人類を持続不可能に追い込んでいる世界のエネルギー環境問題とは、以下の5点であり、それらの複合的な発現が現代の問題点である。
第1に、地球温暖化問題である。
これは、石油、石炭、天然ガスなど、過去に蓄積された化石燃料から、多量の二酸化炭素など温暖化効果ガスが排出され、地球温暖化が急速に進行している現在の問題点をさしている。
第2に、再生不可能資源を使うことで必然的に発生する有害危険物質の地球上での蓄積の問題である。
第3に、人類の貴重な共有財産である石油等の資源が、私有財産として扱われ、一部の人の利益として独占され、浪費が進められ、資源の争奪のために、武力が使われていることである。
第4に、いわゆる「オイルピーク」が目前に近づいていることである。
人類が20世紀の始めに、石油を大量に消費し始めたときから、約100年で、世界の石油消費量のピークを迎え、その後、石油の毎年の消費は、急速に低下していくことになる。
第5に、経済の軍事化とそれに反比例して、温暖化対策等への投資の立ち遅れである

ここで、人類は次の二つの道の選択を迫られることになる。
①一つは、現在ある石油当のエネルギーを短期間で、急速に使い切って、地球温暖化を一気に加速させ、地球を、金星のような“灼熱の星”として、人間は言うに及ばず、普通の生物が生きられない状態をつくりあげるみちである。
――東京農工大学瀬戸昌之教授は「そのとき、地球の二酸化炭素は3000ppmになるであろうと予測している。
――また、世界的に著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング博士は「そのとき地球の温度は250℃となり、金星のような“灼熱の星”になるだろうと予測している。
②人類が選択すべき道は、他の一つの道しかない。
その道は、石油等化石燃料の使用を現在の4分の1以下にして、同時に、そこから排出される二酸化炭素等の温暖化効果ガスを吸収する森林等を増やし、差し引き温暖化効果ガスゼロの社会をつくることである。
そして、再生可能エネルギーの共同開発を急ぎ、人類が、あるいは地域が、消費できるエネルギーは、その地域で、再生可能エネルギーを開発した範囲内に治めるということを、大原則にすることである。
つまり、「省資源・エネルギー、文化発展社会」をつくることである。
このような意味で、「二酸化炭素の排出をゼロにする」ことを国家目標として掲げ、その実行に入った国は、ノルエーとコスタリカ(資料参照)の2カ国である。
逆に、アメリカは、2025年まで、温暖化効果ガスの排出増を続けるというブッシュ大統領の声明を出し、人類の願いに真っ向から反対している。
