図表1-1を見れば、いかに異常な形で温暖化効果ガスが激増し始めたかが分かるだろう。
それが、気候変動が原因となり、集中豪雨、洪水、干ばつ、大台風、海面の上昇などが起きる。
そのほか、
食糧、水供給の脅威すでに、05年06年におけるオーストラリアでの干ばつ、ウクライナ、ロシアの干ばつなどによる小麦の減収など食糧と水に関する被害が始まっている。
イギリス政府の委託を受けて、気候変動の経済的影響を分析したスターン博士(デターベース)は、「このままでは、世界のGDPの2割に及ぶ被害が近い将来出る。これを救うには、毎年世界のGDPの1%の支出が必要と力説。その対策を採らない場合には、破局的危機がくる」と指摘した。
IPCCは、「21世紀末に、最大で6.4度気温が上昇する」との予測(図表1-2)をたてているが、図表1-3を見れば明らかなように、IPCCの予測の最大値を超えて、05年、06年と温度が上昇しだしている。非常に恐ろしいことだ。
地球の温暖化が進み、メキシコ大海流の流れが止まったりして、ヨーロッパは大寒波、別の地域では高熱などと、気候が激変する。
これ以上に地球の気温が上昇すると、ある時点からシベリアの凍土に眠っているメタンガス、海水中300~500メートルの深度に存在する「メタンハードレード」からのメタンガス、土中に貯えられている炭素などが空気中に排出されるようになる。そうなると、人間がどれだけ努力しても、急速な地球温暖化は避けられなくなる。
これ以上の温暖化が進んだ段階についての、科学者による一致した見解は、まとめられていないが、2006年6月21日、北京での講演で、世界的に著名な理論物理学者であるスティーブン・ホーキング博士は「(このままでは)地球の表面温度は250℃となり、金星のような灼熱の星となる」と語った。つまり、地球上に生物がすめなくなるという可能性が高いというわけである。

