現代の生活・生産様式を特徴付けている問題にゴミ問題がある。このゴミ問題が、現代最悪の特徴である“浪費”の問題に直結していく(同時に問題としなければならないことは“過労”の問題であるが、それは労働者の項目(リンク)で扱うこととする)
地球温暖化問題やエネルギーが表面化しているが、その原因となっているのは、私たちが選んでいる生活・生産様式である。
こんなにゴミを出す生活はまったく異常であるが、われわれは、その生活様式を「消費者が選んだもの」として結果的に選択していることになっている。この問題を深く考え、早急に是正することが重要となっている。
先日(08年2月)、神奈川県のM市で、同市中心に進められている「燃えるゴミ処理施設」として、「バイオガス燃料と発電、その残渣は焼却する複合方式」を採用するかどうかの研究会が開かれた。
そこで、私は「その方式は、以下の3点において根本的に間違っているとの解明を行った。
第1に、この施設は、従来続けてきた燃えるゴミの焼却方式の継続であり、地方自治体の財政危機の折、285億の巨費を投じて行う事業ではない。
同じ規模の町田市では「中期計画」で「ごみとなるものを作らない、使わない、燃やさない」をめざすことを基本政策としている。私は、この案に対置して、「燃えるごみ」処理への投資と年々の費用が3分の1になる「生ごみ乾燥・肥料化方式」(資料参照)を提案した。今後、こうした改善提案がいろいろでてくるはずである。既存の焼却方式を前提とするのでなく、町田市の基本計画的な内容に沿った計画に、是正すべきである。
第2に、市の考える方式で生み出される成果の少なさである。つまり、費用対効果がはなはだ悪いということである。
従来のごみ焼却方式を基本的に引き継ぎ、新たにこの方式を通じて出来上がるものが燃料としての「バイオエタノール」と「バイオガス発電」であるが、それも、「バイオエタノール」は、収集車150台全体に、一部(数%)燃料として使われるだけであり、発電もそのほとんどが、ゴミ処理場で必要な電力に、使われるだけである。
「こんな施設」がなければ必要としない「収集車と処理施設の費用」をそもそもの前提とするのでなく、そうした「施設、仕組み」そのものをなくし、そうした費用が発生しないように考えることが必要だろう。
第3に、このバイオマス発電施設は、将来にわたって発電施設を順調に稼動させるためには、今後20年くらいは「ごみ量を減らさない」ことを前提としている点である。これは、地球温暖化時代に、ごみを大幅に減量させようとしている情勢とに、まったく逆行するものである。
こうして、Y市中心のプロジェクトは、実行させてはならないものである。
ゴミ問題でこの事例を引いたのは、Y市に限らず、多くの都市で同様の対応策が進んでいるからである。
そうではなく、「ごみになるものはつくらない、使わない、燃やさない」路線こそ、具体化すべきである。
