内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室は「世界的潮流からみて妥当。野放図に延長を認めるのではなく、区切りを付けた」と説明している。
40年を超えて運転する場合には、電力事業者の申請を経て環境相の認可が必要となる。技術能力などを審査した上で、長期間の運転に伴い原子炉に劣化が生じても安全性が確保されることが条件という。具体的な判断基準や手続きは政令で定める。
このほか法案では、これまで文部科学省、経済産業省、国土交通省がそれぞれ管轄していた原子力規制を安全庁に一元化。幹部は長官、次長のほか、事故発生時に電力事業者の監督や助言を担う緊急事態対策監を新設する。
また、安全庁の規制の実効性をチェックする独立監視機関として、原子力安全調査委員会を設置するための法案も提出する。
調査委員会は5人の委員で構成。事故原因を究明するため立ち入り検査などの権限が与えられる。
原発“例外延長
最長20年”
1月17日 21時52分
NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて見直しを進めている国の原子力の安全規制で、原発の運転を原則として40年に制限する方針について、政府は、例外的に認める延長期間を最長で20年とする考えを明らかにしました。専門家は、原発の運転期間については、科学的根拠を明確にしたうえで制限すべきだと指摘しています。
福島第一原発の事故を受けて見直しを進めていた安全規制について、今月6日に細野原発事故担当大臣が会見して、原発の運転を原則として運転開始から40年に制限し、例外として延長する場合は施設の老朽化の評価や安全確保ができる技術的能力があるかを審査する制度を新たに法律に盛り込む方針を明らかにしていました。この方針について、内閣官房の原子力安全規制組織等改革準備室は、例外として延長するのは1回かぎりで、期間は最長でも20年とするという考えを明らかにしました。原発の運転期間を法律で制限するのは初めてで、細野大臣は「40年が経過したら基本的には廃炉にする。それ以上の運転は極めて厳しい状況になる」と述べていましたが、延長規定の運用次第では40年制限の抜け道になるという指摘も出ています。これについて、原子力の安全に詳しい九州大学の工藤和彦特任教授は「原発の運転制限を40年と決めた根拠がそもそもよく分からないなかで、最長20年延長できるという考え方には疑問を感じる。どのような議論を経て決めたのか、その科学的根拠を明確にすべきで、老朽化した原発の運転のどこに問題があり、どう改善すべきなのかを詳しく検証したうえで制限を決めるべきだ」と話しています。一方、準備室は「世界的に見ても運転の延長を認めるのは最長で20年が妥当で、厳しい基準を設けてハードルを高くするうえ、安全の観点からのみ厳格に判断する」としています。政府は、法律の改正案を今月中にも国会に提出し、ことし4月の原子力安全庁の発足に向けて法律を改正することにしています。
原発運転「延長は例外的」…官房長官
(2012年1月18日12時19分
読売新聞)
藤村官房長官は18日午前の記者会見で、政府が原子力発電所の運転を原則40年以上は認めないとする原子炉等規制法改正案に最長で20年の延長を認める規定を盛り込む方針を示したことについて、「延長は例外的に安全性が確保された場合に限る。原則40年は変わらない」と述べた。
例外期間の短縮については「20年を超えない範囲と言っている。最終的に詰めることになる」と述べるにとどめた。
“原発
延長は極めて例外的”
1月18日 13時53分
NHK
藤村官房長官は、原発の運転期間を例外として20年間延長し最長で60年間可能にする案が検討されていることについて、運転期間を40年に制限する方針に変わりはなく、延長は極めて例外的なものに限定されるという認識を示しました。
福島第一原発の事故を受けた安全規制の見直しで、細野原発事故担当大臣は、原発の運転期間について原則40年に制限する方針を示していますが、17日、内閣官房の担当部局が、安全性が担保されれば20年間延長し、最長で60年間可能にする案を検討していることを明らかにしました。これについて藤村官房長官は、記者会見で、「今、議論されている原発の安全規制の見直しの法案には、『発電用の原子力発電所は、40年を超えて運転してはならない』ということが最初に記述されており、この原則は変わらない」と述べました。そのうえで、「例外規定については、厳しい基準を満たしたものについて、20年を超えない範囲で1回、運転の延長を認めるというものであり、20年間の延長は必ず認めるというものではない」と述べ、運転期間を40年に制限する方針に変わりはなく、延長は極めて例外的なものに限定されるという認識を示しました。
原発40年で廃炉、東海村長「不十分な改正」
(2012年1月8日14時33分
読売新聞)
政府が全国の原発について原則40年以上の運転を認めないとする原子炉等規制法改正案を発表したことについて、茨城県東海村の村上達也村長は7日、報道陣に対し、「年数だけでなく、周辺人口や地震、津波の危険性なども含めて明確にすべき。不十分な改正だ」と述べた。
さらに、改正案に国の審査で運転延長を認める例外を設けていることについて、「骨抜きになりかねず、原発の安全を担保できるものではない」と指摘した。
原発寿命問題
自治体から批判
1月18日 18時2分
NHK
原子力発電所の運転を原則として40年に制限する方針で政府が例外的に認める延長期間を最長で20年とする考えを明らかにしたことについて、原発のある地元自治体や周辺自治体から「政府の方針がふらついている印象で、制限の根拠を示すべきだ」など政府の姿勢を批判する意見が相次いでいます。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて見直しを進めていた安全規制について、政府は、原発の運転期間を法律で原則として40年に制限する初めての方針を示しましたが、17日、例外として延長する場合、期間は最長で20年とするという考えを明らかにしました。これについて、新潟県の泉田知事は、「政府の方針がふらついている印象で、これでは住民の不安をかきたてるだけだ」と政府の姿勢を批判しました。そのうえで、「今回の事故で施設の老朽化や原発の型式の影響があったのどうか、技術的な観点を検証しないと何がよいのかは判断できない」と述べました。また、滋賀県の嘉田知事は、「原発1基1基の稼働状況は違うとしても、せっかく40年という方向を出したのに、また60年に戻ったのは国民としては不安だ。40年の根拠は何か、そして60年の根拠が何かをしっかり出してほしい」と述べました。さらに、茨城県東海村の村上村長は、「40年という期限を設けたのに60年まで延長できるのであれば、あまりにも現実に妥協した骨抜きの規制案だ。そもそも40年とした根拠もはっきりしていない」と批判しました。そのうえで「運転期間について明確な基準を設けなければ、安全規制全体に対する信頼が持てない」と述べました。 |
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大飯原発のストレステスト「妥当」、傍聴者閉め出す |
20120118
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大飯原発の評価「妥当」=ストレステスト、初判断―意見聴取会、一時開けず・保安院
2012年1月18日18時6分朝日新聞←時事通信
停止中の原発再稼働の前提条件とされているストレステスト(耐性評価)で、経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力が行った大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の1次評価について、「保安院の指示に従って適切に実施され妥当」とする審査結果の素案をまとめた。ストレステストで、保安院が評価を示したのは初。
再稼働の是非は今後、原子力安全委員会の審議を経て、首相と官房長官、経産相、原発事故担当相が政治判断する。しかし、福井県は慎重な姿勢を示しており、情勢は流動的だ。
一方、ストレステストに関する専門家からの意見聴取会は同日、経産省の会場に反原発を訴える市民らが入り込み、省内の別の場所で予定より約4時間遅れで開催された。一般傍聴は認められず、原発に批判的な立場を取る2人の委員が欠席した。
保安院は関電の地震評価に対し、「地震の揺れの想定や評価対象設備の選定、経年劣化の評価などが適切にされている」との見解を示し、津波に関しても同様に判断した。
東京電力福島第1原発事故後に実施された緊急安全対策の効果も評価した上で、「第1原発を襲ったような地震・津波が来襲しても、同原発事故のような状況には至らせないための対策が講じられている」と認めた。
「密室」判断に憤り=反原発派「逃げるな」-傍聴求め怒号も・意見聴取会
時事通信
経済産業省原子力安全・保安院が関西電力大飯原発3、4号機のストレステスト(耐性評価)結果を「妥当」とした結論をまとめ、提出するはずだった意見聴取会。議事進行の混乱を恐れた保安院は、会場に傍聴者を入れず別室でモニター中継する方法を取ったが、反原発を訴える人たちが傍聴を求め反発。十数人が委員らのいる会議室に押し掛けた。
午後4時すぎから、経産省11階の会議室で開始予定の意見聴取会では、反原発を訴えるプラカードを手にした人たちが「密室で決めるのか」などと口々に保安院を非難。対応を協議するため、事務局の呼び掛けで一部委員が別室に移動しようと席を立つと、「逃げるな」と怒号が飛んだ。
聴取会には、原発に批判的な立場を取る井野博満東京大名誉教授や元プラントメーカー技術者の後藤政志さんらも出席していた。席に残った後藤さんは「公開は絶対の原則。技術的にも確認していないところがまだあるのに、大飯3、4号機がこれでいいと評価終了というのはひどい」と怒りをあらわにした。
午後7時20分すぎ、保安院の職員が傍聴禁止で聴取会を開くと伝えると、集まった人たちから「おかしい」「どうして」と再び怒りの声が上がった。井野教授は「むちゃだ」とぶぜん。後藤さんも「傍聴者を締め出した議論には参加しない」と批判した。(2012/01/18-20:51)
大飯原発:3、4号機の安全評価「妥当」 保安院が初判断
毎日新聞 2012年1月18日 21時17分(最終更新 1月18日 21時28分)
経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力が提出した大飯原発3、4号機(定期検査で停止中)の再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)について、妥当とする審査書案をまとめた。今後、国際原子力機関(IAEA)や内閣府原子力安全委員会の確認を経た上で、政府は再稼働の是非を判断する。しかし、東京電力福島第1原発事故の詳しい原因調査が続く中、再稼働の鍵となる地元自治体の了承が得られるかどうかは微妙で、再稼働の時期も不透明な情勢だ。
安全評価をめぐる保安院の判断は初めて。審査書案は「福島第1原発を襲った地震や津波が来襲しても、福島原発事故のような状況に至らせないための対策が講じられている」と明記した。
関西電力の評価書では、大飯原発3、4号機は、関電の想定より1.8倍大きい地震の揺れ(1260ガル、ガルは加速度の単位)に見舞われても、福島原発事故のような炉心損傷に至らないと評価した。津波は、想定より4倍の11.4メートルの高さのものに見舞われても炉心損傷しないとした。また、原子炉の冷却などに必要な交流電源がすべて失われた場合でも、炉心損傷までに16日間の猶予があると評価した。
これに対し保安院は、高さ11.4メートルの津波でも原子炉への注水装置は浸水しない対策が施されている▽想定より1.8倍大きい地震動でも原子炉への注水機能は失われない▽冷却に必要な電源盤や蓄電池が津波の影響を受けない場所にある--ことを確認。さらに、福島原発事故を受けた保安院の緊急安全対策指示に沿って、大型の電源車配備などの対策も強化しているとして、関電の評価書は妥当と結論付けた。【河内敏康】
【ことば】安全評価(ストレステスト)
原発が設計上の想定を超える地震や津波に襲われた場合、原子炉建屋や安全上重要な機器などが炉心損傷などの深刻な事故に至るまでにどの程度の余裕があるのかを調べる検査。昨年3月の東京電力福島第1原発事故を受けて、7月に当時の菅政権が欧州連合(EU)のテストを参考に導入を決めた。日本ではテストを2段階で実施する。1次評価は、定期検査で停止中の原発が対象で、機器などの設計上の強度で、機能が失われる可能性が出てくる許容値を評価に用いる。2次評価は、福島第1、第2以外の原発などが対象で、試験で確認した材料の強度が実際に失われる限界値を用いる。現在、電力7社の原発計14基の1次評価が経済産業省原子力安全・保安院に提出されている。
保安院、大飯原発ストレステスト評価を「妥当」
(2012年1月18日20時33分
読売新聞)
経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県)について、想定以上の津波や地震に対しても余裕があるとした同社の「ストレステスト(耐性検査)」の1次評価を「妥当」とする審査書の素案をまとめた。
保安院は国内14基の原発の評価結果を受理しているが、審査結果をまとめたのは初。
保安院は同日、専門家の意見聴取会にこの素案を提出したが、当初、反原発を掲げる市民団体のメンバーらが会場に押しかけて混乱。ストレステストに反対する委員2人が欠席したまま、3時間30分遅れで会議が始まる異例の事態になった。
枝野経産相はこれに対して臨時の記者会見を2度開き、「心情的には理解できるが、到底容認することはできない」と批判した。
耐性評価だけでは不十分=「妥当」判断に県幹部-福井
時事通信
関西電力大飯原発がある福井県では、西川一誠知事がこれまで再稼働に慎重な姿勢を示してきた。保安院がストレステスト(耐性評価)の結果を了承する素案を示したことに、県幹部は18日夜、「ストレステストだけでは不十分」として、現状では再稼働を容認できないとの見解を改めて示した。
西川知事は、東京電力福島第1原発事故の知見を踏まえ、原発の新たな安全基準を示すよう国に求めてきた。県安全環境部の石塚博英部長は、保安院の評価について「再稼働に当たってどう生かされるかの判断基準が示されていない。県が要請している安全基準が示されることが必要不可欠だ」と強調した。
一方、脱原発を目指す同県の市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の代表山崎隆敏さん(62)は「福島原発事故の真相がまったく分かっていない中で、判断を出してくることは論外」と厳しく批判した。(2012/01/18-23:20) |
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